死神と不死鳥と時々天才   作:しろねぎ

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アニメ六話の所業は飛鳥君が聞いたら怒るやつ。


カップ麺と友好関係

「うおおおおぉぉぉぉっ!!負ける訳にはいかないっ!!この戦いだけはぁ!!」

 

叫ぶ。力の限り。負けられない戦いがそこにあったんだ。

 

「ダメじゃないですか飛鳥さん、貴方は一度撃墜されたんだよ?ダメじゃないですか死んだ人が出てきちゃ!!死んでなきゃああぁぁぁ!!」

「園香っ!!今日こそお前に勝つ!!勝って明日を掴むんだあぁぁぁぁ!!」

 

俺は全力で園香に立ち向かった。もう戦えるのは俺しか居ないのだ。しかし園香は一枚も二枚も上を行っていた。

 

「飛鳥さんゴメンね。そこビームの範囲内だよ」

「ゲロビィィ!?」

 

俺の機体が光に呑まれて消えた。やっぱりダメだったよ。園香ゲーム強すぎるだろ……コントローラー動かしてる指先めっちゃ動き凄いわ。

 

「これでシールド隊全滅か……飛鳥なら行けるかと思ったんだけどなぁ……まぁでも俺は渡来に賭けてたから儲けだな。カップ麺貰い」

「取って置きの豚骨醤油が!!」

 

グラサンの豚骨ラーメンが里見さんに奪われた。賭けなんかしてたのか。しかも賭けてるの限定のカップ麺だし。

 

「焼き鳥!!お前のせいだぞ!!こうなったら……ソノちゃんには勝てないけどお前になら勝てる!!カップ麺を賭けて勝負だ!!」

「良いぞ。麺王神デラックス背脂賭けるわ。お前もそれなりの賭けろよ?」

「麺王神だと!?お前買ってた……いや、買えたのかあれを!!」

 

グラサンが驚いたリアクションを取る。カップ麺に大袈裟な……

 

「なら……俺は麺姫ロイヤル海鮮三つだ!!」

「んじゃ、始めようか」

「麺王神は俺が貰ったぁ!!」

 

数分後、グラサンは倒れた。大切に残していたカップ麺を根こそぎ奪われたのだ。死にたくても死ねないので、グラサンは考える事をやめた。

 

「歓迎会のレクリエーションのTVゲーム大会がカップ麺争奪大会になるとは……園香、好きなカップ麺持って行って良いぞ。背脂は濃すぎるかもしれないから、他の麺王神シリーズでも」

「えっ、良いの?ありがとう!」

 

大量に積まれたカップ麺の山から園香は二つ選んで持ってきた。この基地ってみんなカップ麺隠し持ってるのか?

 

「おソノがカップ麺って……珍しい組み合わせだよな」

「そうか?前から結構食べてるぞ。俺と」

「はぁ!?初耳だぞ!?」

 

アズズが俺の言葉に反応する。そりゃ初耳だろうな。言ってないもん。

 

「アズズも夜にこっそり食べるか?背徳の味だぞ。夜中に過剰な添加物の塊を摂取するんだぜ……更に飲み物はコーラだ!!」

「男子中学生か!?」

「そう言えば園香は年齢的には中学生だな」

 

考えてみると最終学歴小学生未満か?……子供扱いはしないけど、その辺りは守護らねばならぬ……ん?

 

「……クラウディア、どうした?」

「即席ラーメンか……成る程、興味深い」

「一つ食べるか?」

「おいおい、歓迎会の料理結構食べたろ?カップ麺なんて食べれるのか?」

「甘いなアズズ……クラウディアはある意味お前と真逆だ。体力お化けで食欲旺盛なんだよ」

 

本当に真逆だよな。体力担当と頭脳担当。上手く噛み合えば凄い事になる。

 

「良く食べて、良く動く。そうすれば身体は自然と丈夫になる。だからアズズも私と同じ様になれると思う」

「勘弁してくれ。ウチは今がベストなんだよ」

「低血圧で徹夜の度に宮古に起こして貰ってる奴のセリフじゃないな」

「うっさい」

 

そっぽを向くアズズ。ちょっとからかい過ぎたかな?

 

「しかしお湯を入れるだけでラーメンが出来上がるとは凄いな。日本の発明だと聞く。保存も出来るし摂取出来るエネルギーも多い、偉大な発明だ」

「俺もそう思うよ。缶コーヒーとかも日本の発明だったか?食品加工とかは特に強いよな、日本って」

 

日本に来た海外のワルキューレって大体が日本の食べ物持って帰るんだよな。お土産としても人気だし。かく言う俺も頼まれて、ルサルカにこっそり麺王神送ってるし。

 

「ただいま~!ってクラウ、カップ麺食べるの?手料理好きなアタシとしては複雑かなぁ……」

 

他の集団と遊んでいた宮古が戻ってきた。宮古の手料理美味いからな……気持ちは分からなくは無いが。

 

「まぁ毎食インスタントは良くないけど、時間が無い時は仕方無くな。クラウディアも今回は試しだし、毎日食べる訳じゃ無いさ」

「アタシもカップ麺が美味しいのは認めてるよ。醤油大好き!!」

 

基本的に好き嫌い無いもんな宮古は。問題はアズズなんだけどな。

 

「……ウチは嫌いな物は要らない」

「さらっと心を読むな、そして好き嫌いするな」

「うっさい」

「本日二度目のうっさい頂きました。機嫌悪いのか?」

 

何か若干当たりが強くないか今日。どうしたんだ?

 

「クラウに飛鳥を取られて拗ねてるんだよ多分」

「誰が拗ねるかバカ宮古!!」

「えっ、拗ねてんの?」

「拗ねてない!!」

 

拗ねてますねこれは……機体整備とか手伝って機嫌直して貰わないとな。

 

「私が飛鳥を取るか……飛鳥は誰の所有物でも無いだろう。確かに飛鳥の周りには常に友人が居たが……そう言えば欧州では誰と一番仲が良かったんだ?かなり友好関係は多岐に渡っていたが」

「欧州でか?そうだな……」

 

クラウディアの問いに対して少し考える。確かに誰かは周りに居たな。何かエンカウント率高いんだよな。ルサルカと酒飲んだのも偶々だし、常に誰かと会ってるわ。

 

「そう考えると……ルサルカか“ロジャー”か?」

「さっきから名前が出てるルサルカって、やっぱりルサルカ・エヴァレスカか!?」

 

アズズが身を乗り出して聞いてくる。そうか、有名人だよなアイツ。

 

「そうだな。欧州の、そして世界で唯一のセカンド・ワルキューレのルサルカ・エヴァレスカだ。って言ってもアズズのイメージとは違うと思うぞ。ルサルカのイメージ言ってみ?」

「冷静沈着。優れた指揮能力。鉄の女」

「草」

「何でだよ!?なら、お前の考えはどうなんだよ!?」

 

アズズがめっちゃキレてる。こうなると現実を見たらどうなるのか気になる。まぁ少し会っただけだと、世間のイメージ通りに見えたりするからアレだけど。

 

「言ってくる冗談が分かりにくい。超弩級不器用。口調変えてメガネ掛ければ司令っぽくなると思ってる天然。一定量以上の酒は飲ませてはいけない。……戦場だと確かに冷静沈着だし、指揮能力は高いんだよな……。後は、戦い方は園香の上位互換かな」

「待て。突っ込みたい箇所は一億箇所くらいあるけどな?おソノの上位互換って、まさかあんな戦い方してるのか!?」

「してるぞ。本人は基本的な動きだと思ってるのが本当に酷いけど」

 

ピラーを引き付けて、攻撃される瞬間に回避して同士討ちさせる。最も危険な戦い方だ。アズズ曰く“頭のおかしい戦法”。それの最強がルサルカだ。俺も何度か真似したけど、操縦の調子良すぎてヤバい時にしか出来ない。それを基本戦術に取り入れてるんだから恐ろしい。英霊機補正抜きにしても、本当にルサルカの操縦技術は高いのが分かる。戦翼の日を生き残ったのは流石だ。

 

「強い奴はみんな頭がおかしいのか?ウチはどうすれば良いんだ……」

「お前は頭が良いんだ。俺達を“使えば”良いんだよ。指揮はともかく、作戦立案はお前が一番上手い」

「頭がおかしい奴を戦術に組み込むのが大変なんだよ!!」

「そこは諦めてくれ」

「アタシはアズに全部任せる!!」

「アズちゃん頑張って」

「大変だな。だが私も頭を使うのは得意ではない、だから宜しく頼む」

 

アズズの味方は居なかった。そもそも変な奴しか集まらないからね、ここって。

 

「頭が痛い……」

「仕方無いね」

「半分はお前のせいだぞ!?」

 

うーん良い突っ込みだ。弄り甲斐がある。

 

「そう言えば流しそうになったけど、ロジャーって誰?海賊王?」

「分かりやすい間違いをありがとう宮古」

「違うの?じゃあネゴシエーター?」

「えっお前あの作品知ってんの?意外だわ」

 

結構話が難しいから宮古は見てないかと思ってたわ。

 

「いや結局誰なんだよ」

「欧州の整備士。凄腕だぞ。おやっさんレベルの」

「本当に凄い人じゃん!!」

 

おやっさんレベルって聞くと本当に凄いよな。ロジャーのオネエ系のノリには結構慣れが必要だけど。

 

「仲が良いのはその辺りか。ロジャーもヤドリギの時に死にかけた仲だし」

 

あの人の隣で動けず寝てるの地獄だったけど。

 

「本当にあの時はギリギリで助かったと言っていたな。数秒の奇跡だと」

「奇跡ねぇ……まぁ助かったのは事実だし良いか。さて!そろそろ良い時間だしそろそろお開きにするだろ。俺は部屋に戻る。お前らも早めに寝ろよ。おやすみ」

「あぁ、おやすみ」

「おやすみ~!」

「おやすみなさい」

「……おやすみ」

 

寝る前の挨拶をして部屋に戻る。そう言えばクラウディアのカップ麺、いつの間にか空になってたな……こっわ。




ロジャー生存ルート。正直オネエキャラ好き。

お気に入りが四十越えて評価も入りました……!!本当にありがとうございます!今後とも宜しくお願いします!

尚現状一番飛鳥と考えが合わないのは“戦争狂”
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