活動報告に考察と言うか、妄想垂れ流してます。北欧神話が無い世界なのは予想通りでした。
富士ピラー攻略に向けた決起集会的な物をやった。クラウディアが天塚に言われるがままに、アブラボウズを頼んで普通に完食したり、何か天塚と園香の空気が悪かったりしたが、まぁ普通に終わった。つまり、今から数時間はアズズとお出掛けタイムだ。
「今から行くにしても、何処か行く宛有るのか?」
「いんや?何も無いぞ?本来一日丸々使うつもりだったし」
「……流石に決起集会にウチらが出ない訳にもいかなかったしな」
今回の作戦はかなり大変な物になるだろうしな。これで結束が高まれば……結束……うん。
「天塚と園香は何とかならないのかねぇ……」
「ウチに言うな。お前の方が詳しいんじゃないのか?」
「いや、あんまり知らんのよな。昔は仲良かったのは知ってるけど」
殆んど欧州に居たし、たまに帰国すると何かしらに巻き込まれるし。
「本当に何があったんだろうな……園香って今も結構無理してるだろうし」
「そう、だな」
「っと、湿っぽい話は終わりだ!どこ行く?」
「引きこもりたい」
「ゲーセン行くか!!」
「ウチに聞いた意味は!?」
黙りなさい。引きこもりたいとか、こっちが聞いた意味無いやん。
嫌がるアズズを引き摺ってゲーセンに向かった。
「本当に尾行するのか?」
「アズと飛鳥のデートだよ!?見守るべきだよ!!」
「「「ミコちゃんの言う通り!!焼き鳥を呪う為にも!!」」」
「あんた達、静かにしな。気付かれたらどうするつもりだい」
☆☆☆☆
「ゲーセン到着ゥ!!」
「こんなに五月蝿かったかゲーセンって!!」
「右側にあるゲームを御覧ください」
「えっ、何だよ」
「動物園です」
アズズに見せたのは通称動物園。ゲーセンが近年五月蝿くなった一因だった。
「奇声と罵詈雑言が飛び交って……灰皿が飛んだぞ!?動物園ってレベルか!?」
「動物園です」
「動物園に謝れ」
「左側にあるゲームを御覧ください」
「まだ何かあるのか……」
「女児向けゲームで遊ぶおじさんです」
「……」
あっ、アズズが黙った。
「何かウチが遊べそうなゲーム無いか?」
「アズズ、現実から目を背けるな」
「現実なんて残酷な物だ」
「おっと悟りを開いたか」
アズズはゲーセン内を歩き回る。このゲーセン結構デカイから何かあるだろう。
「もう全然分からん」
「最近のゲーセンって変わったのもあるからな。UFOキャッチャー……いや、クレーンゲームとかは変わらんか」
「何で言い直した?」
「UFOキャッチャーがSEGAの筐体で、クレーンゲームはジャンルの総称だから」
「細かっ!!」
その辺大切なんだぞ。名称警察来るし。
「まぁその辺の話は置いといて、何か面白そうなのあったか?」
「オススメとか無いのか?」
「パンチングマシーン」
「わざと言ってるだろ」
「わざとに決まってるやん」
殴ったアズズの手の方が折れると思う。
「全く……真面目に答えろよな」
「ぶっちゃけ手当たり次第やってみるか?やってみたら意外と……なんてのもあるし」
「手当たり次第って……アレってウチとオーディンがやってたゲームか?ゲーセンにもあるのか?」
「アーケード版だな。アレ最初にやるか?対戦出来るし」
アズズが見付けたのはオーディンとやってた格ゲーだった。家庭版ではなく、アーケード版の格ゲーだ。
「ボタンが全然違う……」
「そりゃな。筐体に直接ボタンの説明書いてあるから見てみろ」
「分かりにくいな……えっと……」
「覚えたか?」
「な、何とか」
ある程度アズズがボタンを理解したみたいなので、ゲームを開始する。
「うりゃあ!!このっ!!」
アズズは気合いたっぷりにコマンドを入力して技を出してる。しかし……
「本当に少し動きに躊躇いがあるな。これ確かに弱点だわ」
「っ!!カウンター食らった!?」
「選択肢が多いのは強味なんだけどな……ほら今も止まった。どうすっかな」
「ぐぬぬ……」
投げとか隙が多い技なんだけど、アズズにはめちゃくちゃ効くくらいには動きが止まってる。こりゃ実戦だったら確かに大変だ。
「お前の場合、慣れればすぐに最適解を判断出来る様になるとは思うんだけどなぁ……勿体無い」
「慣れなんて、お前みたいに激戦区に行って、毎回毎回ピラーに遭遇する訳じゃ無いんだぞ!!館山は後方基地だ。最近は増えたけど、本来そんなに戦う事は無いし!!」
そりゃそうなんだけどなぁ……でもこれは致命的だ。更に寝不足とか追加されたら間違いなく大惨事になる。
「うーん……次の作戦終わったらシュミレーションで色々やるかぁ」
「ウチもシュミレーションくらいはしてるぞ」
「欧州から最新鋭のシュミレーターお取り寄せするわ」
「そんなこと出来るのか?」
ちょっと無理はするけど、訓練の質が上がるなら良いだろう。何とかしよう。
「任せとけ。何とかするわ」
「……お前が言うなら出来るんだろうけど、あんまり一人で何とかしようとか思うなよ」
「じゃあお礼代わりに機体にゲッタートマホーク付けて」
「無理だって言ってるだろ……お前に頼まれて一つ訳の分からないの無理矢理付けたんだぞ。あんなの何に使うんだ?」
「普通に使うけど?」
「……だとしたら機体が持つか?」
うーん。タイミング見て使うし大丈夫だとは思うんだけどな。流石に高速で飛んでる時は使わないつもりだし。
「お前の考えはウチには分からないけど、使い時はあるんだよな?」
「多分な」
「なら良い。ウチはその辺は信用してる。普段はバカの中のバカだけど、戦いに関しては真面目だからな、お前は」
「俺はいつでも真面目にバカやってるさ。面白い人生は自分でやること決めてナンボだ」
周りの顔色伺って生きるのは御免被る。
「っと、結構ゲームに慣れてきたな?動きが良いし、キャラの攻撃パターンとか読めてきたか」
「ウチにかかればこんな物だ。情報さえ出揃えば予測は楽勝だぞ。ピラー相手だとそうはいかないけどな。本当にムカつく」
「情報は何より貴重だからなぁ。因みにテンプレのコンボが読まれたのなら、別のコンボ使うからまだまだ勝てんぞ」
「ぬぐっ……」
流石に一朝一夕じゃ勝たせないからな。対戦では如何に手札を隠せるかだし……ん?
「このっ……あれ?」
「おお?うん?あれ?俺負けた?」
普通に負けてる?即座にコンボ切り替えたのに対応された?どうやって?
「何で俺負けたんだ?」
「えっ、あー……コンボ切り替えても強攻撃?ってやつには隙があるだろ?絶対的な」
「隙って言っても、コンボ中の僅かな隙だぞ?殆んどタイミングなんて……」
「来るの分かってればタイミング予測出来るだろ」
えっ?何言ってるのこの人。予測出来ても動ける物じゃないよな?
「それってコンマ何秒の話だよ?」
「コンマ何秒も何も、プログラムの問題なんだから」
「待て待て待て?同じコンボやるからもう一度頼むわ」
「あぁ、良いぞ」
もう一度コンボを繰り出す。確かに強攻撃の時には若干の隙はある。でもそれは分かっていても反応するのは難しい物だ。ゲームを完全に理解して初めて出来る事なんだ。それをアズズは……
「……完璧にコンボ抜けされて反撃を食らってるな。しかも反撃は俺と同じコンボ使ってるから分かるが、こんなの隙があるの分かっていても抜けられん」
「多分入力されたコマンド処理の問題もあるんだろうな。普通の強攻撃だけなら、ほんの僅かにコンボ中の強攻撃より動作が速いんだよ。少し違和感有ったんだ。前の動きより少し遅いなって」
「前の動きって、動きの速さまで完全に記憶してるのか?」
「記憶力良くなきゃ天才なんて出来ないぞ?」
ドヤ顔で言うアズズ。しかし反論すら出来ない圧倒的な才能。それを俺は見た。数回のゲームの情報から、コンボのシステム上の欠点を見出だす。こんな事を導き出すなんてアズズにしか出来ないだろう。
ワルキューレとしては凡庸?笑わせるな。コンマ何秒のタイミングを予測して合わせる器用さだぞ?知恵者としては非凡?そんな可愛いレベルじゃない。一から十を導き出すのが非凡な知恵者なら、アズズは一から千を導き出すだろう。
「本当に天才なんだな……」
「何だよ急に改まって。変な物でも食べたか?」
「いや、普通に認めてるだけだから素直に受け取っとけ」
「……何かむず痒いな」
若干照れてるアズズ。可愛い。
しかし本当に凄いな。アズズはワルキューレとしても決して弱い訳じゃないし、俺達がカバーしてやれば、アズズが自ら得られる情報も多いだろう。そこから最適解を導き出す能力がアズズにはある。
「アズズ」
「今度は何だよ」
「お前の事は絶対に守ってやるからな」
「ちょっ!?何だ本当に!?」
何かアズズが物凄く動揺しだした。シールド隊なんだし、守るのは当たり前だよな?
「お、お前っ、そう言うの軽々しく言うなよな!?」
「えっ、何で?」
「良いから言うな!!分かったな!?」
「解せぬ……ん?」
今何か見覚えのある光沢が……?あの光はまさか……面倒な。撒くか。
「アズズ、走れるか?ああ、いや、ちょっと抱えるぞ」
「ちょっと待っ!?」
アズズが言い切る前にアズズを抱えて走る。ゲーセンの中でお姫様抱っこする羽目になるとは。
「き、急にどうしたんだよ!?ウチ今日驚いてばっかりだぞ!!」
「尾行されてる、多分グラサン達だな。さっきチラッと見えた」
「はぁ!?あのバカ達が!?」
「わざわざ尾行なんぞする意味も分からんが、見せてやる義理も無い。撒くぞ」
「分かったから降ろせ!!自分で走るからぁ!恥ずかしいんだよ!」
「お前の足じゃ撒くのは無理だ」
クソザコアズズじゃ無理だ。現に抱えて走る俺の方が速いくらいだぞ?
「……ウチと一緒に居るのを見られるの嫌か?」
「見られるのは構わないけど、見世物みたいにされるのは嫌だな。せっかく二人で居るんだ。二人の時間を楽しみたい。お前があいつ等と合流して遊びたいなら、それはそれで良いけどな」
「お前本当にそう言う所だぞ!?人の気も知らないで!!」
「いや意味分からん。それよりどうする?合流するか?それとも逃げるか」
そう言う所とかアズズに言われたくないわ。あざとさの塊が!!
「……逃げるけど取り敢えず降ろせ。個室みたいな場所なら追って来ないだろ」
「個室?どっか宛でもあるのか?」
「バッカ、個室遊びの王道のカラオケがあるだろ」
「アズズ歌うのか!?マジか!!楽しみだわ!!」
「大袈裟過ぎるだろ」
予想外だった。アズズはカラオケとか行かないと思ってた。
☆☆☆☆
カラオケに着いた俺達二人。取り敢えず二時間コースで始める。
「で、俺から歌うのか……」
「当たり前だろ。ウチはそんなに歌わない」
「なんでや畜生……」
ロボットアニメ一色にしてやらぁ!!
「……ロボットアニメの消費エネルギー半端無いわ。死にそう」
「だろうな。ほら、コーラ」
「サンキュー……アズズそろそろ歌わない?」
マジンカイザーとガオガイガーとゲッターの連続は無謀だった。喉が死ぬ。アズズの歌聞きたいし。
「……笑うなよ?」
「おう。楽しみだ」
アズズが曲を入力する。アズズって普段どんな曲を聞いてるのか、そもそも歌とかに興味あるのかすら知らない。さて、どんな曲が来るかと考えていたが、めちゃくちゃ意外な選曲だった。
「……戦隊ヒーロー……だと?しかも海賊の!?」
「……これのイエロー好きだったんだよ!!悪いか!?」
「悪くは無いだろ。全然良い」
意外ではあるが、可愛らしく歌うアズズが見れたので良し。
「……次お前!!さっさと歌え!!」
「はえーよ。もっと聞きたいぞ」
「ウチはそんなに歌知らないんだよ!!」
しょうがないなぁ……ちょっと喉良くなったから歌うかぁ……
☆☆☆☆
「最後のデュエット以外は歌わなかったな結局……喉痛いんですが」
「……あの終盤で歌ってた、ひたすらビガビガ言ってたの、歌詞違ってたよな?」
「ビガビガ戦法やで。正直真面目に歌う気力無かったんよね」
いやマジで。殆んど俺しか歌わんかったし。
「で、あいつ等はどうしたんだろうな?」
「あー……ウチがトイレ行ったついでに覗いたら盛り上がってたぞ。バカ宮古とクラウと天塚も居た」
「思ったより多かった!?クラウディアも居たのは意外だな」
「クラウか……。なぁ」
ボソリと呟いたアズズが足を止めた。
「何だ?」
アズズが真面目な顔で問い掛けてくる。
「……お前はクラウの事、どう思ってる?」
「どうって、戦友だろ」
自分で答えていてアレだが、何か変だ。多分何か違う。多分アズズの意図と違う。
「ウチが聞きたいのは、異性としての話だよ」
異性として……考えた事も無かった。結構年下だし。
「……そうだなぁ。真面目に考えると、恋愛対象って言うかは妹かなぁ。世間知らずの妹が近いか」
「……ならウチはどうだ?どんな返答でも怒らないから」
「悪いけど正直意識はしてなかったな。でもそうだな……そもそも意識しても良いのか?」
守る対象は複数居る。そこに個人的な感情が出来てしまったら……多分俺は飛べない。死は割り切れても、多分恋愛は割り切れない。したこと無いから対処法を知らない。それに……
「意識しても良いのか?って……何でだ?」
「いや、何つーか……本当に何だろうな。お前達は普通の女の子でさ、本当は普通の学校とかで、同級生や先輩とかと恋愛とかしてさ。こんなオッサン手前の奴なんかに意識なんてされたら嫌なんじゃないか?」
「ウチは元々飛び級出来る頭脳だし、学校生活とか関係無い。大学出てるし。それに普通って何だ?ウチは凡人とは違う。ウチは“もしも”の話はしたくない」
「……強情な奴だな」
「それにお前、欧州の司令に告白したって聞いたぞ」
……ゑ?
「そ、その情報はどこで?」
「クラウ。司令室の前の廊下でフラれただとか言ってたらしいじゃないか?」
「あいつ聞いてたの!?そんな素振りなかったじゃんかぁ!!」
「あ、マジで告白してたんだな。じゃあさっきのも言い訳か?」
「冗談で“嫁に貰ってやろうか”って言っただけだからな!!あんまりにもすっぱりと、マジに断るから自信無くしたけど!!」
本当に傷付いたなぁ……
「嫁に……ね。まぁこれからは色々な女の子を恋愛対象として見るんだろ?」
「話の流れとしてはそんな感じだけど、何か誤解を生みそう!!」
「まぁ最初に意識させたのウチだから、そこは覚えとけ」
……信じられないけど、これってアズズが俺に意識して欲しいって事だよな……いや、何か深く考えたらダメな気がしてきた。気楽に行こう。
「さて、基地に帰るぞ。夜からはプライマリーの監視もあるんだ、あんまり遅くなったら怒られそうだしな」
「逃げたな童貞」
「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!?」
「分かりやすいなぁ……ウチ何でこんなの気にしてるんだろう」
「何で気にされてんだろう?」
アズズに殴られた。しかしこれが本当に貴重な日常だったとは、この時は思ってなかった。
こんな書き方してるけど、ガチ恋愛は少なくともアニメ最終回越えてからです。命を救うのが先だぜ。
たまにTwitterにも考察的なの垂れ流ししてるので良ければどうぞ。
アズズの歌は中の人ネタ。