このアンドロイド変態である   作:ayasaki

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今回はご主人様視点で書いてみました。
アンドロイド初めて買う時にはこんな人いると思う。



初めてのお買い物

 2120年ではアンドロイド専門店が多数存在している。

 一般家庭用・商業用・工業用・特殊用など様々な仕様で売られているが、基本的には家庭用として販売するアンドロイド店が多い。

 しかし他の家電と違い特殊なアンドロイド店は、販売品が高価でもあり他と一線を画す商品でもある。

 この為、販売店に入るには会員登録・入店申請・本人確認・所持物確認など、かなりの厳重チェックが入ることも知られている。

 昔は普通にチェック関係なしに入店できたのだが、戦闘用に改造する為にテロリストがアンドロイド強盗をする事件がおこったことで、入念な入場チェックが必要となってしまったのだ。

 とはいえ、本当にアンドロイドが欲しいだけの自分には面倒なチェックだと言うだけである。

「確認に協力いただき有難うございました。それではお客様ごゆるりとお楽しみくださいませ」

 担当の営業スマイルを受け取り、自分はようやくお店に入れた。

 店に来るまでは楽しみでしょうがなかったが、今は正直気恥ずかしい。

 お店の中では実演販売とばかりに、何十体ものアンドロイドが接客をしている。そのどれもが見眼麗しいのだ。実演中の動きを見れるかのように肩や背中部分が露出している機体もあるので結構エロい。

 まるでそういうお店に迷い込んでしまった気分にさせられてしまう。

 普段の外出中でもアンドロイドを見かけても何も感じないほど日常に溶け込んでいるというのに、やはりお店だからか気持ちが変わってしまったのだろう。

「お客様。現時点で思案中の商品はありますでしょうか? よろしければご案内させていただきますが」

 そう自分に声を掛けてきてくれたのは、胸にタカヤマ製と書かれたアンドロイドだった。

 ちなみに胸が大きく揺れたので、一瞬目線はそっちに奪われた。

「あ、今はいいかな。まずは一人で見たいから」

 寧ろ君ばかり見てしまいそうだし。

「承知いたしました。ご説明が必要になりましたがお気軽にお申し付けください」

 そう言ってから自分に対して一礼してから、彼女は離れていった。

 ……お尻も綺麗だなあ。

 ぶっちゃけ家事してほしいという気持ちは勿論あるが、それ以上に自分が求めてるのはエロである。

 もう一度言おうエロである。

 人間である以上性欲は切っても切り離せない。

 実際風俗にも通って性欲発散はしているのだが……何だろうね偶に空しくなるのだ。

 プレイ中は楽しいのだが終わった後寂しい。そして誰も居ない家に帰ったらいつもより余計に寒く感じてしまう。

 同時に恋人もいないしまた彼女作るのもめんどくさい。だったらアンドロイドを買えば家に帰っても寂しくないし、自分好みのアンドロイドが性欲を満たしてくれる。

 買わない理由がねえ!

 高い? だからどうした。

 月に風俗複数回通えば5万以上飛んでいくわ!

 嬢に入れ込んだことは有れども、それならアンドロイド買ったほうが長期的視野を考えればお得と判断できたからだ。

 とはいえ基本100万単位の高額商品なのでそう簡単に購入を決めてはいけない。

 カタログで確認はしたが、実物を見ないことには思いここに来たのだ。

「さてとメイドさんメイドさん」

 とりあえず世の男どもにとってのロマンが詰まったメイドタイプを一番に見に行こう。

 そして販売場所に来てみれば……やべえ性欲が爆発する。

 ここ普通の販売店ですか!?

 さっきの場所より露出が激しく、上乳や太腿が露出しているメイド服を着たアンドロイドが混じっているのだ。

 ミニスカートは勿論、ガーターベルトが艶めかしい。

 そういう目的で買おうとしてる自分でさえドン引きである。いいのかこれ!? 普通にガン見してしまうんだが。

 ちきしょう、あの金髪長身巨乳美人アンドロイド抱きてえぞ! だがよく確認すると値段……2000万越えで売買契約完了済み。

 しかもフルオーダーと記載されている……ちくしょうめえええええ!

 どこのお金持ちだ羨ましすぎる。

 だが、とりあえず気持ち切替えよう。自分の予算で何とかするしかない。

 そうして購入を考えていた目的のアンドロイドを見てみる。

「……可愛い」

 犬耳メイド型アンドロイド。尻尾も勿論有り。顔は少し幼い感じだが明るさを感じる。

 いいなあ、こういう子にご主人様と言われたい。

 風俗でご主人様と言われると何となく気持ち悪く聞こえるけど、こういう天真爛漫なタイプに言われたらとろけそうになるかもしれん。

 ただお値段120万……そして月々の標準維持費と電気代含めると今年は貯金出来ないな。

 さらば今までの貯金に夏と冬のボーナスよってとこかあ。

 それでも今後は家事しなくていいっていうのがやっぱ大きいんだよなあ。今の時代家事に関することはどんどん自動化していっているとはいえ、やっぱり手動でやらないといけないこともある。

 それを全部アンドロイドに任せられれば雑用しなくていいというのが嬉しい。

 そしてあの可愛いので性欲処理できる。

 ……ぐへへへへへへへへへへ。

 やべえ想像しただけで立ちそうだ。

「お客様。この子がお気に召したでしょうか」

「っは、はいいいい」

 気配もなく背後から掛けられた声にびびった。

「おや、驚かせてしまいましたか申し訳ございません」

 見てみると接客用アンドロイドだが男性タイプだった。

 てっきり女性タイプかと思ったが。

「タカヤマ製IM-608ですね。確かに初めてご購入される方であればよろしいかと思われます」

 入店情報は全てのアンドロイドに共有されるので、自分のデータは入っているから初めてと知られているのだ。

「ああ、タカヤマ製ならアフターサービスも安心できるって聞くし後でカスタムするのも楽みたいだしね」

 エロプレイのオプションも豊富ってきいたし。

「その通りです。お客様に末永くお使いになっていただくにはそこが肝心でございます。

 またご家庭事情の変化は誰にでも訪れますので、その用途に合わせたカスタムも大事ですから、その為のオプションは常にご対応させていただきます」

「まあ今は一人暮らしだから家事がやっぱ面倒だからな」

「いえいえ、アンドロイドにとって家事を一手に引き受けてこそ存在意義の1つとなります。

 それに一人暮らしだと体調が崩れた時の補助で助かったというかたもたくさんおられます。

 お客様の考え方は正しいです」

「そ、そうかな」

 一番はエロ目的なんだけどな!

「ええ、その他のお客様も同じような目的ですからお気にする事ではございません。

 それとですがIM-608であれば稼働しているタイプが接客中でもありますから、宜しければ稼働状況の確認もできますがいかがでしょうか」

「そうなの? じゃあちょっと頼む」

「畏まりました。少々お時間を頂戴させていただきます」

 そう言いながら連絡を取ってくれて、2.3分するとIM-608が来たのだ。

「本日はご来店ありがとうございます。また私が気になったと言ってくださりほんとうにありがとうございます」

 極上の笑顔で自分に微笑んでくれるIM-608を見て思ったのは、

 可愛いいいいいいいいいいいいい!!!!!

 抱き締めたいペロペロしたい撫でまわしたい頬擦りしたいぐりぐりしたい理性崩壊させてくださいなんでもしますからあああああああああ。

 何この可愛い犬耳型アンドロイド。

 犬耳ピコピコ尻尾ぶんぶん、150cm程の身長ながらもちゃんと自己主張している御胸様。

 しかも狙っているかのように長袖から少しだけ出ているお手々。

 服に関してもスカートに関しては太ももが見える露出だが、下品な感じには見えずあくまでも清楚を感じさせるメイド衣装。

 だが衣装そのものも上等な生地を使ってるのは素人目で分かるほどだった。

 エロいーーーーー!

 てえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたいてえだしたい。

 うん、買おう。

 俺のエデンはここにあったんだ。

「お客様?」

 見惚れてた俺を覗き込むIM-608。

 やべえマジで理性崩壊する。

「あ、ああ。ごめんごめん。稼働してる姿が思った以上に良かったんでびっくりした」

「ありがとうございます。そう言っていただければアンドロイド冥利に尽きます」

 またニッコリと笑うIM-608。

 ……自分で顔の温度が上がってるの自覚出来てきた。

「お気に召されたようですね。ですが他の稼働中のアンドロイドも紹介できますが?」

「この子がいいです」

 100万単位で初めての衝動買いさせていただきます。この選択に悔いは無い!

「承知いたしました。では受付で細かな内容を相談させていただきますのでお時間よろしいでしょうか?」

「わかった」

「気に入ってくださりありがとうございます! ご主人様になっていただけたら一生懸命頑張りますね」

 うん、君のその笑顔を毎日見れるようにするために、俺頑張るよ。

 そして改めて内容を聞いてみる。

「IM-608についてですが定価120万となります。

 先程の子に関しましては稼働期間はまだ2週間程になります。そちらの場合店頭品と言う事も含めまして1割引きとなりますが」

 よし思いがけず安くなる。

「あの子がいいです」

「承知いたしました。もし購入後のご自宅などで異常が確認されましたらご連絡くだされば無料で対応させていただきます。

 こちらは初期不良対応・アフターサービス保証の一環となりますので、お気軽にお問い合わせください」

「ふむふむ」

「また、後日カスタムに関するカタログも送らせていただきます。こちらもよろしければご利用ください」

「了解」

 大量の資料などを見せられながら、カスタムにも夢があるなあと思う。

「それと先程IM-608が着用していた服に関しては、申し訳ありませんが販売することはできません。あの服はあくまでも店頭用なのでご容赦願います」

「ええ、あの服も欲しいんだけど」

「あくまでも使用済みと言う事もありますので申し訳ございません。ですが衣装売り場もありますので購入後であれば、IM-608と一緒に買いに行くのもよろしいかと」

 それはつまり初デートと言う事か。目の前で俺が気に入る衣装を試着してくれて

「ご主人様どうでしょうか?」 

 って言ってくれるわけですね。 ……たまんねえ。

「分かった。後で見てみるわ」

「ご理解いただきありがとうございます。それとこちらをどうぞ。

 ご購入者様限定の衣装割引となりますので、期限はございますがご利用ください」

「ありがと」

「では改めてお支払いはどうされますか?」

「クレジット分割払いで」

「畏まりました。事前申請でお客様情報は頂いていますのでそちらから引かせていただきます」

「よろしく、引き取りはいつ頃できそうかな?」

「申し訳ございませんがさすがに最終的な引き渡しは1週間ほどかかります。

 これから書類やアンドロイドの登録などで手続きが必要となりますので、それが終わりましたらご連絡差し上げるという形となります。

 手続き自体は明日からとなる為、お店付近であれば連れて歩く事は可能です」

「あ、それで衣装一緒に見てこれるって事になるわけか」

「左様です。購入を決めても長時間接すると合わない可能性もあります。そうするとお客様とアンドロイド双方にとってよろしくありませんので、ある意味義務付けていると言っても過言ではありません」

「なるほどねー」

 まあ俺はもう一目惚れしたようなもんだけどな!

 その後、諸々の商談は終わり俺はIM-608のご主人様になれたのだ。

 まあ引き渡し後に正式にマスター登録してこそだが。

「ご主人様!」

 そして先程のIM-608が商談の終わった俺を待ってくれていた。

「お待たせ、さっき購入したから今後よろしくね」

「はい! 買ってよかったってずっと思ってもらえるよう頑張ります」

 その笑顔見ると、やっぱ可愛いよおお。

 そこからはデートである。

 何だろう人間の女とデートしてるよりよっぽど楽しい。

 何するにしてもご主人様ご主人様と言ってくれるし、手を繋ぐとニコニコしてくれてホンワカさせてくれる。

 衣装の時はさっきの自分の妄想を見事に再現してくれる。

 食事では、

「あ~んしたらご主人様嬉しいですか?」

 と聞かれたので一にも二にも頷いてやってもらった。

 もうメロメロにしかなるしかないだろおおおおおおおおお。

 マジで購入して正解だった。

 アンドロイドだろうがなんだろうが関係あるか。俺はこういう幸せが欲しいんだー。

 ちなみに周囲の店舗ではアンドロイドとデートしている人は結構いたから、人目を気にする必要は無かったようだ。

 そしてその後も楽しい時間を満喫するのだが、悲しいかな手続き処理時間となったので今日はお別れとなった。

 アンドロイド譲渡手続きがあるからしょうがないとはいえ、俺は1人さみしく自宅に帰るのであった。

 ちくしょう、帰ったら妄想の中でIM-608を抱いて抜くぞ。

 そして一週間後、無事にIM-608のご主人様になることが出来た俺。

 天国だった。

 世のアンドロイド好きの気持ちが本当の意味で理解できた。

 そして2年後、分割払いが終わっても俺は貯金できそうにない。何故なら金があるたびにアンドロイドにつぎ込むから。




 実際現実で販売されるようになったら、こんな感じになるんじゃないかと予想。
 ただある意味奴隷市場みたいにもなるような気がしてならない。まあこの話はあくまでもエロギャグだから細部まで真面目に考えても意味は無い。
 
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