【WR】戦姫絶唱シンフォギア S.O.N.G. of Valkyries 全員生存RTA【22:04:21,87】   作:REALGOLD

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呼吸が苦しくて生活しづらいので初投稿です。


G Part2

師弟対決が始まるRTA、始まってるんだよなぁ……。

 

前回はF.I.S.組と接触して、マリアさんにお前を殺す(デデン!)されたところまで進めました。

不審者かな?

 

では早速次の山場までシナリオを垂れ流しますので、倍の速さでェ!

 

ライブ会場での顔合わせが終わり、この先の戦闘では『喪失』デバフによる被害を考えて戦わなければなりません。

だというのに次のお相手はゲーム中三本指に入るほどの難敵であるセレナなんですよねぇ……。

 

現在のセレナの持つアガートラームは万能型の非常に優秀な聖遺物で、状況に応じて様々な武装に変形します。

近距離戦なら短剣で、中距離に離れたら蛇腹剣、遠距離なら荷電粒子砲やビーム兵器などをブッパしてきます。

防御面においても、いつぞやの逆さ鱗おばさんのように謎バリアを展開したりとほぼ隙がありません。

 

唯一欠点を挙げるとすれば、一極化してる訳ではないのでそもそもの火力は低めなことですね。まぁ、粒子砲の威力はそれなり以上なので当たると消し炭にされかねません。

 

しかも未確定情報ですがこのセレナさん、専用スキル以外で主人公が獲得したスキルを全て持っているそうです。

例えば「見切り」を獲得している状態で下手に突き攻撃をすると「見切り」でもってカウンターを食らうことがあるとかないとか。

 

今回はチャート通りにスキルを獲得しているので、「見切り」、「パリィ」、「ランナー」、「立体移動」などのスキルを全て持っている事になります。下手なブンブンをすると「パリィ」されて致命されて乙ります(1敗)

 

下手なボスより手強いセレナさんですが、唯一救いなのはゴリ押しが通じる事と縁ちゃんの「踏ん張り」が「ヒーローの魂」に変化していることですね。

 

前述の通り、「ヒーローの魂」は主人公のみが得られるスキルなのでセレナさんは獲得不可です。前身の「踏ん張り」のままならコピーされていましたが、正直すごく助かってます。

 

というのもこのセレナさん。「踏ん張り」スキルを持っていると、発動した時に最後の悪あがきで自爆してくることがあるんですね(2敗)初見プレイの時は焦りに焦ったものです。

 

ちなみに2回目のプレイは武装が爪だったので火力不足によるミリ残りで偶発しました。

うwっwそwだwろwおwまwえw!?と笑い転げながら死にゆく主人公ちゃんとセレナの顔を見ていた事、よーく覚えてます(外道)

 

とにかくセレナ戦はゴリ押す。これに限ります。

ただしPOWにデバフがかからないことが前提ですけどね。

 

画面上では廃病院内部へと侵入し、探索を行っています。

このアジトの情報は、地域密着型の企業団体様(ヤクザ)から頂きました。情報提供ありがとナス!(なお、事務所は壊滅している模様)

 

ウロチョロしてるとなにやら前方で動く影。そのまま奥の方へと消えて行ったナニカを追って縁ちゃんと奏さんが突撃していきました。

そんなだから野蛮人とか脳筋とか言われるんだと思うんですけど(名推理)

 

施設の奥へ奥へと追っていくうちに建物の裏へと出てしまいました。

内部では戦闘音が聞こえることから、敵の策にはまって分断されたことが予想されます。

これは英断でしたね縁ちゃん。恐らくあちらにはネフィリムがいるので対応が非常に面倒な上に室内なので動きも制限されます。斧を振り回せない室内よりは外で戦った方が都合もいいですしね。

あれひょっとして縁ちゃん頭いいのでは?(煽り)

 

前を走る影に日が昇って正体が判明……あれは誰だ、誰だ、誰だ(デビルマン)

 

「ツカサさん。いいえ、風鳴 縁さん」

 

「……セレナ・カデンツァヴナ・イヴだっけ?」

 

アレはセレナ、セレナマーン、セレナマーン!(女なんだよなぁ)

もう縁ちゃんはF.I.S.組の顔を見るだけで頭痛が出るようになっちゃったようです。『喪失』デバフによる影響でちょいちょいシナリオのTNPも落ちますが、必要経費として置いておきましょう。

 

では早速戦闘画面へ突入ゥ!

 

 

「申し訳ありませんが……貴女の相手は別の方に任せてあるので」

 

 

……あるぇ?

戦闘画面に入りませんねぇ。遭遇してるんだからあとは変身して戦うばかりだと思うんですけど?

 

「縁!あぶねぇ!」

 

「えっ!?」

 

えっ!?なんか黒いのが飛んできたんですけど?!

なぁにこれぇ?奏さんと縁ちゃんの間をちょうど割るように攻撃が飛んできて……あ、あのマントは!!

 

「……言ったはずよ風鳴 縁、次にあったら貴女を殺すって」

 

「チィ!縁から離れなマリア!」

 

「ええもちろん。すぐにこの女を片付けて貴女も送ってあげるわ」

 

げえええええええ!たやマさん!たやマさんじゃないですか!?

貴女の出番はもうちょっと先のはずでしょうが!なんで今出てきてんのよ!?なんで縁ちゃんの首元に槍の先端突きつけてんの!?危ないでしょ!めっ!

 

おいちょっとまーてーよー(KMR)

まさかのダブルボスですか?オンスモなんですか?それとも首無し獅子猿なんですか?(パニック)

チャート壊るる^〜!

 

「姉さん。予定通りに」

 

「……分かってる。まずは邪魔者を排除しなくちゃね」

 

「言ってくれるねえ、アタシは前哨戦かよ」

 

「奏落ち着いて。あなたの実力は私が痛いほど知ってるから」

 

やだ!小生やだ!(ひで)

ダブルボスとか聞いてないよ!このゲーム中でも1回しかなかったじゃん!?しかもなんでこのタイミングで出てくるのよ!?

 

 

ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!も"う"や"た"ア"ア"ア"ア"!

 

 

「その脳天に風穴開けてあげるわ、ツカサァ!」

 

「やらせるわけねぇだろ!縁はアタシのだ!」

 

 

ヌ"ッ!!!!!!!!!!(クソデカ昇天ボイス)

やる気が出ました。続行します。やってやろうじゃねぇかこの野郎!!

 

 

という訳でマリア&セレナ戦です。

敵のHPゲージは共通なのでどちらにダメージを入れても良さそうですね。チャート的にはセレナの対策しか書いてないので、セレナ中心にダメージを稼ぎましょう。

マリアさんは基本無視して奏さんに任せ切ります。手が回らないからね、仕方ないね♂

 

なお『喪失』デバフのデビュー戦になりますので、まず戦闘前にアナウンスが流れます。ここでスタミナダウンの通知が出たらもがき苦しみましょう(嘆き)

 

何が出るかな?何が出るかな?それはサイコロまかせよ!

生殺与奪の権を他人に握らせるな!(水柱並感)

 

 

 

 

《BAD STATUS! POW20%⤵︎》

 

 

 

 

ンンンンンンンンン!火力が下がりましたか。

奏で補正されているとはいえこれはなかなか痛いですねぇ。爪の時の再来にならないことを祈ります。

 

さて立ち回りのコツとしては、相手にスキルを発動させないようにする事ですね。

 

弱攻撃は「パリィ」されるので封印、第五奥義(とっつき)も「見切り」されかねないので封印。「ランナー」でスタミナも上がっているはずなので敵の奥義攻撃は乱発されることが予想されます。

「立体移動」は周囲に使える建造物などがないため死にスキルと思っていいでしょう。

 

つまり、自分から攻撃せずに「パリィ」を狙って削るのが最適解です。

まーたモツヌキ祭りをせにゃならんのか……。

 

早速セレナが接近してきました。狙いをつけさせないように不規則なサイドステップを挟みつつ、目線は足元なので脚の腱を掻き切る算段のようです。ガチで殺しにかかってますねこの妹さん。

 

ちょっとーマリアさんとこの妹さん物騒なんですけどー!なんとかなりませんかお姉さーん!?

 

「唯一なのよ……私たちの絆は!お前たちが入り込む間などありはしない!」

 

「ぬかせ!目の前にいるのが誰かも分かんない奴が、絆とか偉そうに語んな!」

 

…………あー、奏さん。申し訳ないがマリアさんも間違えてる訳じゃないのです。元は『詞ちゃん』ですからね、みんな忘れてるかもしれないけど。

 

さて余談は置いといて、早速一撃目がきましたが軽〜中装型のアームドギアは振りが早いので「パリィ」が取りづらいです。

 

しかーし!そんな軽装型にも弱点があります。

このゲームにおける必須テクニックの一つとして、確定パリィと呼ばれるテクニックがございます。

軽〜中型のアームドギアの弱攻撃を連打し続ける相手に対し、3回目の攻撃と同時に「パリィ」を入力してあげると九割九分で「パリィ」が成功します。

 

連打によりアームドギアを振るTNPは全て等間隔になり、それに合わせて「パリィ」すればよほど下手くそでない限り(←ここ重要)確実に致命を取れるという寸法です。

 

だから言ったでしょう?安易なブンブンは身を滅ぼすのです。

みんなはしないようにしようね!(啓示)

 

ではセレナの連撃3回目に合わせて……そぉい!

 

「この短期間でもう対応して?!」

 

「頭に……響くのよ!叫んでばかりでぇ!!」

 

彼女は詞ではない(無言の腹パン)

まずは1発目モツ入りましたー!ありがとうございまーす!(居酒屋)

この調子でカウンター狙いの戦い方でいきましょう。POWが下がってなければ序盤からゴリゴリとゴリ押せましたが火力の低い今ではHPの減りと比例しないのでNGです。

 

ではこの調子でどんどん腹パンしていきましょう。いたいけな女の子に腹パンとかそんな趣味はありませんがRTAなのでユルシテ……ユルシテ……。

 

 

〜少女腹パン中〜

 

 

そんなこんなでセレナの体力を3割削りました。

いつぞやのクリスちゃん戦を思い出しますが、ちゃんと責任取るから大丈夫だって〜安心しろよ〜?

 

冗談は置いといて、セレナの行動パターンがそろそろ変わりますので油断しないように。近距離ブンブン丸から少し進化したセレナさんは何をするのかというと

 

「やっぱり強い……でも!」

 

「剣が延びた?!」

 

キターー!かっこいい武器ランキングで常に上位の蛇腹剣さんの登場だァーー!

あれ作画するのすごい大変って聞くんですけどスタッフ頑張るなぁ……。

 

という訳でここからセレナは中距離戦特化のスタイルで来るので、「パリィ」が狙えなくなります。

一応蛇腹剣は近接武器要素もありますが、カテゴリとしては飛び道具として扱われます。「パリィ」からの致命が入れられるのは近接攻撃に限定されるので、中距離戦アガートラームは「パリィ」で対応できません。

 

よってこちらもスタイルを変えます。というかセレナに合わせて中距離戦の構えで行きましょう。

まぁ、ファンネルばら撒いて終わりなんですけどね。初見さん。

 

ではスタミナの限り第四奥義(アックスビット)を打ち込んで削ります。

ファンネルたち!一番戦闘力の高い奴だ!

 

スタミナMAXの状態から打ち出せたファンネルは10機。しばらくは勝手に戦ってくれるでしょうが、贅沢を言うなら10機ともがセレナに向かって欲しい所さんです。火力が低いなら手数で補えばいいじゃない!

 

「チィ!邪魔をして!」

 

「ナイス援護!助かったぜ縁!」

 

んー、4機ほど向かってしまいましたか。ママエアロ。

スタミナが戻り次第じゃんじゃんファンネルを展開していくと、怯みを誘発できるのでその隙を逃さないように、ただし弱攻撃ラッシュは「パリィ」されるので第三奥義(電動ノコギリ)で行きましょう。

 

ではファンネルの連撃で姿勢が崩れたところに……。

ピザカッター!(青狸SE)

 

「……つぅ……本当に容赦ないんですね、ツカサさん」

 

「だからッ!ツカサなんて人知らないって!」

 

頭痛に耐えながらセレナに反論する縁ちゃん。歯を食いしばって苦悩する表情がまたいいんですよねぇ(異常性癖)

お前精神状態おかしいよ……。

 

ベストタイミングでピザカッターが入ったのでセレナの残りHPは4割ほどです。ここで懐かしの特殊技モーションが入ります。

 

みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?

そう、幼少期に出てきたAネフィリム君の衝撃波からの噛みつき攻撃による即死コンボのことです。

あれに似た技をこのセレナ戦に持ってくる製作陣は、原作視聴済勢からすれば間違いなく性格が悪いのでは?と疑いたくなります。

 

しかも『詞ちゃん』の記憶を奪う要因がAネフィリム君なことも合わせると相当な皮肉屋ですよクォレハ……。

 

そんな話は置いといてセレナの両腕に白銀の光が集まり始めました。

何やらゼペリオン光線でも撃ちそうなモーションですが、この後両腕を合わせて左腕にエネルギーを収束。

キャラの生存フラグによって補正がかかっている場合、Aネフィリム君の三倍の速さと威力で衝撃波を撃ってきます。

 

そして硬直した相手にどっかから取り出した特大の荷電粒子砲をお見舞いして消し炭にしてきます。

この粒子砲の威力がBA★KAげてるぜ!な威力である事と、砲撃後は行動不能になることから、どこぞの主任砲のようだと揶揄されて攻略スレでは「姉妹砲」と命名されていたのは記憶に新しいですね。

 

軽装型のアームドギアであればマリアさんを踏み台にしたり、近くにある高めの瓦礫を蹴って滞空時間を稼いだりと色々できますが、正直重装型で避けるのはほぼ不可能と言っていいでしょう。

 

よって攻略法は至ってシンプルです。よほどのガバがなければこの時点で「踏ん張り」か「ヒーローの魂」は獲得しているはずなので、これを活用しましょう。

 

まずは衝撃波をガードで防いである程度被弾を抑えます。

そのすぐ後に姉妹砲が飛んでくるのでこれを正面から受け止めます。

 

 

「……んぬぐううううああアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

受け止めからはこれまた正面から突破します。

ガード状態のまま前進、砲手を直でブン殴るという手筈です。

やっぱり脳筋じゃねえか!

 

たとえガードしてても被弾はもろちんします。非常に愉快なスピードで縁ちゃんのHPが削れていきますが誤差だよ誤差!

 

ではそのまま前進!前進あるのみィ!

 

「ツカサさん……お願いだから、これで倒れて!でないとアナタは……!」

 

「折れない、曲がらない、挫けない、踏ん張れ私ィ!」

 

半分くらいまで進みました。もうそろそろHPが尽きますが砲撃も同じくもうそろそろ終わります。「ヒーローの魂」の効果で踏ん張った後は火力補正がかかりますので、それを活用して……今!

 

着剣せよォ!

 

「ふっ!」

 

「ガハッ!?」

 

砲撃の反動で行動不能になったセレナに、弱攻撃で一発入れて致命マーカーを出します。「パリィ」を取られる心配はないので素早く一撃を入れたらあとはサクッと致命を取りましょう。

ヤリ名人!(斧なんだよなぁ……)

 

「そんな……ここまでやって……まだ………たり……な……」

 

工事完了です……。

いやはや強敵でした。この時握っていたコントローラーも手汗でボドボドになっていたのを覚えてます。マリアさんが横槍を一切入れてこなかったのがかなり助かりましたね。奏さんのキャラ性能に感謝です。

 

では後はムービー挟んで学祭イベントです。癒しポイントなので肩の力を抜いて水分補給しつつ倍の速さ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な ん で 等 速 の ま ま な ん で す か ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ツカサ……さん……あなたを止められるのは…ただ一人」

 

ンンンンンンンンン?

セレナさんその胸から出てる異様に輝いてる光のようなものはなんでしょうか?

というかなんで画面変わってないの?ボスゲージ削れてるじゃん?

 

あるえ?なんかゲージの端っこが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私だけですっ!!!」

 

「しまっ……!」

 

あ、ミリ残りだ。

(この時盛大にドクペを鼻から吹き出したのは内緒)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

突然の地響きと爆音にアタシとマリアはその方向を見やる。

瓦礫が散乱し、地面には戦いの生傷が残りに残っているだけの場所。炎と煙が姿を隠してうまく見えないが、あの方角にいたのは縁ではなかったか。

 

最悪のビジョンが浮かんで顔を青くしたが、アタシよりももっと焦る女がここに一人いる。

さっきまで食いしばりながらやり合ってたのと同じ女だとは思えないほどに取り乱したそいつは、一目散に爆発現場へと向かっていく。

 

「セレナァ!ツカサァ!嘘よ、そんな、あなたなんで!?」

 

セレナ。さっきまで縁と戦ってたあの白いギアの奴か。

名前を叫びながら顔を伏せるマリアを横目に、アタシは最悪のビジョンが現実になったことを自覚する。

つまりは、自爆だ。

 

「おい……嘘だろ縁!」

 

冷や汗が噴き出る。いくらギアのバリアがあるからって至近距離で自爆されたらひとたまりもない。最悪の場合は……。

あり得るものか。そんな最期が認められるか。目の前の光景を否定するように、現場へと駆け出した。

 

煙が潮風に乗って晴れていく。残り火がいくらか散らばっているがようやく現場がはっきりと見えてきた。

アタシは迷わず勢いのまま炎の中に飛び込み、縁を探した。

 

瓦礫、瓦礫、剥き出しの鉄骨、何かの破片、そして瓦礫。

その周囲にまで目を向けて探していると、海面に浮かぶ白黒の鎧。あぁ、いた!

発見できた衝動のままアタシは海中に飛び込む。

 

「おい!縁、しっかりしろ!目を開けてくれ!」

 

気を失った縁を仰向けにして気道を確保。抱え泳いで岸辺にたどり着き次第バイタルチェックを行う。使えた方が色々役に立つからって、縁に無理やり教え込まれた甲斐があったってもんだ。

 

「縁!大丈夫か?!」

 

「ゲホッ!ゲホッ…………まだ泳ぐには冷たかったかな」

 

てめぇこのやろう、心配させといて開口一番に冗談叩くとは恐れ入った。

思い切り引っ叩いてやりたい所だが、なんとか理性で抑え込んだアタシを褒めて欲しいもんだ。

 

アタシの体に寄りかかりながら、縁は遠い目で語り出す。

自爆を仕掛けてきたセレナっていうやつの、決死の表情と覚悟を。

 

「いくら私でもあそこまで追い詰められたら素直に逃げると思う。でも彼女はしなかった」

 

「すげえな、あいつ」

 

「ホントに。何がそこまでさせるのか分からないけど、よほど大事なのかしらね。そのツカサさんが」

 

「お前の……昔の名前だったりするんじゃないのか?」

 

恐る恐るアタシは問いかける。

もしアイツらの言っていることが本当なら、縁のいるべき場所はアイツらの側ってことになる。

無くした記憶も何もかもが、アイツらなら取り戻せるんじゃないのかって、アタシ達といる方がよほど縁を困らせるんじゃないかって、どんどん頭も表情も曇っていく。

 

「かもね。でも少なくとも今は縁のままがいいかな」

 

「その理由は?」

 

「そうね……居心地がいいからとか、奏も翼も、立花ちゃんもクリスもおじさん達も、みんな私に優しいから。ってことで」

 

なんだそりゃ。優しけりゃなんでもいいって言ってないかそれ。

モヤモヤした胸の中を悟られたくなくて、アタシは思わず縁を背中から抱きしめて縁の髪に顔を埋めた。

 

 

縁は、何も言わなかった。

ただひたすらに、頭痛のせいで顔を顰め続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「頭に……響くのよ……いつまでも……」

 

 

何かをボソボソと呟いたのを最後に、縁は意識を失った。

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

セレナが自爆攻撃を仕掛けてから数十分後。

海面に浮かぶセレナと施設内で戦っていたネフィリムを回収して離脱した私は、機内の医務室でセレナを問い詰めている。

 

「自分を顧みない行動はやめてと言ったでしょう」

 

「……ごめんなさい、姉さん」

 

ある程度容体が落ち着いたのか、会話はできるらしい。この根性強さもツカサ譲りなのかとも思うが、そんな危ないものは覚えないで欲しかったものだ。

 

お説教は復帰してからにするとして、私は医務室を離れる。

 

だが、本番はここからだ。

今日のセレナの行動からして何かを隠しているのは分かった。恐らくセレナとマムだけが知っている『ツカサ』の情報だろう。でなければあの大人しいセレナがなんの躊躇いもなく自爆行動を取るはずがない。

 

部屋を出た後、鍵がかかったことを確認してから扉にへばりついて聞き耳を立てる。

案の定、中からセレナの独り言が聞こえてくるので私はさらに耳をすませた。

 

『止められない……私じゃあの人を止められない、でも、このままじゃツカサさんが!どうすればいいのよ!?』

 

「止める?倒すでも連れ帰るでもなく?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ツカサさん、あれ以上戦ったら、いつか本当に呑まれて……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当のケモノになってしまう。

冷静になって聞き取れたのは、それが最後だった。

 

そこから先は何故か記憶が朧げで、あまり思い出せない。

 

マムの話だと、怒り狂った私がセレナに掴みかかろうとして切歌と調の2人掛かりで押さえ込んだのだという。

何を問われてもセレナは

 

「姉さんには言えない。今の姉さんは本気でツカサさんを、風鳴 縁を殺そうと考えてしまえるから」

 

その一点張りだったという。

マムに詳細を聞いても返事は返ってこない。ただ、頭を冷やせとだけ言い残して部屋を出て行った。

 

 




そろそろ語録が尽きてきたので万歳エディションにしようかと考えている今日この頃。

肺をやられてからと言うもの、ドクペは飲めないわ、リアルゴールドは飲めないわ、色々申請書出さなきゃだわでてんやわんやの毎日です。

治るのかなこれ……。
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