【WR】戦姫絶唱シンフォギア S.O.N.G. of Valkyries 全員生存RTA【22:04:21,87】 作:REALGOLD
ヤベー奴(英雄キチ)とヤベー奴(脳筋)が交差する時、物語が始まるRTAを始めます。
前回は裏切りフラグをおっ立てるところまでやりました。
ついに主人公がぶっ壊れます。RTAとは一体……ウゴゴゴ……。
戦闘が終わって本部に戻ると、爆破に巻き込まれた393についての説明がされています。
タワー戦の最後の辺りで派手に散ったシーンがありましたが、そんなんで393が死ぬはずもなく、きっちりマリアさん達の手で回収されています。
今頃はDr.ウェルルァ!の「お話」に付き合ってる頃でしょう。
この「お話」を挟むことで393の戦闘参加フラグが立ちますが、ここをカットするのは非常にまずあじです。
次の戦闘で戦うことになりますが、393自身の戦闘力は下の下も良いところです。たったの5です。
しかし纏っている
393掛けることの
こんなにもしんどい393ですが、逆に言えば自軍加入(だいぶ先)のメリットがかーなーりデカいんですよねぇ。
奏さんの次にサポキャラ率が高くマジで有能です。
何せ今後出てくる敵キャラのほとんどに特攻とデバフをばら撒いてくれますからね。バフデバフは大事と存じます。
辛いのは最初の一回だけですので我慢して戦いましょう。
そんな話をしていたら393生存説がおじさんの口から説かれましたので、気分転換に体を動かす(意味深)ことに。
そういうゲームじゃねえからこれ!(憤慨)
とりあえずお着替えタイムです。
全員強制的にジャージに着替えて日の出と共に走り出しました。
はい。みんな大好き「英雄故事」の時間です。
気持ちよさそうにおじさんと響ちゃんがデュエット、奏さんと翼さんと
クリスちゃんが特盛なのが原因じゃね?とか考えた野郎は
「なんでいきなり特訓なんだよ……てかこの歌なんだ?大丈夫か?」
「まぁまぁ、この方が気合が入るらしいし好きにさせてあげましょう」
おやおや、
頭痛はだいぶ治ったようですね(すっとぼけ)
いつものにこやかな
まぁこの人次の戦闘で裏切るんですけどね(暗黒微笑)
さて本編に戻ります。
「英雄故事」イベントはいわゆる限界突破イベントで、ステータス一つを一気に成長させることが出来る神イベントです。
特に今回の場合は行動制限も掛けられていたため、ラスボスまでに必要になるPOWが若干心配だったのでここで出来るだけ稼ぎます。
稼ぐと言ってもただ曲に合わせてボタンを押すだけなので、ここが第二の癒しポイントです。
よそ見してなければ問題なくクリア出来るので、リラックスしていきますよ〜イクイク。
「クリス大丈夫?少し休む?」
「だ……大丈夫だよ。心配、すんなってアネキ」
えらく心配症になってますがクリスちゃんもここぞとばかりに根性を見せます。
「親友」イベントをこなした影響なのか分かりませんが、えらく成長してるクリスちゃんです。こんなに泥臭く頑張るキャラだったっけか?
まぁ問題ないからヨシ!
では限凸イベ消化まで倍速。
〜少女猛特訓中〜
さあさ、イベントも消化してあとはG編最大の山場を越えるだけとなりました。加速装置でシナリオを、一気に駆け抜けましょう。
簡単にまとめるとナスターシャ教授の容体悪化により計画を大幅修正。作戦指揮はヤベー奴1号のDr.ウェルルァ!に移りました。
やべぇよやべぇよ……。
で、そのヤベー奴が提示した作戦というのがまた厄介です。
米国海軍艇がわんさかいる海域に眠る「フロンティア」と呼ばれる大陸の封印を
軍艦のど真ん中に輸送機をつければ一瞬で蜂の巣になるでしょうが、人命軽視派のウェルルァ!はノイズによる一掃を提案。
反対意見もめぼしいものがなかったので実行されちゃうことになりました。
こうして当初の予定とは大幅にズレた思想と、ヤベー奴の私欲を満たすための人類救済計画が実行されましたとさ。
めでたしめでたし。
全くめでたくありませんので邪魔しに参りましょう。
シンフォギア界の米国に対し募る思いもあるにはありますが、ここで下手に壊滅されるとラスボスでちょっと厄介なことになるので……。
べ、別にアンタ(米国)のために助けたんじゃないんだからね!
では、出撃準備に移ります。
この戦闘の後はしばらく二課に戻れないので装者各位の親愛度を確認しておきましょう。
まずは響ちゃん。
限凸イベントを挟んで仲が深まりましたが、まだ友人止まりです。
響ちゃんの場合は「親友」イベントを挟むとシナリオの長さに加えて、定期的な393の襲来シナリオが発生するのでRTA的にはマジでまずあじです。
出来ればこのまま適切な距離感で行きたい所さんです。
全国一千万の響ファンのみなさんにはすいませんが、よほどの親愛度ガバがなければ本走中でイチャイチャすることはないと思われます。
お兄さんユルシテ……。
続けてズバババン。
一期の時に何故か仲良くなりすぎてたのでなんか妙だなと思ってましたが、案の定限凸イベントで「親友」に昇格してました。
この挙動だけが本当に謎です。どういうことなの……。
まぁ「親友」イベントは限凸イベントで上塗りできたようなのでヨシ!親愛度が上がること事態は良いことですからね。デメリットなしでサポキャラの恩恵幅を増やせたのは僥倖としときます。
(↑この発言をよく覚えておきましょう。具体的に言うと次回あたりまで)
続けてクリスちゃん。
謎の親友?になってましたがそこまで挙動は変わらないようです。通常の「親友」との違いがいまいち分かりませんが悪影響はなさそうなので、ヨシ!
最後に奏さん。
一番最初の「親友」で…………ん?
天羽奏:親友?
えぇ……(困惑)
いや、えぇ……?ナンデ?どうして?
奏さんの「親友」に妙なものがくっついてますねぇ。クリスちゃんと同じく「?」マークですがこれなんゾ?
ちょっと警戒が必要ですかね。次の戦闘で奏さんをサポキャラにつけるのはやめておきましょう。
火力が下がりますが挙動不審なものに手を出して惨事を起こすよりはマシでしょう。安定こそ最速。はっきりわかんだね。
サポート枠から奏さんが外れてることを確認して……ヨシ!
さて親愛度チェックが終わったところで戦闘に入りましょう。
さ〜て、今回のお相手は〜?ピッピカチュウ!
ところでなんか忘れてる気がする。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
米国海軍艇がノイズに襲撃されているとの報告を受け、アタシたちは現場へと急行した。
軍艦のあちこちから火災が起こり、ノイズによって兵隊さんたちが炭へと変えられていく。一刻も早く救助に向かわなければより多くの命が失われるだろう。そんな蛮行を許すわけにいかない。
「行くぞ縁」
「…………」
「縁?おい、大丈夫か?」
声に反応しない縁の顔を覗く。
そしてすぐ違和感に気づいた。いつもの縁なら人死にを目の前で見せられると、露骨に苦悩の表情を見せたものだが、今は違う。
何も感じていない。まるでつまらない番組を目的もなく眺めているような、興味のない話題をただ聞き流しているような。
人の生き死にに全く興味を示していない。そんな顔つきだ。
あらそうと言わんばかりにモニターから興味を無くして出撃準備に入る縁をアタシは引き止める。
「どうしたんだよお前?頭はもう大丈夫だって言ってだろうが」
「そうよ、頭痛はもう平気。いつもの私よ」
「じゃあさっきのはなんだよ、いつもだったらなりふり構わず飛び出すだろ」
アタシが問いかけても縁は何食わぬ顔でシラを切る。
そのうちアタシの方が折れてそのままお互い無言で戦場に出た。
艦の上でいつも通りにノイズを葬る縁。それをサポートするクリス。縁に続いてアタシと翼も各自でノイズの群体に仕掛ける。
アタシと、縁と、翼と、クリスに響。この5人で戦ってきたんだ。誰一人欠けたってここまで来ることはできなかっただろう。
(そうさ、欠けちゃいけないんだ。縁は縁としてここに……アタシたちと一緒に戦ってくんだ。アイツらのとこになんかくれてやるもんか)
着々とノイズを駆逐し、残りも数えられる程度になったその時。
空から何かおぞましい光が走り、聞き覚えのある歌声が聞こえた。
同時に感じる重苦しいプレッシャー。悲しい歌声と共に紫の光線がそこかしこに降り注ぐ。
飛んできた光を咄嗟に槍で防ぐが、その時不思議なことが起こった。
「槍が、溶ける!?」
「避けて奏!それ以上はまずい!」
翼の一声に当てられてその場から即座に離れる。
降り注いだ光線はさっきまでアタシがいた場所に雨霰と降り注ぎ、槍は瞬く間に塵となって消え去った。
もし自分が喰らっていたらと想像するが、頭を振るってそれをかき消す。
上空から撃ってきた光線野郎、いや、光線女が艦の上に降り立つ。
紫の鎧に、奇妙なバイザー、そしてその女の周りを飛び回る手鏡みたいな端末。
間違いなくシンフォギアなんだろうが肝心なのはそこじゃない。
あの黒髪は、アタシもよく見た髪型だ。あの体格と声は、アタシもよく知ってる奴じゃないか。
「小日向……お前、なにやってんだよ」
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
降臨、満を辞して。
という訳で393戦です。
前述の通りに
嘆き悲しみながらリセです。
正直ラスボスと言ってもいいんじゃないかしらこのお方と思いますが(実際ラスボスでしたし)当たらなければ精神で挑めばなんてことありません。
てめぇなんか怖かねぇ!野郎オブクラッシャァァァアアア!
「……標的補足」
「ちぃ!しつこい上に隙がない!うわっと!!」
嘘です怖いですちびりそうですぅ。
何ですかこの弾幕!?某巫女さんの弾幕STGもかくやなんですけど!
あれですか?僅かな隙間を見つけてやり過ごせってんですか!?
このように393は容赦なく聖遺物絶対殺すビームをブッパしてきますので、油断は禁物です。
どうしてARPGで弾幕STGしなくちゃいけないんですか?
どこかのヨルハな尻ゲーを思い浮かべましたがほんへに戻りましょう。
ちなみに何回か息子がお世話になりました(射爆)
この393戦は、本体を殴れば勝てた今までのボス戦と仕様が異なります。
このパートの開始時に393自身の戦闘力の話をしたと思いますが、この393マジの戦闘力5です。
具体的に言うと今の
楽勝やんけと思ったそこのあなた!この「お陀仏」というのはガチの「お陀仏」です。
よって下手にここでダメージを与えると393がお亡くなりになります。
お亡くなりになります。(大事なことなので二回言いました)
全員生存RTAとしても前提崩壊のうえに、ここで393をコロコロしちゃうと響ちゃんがグレて戦闘のたびにどこぞの恐暴竜の如く乱入。
ボス戦がドチャクソめんどくさくなります(1敗)
つまりこの393戦は倒すのは御法度となります。
あぁもうめちゃくちゃだよ……とお考えのホモの方、安心してください。ちゃんと攻略法はございます。
そのための、前回のフラグです。
余談ですがこのゲームの実績には『装者全員を失った状態でストーリーをクリア』とかいう鬼畜を通り越した心折設計なトロフィーがございます。(なお獲得済みの模様)
画面いっぱいに殺すビームを放ってくる393ですが、なんとか避けつつ
そこですかさず小パングォレンダァ!
すると、おや?無線の様子が……。
『早速手伝ってもらいましょうか、野蛮人……いや、ミスモガミ?』
「……具体的には?」
『簡単ですよ、そのレディとしばらくバトっててください。適度に出力を伸ばしてくれないとこちらも困るのでね』
なんぞ聞いたことある声がしますねぇ。
このように裏切りフラグを立ててると393に接近した瞬間にDr.ウェルルァ!からアプローチがあります。
とりあえず
そもそも近づくのがしんどいんですがそれは……。
393が起き上がって反撃してくるのでこれを華麗に回避。
あとは弾幕を避けつつ393をつつくだけです。避けることに全集中してあとは弱攻撃連打で対処しましょう。
え?避け方のコツ?練習して、どうぞ(惨敗)
「戦うのは間違ってる。戦いから解放してあげないと」
「お気遣いありがとう、でも無用な心配ね」
聖遺物絶対殺すビームへお構いなしに突っ込んでいく
そのうち獣の呼吸とか使いそう。
そんな猪突猛進な
『喪失』デバフ…………。
「貴女は、邪魔」
「体が、追いつかない!?あ"っ!!」
「まずい!縁のやつマトモに食らったぞ!」
あ、おい待てい。今回のデバフ確認してねぇゾ(大誤算)
一撃食らっただけでHPが消し炭になりました。カラータイマーで言うところの赤点滅です。死にかけですね。
これは……再走じゃな?(呆れ)
何してんだああああああああああああああああああああああああああ!!
辞めたら?このRTA。
ほんまつっかえんわぁ、ほんまつっかえ!
本走前日にシンフォギア一気見とかするからそうなるんです。走る前日はしっかり休んで万全の状態で挑もうね!
ちなみに今回のデバフはDEFでした。そりゃ消し炭になりますわ。
オマケに全ステータス半減なので次食らったらK.Oです。
という訳でまたもやオワタ式で戦うことになりました。1パート1ガバやらないと気が済まんのかこの走者は……(クソデカ溜息)
まあ、当たらなければ精神で行く前提だったのでまだリカバリーが効く状態です。切り替えていきましょ(プラス思考)
さてこの393弾幕ですが、実を言うとちょっとした法則性がございます。
例えば真正面にビームを撃ってきた場合、これをバカ正直に横に避けると追撃ビームに当たります。よってしゃがんでやり過ごすのが正解なのですが、一撃目を避けると次のビームが若干遅くor早く飛んできます。
避けるごとにタイミングをずらして攻撃してくるので、被弾率がえらいことになるんですね。という訳で393戦のポイントとしては初撃を避けてからが本番といった具合です。
ディレイをかけてくるか、はたまたワンテンポ早く撃ってくるかは体感で覚えるしかないです(無常)
まあ300戦もしてれば嫌でも覚えるからひたすら特訓あるのみです。
俺もやったんだからさ(同調圧力)
「なぜ、あなたは戦うの?」
「さあ?忘れちゃったわねッ!」
おい待てい、ヒーローの気概はどこいったゾ!?(江戸っ子)
ままええわ。ともかくサクッと393を処理しちゃいましょう。でないとまたいらんとこで被弾して今度こそリセになります。
やめてくれよ……(懇願)
「なら戦うのはおかしい、あなたは間違ってる」
「あらそう、どうでもいいわねそんな事」
『ンン〜いい塩梅ですねぇ、そろそろシメに入りましょうか』
お、ウェルルァ!からお声かけです。
どうやら必要数値に到達したようなので、393の行動が止まりました。
さていよいよ終盤です。
393が極太ビームの構えを取り照準を定めてます。狙いはもちろん
この後どうなるかというと、
「未来ゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウ!!!」
復☆活!
はい、主人公が戻ってきましたね。響ちゃんカムバックです。
ここからアニメG編最高の盛り上がり(自社比)を見せたRainbow Flowerシナリオが流れます。
ただしそれは表の話です。悪いがこの話の主人公は
散々言ってきた通りここから
その合図として先ほどからチラチラとこっちを見て、もとい通信で話しかけてきてたウェルルァ!が
『動くなら今じゃないですか?』
「……えぇ、そうね」
一体どうやったのかと聞きたくなりますが、こちらの通信に割り込んで
と、ここで最終確認!システムメッセージで【貴女はどちらを選びますか?】と聞かれ、『このまま残る』か『裏切る』の二択を迫られます。
フラグを立てた状態だと393戦が早めに終了する利点からも裏切りフラグを立てておく必要があったんですね(メガトン)
という訳で『裏切る』を選んで今回の戦闘は終了となります。
ポイントやステータス各種のうまみはガタ落ちですが、393戦は被撃破率が高いのでこのルートを取ることにしました。
いやまじでキッツイんですよ393。ラスボスよりもラスボスしてますもん。
という訳で今回はここまで。
ご視聴ありがとうございました。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
響に呼び止められた小日向は真っ直ぐに向かっていった。
ガングニールの融合うんぬんが解決したのかは分からないが、少なくとも弦十郎の旦那が送り出したと言っているので問題はないんだろう。
やばい時はぶん殴ってでも連れ戻すけど。
「一先ず小日向は任せよう。アタシらは人命救助だ」
「……クソ!黙って咥えてるしかねぇってのかよ」
「戦いだけが華ではない。人命遵守も我々の責務だぞ雪音」
翼は怪我人を背負いつつクリスを嗜める。口を尖らせながらクリスも鎮火作業に加わっていった。アタシも別の場所を手伝うべく周囲の艦の様子を伺う。
そこで違和感に気づいた。
こんな状況ならいの一番に飛び回ってそうなやつの姿がない。少し遠くの艦も含めて探してみるが影も形もない。
縁はどこにいった?
「奏」
後ろから声をかけられる。なんだ、どこいってたんだよ縁。
振り返って笑いかけようと、縁の顔を見たその刹那。
「お別れよ」
縁の仄暗い目が、真っ暗な冷たい一言がアタシを貫いた。
とん、と何か硬いものがアタシの腹に触れる。
それは、縁が使ってる斧の先端。そしてあの独特の構えは突貫刃の構えじゃないか。
知覚した時には、もう遅い。
爆発音と共に先端がアタシの腹目掛けて射出され、デカい衝撃で体が折り畳まれそうになる。
衝撃を受け止めきれなかった体は後方へと吹っ飛び、艦の壁へと叩きつけられた。肺の中の空気が強制的に吐き出され、視界が霞む。
倒れ伏した体をなんとか起こそうともがくアタシの近くに青く揺れる影が一つ。翼だろうか。
相棒の腕に抱き上げられつつ、事をしでかした奴を肉眼で捉える。ソイツは最初の位置から微動だにせずこちらを眺めていた。
「……何してるの縁」
「縁?いいえ、私は最上 詞よ。F.I.S.のね」
何か喋ってるんだろうが、耳が仕事を放棄して音が拾えない。
翼は何か叫んでいるようだが、だめだ。この至近距離でも上手く言葉を拾ってくれない。
「ッ! そう、そっか…………風鳴 縁は、もういないのね」
翼はなにか諦めたような表情をしてアタシをゆっくりと下ろした後、覚悟の顔つきで縁へと突撃していった。
斬り合いの余波が振動となって伝わってくる。くぐもってはいるが金属音が何度も何度も耳に届く。
交差する青と黒。あちこちへ飛び回りながら二人は斬り合っているのだろうか、眼だけではもう追いつかなくなってきた。
そしてついに翼の剣が弾き飛ばされ、姿勢を崩される。
縁は隙を逃さない。あいつの得意技、手刀による腹への一撃が翼に深く突き刺さった。
「ぁ’"……!!」
「さよなら、翼」
膝から崩れ落ちる相棒へ、届かないと知りつつアタシは手を伸ばす。
それに気づいたのか、縁はこちらへ近づきアタシの前でかがみ込む。その表情は変わらず無だった。
「…………ッ!!………!!!」
「縁はもうこの世にいない。貴女の親友は、仮初の人格で、その場しのぎのあり合わせで、不完全で、弱くて、みっともない」
「ぁ…………?!」
「だから、これで全部元に戻る。縁なんて人間は初めからいなかったことになる。これで正解なのよ」
口元の動きでなんとなく言葉が伝わってくる。
あり合わせ、不完全、弱い、元に戻る。縁がいなくなる。
今ほど反論できない事を悔しく思ったことはない。そんなことはないと声を大にして言ってやりたい。仏頂面のコイツに叩きつけてやりたい。
アタシのライバルを馬鹿にするなと、他でもないコイツ自身に、ツカサに言ってやりたかった。
「さよなら。これで、良かったのよ」
奴が立ち上がり、遠くへと離れていく。
近くに降りてきた輸送機に乗り込み、グングンと離れていく。
縁が、どこかへ行ってしまう!
でも、叫ぶことはできなかった。
名前を呼ぶことさえ出来ない。届かない手を伸ばし、去り際の奴の顔を思い浮かべるくらいしか出来ない。
(なんで、また泣きそうな顔してんだよアイツは……)
次回、双翼vs貪斧