【WR】戦姫絶唱シンフォギア S.O.N.G. of Valkyries 全員生存RTA【22:04:21,87】 作:REALGOLD
修行の末に熟達の装者となるRTAはーじまーるよー。
前回は聖遺物の中核が判明して気絶するところまでやりました。
今回からは二課に所属するシンフォギア装者としてえっちらおっちら鍛えていくところから始めていきます。
詞ちゃんが目を覚ますとそこは見知らぬ天井であった……。
嘘です。前回弦十郎の屋敷で厄介になるという話でまとまってたのでこれはお屋敷の天井ですね。
起床しプレイヤー画面になったら行動開始。まずは弦十郎の待つ居間へと向かい、朝食を取りましょう。
ちなみにこの日から詞ちゃんは名前を改めて縁ちゃんとなっています。苗字は保護したOTONAによって変わりますが今回は風鳴 縁となる訳ですね。
では改めて。
オッハー! オッハーーー!!!(爆音)
「おはよう、元気そうだな。まずは一安心だ」
一晩眠って完全復活したので今日から訓練が行えるようになります。ここからライブ当日まではざっと見積もって6週間ほどなのでキリキリと経験値を稼いでいきましょう。
せっかちすぎィ!と思われるかもしれませんが、ここで訓練ガバを起こすと最悪の場合、奏がおっ死にます。
というのもライブ会場まで到達するのにミニゲームを一つ挟むのですが、キャラの体力次第では詰むことになります。
盗んだLinkerで走り出せばギリギリクリアはできるのですが二課キャラの誰かからランダムで猜疑心を生むことになるのでできることなら避けましょう。
朝食を終えたら早速訓練に入ります。メニューは初期のものから少し変更して
1:体力トレ 2:格闘戦トレ 3:学力トレ 4:休息 以降繰り返し
このメニューで進めていきます。
目玉は何といっても1の体力トレですね。とにかくここからはスタミナが要所さんになってくるのでとにかく走ります。マラソンです。もうマラソンはいっぱいでち……。
という訳でしばらく訓練をガン回ししますが、ここで注意することが一つ。
訓練を行う際は奏がいる訓練を狙って行うようにしましょう。ここで親愛度を稼いでおかないとライブ戦で奏をサポーターに出来ず、戦闘が少し長引きます。
デフォルトのサポーターである翼は……んまぁ、その、いまいちです(目そらし)
まぁSAKIMORIはスピード型の装者なので撃破速度は速いから、ままエアロ。
とにかく上のメニューなら奏との遭遇率も高めなので早速訓練パートへ、イクゾー!(カーン)
~少女訓練中~
お、そうだ(唐突)
ここにきて無視し続けてきた学力訓練を入れている理由ですが、一期ラスボスの逆さ鱗おばさんとの会話を今のうちに消化しておくためです。
学力訓練は櫻井女史が担当しており、2回接触すると唐突に自分語りを始めます。
ここで櫻井女史の恋愛話を聞いておくと、クッソ長いフィーネ戦での会話をカットできるうえに後の錬金術師たちのフラグ立て用にある程度理解力が必要になります。
0に何を掛けても0なのと同様です(辛辣)
というわけで女史の昔話を倍速で聞き流しつつひたすらマラソンし続けましょう。
なお、奏のいる訓練内容を重点的に行っているのでメニューを4周するあたりには関係性が「他人」から「友人」まで昇格しているはずです。
これで奏の生存フラグの最初の一歩が踏み出せました。
4周ラストの休憩で奏とのイベントが入ればOK!(ウ ン チ ー コ ン グ)
奏との「親友」イベントに入ります。
このゲームには、既存キャラとの関係性を深めるとそのキャラの過去話やトラウマなどを基にしたシリアスな会話イベントが挟まります。
これを「親友」イベントと言い、具体例を挙げると響の場合は父親関連、翼の場合は家庭事情、クリスは捕虜時代の話などクッソ重たい話でこちらの精神とタイムをもっていこうとします。
倍速をかけて聞き流してもよいのですが、ここで選択肢をミスするともう一度この重たいイベントをこなすことになります。
いやです……(疲弊)
ただやり直すだけならまだリカバリーが効きますが、この「親友」昇格のイベントだけ仕様が違い、なんとミスると関係性がボッシュートされて「他人」からやり直しとなります。
あほくさ。
「勇気を出してトラウマや闇をさらけ出したのにパーフェクトコミュニケーションできなかったから拗ねた」
と考えれば納得できないこともない、訳ないだろ!めんどくさいのは一期のSAKIMORIだけで十分なんだよ!(憤慨)
というわけで二重でイベントを踏まないためにも選択肢ミスをしないように気を付けましょう。(7敗)
画面上では奏に訓練場に呼び出されて呆気に取られている縁ちゃん。このシチュは……大胆な告白じゃな?
(そんなの)ないです。
「……なんでお前ばっかり強くなれんだよ」
そんなこんなで奏の「親友」イベントです。
彼女の場合は、家族を炭にしたノイズへの復讐といった血生臭い内容になってます。
どこまで努力しても薬で体を壊してでも強くなりたいという奏の目の前に、いきなり現れていきなり大活躍した縁ちゃんは一種のコンプレックスと映ったようですね。
要約すれば八つ当たりですね。
「なんでお前はそんなに強いんだ……あたしと何が違うってんだよッ!?」
歌姫がお怒りでいらっしゃる。なだめて差し上げろ(名言)
というわけで倍速かけて選択肢まですっとば
な ん で 等 速 に す る 必 要 が あ る ん で す か ?
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
気に入らない。
「適合率も戦闘能力も翼ちゃん以上、まさに掘り出し物ね」
「だが記憶はいまだ戻らず、彼女自身も時折来る頭痛で悩んでいるようだが」
気に入らない。
「素行も良好ですね、トレーニングが終わってからも職員の手伝いまでしているようで」
「無理をしてないならいいんだが…本人は動いていたほうが気が楽だ、なんて言ってるが、心配になるのは俺の悪い癖か」
気に入らない。
「しばらくは好きにさせてあげましょ?何がきっかけになって記憶が戻るかわからないから経過観察は必要だろうけど」
「……奏?どうかしたか」
なんであいつは記憶をなくしてるのにあんなに強いんだよ……?
なんであいつはあんなに余裕なんだよ……?
なんであいつはうまく戦えるんだよ……?
なんでアタシはあんな風に戦えないんだよッ!?
靄ついた心を晴らすためにアタシは訓練場でがむしゃらに戦っていた。
10、30、50、100、300、500……ダメだ、全然足りない。
もっと戦わなきゃ、もっと殺さなきゃ、あいつ以上に強くならなきゃ、アタシはノイズを皆殺すために戦ってるんだッ!誰よりも強くならなきゃ、家族の仇だってとれやしない!
こんな生ぬるい訓練じゃ意味がない!!!
倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、殺せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、倒せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、
「奏、そこまでにして」
「ハァ……ハァ……
こんな無様なアタシを笑うだろうか、それとも呆れ果てて同情するだろうか。
どっちにせよ今のアタシにはコイツを友人としてみる余裕はなかった。
超えるべき壁?ライバル?そんなおためごかしな感情は一切ない。純粋な怒りと焦り、いや違う。
こんなのはただの嫉妬だ。
だから、こんな言葉がとっさに出ちまったんだ……。
「……んでお前なんだよ」
「何が?」
「なんでぽっと出のお前が!そんなに強いんだって聞いてんだよ!」
ずっと考えていたことだ。
身元もわからない、名前もわからない、そんなコイツがなんでこうまで戦えるのか。
こいつとアタシは境遇が似ている。親も家族も突然なくなって、孤独なまんまで強くなろうと必死だ。アタシとコイツの違いはその「強さ」。
アタシが実験を繰り返してやっとこさ手に入れた力を、どこからかコイツは手に入れた。それもあんな強力なものをだぞ?
事情はあるんだろうけど、はいそうですかって飲み込めやしないんだよ。
だから手っ取り早く
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
戦闘画面に入りました。
戦 闘 画 面 に 入 り ま し た 。
あれれ~?おかしいゾ~?(KNN)
ここはただのイベントパートだったはずです。倍速でシナリオを垂れ流してパパパッと終えるパートのはずなのに……。教えてWiki先生ー!
(Wiki閲覧中…)
……えぇ~っと、なになに?
※イベント相手がプレイヤーに対し警戒度が高く不信感や懐疑心があった場合、戦闘に入る可能性がある。
この戦闘で敗北した場合、通常のイベント同様に関係性がリセットされるので、イベント突入の際には相手のステータスを確認し、万が一戦闘に入っても戦えるようにスキルや奥義を獲得しておくこと。
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!
最初の顔合わせの時かぁ~!
あの時の会話で警戒度が上昇してそのあとのケアをまっっっっっっっったくして無かったから解消できてなかったのかぁ~!?
というわけでチャートをちゃーんと変更しておきましょう。
ケアは大事。はっきりわかんだね(白目)まま、コーヒーでも飲んで落ち着いて……
飲んどる場合かーッ!(クソデカボイス)
どうすんだよ?!こんな戦闘チャートに入れてないしこの時点での奏の戦闘データもモーションも調べてないってのに勝てるのかこれ?!
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!も”う”や”た”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!
……過ぎたことを悔やんでも仕方ありません。
とにかく負けないようにしないと関係性がリセット、本走もリセットです。
冗談ではない!(KWTR)
というわけで戦闘開始です。
この時期の奏ということは一期の奏と同じモーションであると(勝手に)想定して戦闘を行いますが、奏との戦闘は本走でも2、3回しかなかったから情報が少ないんですよねぇ(滝汗)
とりあえず奏のアームドギアは槍。防御貫通があるのでガードするとむしろ被ダメが多くなります。よって相手の攻撃は避けるorわざと食らうで対処します(脳筋)
ただしそれは通常攻撃に限りなので奥義を直で食らうと普通に乙ります(多分)
憶測と想像と原作知識で判断とか走者の屑がこの野郎……。
「おらおらどうしたぁ!?いつもの戦い方で倒してみろよ!」
避け!避け!避け!
おっぶぇ!解説の途中で攻撃とはマナーのなってないやつめ!そこまで言うなら仕方ない。僭越ながら全力でお相手いたし
「おらぁ!」
「がぁッ!?」
野郎オブクラッシャァァァアアアアアアアアアア!!(激おこ)
この際だから防御は無視ッ!
君が!泣くまで!殴るのをやめずにひたすら攻撃します。
奏のように突きモーションの多い敵に対抗するメタスキルも存在しますが、チャート上だとスキル獲得画面を開くのはもっと先だったので奥義もスキルも何にもありません。
だからとて諦めるという選択肢はありませんので、ま~た脳筋プレイです。
ゴリラかな?
こんな泥臭く真正面から戦うRTAがかつて存在したでしょうか。ぜ~んぜんRTAらしくないプレイですね。この先大丈夫なのか不安ですが、この先にイレギュラーが発生しなければ記録は十分狙えるので続行します(ウンチー理論)
ちなみにネタバレしますが、イレギュラーは今後も発生する模様。
ダメみたいですね……(絶望)
「よそ見してんなよッ!」
おっぶぇ!(2回目)
また
なるほど、この奥義は直線状に飛ぶだけなので横に逸れれば簡単に躱せるようです。
だんだんと分かってきたのでここからは俺のステージだ!(GIM)
まずは距離をとってダッシュ攻撃を誘います。
乗ってきたら真横に避けて、ステップ弱攻撃連打、そこからコンボを決めつつ怯んだら溜め強攻撃で吹っ飛ばしてダッシュ攻撃で追撃してフィニッシュ。
ひとまずはこれを繰り返して様子を見ます。
「ンの……急に動き変わりやがって!」
ヨシ!(現場猫)
一先ずこのまま敵の体力を削っていきま
「なめんなぁ!オラァ!!」
何 を み て ヨ シ っ て 言 っ た ん で す か ?
2つ目の
本編前にこれとかたまんねぇな!さすが走者の推しキャラだよチクショウ!(隙自語)
とにかくこれで奏の力量が判明しました。
完全に一期のLIVE戦時と同じ、つまり一期一話の冒頭を思い出して戦えってことですね。
基本戦術はそのまま、奥義パターンは2つ、誘って怯ませて叩いて追撃。多分これが一番早いと思います。
やってやろうじゃねぇかこの野郎!(SGY)
「ハッ!もっと来いよ
「どこまで真っ直ぐなのよアンタはぁ!」
避け!殴り!殴り!殴り!殴り!吹っ飛ばし!からの殴りィ!
ここまでで5分かかってます。大ロス……ガバ……再走……冗談ではない!
一刻も早く推しキャラを倒さなければならないとか何この拷問……。
(ギアのスペックと出力はあっちが上……なら)
(戦闘の経験値と体力はあっちが上……なら)
「「長引かせるのは下策、一撃で終わらせる!」」
おっとこれはそろそろ終わる雰囲気。
まだHPを削り切ってはいませんがおそらく奏の戦闘が時限式であることから来ているのでしょう。
いやぁ、初期ステの低火力でちまちま殴ることになるのかと思ってたのでこれは僥倖です。ではそろそろムービーに入ったのでスキップの用意を……
あれれ~?おかしいね~?STARTボタンが効かないね~?
……これはまさか
Q T E だ っ た よ 。
おっぶぇ!(3回目)
このパートで何回冷や冷やしなきゃいけないんだ。やっぱり下調べは大事なんやなって……(猛反)
このゲームは基本QTEが存在せずほぼすべての戦闘がプレイヤースキルにかかってきます。試走の時もQTEなんて1回もなかったのにこんなところで出てくるとか、やっぱRTAは魔窟ですね(恐怖)
運よく指を置いていたボタンだったので何とかなりましたが、外したら確実に戦闘が長引いてましたねクォレハ……。
ともかく致命マーカーが出現してますので、あとは致命をとって終了です。
ハァ~……(クソデカ溜息)
紆余曲折ありましたがこれにて奏の「親友」イベントは完了。
リザルト画面にて結果を
ファ?!スキルポイント20!?うせやろ!?
いやぁ~……怪我の功名ってやつですかね。ここでスキルポイントまで稼げるとは思いませんでしたがガバであることに変わりはありません。先を急ぎましょう。
区切りがついたので今回はここまで。
ご視聴ありがとうございました。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
気が付くと、アタシは医務室のベッドの上に転がされていた。
真横には縁も同じように横になっている。訓練場での
「覚えてないんでしょう?奏」
……チッ、起きてたのか。しかも考えてることもお見通しとはさすが優等生様。
頭の中をドンピシャに当てられてばつが悪くなったアタシは、そっぽを向いて鼻を鳴らす。せめてもの抵抗のつもりだったが、こんなもんはただの子供の駄々だ。
縁は言い聞かせるようにアタシに事の顛末を話し始める。
曰く、相討ちになった後も戦おうとするアタシと縁を止めたのは弦十郎の旦那と翼らしい。大技まで使ったから当然訓練場はボロボロで、しばらくアタシと縁は懲罰として後始末に当たることになっている。
一足先に起きていた縁は旦那から直接大目玉を食らったそうだ。ざまーみろ。
「ちなみにある程度回復したらもう一回お説教よ?次は了子さんが担当だからさぞ疲れるでしょうね。両方とも」
前言撤回。
「了子さんの説教って長いしやけに効くんだよなぁ……」
「それだけ人生経験が豊富ってことじゃない?あの人一体いくつなのやら……」
「お前それ間違っても了子さんの前で言うなよ」
軽い会話。遠慮のない会話。
そうだ、アタシと縁はこんな風に話せるくらいには仲が良かったんだ。それをアタシが一方的に嫉妬して、結果がこれだ。
情けなさとやるせなさが込み上げてくる。同時に満足してるって自分も合わさるから整理がつかない。どんな顔で縁と話せっていうんだよ。
笑い飛ばせばいいのか?またムッツリ顔でお前を認めないとか言ってやればいいのか?
アタシは縁とどうなりたいんだろうか。
ゴチャゴチャと考え込みながら燻っていると、縁の方から口火を切った。
「私には記憶がない。だから家族も友達もいない。居場所だってないのよ」
ポツポツと、いつもの縁らしくない辿々しい話し方で、ゆっくりと吐き出し続ける。
「居場所が欲しいのよ……奏や翼みたいに居てもいいって、そんな場所が……私にはもう、ここしか居られるところがないんだもの」
「らしくないな……弱った時の翼みたいだ」
「これが私よ。風鳴 縁は、みんなに認められたいって打算的な理由で優等生を演じてるだけの……弱虫なの」
涙を目に溜めて、肩を震わせながら縁はありのままを吐き出した。
普段の優等生はただの世渡りの仮面。本当はその日を生きるためにいっぱいいっぱいなただの女の子。
呆気にとられながらようやく理解する。
努力しなくても何でもできる天才なんてどこにも居ない。そんなのはアタシの作り出した幻覚で、今目の前で泣いてるのが本当の縁。
馬鹿だなぁ、アタシは。何を勘違いしてたんだろう。
コイツはヒーローじゃない、ましてや天才でも優等生でもない。
ただの、アタシや翼とおんなじ。普通の女の子じゃん。
アタシよりも無鉄砲で、翼みたいに妙に硬いくせに脆くて、その日にやれることに必死になってるだけ。ただ隠すのが上手いから表面で見えないだけ。
おんなじだ。アタシとおんなじ人間なんだ。
「縁はここに居ていいんだよ。アタシも翼も、旦那や了子さんたちだって、誰もひどいこと言う奴なんていないからさ」
最初からこうやって口に出せば良かったんだ。
「アタシは……縁にここにいて欲しい。アタシの友達として、ライバルとして、ここにずっといて欲しいよ」
みっともなく嫉妬するんじゃなくて。
超える壁として、いい友達として縁を見れば拗れなくて済んだだろうに。
縁は、それを気づかせてくれたんだ。
ようやく縁への違和感がなくなって、ちゃんと向き合える。
「ライバル……私が、奏の?」
「強敵と書いて友と呼ぶ、ってやつだよ。弦十郎の旦那が好きそうだろ?」
「……それ敵になってるじゃないの」
縁はため息混じりに苦笑いする。
いいじゃんか、好敵手だって敵って入ってるだろ?似たようなもんだ。
って言いのけたら、なによそれってもっと笑われた。せっかくちょっといいこと言ったのにコイツめ……。
「奏」
「……んだよ」
「ありがとう。これからよろしくね」
……縁が初めて見せた屈託のない笑顔に、不覚にも可愛いと思ってしまったのは一生内緒だ。
語録使うの難しい……難しくない?