【WR】戦姫絶唱シンフォギア S.O.N.G. of Valkyries 全員生存RTA【22:04:21,87】   作:REALGOLD

40 / 51
独自要素てんこ盛りなので初投稿です。
ご注意ください。

ちなみに今回はシナリオパート重視です。


XV Part4

足跡さえ見えなくても信じた道を行くRTA、始まるザマス!

 

浮かれポンチ状態を満喫したので、続き行くよー。

 

ただいま最後の救出対象であるノーブルレッド三人娘を拘束している真っ最中です。

ここでパヴァリア三人組を「友人」にしていると三人組の説得イベントが入り、正式に自軍へ加入となります。

 

戦力としては正直使い物になるとは言えませんが、彼女らの強みは裏方仕事にあります。

ヴァネッサはもともと研究員なのでファウストローブの錬成に必要なスキルポイントの緩和、ミラアルクは肉弾戦に特化しているので訓練などの効果UP、エルザはオペレーターに就いたときのみですが敵の弱体化(全ステータス15%DOWN)を行ってくれます。

 

三人とも有能な裏方スキルを持っていますが、一番ありがたいのがエルザの弱体化スキルです。

この弱体化の範囲は無制限なので、あらゆる敵に効果が及びます。超巨大な異形系の敵だろうがラスボスだろうが弱体化してくれます。

そう。ラスボスでも弱体化してくれるのです。

 

フラグ確立が済んだ今、最も危険なのは戦闘ガバによるGAMEOVERのみです。

ステータスは無印編の行動制限により月の彼方まで吹っ飛んでしまったので、全ステカンストは100%不可能になりました。よってあの時点でプレイヤースキル重視のチャート進行へと移らざるを得ませんでした。

まぁ何とかなってるのでここまで来れたのですが……。

 

閑話休題。

シナリオを加速させて次の戦闘へ移りましょう。

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

ノーブルレッドは倒れた。

これによりかの機関とその首魁の計画はかなりの遅延が発生するだろう。

ライブ会場での戦闘で私の状態が露見してしまったが、あちら側の手駒は普通のエージェントくらい。異端技術で武装していたり他所から雇い入れていない限りは脅威レベルは格段に下がったはずだ。

油断はできないが、これで()()()()も――――

 

「モガミツカサ、やってくれたか」

 

いつの間にかやってきていたヘリからサンジェルマンたちが降りてくる。担架で担ぎ込まれるノーブルレッドを尻目に、サンジェルマンとグータッチを交わす。そのまま彼女はノーブルレッドの治療へと向かった。

 

「じゃあ、こっちの話も始めていい?」

 

「いい加減説明してほしいデス」

 

見たことないほどご立腹なザババコンビと向き合う。

まともに説明するわけにいかない理由もあるのだが、今回はこの子たちにずいぶんと助けられたところもある。いつものように有無をいわずに退散するわけにはいかないか。

 

「……多くは語れない。少なくとも私の目的を達成するまでは」

 

「それで納得するわけないのはわかってるよね」

 

「えぇ。だからその目的だけ教えておく」

 

ヘリの方を見やると、三人の収容が完了しヘリの離脱準備が整ったらしく、操縦席のガリィが「とっとと乗れ。帰るぞ」と言いたげに顎をしゃくった。

それに合わせてヘリへと乗り込もうと近づく私に調と切歌は詰め寄る。

 

「マリアがずっと暗い顔してる!風鳴指令も!翼さんも!」

 

「クリス先輩もどこかぎこちないデス!これでもまだ帰ってこないつもりデスか!?」

 

 

「私はもう戻れない!」

 

 

そんな二人を突き放すように、私は怒りと憎悪を込めて叫んだ。

 

……ごめん二人とも。みんなが私のこと心配してくれてるのも、私が何も言わないから怒ってるのもよく分かってるつもり。

でももうダメ。私の体はみんなと違うから、きっと戻れてもみんなと一緒には暮らせない。

だからせめて、みんながこの先普通に生きられるように、私をこんなにした奴らを始末しなくちゃいけない。奴らがみんなに手を出さないように、私の手で終わらせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の人生を奪い、弄んだクソ野郎どもをこの手で必ず打ち砕く!それまで私は止まれないッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、できれば。

普通に生きていたかったなぁ。

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

俺は、復讐者だ(サスケェ)

というわけで詞ちゃんの目的がS.O.N.G.に露見しました。復讐なんてむなしいだけとか言いそうな人が大多数を占めそうです。

でも憎悪の気持ちなんて他人に推し量れるもんじゃないからね、しょうがないね♂

 

そんなこんなのうちにノーブルレッドが基地に到着。

治療もそこそこにサンジェルマンとの和解イベントが挟まりますので、この間に次の戦闘についてお話します(土方)

 

といっても、敵方がシェムハの腕輪を強引に稼働させようとして事故った挙句、証拠隠滅として放たれたノイズを片付けるだけの簡単なお仕事です。

よって気を付けることも特にはありません。もはやマスコットとしての活躍しかないノイズさんたちですが正直AXZ編あたりからそんな感じなので気に掛けることもないでしょう。

せいぜいがタイム短縮ポイントとでも思っておけばOK!(ウ ン チ ー コ ン グ)

 

「ここは……そう、捕まったのね私たち」

 

「そうね。とりあえず休みながらでいいから話を聞いてくれる?」

 

「もう好きにして頂戴。でもあの二人にだけは何もしないで」

 

盛大に勘違いされてて草www

全てをあきらめた表情のヴァネッサですがそうは問屋が卸しません。クソジジィのパワハラにやられたメンタルはここでキッチリ治してもらいます。

 

じゃけんノーブルレッド全員人間に戻りましょうねぇ~。

 

「……は?い、今なんて!?」

 

「人間に戻りたいんでしょ、だからそうしようって話」

 

「冗談にしてはずいぶんたちが悪いわね。からかってるなら今すぐ自爆してやるけど」

 

死ぬほど痛いぞ(思春期を殺した少年の翼)

静かにキレてるヴァネッサを置いといてサンジェルマンが計画の全容を説明してくれます。

 

簡単にまとめると、キャロルの分解の術式でローブと肉体を分離し、ラピスの輝きをもって欠けた体を埋めます。

しかし今の体と融合しているローブを一気に引っぺがそうとすれば反動で絶命は避けられません。ので時間をかけて徐々に行いますが、その間の活動に必要な稀血も自前で賄えるのでゆっくり治しましょう。

 

ってことです。

脱毛サロンかな?

 

「実行可能かはこの際置くとして、希少な稀血を自前で賄うってどうやって?」

 

「持ち主ならここにいるわよ。ミノタロスと融合してる私は、アレに蓄えられてるエネルギーを自分のためにも使える。精密操作しないと体が耐えられずに弾けちゃうんだけど」

 

「…………それを信用できるとでも?」

 

このやり取り前も見たな(遠い記憶)

敵側から加入させるとどうしても信用問題が発生しますが、毎度のことなので慣れました。

とりあえず治療を進めながら、次の戦闘まではノーブルレッドとの親密度稼ぎをしていきます。

 

「そう邪険にしないでよ。私だって人間モドキの化け物なんだから」

 

「……考えさせて」

 

話はまとまったようなのでしばらく訓練パートに入ります。

ノーブルレッドとの親密度は真剣に稼ぐ必要はありませんが、メリットはあるので3人とも落としておきます。基本この3人は固まって行動するのでそのタイミングで接触するとよいでしょう。

オラッ!堕ちろ!

 

 

~少女ナンパ中~

 

 

「ツカサちゃん、この間のレポート置いておくわね」

 

「たいちょー、ヘリの整備終わったんだぜ」

 

「隊長殿、次は何をするでありますか?」

 

堕ちたな(確信)

すっかり部隊に馴染んだようで何よりです。

 

さてもうそろそろ八紘パッパからの情報提供があるはずなんですが……。

あれ~おかしいね~、何も起こらないね?

 

ノーブルレッドを救出している場合、黒幕がどこぞから引き入れてきた異端技術者を使って起動実験を行う筋書きに変更されます。

この引き入れの動きを察知してこちらから仕掛けるはずなのですが、全く音沙汰がありません。

 

 

え、ここにきての進行バグ……?(冷や汗)

 

 

『各位へ緊急連絡!対空レーダーに反応あり!』

 

お、ようやく……待って今なんて言った?

対空レーダー?そもそもなんでこんなサイレンなってるの?これじゃまるで襲撃があったみたいじゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『当基地に高速で接近する機影あり!S.O.N.G.のシンフォギアチームですッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――なんて?

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

それは、献血センターでの戦闘が終わった少し後のこと。

S.O.N.G.指令室では装者全員が集まり、緊急ミーティングが行われていた。

 

内容は「最上 詞の所在について」だ。

 

「先日の都内献血センターで接触した詞の所在がようやく判明した。これを全員に共有したのち、奇襲作戦を実施する」

 

私を含めた全員が、やりきれない思いを一心に押し込めながら決意を固めている。

これから相手取るのは、自分たちより何倍もの実力を持ち、幾たびの修羅場を乗り越えてきた超一級の実力者だからだ。

 

これまで何度もその背中に頼ってきた、あの「最上 詞」だからだ。

 

「調君の活躍により、詞に発信機を取り付けられた。これの信号をたどり割り出したポイントが、詞のアジトとみて間違いないだろう」

 

「あのアネキ相手によくやれたな……」

 

「珍しく被弾してたので、その隙にちょこっと細工しました」

 

「教官のちゃっかりが移ったデスね」

 

二人のほほえましいやり取りの後、モニターに映し出されたのは山脈付近の樹海。

衛星写真では何もない森林が映されているが、エルフナイン曰く微弱なフォニックゲイン反応があることも確認された。巧妙に隠しているということは、隠さなければならないものがあるということの証左だ。

 

裏は取れた。ならばあとは動くのみ。

 

「司令、位置が割れたとはいえ相手はあの縁です」

 

「そうだ。おそらくこの場の誰よりも強い。下手すりゃ俺さえも追い抜いているだろう」

 

表情が一気に引き締まるのを感じる。

そう、弦十郎おじさまよりも強くなっている可能性は大いにある。今の私たちでは返り討ちにあってまた見失うだけだろう。

 

「実力の底上げが必要だ。今以上の剣でないと、縁は倒せない」

 

「詞さんだけじゃない。あそこにはきっとキャロルちゃんやサンジェルマンさんたちもいる」

 

「だな。まさに虎穴ってわけだ」

 

立花も雪音も今までにないほど気力に満ちている。私も同様だ。

手も届くか分からないほど大きかった壁を、今度こそ突破してみせる。かつて縁に誓ったあの言葉を胸に、私たちはあの『最強』に挑もう。

 

 

「さぁ、特訓の時間だ」

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

現在に戻り。

自衛隊に協力してもらい、F-15の背に乗せてもらっている。ギアをまとったままなら時速3000㎞で目的地に配達してもらえるということだ。

ちなみにこれは暁の発案である。

 

目的地上空で機体が宙返りの態勢に入ったのを確認すると、パイロットに感謝を伝え、全員が機体から飛び降りた。

降下予定地点をみると、うっすら水の膜のようなものが張られているのがわかる。おそらく水を使うオートスコアラーが光学迷彩じみた工作をしていたのだろう。

 

蒼ノ一閃で膜を切り裂き、速度をそのままに私たちはようやくたどり着いた。

落下の衝撃で舞い上がった土煙が晴れ、目の前に現れたのは

 

「……随分派手な登場だな、シンフォギア」

 

「このままお帰りください。それがお互いのためです」

 

硬貨使いのレイア・ダラーヒム、剣殺しのファラ・スユーフ。そして、

 

 

「あれほど……関わらないでって言ったのに……!」

 

 

どこからか手に入れたファウストローブを纏うセレナだった。

 

「さみしいこと言わないでセレナ。急にいなくなったら誰だって心配するでしょ?」

 

「ようやく追いついたんだから、絶対に逃がさない」

 

「このまま全員とっ捕まえるデスよ!」

 

家族と再会したマリアたちは闘志をさらに燃やしている。

深く関わりはなかったとはいえ同じ組織の仲間だ、再会できたのは喜ばしい。しかし、なぜ縁や奏はここにいないのか。

あの目立ちたがりが迎撃に出ないなどあり得るのか。

 

「何故ですか、なんでほっといてくれないんですか?あなたたちがここにいること自体がツカサさんの邪魔にしかならないのに!?」

 

「邪魔って……何も教えてくれないのはそっちでしょう!?」

 

「そうしなければならない理由があるから黙ってるんです!私達とあなた達が関わると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んです!」

 

……どうもおかしい。セレナから焦りを感じる。

敵に本拠地が割れている以上、拠点を捨てて味方が逃げる時間を稼ぐのが定石。だがセレナの焦りからは別の思惑を感じる。

まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ような。

 

 

「お願いだからもう関わらないで!全部片付いたらちゃんと説明しますから!手遅れになる前に―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶり、翼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷の奥から出てきたのは、あの夜に見た縁だった。

ひどく澱んで、まるで真夜中の空のように黒と藍色を掛け合わせたような、そんな暗い瞳の。

悪魔のような角を生やした、最上 詞(風鳴 縁)だった。

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

ッスゥーーー……(長考中)

 

落ち着こう。こういう時は素数を数えながら行動を振り返るのだ。

 

まず試走段階で独立ルートに入る事は少なからずあった。

正直原作キャラとの絡みも少なくなるので恩恵はあるものの、ルートに入ること自体が少ないため検証がはかどっていないことは事実。Wikiを見ても情報は多くなかったことからもレアイベントであることは明白。

 

そんなルートをRTAに取り込む時点で間抜けと言わざるを得ないが、恩恵と安定を天秤にかけた結果今回の判断に至った。

つまりこれはガバではない(ここ重要)

 

さて、自己弁護も済んだところで現実を見よう。

 

 

 

……どういう……ことだ……(涙目)

 

 

 

こんな戦闘あること自体知りません。独立ルートで原作キャラとの親密度が低ランクだと襲撃イベントが発生しますが、今回のチャートは親密度を稼ぐルートであり、状態確認も怠っていません。

依然、S.O.N.G.メンバーとの友好関係は継続しているはずなのになんで襲撃されてるんだ(困惑)

 

しかも勝利条件を見ると「S.O.N.G.シンフォギア部隊の殲滅」とあります。

つまりこれってそういうことですよね(半泣)

 

自陣もプレイヤー含めて3枠になっておりますが、両方固定かつ「?」になっています。

つまりサポキャラによっては苦戦確実ということです(号泣)

 

 

これは……再走……?

 

 

画面上での動きも止まっていますが、絶賛お悩み中です。正直「ちゃんと調査してから再走するべきでは」という考えが7割でしたが、残りの「このままルート開拓した方が取れ高あるんじゃね」という邪念が踏み切らせてくれません。

 

そして、出した結論は…………。

 

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

 

 

 

 

 

 

 

初めて会った時はそこまで余裕がなかったけど、関わっていくうちに分かったことがある。

翼はとにかく真面目で、意固地で、そのくせ寂しがりで、自分が微妙に世間ずれしてるのに気づいてるんだか分かんない子だった。

 

そこがかわいいんだろ、とか奏ならいいそうだけど。

 

翼が私と似ている、と気が付くのはそう遅くなかった。

仕事に愚直に励み、結果は絶対妥協しないし、そのくせ誰かにぬくもりを求めるし、ちょっと頭のねじが飛んでるのは……まぁ、ご愛嬌ってことにしといて。

 

勝手に似たとこ探しとかしつつ、ちゃんと友達をやれていたと思う。

奏が異様に翼をかわいがりたくなるのもだんだんと理解しながら、あの二人と友達をやってこれたと思う。

 

 

それがこじれたのは、奏に喧嘩を吹っ掛けられた後だ。

 

 

「ここにいていい」と、奏が言ったあの言葉は今でも私の宝物。

かつての私が言ってほしかった全てが、あのやり取りの中に込められている。例えるなら、子供のころのバカみたいな夢が全部叶った感じ。

それくらいあの時間は嬉しかった。

 

でもね、それだけじゃないのよ。

 

心の奥の方の、さらに奥底。

自分の黒い部分の煮凝りになってる場所で、こう思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に飛ぶ羽虫たちが街灯の明かりに惹かれるように、幽霊や悪霊が生者に縋りつくように、私もこの光を欲しいと思ってしまった。

 

もちろん、奏には私以外にも多くの友人知人がいるわけだし、私も私で交友関係を築いてる真っ最中だったからそんな感情は一瞬で忘れた。

奏が翼と一緒にいるときには、たいてい私もセットにされたし。

 

でもね、一回思っちゃったことって忘れられても消えてはくれなくって。

ずーっと奥底のどこかに引っかかってたんだろうね。奏が欲しい、こいつを独占したい、とかって。

 

だからいったん離れようとも考えたんだよ。マリアたちがちょうどやってきたとき、記憶を取り戻すのがメインだけど、自分のそんな気持ち悪い部分に嫌気が差したから離れようとも考えてたんだ。多分。

 

記憶が戻って、そこからなるべくマリアたちとの時間を作るようになったけどさ。

そのころからかな、鼻がおかしくなってさ。普通の料理の匂いよりも人の匂いとかに惹かれるようになっちゃって。もうそこからノンストップよ。

 

翼の実家に行ったとき。あの時が一番やばかった。

 

車の中でもなんかいい匂いしてばっかりだし。そりゃそうか、どこ見ても美人ばっかりだったしね。

 

で、あの夜よ。

そんなやばい状態の私に抱き着いちゃって。それであんなことしたわけなんだけど。

あれ、もう一個理由があるんだよね。

 

 

端的に言おうか。私ね、翼がものすごく羨ましかったんだよ。

羨ましくて、恨めしくって、憎たらしかったんだ。だから、あの時下手したら翼を……文字通り喰ってたかもしれないんだよ。

 

 

どう、気持ち悪いでしょ?

 

 

そんなんだから、もう一緒に居られないなぁと思ってセレナたちがお膳立てしてくれた計画に乗っかったの。私のこの「衝動」が治るまではって。

 

でもさぁ、運命って残酷なわけで。私の体のこと調べれば調べるほどイカレてるのが良く分かって。

治るもんじゃないって突きつけられていくのが本当に怖かった。私は化け物になるために生まれてきたのかって泣き叫んだこともあった。

 

生まれたことも呪った。誕生日が疎ましく思えてしょうがなかった。

だから戦うことに没頭した。その間は現実を見なくて済むからさ。

 

 

そんな時よ。

私の体をこんな風にさせた奴がいるのが分かったの。

 

80年位前から水面下で動いてたらしくてね。でっかい家の若頭とその側近が始めた計画なんだって。

ナチスの人体実験のデータを参考にして、側近の血筋を丸ごと使った人間同士の配合実験を繰り返し、強い神通力を持つ姉妹を生み出す計画。

それが、神稚児計画。

 

その計画の完成体が、私と姉さん。

 

姉さんが実験場の村を焼いたおかげでとん挫したけど、当時付近で活動していたフィーネに拉致られて私は生き残ってしまったって訳。

で、その計画をおったてたクソ外道のことなんだけど。ここにその計画書のコピーがあるんだけどさ。

見える?ここんとこの、立案者の一筆と押印があるでしょ。

 

見覚え、あるよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽と刀の家紋。

これ、翼の家の家紋だよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん。

そういうことだからさ。

 

やろっか、翼。

















次回はバリバリに戦闘します。
明日には投稿できる……よね?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。