機動戦士ガンダムバイコーン   作:天津神

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第2話 双角獣の咆哮

 

 

「アイツ、おっぱじめやがった」

「バイコーン!バイコーン!まだ戦闘は!」

「もう無駄だ!アイツはとっくに無線を切ってやがる」

 

 金色のMSと青いバイコーン。

 その両者の戦闘はついさっき始まった。

 バイコーンの母艦では、その先頭に慌てていた。

 

「いきなり戦闘だなんて聞いてないよ!!まだ調整が完璧じゃないんだ!」

「それはどっちのことだ!?パイロットか!?それとも機体か!?」

「両方だよ!!」

「くそっ。こんなところでアイツを失ってたまるかよ!おい、旧式のやつでもいい、動かせるやつを貸せ!」

 

 1人の男が、MSデッキに向かうが、戦闘はさらに激しくなっていく。

 そして、金色のMSが、ビームサーベルをバイコーンのコックピットに突き刺そうとしていた。

 

 

 

「速い……速すぎてついていけない」

 

 金色のユニコーンは、速かった。

 そして、強かった。

 そして、私の目の前には、ビームサーベルの鋒の映像がある。

 もうすぐで、私は死んでしまう。

 

「死にたくない、死にたくない!死ぬのは嫌ぁぁぁ!!!」

 

 腕を抱いて、叫んだ。

 頭も、少し俯かせながら、コックピットの中で叫んだ。

 感情のまま叫んだ。

 そして、コックピット内が、ある文字で埋め尽くされた。

 

[NTーDシステム、起動]

 

 

「バイコーンのNTーDの起動を確認」

「とうとう発動したか」

 

 母艦の艦橋では、バイコーンがアップで映し出されていた。

 バイコーンはサイコフレームを発光させ、ビームサーベルを消した。

 バイコーンのサイコフレームは、頭部と胸部は赤色。脚部は黄色。腕部は青色。背部は緑色とちぐはぐな感じで発光した。

 

「あれが、バイコーンの真の姿……」

 

 誰がこぼした言葉なのか、それは定かではないが、その言葉にはその場にいた皆が頷いた。

 

『出るぞ!!早くハッチ開けろ!!』

「ヴィクトリーガンダム、発進シークエンスOK発進してください」

 

 母艦からMSが一機ずつ出撃する。

 しかし、バイコーンの戦場はどんどん離れていく。

 

『駄目だ!!追いつけねぇ!!』

 

 誰かが叫んだ。

 それと同時に、母艦が大きく揺れた。

 

「何事だ!?」

『こちら、MSデッキ!!ユニコーンの2機が暴走!!ハンガーを破壊して出ようとしている!!』

 

 

 

 突如として始まった戦闘に、MSデッキにいた人は、とある変化に気がつかなかった。

 ユニコーンの2機のサイコフレームが光っていることに。

 ユニコーンの2機はハッチを強引に開くと、変形し、ガンダムとなってバイコーンの戦場へと高速で向かう。

 そして、バイコーンと金色のユニコーンの間に入り、戦闘を止めようとする。

 金色のユニコーンはそれで動きは止まるものの、バイコーンは暴走を続けた。

 ユニコーン3機によってバイコーンを止めるという構図ができた頃、とある変化がバイコーンに現れた。

 発行していたサイコフレームの色が一色になってきたのだ。

 その色はオレンジ色。

 全身をオレンジ色に染め、ユニコーン3機を引き剥がし、ビームマグナムIIを撃つ。

 1発は金色のユニコーンのシールドにあたり、2発は白と黒のユニコーンに当たる。

 2機のユニコーンはサイコフレームを輝かせながら、爆発四散し、バイコーンと金色のユニコーンを包む。

 ただ、それだけならよかった。

 その光は収まる気配がなく、次第に強くなっていく。

 バイコーンとユニコーンを包み込む光が周囲を白く照らした後、その宙域には金色のユニコーンだけが取り残されていた。

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