自殺したと思ったらオルフェノクになっていた。   作:地支 辰巳

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更新スピードは早められるに努力致します。
エタるつもりはまだありませんので、安心して下さい。


調査の裏側で913

私こと阿波璃々はある番号に電話をかけていた。

電話の内容はただの雑談話から彼のここ最近の出来事などさまざまで、ついつい話に花を咲かしてしまったが、

私は当初予定していた通り彼と近々会う約束をとりつけた。

ベルトを私の方でも手に入れるために。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

そして彼と会える日が訪れた。

私は全くといっていいほど緊張はしていなかった。一緒の家に住んでいる梓には今日私が学校を休むことと朝にかすみから休む旨のメールが来たことを伝えて、私は家を出た。

 私は待ち合わせ場所にしていたカフェに着くと、彼がまだいない事を確認して席をとり、ブラックコーヒーを頼んだ。

もうすぐ約束した時間だなと思っていると、店に顔に昔の面影がある彼が入って来たので、手を振って手招きをした。

 

「ごめんごめん。遅れちゃったかな?阿波」

 

「いや、大丈夫だ。高宮先輩」

 

「それにしても本当に久しぶりだね。同窓会には草加と阿波は参加しなかったから余計にそう感じちゃう気がするよ」 

 

「え、草加も同窓会行ったなかったのか……知らなかったな。最近会ってなかったからな久しぶりに会うか」

 

「最近会ってなかったんだ……。二人は仲が良かったから今でも時々会っていると思っていたよ。二人は園田とも仲が良くてよく三人でいてたけど、園田とも最近会っていないのか?」

 

「ああ、最近は流星塾の奴とは全然会っていなくてな。真里とも会っていない」

 

私は全く嘘など吐かずに真摯に本音で話し合っていた。そこまでする必要なんて無いのだが、昔から高宮航太という人間は勘が鋭くて、リーダーシップがある人間だったから、こちらの目的が悟らせないように最低限の情報を出していく必要があったからだ。

 

「それで昔から頼りがあった高宮先輩に相談なんだけど、最近人につけられている気がするんだよ。だからもしかしたら流星塾の他の人もつけられているのかなと思って、みんなのリーダーみたいだった先輩に聞いてみたくて会う約束を取り付けたんだ」

 

「そうだったんだね。うん、実は僕も最近人に追われている気がするんだ。でも、襲ってくる感じは今の所ないんだよね。そうか、もしかしたら……僕の持っている物が原因かも知れないな」

 

私の予想は当たったみたいで、私は内心ほくそ笑んでいた。流星塾だった真里と沙耶がベルトを持っているとしたら、リーダー枠だった高宮も持っているだろうと予想したが、やはり持っていたか。沙耶が追われているから、ベルトを持っている奴はスマートブレインに追われると予想して、嘘だが相談風に相談したらやはり持っているようだった。

 

「……このカイザのベルトって物なんだけど、阿波もこれと似たような物を持っているから狙われたのかな?阿波も持っているの?」

 

ここは持っていると言った方が都合が良いだろう。それに高宮が持っていることさえ分かってしまえば、あとは後日にオルフェノクに変身して私だとバレないように奪えば良いだけなので、ここは流星塾生に多分共有していないであろう真里が持っていたファイズのベルトとか言ってお茶を濁しつつ退散するか。

 

「ああ。これと似たようなベルトでファイズのベルトを持っている。高宮先輩に渡したほうがいいか?」

 

その高宮先輩の返事を聞く前に客の少なかった店内の客の二人が音を立てて椅子から立ち上がって、こちらに向かって来たのだ。

まさかと思うが、スマートブレインの奴じゃないだろうな?

 

「お二人ともファイズとカイザのベルトを持っているようですね。そこの男が変身する直前の油断している時に奪おうと思っていましたが、ベルトを持っているのが二人いるとなるとチャンスですね。ベルトを渡して下さい」

 

その男は偉い丁寧口調でこちらにベルトを寄越せと言ってきた。マジかよ。私ベルトなんて持ってないぞ。オルフェノクに変身することは出来ないし、ここは高宮に任せてしまうか。危なくなったらカイザに変身してもらったいいだろう。

 

「すまないが、ベルトは渡すことは出来ない。これは父さんから託された大事なベルトだからな。それよりも、どうしてこのベルトのことを知っているんだ?」

 

やっぱり高宮も父さんからベルトを受け取っていたのかよ。これは沙耶も父さんからベルトを受け取ったんだな。いったい何者なんだよ……父さん。

 

「そうですか……残念です。では殺すしか無いようですね」

 

そう言った男と後ろに立っていた無口な男は顔に灰色の線を這わせるとオルフェノクへと変身した。

 敬語で話して男はトカゲのオルフェノクに変身して、無口だった男はアリクイのオルフェノクに変身した。

 高宮は少し後ずさったようだったが、それに負けじとカイザのベルトを手に取りコードを入力すると『変身』と言ってカイザに変身した。

 

高宮が二体のオルフェノクと戦っている間に私は巻き込まれないように後ろへと下がった。

高宮は二体もオルフェノクと戦っているにも関わらず、メモリーがはめられて刃が出てきた銃で必死に応戦していた。

 初めの方は善戦していたのだが、トカゲのオルフェノクが刃のついたブーメランのような物を生成すると、アリクイのオルフェノクとのコンビネーションによって徐々に追い詰めれていき窓を割って外に飛び出されて、

 

流石の私ももうダメかと思いオルフェノクに変身して、助太刀しようとしたのだけど、高宮が最後の力を振り絞ってか、ベルトのボタンを押して銃から二体のオルフェノクに向かって光弾を発射した。それに当たった二体のオルフェノクは動きを拘束されて動けないようになっていて、それに向かって高宮が手に持っていた武器を構えたと思ったら、そのまま駆け抜けて行くように進み二体のオルフェノクを貫通して、そのままオルフェノク達は灰化して消滅していった。

 

思わぬ強力な攻撃に驚いている自分と恐怖している自分がいた。あんなものを受けたらいくらオルフェノクであろうとも死んでしまう。そう思うだけで恐怖してしまっていた。

そう恐怖を悟られない様に高宮に近づいて行くと、ふと、金属音の様なのが聞こえてきた。

 それに気づいたのか高宮も音がしているところに近づいて行くようで私も後を追った。高宮は高所に立つと一点を見つめて止まったので、私も下から同じ方を見るとそこには、カタツムリのオルフェノクと戦っているファイズとあれは……かすみか?オルフェノク態は一度見たことあるから多分そうだろう。あいつ朝に外せない用事とかメールしてきたけどこれが外せない用事ってことなのか?まぁいいか。

 

私と高宮がそのまま観戦していると、かすみがカタツムリのオルフェノクの体を蔓を巻きつけた腕で貫くとそこに、正面からファイズのポインター入りのキックが入り、カタツムリのオルフェノクは灰化消滅した。

それに満足したのか、かすみはファイズに目をくれることなく直ぐに去って行った。ファイズが『おい、待てよ』とか言っていたようだったが聞こえていないようだった。

 

ファイズ達もいつまでもいる訳ではなくそのまま去っていたのを確認したので、いつまでも突っ立っている高宮に声をかけた。

 

「おーい、高宮先輩。大丈夫か?おーい、おい。どうしたんだよ」

 

私が話しかけてもうんともすんとも言わないので、カイザのボディを叩いたりもしたのだがこれにも無反応なので、私は埒があかないと思い。ベルトを操作してカイザを変身解除させた。

 

しかしそこに立っていた高宮は瞳を閉じており、しかもそのまま倒れて来たのでそれを支えおうと倒れて来た背中をもつと、そのまま私の手の中で灰化して消滅していった。

 

その時ばかりは予想だに出来ない事態だったので、私は柄にも無く『え、嘘だろ』なんて声を出してしまった。

 

よく分からなくて少しの間混乱していたが、事前にカフェから持って来ていたカイザのアタッシュケースから説明書を取り出すと、じっくりと読み込んだ。するとなんとこのカイザのベルトは適合しないものが変身すると変身後灰化していまうようだと書いてあった。

 

マジか。多分人間が使ったりしたらそうなるのだろう。元々回収するつもりであったが、私の周りの人間達が犠牲になるのは良くないと思い、私は当初と計画は異なるがベルトをアタッシュケースに入れて持って帰った。

これを真里と雅人には絶対に使わせないと心に誓って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後々触れていく機会があると思いますが、璃々は流星塾の元メンバーです。
草加君には変身してもらうことにはなるだろうと思います。今の所。


リザードオルフェノク
敬語を使うスマートブレイン社員が変身するオルフェノク。
武器として刃のついたブーメランを生成することが出来る。
攻撃スタイルはスピードが重視で手数の多さで戦う。
使徒再生攻撃は尻尾を相手に突き刺す場合が多い。


アントイーターオルフェノク
無口なスマートブレイン社員が変身するオルフェノク。
重すぎず軽すぎずのバランスが取れているオルフェノクで打たれ強い。
武器には長い剣のような針を生成することが出来る。
使徒再生攻撃には長い舌を口から出して相手の口から心臓に突き刺す。




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