自殺したと思ったらオルフェノクになっていた。   作:地支 辰巳

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遅くなってしまいすみません。
原作の場面、原作キャラのセリフに違和感があるかもしれません。
ありましたらご指摘頂けると嬉しいです。


邂逅せしその男の名は

私は沙耶を見送ってから、紫乃とかすみと合流するために二人と別れた場所から少し進んだ所に行くと、そこには五、六ぐらいの灰の山とオルフェノクに変身している二人の姿があった。

その光景を私は終わったんだなと何の疑いもなく察する。

 

「あ!帰ってきたんですね梓。ふふ、見てください私復讐を完了したんですよ。

これも梓が私をオルフェノクにしてくれたおかげですよ。改めてお礼を言わせてください。でも、やっぱりあれですね私をいじめていた彼らには特に高尚な理由もなかったのが少し残念ですね」

 

人間態に戻った紫乃は復讐が出来た喜びからかいつもよりもテンションが上がっていて、普段からは信じられないほどの満面の笑みをしていた。

 

「梓。こっちは目撃者もいなくて問題なく完了したよ。そっちはどんな感じでしたか?」

 

紫乃と比べると比較的落ち着いている様子のかすみはこちらに当然の疑問を尋ねてきた。

でもどうしようかな……沙耶さんのことを言うのは簡単だけど、持っていたものとか襲われたりもしたからな。とりあえず帰って璃々さんに全部報告してから

それからみんなと共有でもしようかな。

 

「うん。こっちも問題なくて終わったよ。助けた女の人もいい人だったから」

 

納得したような様子の二人と一緒に、私達は何食わぬ顔で集合場所となっていたホテルへ戻った。

 

 

私達がホテルへ帰ってから二時間もすると戻らない生徒に気づいたのか、教師達が色々動き回る様子が見られた。

それから学年全員へ目撃したかどうか質問をしたり、捜索もされたようだったけど行方不明の生徒は見つからず。

それから警察へ行方不明届けが出されて一応の決着は着いた。

 

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

 

私達は予定通り一泊二日でに家に帰れてホッとしていた。自分達がやったのだからあれなのだが、変に疑われたりせずに帰れたことが自身の心に安心感があった。

 

「それで一泊二日の林間学校はどうだったんだ?楽しかったか?」

 

私が安心感に浸ってソファーで寝転んでいると、お風呂から上がってきて楽しそうな顔をしている璃々さんに質問された。

こんな聞き方をしているが多分璃々さんが聞いているのは復讐とかそういう関連でどうだったのか聞いているのだろう。

私はその復讐のことと絡めてデルタや沙耶についてのことを話した。

 

「へぇ〜梓は復讐に参加出来なかったのか。そしてスマートブレインにデルタと呼ばれたものに……沙耶が変身したのか」

 

璃々さんはいつもと違って何かを思うところがあるのか顔を俯かせて深く考えこんでいるようだった。

 

「それで、璃々さんなら何か知っているかなと思って。まだ二人には言っていないので璃々さんに言うかどうかの判断も委ねたくて」

 

「いや、私は……知らないな。それで二人には私がある程度調査してから言うことにするよ。それまでは梓は言わないでくれよ」

 

考えがまとまったのかいつもの感じに戻った璃々さんからの言葉を受けて、そういえばと私はバスの中で考えていたことを思い出した。

 

「分かりました。それはそれと不意に思ったんですが、璃々さんのオルフェノクの姿って見たことないな〜って」

 

「あーそういえばそうだったっけ?別に隠してた訳では無いから全然大丈夫だよ。それじゃあ梓のためにいっちょ見せてあげますかな」

 

璃々さんはそんな風に気合いを入れて言うと、彼女の体はオルフェノクに変身していった。

その体は私から見るとすごく魅力的で美しい姿をしていて、部分的に派手な所と地味な所が分かれてて目立つ羽が所々から生えていた

 

「わぁーすごい美しいですよ璃々さん!私の姿も璃々ぐらい綺麗なら良かったのになぁ〜」

 

「そんな事ないよ、梓のオルフェノクの姿だってすごく魅力的だなと思うけど

……ってうわっ」

 

私は璃々さんのそんな言葉を聞いている内についついと抱きついてしまっていて少し驚かせてしまった、しかも自分までオルフェノクに変身してしまっていた。

 

「えへへ、すみませんついつい抱きついてしまいました。どうせなのでこのまま寝るまでゆっくりお話しでもしましょうよ」

 

「まぁ確かにたまにはこういうのも悪くはないな……じゃあこのまま寝るまでな」

 

それは孔雀と人魚の姿を模した二人の灰色の怪物が抱き合っている光景で、常人達は恐れを懐ようで、本人達は幸せを感じれる空間であった。

 

 

 

 

♦︎ ♦︎   ♦︎

 

 

 

私、紀伊かすみには俗に言う日課というものがある。

その日課とは夜廻りというものである。

一泊二日の林間学校から帰ってきてもそれは変わらない。

オルフェノクに覚醒する前からやりたかったことではあるのだが、高校生が夜分に出歩くというのも危険であり、しかもあまり帰っては来ない両親や警官などに見つかるとめんどうなことになるので出来なかったのだ。

だから覚醒してからは毎日のように夜廻りに出て犯罪が起きていないか、悪人はいないか、困ってる人はいないかなど探していた。

 

「やっぱり、今日も困ってる人とか犯罪とかはなさそうだな」

 

と私も思っていたのだが、近くから金属音と思われる音が聞こえてきた。

ついに夜廻りで収穫で得ることが出来たかと思い、

私は音のする場所へ走っていった。

そこには腰に携帯電話をはめているメタリックのボディをした人?と馬のようなオルフェノクと蛇?のオルフェノクが戦っていた。

おおーやっぱり初めて見るオルフェノクは良いな。

一人一人全然違う姿だからそれぞれが象徴しているものが違って、

初めて見ると人外好きの私としては少し気持ちが昂ってしまっていた。

 

見たところオルフェノクの二人とメタリックの二体一のようだったのだが、私はどちらに大義名分があるか分からなかったので、手を出せずにいた。

お互いに白熱した戦いだったが遂に馬のオルフェノクとメタリックの奴がお互いに相打ちのような形になり、

メタリックの方は私の見えない所に飛んでいってしまった。

 

「あのメタリックはなんなんだろう……。オルフェノク相手にも普通に渡りあっているし」

 

馬のオルフェノクは人間態に戻って動かないようになっていて、

それを見かねた蛇のオルフェノクがその人を背負って行こうとした。

おお、これは良い人かな?ちょっとチャラそうな格好をしているが、

そこは大した問題では多分ないだろう……とか思っていると

少し進んだ所で馬の人をほってこっちに向かって来てそのまま通り過ぎて行った。

 

「ちょちょいちょい、こんな場所に仲間を置いていったらダメですよーー!」

 

私はついつい柄にもなく叫んでしまったのだが、チャラ男には届く事はなくそのまま見えなくなってしまった。

どうしようかなと思いつつも私は馬の人に近づいていって、

息があることを確かめてこのまま置いていくのもあれなのでとりあえず家に持って帰ろうと思ったのだが。

 

「あ、意外にこの人重いなどうしよう。うーん、私がオルフェノクに変身して

運べばいいか」

 

私は言葉通りにオルフェノクに変身して、腕などから蔓を出してそれを巻きつけて家にまで運んでいった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

 

私はベッドに馬の人を置いてそれなりの看病をしていると、

彼は目が覚めたようでいきなり飛び起きて周りを見回した。

 

「う、君は?それにここはどこかな?」

 

彼は戸惑っているようだったのだがそれでも声色は優しくて、私としてはそれなりに良い第一印象だった。

 

「私は紀伊かすみと言います。ここは私の家ですが、今は私以外誰もいないので安心していください」

 

それを聞いた彼は少し考えるこむようにしていた。

 

「えっと、俺は木場勇治。助けたもらったみたいだねありがとう。それと近くにもう一人男がいなかったかな?」

 

男って、あのチャラ男のことかな?なんて説明すればいいかな……。にしてもこの人自分がオルフェノクだと私にバレているとは考えてはいないのかな

 

「チャラそうな人なら木場さんがいた場所にいんですが、いつの間にいなくなってしまいまして」

 

木場さんは「そうか」と口にすると、また少し考えるような仕草をしてから、

こちらをゆっくり見つめてきた。

 

「どうしたんですか木場さん?私の顔に何かついていますかね?」

 

「君は俺のことが怖いって思っている?」

 

これは私が木場さんのことをオルフェノクと知っているか遠回しに聞いてきているな。さぁなんて返そうかな……。

 

「いや、思っていませんよ。私だってオルフェノクなんですから」

 

私は言葉の後にオルフェノクに変身すると、木場さんは一歩下がって戸惑って顔をしながらも体を身構えた。

攻撃するつもりはないからそんなに身構えなくてもいいのにな……。

私としては初めて生徒会のみんな以外のオルフェノクと会ったから色々話を聞きたいだから。

 

「私がオルフェノクなのは事実ですけど、攻撃するつもりはありませんから安心してくだいよ木場さん」

 

「驚かせないでよ。それより攻撃するつもりはないってことは紀伊さんはスマートブレインの人間じゃないの?」

 

人間態に戻った私の言葉を聞いて、木場さんはすぐに笑顔になってくれた。

それを見てこの人は良い人だな私はそう確信することにした。

てか、スマートブレインってオルフェノクをサポートする会社らしいんでしょ?

それがなんで、木場さんはスマートブレインに狙われてるんだろう?

 

「え?、スマートブレインってオルフェノクの味方なんですよね?

なんでオルフェノクの木場が狙われているんですか?」

 

「そうか、紀伊さんは知らないのか……。実はスマートブレインはオルフェノクに人間を襲って仲間を増やせと言ってくるんだ。

それをやらないと俺のようにスマートブレインから狙われるんだ。

ただ俺は人間との共存を望んでいるだけなのに…」

 

木場さんの表情と言葉を見る限り本気なんだろうな。

人間との共存か、無理とは思わないけど険しい薔薇の道になるだろうな。

私は奇跡的にスマートブレインに見つかっていないだから良かったけど、

私だったらどうしていたんだろう…。

梓はどうするんだろう。私はまだ決められそうにないな。

 

「木場さんの道は分かりました。

私はまだどうするかは決められないけど、

木場さんのその道がどうなるのかは見たいとは思いました。

何かあれば言ってくださいねサポートぐらいは出来ますから」

 

私何言ってるんだろう……。

どうするか分からないとか言ってるくせに、サポートをするとか。

でも、多分だけど、人間を何の理由もなく襲うこそに罪というのを少し感じるからかな。

そうだったら、私はまだ人間としての正義を持ててるんだろうな。

 

「ありがとう!そう言ってくれるだけで嬉しいよ」

 

笑顔の木場さんと共に少しの会話を楽しんだ後、

私はもう行くと言う木場さんを玄関まで送ってまた話そうと約束をして、

私の木場勇治さんとの初めての出会いは終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




段々とオリキャラと原作キャラとの関わりを持たせていければなと思ってます
次回は多分、夢と梟の話になるかな〜と思います。
感想、高評価、誤字脱字、よろしくお願いします。


ピーコックオルフェノク
阿波璃々が変身するオリジナルのオルフェノク。
孔雀をモチーフとするオルフェノクで、色が派手な部分と地味な部分はっきりと分かれている。素早い動きと手数の多さを得意としていて、
多少の洗脳程度なら出来る特殊能力がある。
璃々の人より強い傲慢さと人への優しさ、どちらの性別も愛せることなどに、
影響されて真逆の特徴がある雄と雌どちらの孔雀の特徴を持つオルフェノクとなった。飛翔態も存在している。

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