自殺したと思ったらオルフェノクになっていた。   作:地支 辰巳

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この小説のタイトルって転生ものに見えなくもない事に気づいた。

気になった点があったりしたり質問を下さるとありがたいです。


夢の観覧者555 後編

私は今日も生徒会の仕事で山手音楽大学に来ていが、私としてはそれ以外にもにもここに来る理由が出来ていた。

それは、あの梟のオルフェノクである先生と呼ばれる男の目的を知りたいからだ。

なぜ知りたいかだって?そんなのは決まっているただの暇つぶしだ。

 

「へぇーこれが梓が昨日あのファイズを追いかけて得られた情報か。なかなか

すごいじゃないか!初めてでこれだけを得ることが出来るなんて。

しかも真里か……これはいよいよ予想が確証になるな……真里」

 

「ありがとうございます!いや〜なかなか大変でしたけど、頑張りましたよ。

それでこれから私はどうすればいいですかね?もう一度クリーニング屋に行けば良いですか?」

 

「クリーニング屋はこれからもちょこちょこ行って信頼を得て来てくれ、この大学に来ている期間中は私から言われない限りはもう自由にしてくれて構わない。私はあの梟のオルフェノクの相手をしているから何かあったら言ってくれ」

 

「分かりました〜。でもいいんですか?相手は一応はオルフェノク。璃々さん一人では心配です」

 

「なんだ?その言い方ではまるで私があのオルフェノクに遅れを取ると言われている気がするんだが。私はこれでもオリジナルのオルフェノクで、梓よりもオルフェノクになって長いんだから心配は無用だ」

 

梓からの一応の謝罪を受け取った。梓にはこれから適当に大学中を彷徨いてもらって生徒会の仕事を形だけでもやってもらってから自由にしてもらうことにした。

私は梓が行った事を確認すると私は先生に今日行動するために会いにいった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

私は大学中探し回ってやっと先生を見つけた。

先生は大学の廊下に普通に歩いていた。ふざけんなよ、なんで普通にいるんだよこっちがどんだけ探し回ったと思ってるんだよ。

 

まぁ一々文句を言っていても仕方がないので、私はまるで先生の凄さに憧れた

少女のような笑顔を浮かべて、今日一日共に行動する許可を取りに行った。

なんとか粘ったりしてやっと許可を取り付けた。なかなかてこずったけどこれから色々面白い物が見れる予感がするので、そう思うと軽いものだろう。

 

先生に付いて大学の中を歩いていると、ふと何処かからギターの音が聞こえてきた。私のような素人が言うのもなんだがこれは素直に上手いなと思った。

先生は独り言で『これは……ふ、中々の才能だな』と言うと、私にこのギターの音がする所に行く旨を伝えるとそのままそこに向かって行った。

私もついて行かざるをえないのでついて行った。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

私達がその部屋の中に入ると二人の青年と一人の少女がいたが、先生はいきなり拍手をしだしてギターを弾いていた青年をべた褒めし始めた。その内容たらや私でも少し引くほどの内容だった。だがその後に聞く先生の言葉は少し私としても違和感を覚える言葉だった。

 

「君に足りないのはあと一つだけだが、それを達成すれば、今の海堂君と同じになれるだろう」

 

その言葉を聞いた瞬間に和彦と褒められていた青年は喜んでいたが、海堂と呼ばれた青年は少し複雑そうな表情をしていて、少女は先生のことを睨んでいた。

私としてもその反応に疑問を覚えていた。

海堂という人物はこの和彦の先輩で、会話から相当のギターの腕があるようだったが見たところ今の彼にはミュージシャンをやっている様子には見えず、

表情は明るくない。このことから私はこの言葉には何か嫌な意味があるのだろうな予想した。まぁ今予想しても色々と知らないことが多すぎるので、とりあえずは保留という形にしておこう。

 

その後は特に目立ったこともなく時間が過ぎていった。私は先生から『もう良い時間だからそろそろ帰りなさい』と言われて、とりあえずはその言葉に従って先生から別れた。

しかし、人というのは誰も居なくなってからこそ自分が隠していることをするものだ。なので私はこっそりと先生の後をつけていった。

先生の後をつけると彼は駐輪場のような場所に着き、そのまま青のバイクを弄り始めた。側から見ると明らかに不審者で多分やっていることもそう変わりないだろう。

 

そこから少し時間が経った頃だろうかまだ先生がバイクと格闘している所にさっき海堂という青年と一緒に居た少女だった。彼女は『また、教え子の才能を潰すつもりですか』と先生に蔑むような目線で言っていた。

ははーんこれで大体の話は読めたぞ、あの先生は生徒の才能に対して並々ならぬ憎悪を抱いていてそれで海堂の才能を潰して、他の教え子の命を奪って、しかもまた海堂のように和彦の才能を奪おうとしていたのか。これはなかなかにいない屑だな。

 

私が考えをまとめていると先生はオルフェノクに変身して彼女に襲い掛かろうとした。口封じのつもりかな?

私は彼女を助けるか迷っていると、彼女は人間では考えられないような驚異的なジャンプを見せるとそのまま立ち去っていった。

あーあの子はオルフェノクなんだなと私は率直に感じざる終えなかった。

 

それを見た先生は人間態に戻ると舌打ちをして、そのまま室内に入っていった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

私は先生の後をバレないように追っていた。先生の様子は遠くから見ていても

すごく不機嫌そうだった。そして先生はそのまま私と初めて会った自分の教室と思える場所に入っていった。

私は先生が教室に入ったのを確認すると、音を立てないようにしながらドアに近づいて中の声に耳をすました。

中からは先生の声と暗い声を出している男性の声が聞こえてきた。

 

「話は全部聞いている。何故海堂直也の夢を潰したんだ」

 

その男性の声は随分と怒っているように、感じられた。私はそんなことはないが並の人ならこの声を聞くだけで一歩、二歩引いてしまうだろう。

しかも海堂という名前が出てきたということは、この男はあの少女で知り合いで、彼女から先生のことを聞いたのだろう。

 

「フン、私よりも才能のある人間は、最も重い罪を与えねば。わかるかね?

そういう人間は、ただ手にかけるだけではつまらない。

才能を潰して、惨めに生きてもらわねば」

 

先生の言葉は酷い言葉の数々で、実に傲慢で嫉妬のこもったものだった。

およそ人間が口にしてはいけない言葉であり、この言葉を言う権利が神でもあるかないかだろう。

そして私は確信する。こんな理由で、自分の生徒の才能を奪ったり命を奪ったりするこの先生は正真正銘の屑で、私が殺さない道理など存在しないぐらいに。中の男が殺さないのなら私が殺すのだが多分そんな事にならないだろう。

 

「知っているかな。夢っていうのは呪いと同じなんだ。

途中で挫折した者はずっと呪われたまま、らしい。

あなたの、罪は重い」

 

怒っている男のくっそかっこいい名言を聞こえた事に少し気持ちが上がっていると、いきなり扉が開いて取っ組みあっている梟と馬のオルフェノクが飛び出してきた。

幸いこちらのことは見ていなかったようだが、二人はそのまま体育館に入っていったので、私は二人の戦闘が観れると思い、体育館の二階に当たる部分に向かった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

私が体育館の二階に着いてもなお、二人は戦っていた。

梟のオルフェノクはその素早さ生かしつつ手にある武器の鉤爪で馬のオルフェノクを追い詰めていった。

そんな状態でも馬のオルフェノクは焦る事なく攻撃を受けていると、

梟のオルフェノクが攻撃を振りかぶってしてきたので、それを手に剣を生成して防ぎカウンターした。

それに怯んだ梟のオルフェノクに対して馬のオルフェノクは攻め続ける。

その様子に璃々はあの強さオリジナルなのか?もう少し鍛えれば他の追随を許さない強さになるだろうと思いながら見ていた。

 

そんな様子が続いた時勝負が動いた。梟のオルフェノクから黒いガスの様なものが周りに出てきたのだ。馬のオルフェノクはそんな周りの様子が見えないような中でも冷静に剣を構えた。その馬のオルフェノクに対して梟のオルフェノクは鉤爪を構えて突進していった。

その決着は直ぐに着くことになった。梟のオルフェノクが突進していったのを

馬のオルフェノクが見切り、剣が体を貫いた。ガスが晴れる頃には梟のオルフェノクが青い炎を上げて灰になっていった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

その戦いは実に見事だった。相手に地の利があっても全く臆する事もないこともさることながら相手を倒すことにも迷いがないことも良かった。

私としてもその戦闘力というのを身を持って体験したいという思いが強くなっていた。

 

「ねぇ、君さ。君の夢なんなんだい?」

 

仲間の夢を奪われた事に怒っているのなら、この男にもそれ相応の夢があるだろうと思い気になって聞いてみた。

 

「君はさっきのオルフェノクの仲間なのかい?だとしたら俺は君を許す事は出来ないけど」

 

「いんや、そんな事は無いよ。ただオルフェノクなのは確かだし。でも君と戦いたいなと思っているよ」

 

「そうなんだ。それと質問の答えは俺にはまだ夢がない。でもオルフェノクと人間との共存は願っているよ」

 

夢が無いのか……そうかだが、それはそれで確かに夢を奪われてたことに対してあんなにも怒ることも納得出来る。しかし、オルフェノクと人間との共存か、

私は言うなれば中立派とも言える考えと夢があるので肯定も否定もしないが

 

「そうか大層素晴らしい夢を持っているんだな。その道は大変だぞ、スマートブレインからは狙われるし、味方するオルフェノクも少なく強いオルフェノクは多くない」

 

「そんな事は分かっているけど、だけど俺達オルフェノクは人間なんだ。頑張っていけばいつかは認めてくれて共存出来るはずだ」

 

「そうか、私は中立派の考えだから一定の応援はするがな。そうだちょうどいい君に私の夢を教えてやろう。私はな私の大切とする者や信じられる友達、そんな人達を人間とかオルフェノクかと関係なく生き残ってくれればそれでいい他の奴なんていらない。それが私の夢、そしてそれが私の中核にある物だ」

 

ついつい言ってしまったな。私としてはあまり同意を得られることだとは思っていないので、人に言わないようにしているんだが…まぁ言ってしまったものは仕方ないな。

 

「君の夢は随分と過激なんだね。その夢は確かに素晴らしいものだと思うけど、俺は俺の目標を叶える為にも認める訳にはいかない」

 

「じゃあ、どちらが正しいか決めるために一度やり合いますか」

 

私は言葉を終えると、二階から体育館の中心に降りて、そのままオルフェノクに変身すると馬のオルフェノクの前に相対した。相手も剣を構え直すと、私は

了承を得たと思い一気に接近しに行った。

 

相手は私の突き出した拳を剣でいなしたが、私は直ぐにを態勢を立て直すと、

直ぐに蹴りを放つ。さすがにそれは防ぎきれなかったのか体に直撃し、少しのけぞった。

そのまま畳み掛けるように右腕を殴るように拳を突き出した。それは分かったのかそ拳を受け止めると剣で私の体を切ってきた。私もそれをされるのが分かった上でしたので、左手に生成していたダガーで相手の体に切りかかった。

お互いの刃物がお互いの体を傷つけてあっていた所で、お互い耐えきれなくなってお互いの体が離れた。

 

「はぁはぁ、もうどうだいやめにしないかい?」

 

「ハハハ、そうだな。私としてもそろそろいい時間になってきたから、帰らなくちゃいけないからな」

 

私は言葉の後に体から羽の塊を生み出すと、それを地面に打ち出して隙を作って体育館から出て、人間態に戻り大学内から出た。

 

「ふ、久しぶりに満足に戦えそうな相手に出会えたな。ああ、そういえば名前聞くのも忘れたな。いいか別に、また会う事になるだろうからな」

 

私はそんな事を思いながら、久々にあった戦いの余韻に浸っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




璃々の夢について書きました。極論、璃々って自分と親しい奴さえ生きていればそれ以外は生きようが死のうがどうでも良いなと本気で思っているところがあります。

現代階での木場君ってあんまり強くないのかなと思います。璃々もそこまで本気ではないので、こんなぐらいの戦いかなとは思いました。

次回は原作通り社長さんを登場させることが出来るかな?と思います。
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