自殺したと思ったらオルフェノクになっていた。   作:地支 辰巳

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今回は幕間みたいな物です。短くなってすみません。


よんてさん誤字報告ありがとうございます!


スマートブレイン内部事情

俺が今日スマートブレインに出社すると、いきなりスマートレディから社長が会議を開くということで会議室に集まれと言われた。社長の花形さんはこの間から行方不明になっていたが遂に戻ってきたんだな〜とは思うが、それ思いとは他に花形さんがそんなにも直ぐに戻ってくるために行方をくらますかな?とも思っていた。

いつまでも考えていても仕方がないので俺はスマートレディに言われた通りに会議室に向かった。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

会議室では花形さんはまだ来ていないようだったが、他にいる幹部社員達はざわざわとしていた。だが幹部達は俺を見るなりざわざわが一度終わり、何名かが俺の元に近づいて来た。

 

「おはようございます副社長。副社長は花形さんから何か聞いておりますでしょうか?」

 

俺に質問してきた幹部は俺がほとんど知らない奴で、派閥が違う上に関わる機会が少ない奴なんだろう。

 

「いや、私は何も聞いていないな。その様子だと幹部社員は誰も知らないのか…。それに今この場に居ないのは花形さんと村上君だけか」

 

行方をくらましている花形さんは居ないのは疑問に思わないが、派閥を一つ持つ村上君まで居ないとなるとあまり良い予感はしないな。

俺が考えを深めていると、会議室をドアが開いてそこから村上君が入って来た。入って来た村上君は花形さんが座る予定であった席に座った。

花形さんが座るはずの席に座るということはそう言う事だ。まさかとは思うが村上君はやりやがったようだ。

 

「みなさんどうぞ席にお座り下さい」

 

村上君は威厳ある声でこちらに声をかけてきた。幹部はすぐさまに座る者や

俺が座ると座った者、村上君が睨みを効かせるまで座らなかった者まで色々だ。

 

「社長の花形さんの行方が分からなくなったので、社員の皆様からの熱い要望があり正規の手段で社長になることになりました村上峡児です。よろしくお願いします」

 

村上君はこんなことを言っているが、ほとんど社員からの要望は無くて確実に強引な手段を使ったんだろう。てか、社長が居なくなったら順当に行けば俺が社長になるべきだろう。社長になる気などまったく無いんだが……。

 

村上君の社長就任発言は会議室内で幹部からヤジや反対の意見がことごとく飛んでいた。まぁそのヤジなどを飛ばしていたのは村上君とは違う派閥の人なのだろうけど。村上君はそれらのヤジを無視すると俺に向き直って質問を投げかけてきた。

 

「長門梗介副社長は賛成でしょうか?私を除いた中であなたが一番立場が上ですから意見を聞かせてほしいですね」

 

村上君は俺が誰が社長になろうと感心が無いことを分かっていて言っているな?実際、花形さんが社長だろうが、村上君が社長だろうとどちらだろうと俺が自由に動くことが出来たらいいんだけど……どうしようかな?

 

「いいんじゃないですかね?私は自分の立場さえ変わらなければ、トップが変わろうがそこまで反対はしません」

 

「ということなので、ここに本日から私村上峡児が社長になると決定します」

 

この言葉を最後に村上君は会議室から出て行き、会社のトップが変わる会議は10分もかからずに終わった。ここから村上君率いる強硬派の思想が会社全体に適応されるこになるだろう。花形さんを慕う穏健派の連中はどう行動するかな?一応こんな身でも中間派を率いる者としては注目するところだな。まぁ中間派はまだ行動することはないが。

 

 

♦︎ ♦︎ ♦︎

 

 

俺は本日の仕事が終わり、自分と同じ派閥の人間との会合を行なっていた。

聞いた話によると村上君は社長になってそうそう研究所から消えたはずだったファイズのベルトを手を汚すこともなく持っていた持ち主に返却さしたようだった。

 

「それで副社長としてはここからどう行動していくつもりなのでしょうか?」

 

「うん?そうだな〜村上君が言うような人を襲わないオルフェノクの始末に関しては私らの派閥は程よく人様に迷惑がかからない程度にやっているから関係ないとして、ベルトの奪還なんかの命令が来た場合は村上君の部下にでも回してくれ。まさか他の派閥の奴に頼むことはあまり無いとは思うが。村上君のやろうとしていることは今の所私達の目標には関係が無いから、今まで通りに行動しろとしか言えないな」

 

俺の言葉に、この場に来ていた中間派の主要のメンバーである七人は揃って頷いてくれた。はっきり言って村上君がどこまで知っているかによるんだよな。

オルフェノクの王について知っているとしたら……村上君の性格からして確実に王の事を利用しようとするだろうとするからな。そうならない内に始末するのもありだと思うが、ああ見えて村上君は強いからな今は放置だな。

 

「あいつには何て伝えましょうか?下手な命令なんてすると反抗される可能性もありますが」

 

「ああ、分かっているよ。あいつの扱いは難しいからな。とりあえずは自分の好きなように行動してくれて構わないと言っておいてくれ」

 

一応この派閥に属しているあいつだが、なかなか我儘な奴だからなこちらから多く命令を出すだけで拒否されるからな慎重に扱っていかないと。

 

「了解しました。それと副社長はベルトについてどのように考えているのですか?今日の内にファイズのベルトを村上社長が入手なさったようですが…」

 

「ああベルトね。まぁはっきり言って手に入れておいて損は無いとは思うが、

無理しては入手しようと思わない。チャンスがあれば村上君やラッキークローバー、他の奴らに奪われる前に入手したいとは思っているが」

 

ラッキークローバーがどう動くかは今の所まったく持って予想がつかない。村上君の命令という名のお願いを聞く可能性もあるし、独自に動いてベルトを入手する可能性もある。どちらにせよ手綱は握りにくいと言うことだ。 

 

「それじゃあそろそろ堅苦しい話は無しにして、乾杯といこうじゃないか。私達の派閥のさらなる繁栄と目標の達成を願って…乾杯!」

 

俺たちのこれからを決定した会合は無事に終了した。花形さんがいなくなった辺りから予感していたがこれからは大きな嵐が起こりそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 




この副社長は重要人物の予定です。
年が明けましたねおめでとうございます。

次回は空き巣のオルフェノクかな?


長門梗介

スマートブレインで副社長を務める男。29歳という年齢で副社長になっており、その手腕とオルフェノクとしての強さは計り知れない。
中間派なる者を率いていて、人を襲くことを率先しているオルフェノク、人を襲うことに消極的なオルフェノク以外が所属しておりスマートブレイン内では最大規模を誇る派閥である。
だがそれを率いる梗介の本当の目標を知る者は数少ない。



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