新世紀の魔導剣士   作:ひでゆき

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第4話

新世紀の魔導剣士02

 

作者より

 

作者のクズハです。

 

読者の皆様、大変お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。

 

これから少しずつではありますが、掲載していけるよう努力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

それでは――本編、始まるよー!

 

⸻

 

シンジから預かった手紙を読んでみると、そこに書かれていたのは、たった二文字。

 

『来い』

 

確かに、「来い」の二文字しか書かれていない。

 

どこからどう見ても、手紙というより電報である。

 

――これが組織の司令から送られてきたものなのだろうか?

 

ミサトは思わず、

 

「……こんなので大丈夫なの?」

 

と、心の中で呟いてしまった。

 

そして、ふと我に返ると、シンジの方へ視線を向ける。

 

するとシンジは、何とも言えない苦笑いを浮かべていた。

 

ミサトは手紙をシンジへ返しながら、呆れたように言う。

 

「さすがに、これはないわねー……」

 

「……ですよね」

 

シンジも苦笑しながら手紙を受け取る。

 

そして、それを持っていた鞄の中へ丁寧にしまった。

 

「それで、これからどうするんですか?」

 

シンジがそう尋ねた、その時だった。

 

ゴウン――。

 

二人を乗せていたエレベーターが、ゆっくりと停止する。

 

どうやら最下層へ到着したようだ。

 

扉が開くと、ミサトが先にエレベーターを降りる。

 

シンジもその後を追い、しばらくミサトの後ろを歩いていた。

 

しかし――。

 

「……あれ?」

 

シンジは、ふと周囲を見回した。

 

見覚えのある景色。

 

先ほど通った場所と、まったく同じように見える。

 

しばらく歩いたところで、シンジはミサトに声を掛けた。

 

「あの、ミサトさん」

 

「ん? なに?」

 

「さっきから同じところを通っているような気がするんですが……」

 

「…………」

 

「もしかして……迷いました?」

 

その瞬間、ミサトの足がピタリと止まった。

 

「…………」

 

どうやら図星だったらしい。

 

ミサトは少しだけ顔を逸らしながら、言い訳するように口を開く。

 

「しょうがないじゃない。またここに来て、そんなに経ってないんだから!」

 

「いや……でも……」

 

「それに、ここ広すぎるのよ!」

 

「……はぁ」

 

シンジは苦笑する。

 

するとミサトは、

 

「あ!」

 

何かを思い出したように声を上げると、上着のポケットから携帯端末を取り出した。

 

「文明の力は、こういう時に使えばいいのよ!」

 

そう言いながら、ミサトは端末を操作する。

 

そして相手が出ると、すぐに話し始めた。

 

「もしもし、リツコ?」

 

すると、端末の向こうから呆れたような女性の声が返ってきた。

 

『葛城三尉。あなた、今どこにいるの? 時間がないって分かってるんでしょうね!』

 

「ごめーん。ちょっと道に迷っちゃって」

 

『……はぁ?』

 

「悪いんだけど、迎えに来てくれない?」

 

『あなたねぇ……!』

 

電話の向こうから、明らかに怒っている声が聞こえてくる。

 

それを隣で聞いていたシンジは、呆れたような表情を浮かべた。

 

そして、小さくため息を吐く。

 

「はぁ……」

 

(リツコさんも苦労してるなぁ……)

 

シンジは、そんなことを考えながら、二人のやり取りを見守っていた。

 

しばらく待っていると――。

 

遠くから、一人の女性がこちらへ向かって歩いてくるのが見えた。

 

金色の髪。

 

白衣を身にまとった、知的な雰囲気の女性。

 

その女性はミサトの姿を確認すると、足早に近づいてくる。

 

そして、開口一番――。

 

「葛城三尉!」

 

「リ、リツコ……」

 

「いったい何をしているのよ、あなたは!」

 

どうやら、かなりお怒りのようだ。

 

ミサトは苦笑いを浮かべながら、頭を掻く。

 

「いやー……だから、その……ちょっと迷っちゃって」

 

「『ちょっと』じゃないでしょう!」

 

「まあまあ、リツコ。そんなに怒らなくても――」

 

「ミサト!」

 

「はいっ!」

 

リツコの一喝に、ミサトが思わず背筋を伸ばす。

 

その光景を見ていたシンジは、思わず苦笑してしまった。

 

(……まあ、忙しい時に『迷子になったから迎えに来て』なんて連絡が本人から来たら、そりゃ怒りたくもなるよな……)

 

シンジは心の中で、リツコにそっと同情するのだった。

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