中二病の黒魔術師   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第10話 お風呂文化

リアマリアちゃんを購入して亜空間の中へしまうと、もうそろそろ夜という時間帯。早く宿を探さないといけないけど、今日はお風呂に入りたい。流石に年頃の女の子が、二日続けてお風呂に入らないのはあり得ないからね。

 

というわけで、お風呂がある部屋が空いていた宿屋に泊まる。お値段は食事代抜きで1万5千円と高め。お風呂文化は、異世界人の誰かが持ち込んでいたんだろうね。しかしまあ、随分と技術がちぐはぐだ。年に数人レベルで日本から人が来ているなら、蒸気機関とかも出来ていておかしくはないはずだけど……そういえば、言葉は日本語じゃなかったか。

 

あれ?となると私以外の日本人って難易度ルナティックってレベルじゃないぐらい高難易度の異世界じゃない?会話すらできないだろうし。どうやって切り抜けているんだろ?まだまだ、分からないことだらけだ。

 

亜空間からリアマリアちゃんを取り出すと、凄く放心している。翻訳魔法を使ってくれる青鬼のラウゴールさんが接触したみたいだけど、怖かったのかな?ラウゴールさん、怖いのは見た目だけで、凄く優しい人なんだけどね。魔界で草花を育てる変わり者だし。

 

「あ、あの……私はどうなるんでしょうか?」

「え?私に愛でられる……愛人?

あ、そうだ。獣人族って短命だよね?」

「えっと、はい。平均寿命は40歳前後です」

「反転させるからちょっと待ってね。危ないからその場から動かないで」

 

凄く不安そうに私を見つめて来るリアマリアちゃんだけど、可愛がる以外には何もしないつもりだよ。とりあえず短命なのはどうにかしたいから「反転」の特性を持つ最上級悪魔のニキシエルを召喚。短命を反転させて、長命の特性にしてしまおう。

 

黒い羊の角みたいなのが、4本ある口裂け男のような悪魔のニキシエルを呼び出す。この時点でリアマリアちゃんは硬直した。流石に最上級悪魔だけあって外見は怖いよね。でも悪魔にしては珍しく筋肉隆々ではないのでスラっとした体格だ。身長は2メートルぐらいあるけど。

 

「お呼びでしょうか?」

「この子の短命のマイナス特性を反転させて。あと他にマイナス特性があるなら、全部反転しておいて」

「了解しました」

 

仕事だけして帰るタイプのニキシエルは、リアマリアちゃんの胸に手を置く。あとで私が揉む予定なので、あまり接触して欲しくないけどこれは仕方ない。そのままずぶずぶと胸の中へ手を沈めこませ、何やら魔力のようなものを流し込む。あれ、痛くないけどひたすら気持ち悪い感覚になるんだよね。そして身動き禁止という。下手したら死ぬから仕方ないけど。

 

リアマリアちゃんは、なんか目から涙がボロボロ出てる。現実に思考が追い付いていないっぽい。そしてしばらくすると「短命」を「長命」に、「重症化」を「軽症化」に、「鈍足」を「俊足」に反転させたとの報告を受ける。「重症化」は怪我を負ったり病気になった時、文字通り重症化しやすいタイプの人ってことだから、それが転じてプラス特性になったのは大きい。俊足に関しては説明するまでもないね。リアマリアちゃん、足が遅い子だったんだ。そりゃ安くなるはずだよ。

 

ニキシエルが帰った後、リアマリアちゃんから掠れた震えた声で「何をされたんです……?」と聞いてきたので「寿命を40歳から400歳ぐらいに延ばした」と言ったら悪魔を見るような目で私を見て来た。いや私は悪魔じゃないんだけど。悪魔といっぱい契約をした、ただの人間だよ。一時は自分が選ばれた人間だと思っていたけど、今はもうあまりそういうことは思わなくなってきたかな。でも黒魔術は使う。めっちゃ便利だし。

 

せっかくお風呂付の部屋に泊まるので、リアマリアちゃんの改造が終わった後はリアマリアちゃんの服を脱がす。スラっとしているというよりかは、栄養不足で肉付きが悪いかな。顔はモチっとしているのに、ちょっとガリガリで痩せすぎている。

 

それでも若干胸が出ているので、将来的にはふくよかな双丘に育ちそう。私は胸に関しては貧相だからね。ニキシエルに「貧乳」を「巨乳」にしてくれと何度も頼みこんだのに、いつも出来ないと言って断って来る。これはマイナス特性ではないと言うのか。私にとっては十分にマイナス特性だよ。

 

ひょいと抱きしめて持ち上げると、かなり軽い。体重は30キロもないかな。尻尾は尾てい骨の先端から飛び出している感じで、触覚はあるのかと握るとビクンと身体を跳ねさせる。エロい意味で跳ねたんじゃなくて、単純に尻尾を握られると痛いらしい。ごめん。

 

ピコピコ動く可愛らしい猫耳は、髪色と同じく銀色だ。いや、銀色というよりは鼠色というか、灰色?ロングヘアーはちゃんと手入れされているようで、商店側が酷い扱いをしていないということが分かる。次の奴隷を購入するときも、あそこで買おうかな。

 

契約の魔法陣が込められた首輪は、今は闇で覆って不可視にしている。後で超小型化して身体へ埋め込むつもり。今のところ無害っぽいけど、私への信用はあの化け物を見るような目を見るに、0に近いだろうから外せない。今も入浴しながら後ろから抱きしめて肌を密着させているだけで、肉食動物に捕食された草食動物のような目をしているし、元気になるまで少し時間がかかりそう。

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