スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors 作:伊勢村誠三
1
ブレイドはひーこら言いながらもダクネスを背負って彼女が案内するゴーカイガレオンに向かった。
街を抜けて平原の方に出る。
「よしここだ。少し待ってくれ。」
背負われたままダクネスはモバイレーツを取り出し、コードを打ち込んだ。
空の何もなかった場所が歪み、真っ赤な空に浮く海賊船が現れた。
そこの部分から3本の太い鎖が伸ばされる。
「これに掴まっていくのか?」
「ああ。落ちたら洒落にならないからしっかり掴まってろよ?」
ダクネスに言われた通り捕まって鎖が引っ張られるのを待つ。
まあまあの勢いで釣り上げられた3人は船内に引き込まれた。
「ようこそゴーカイガレオンへ。
『赤き海賊団』の一員として歓迎する。」
2
中に入り、居間に通された。
階段を上がると正面に柱と椅子があり、その横のテーブルには海賊船らしく宝箱が置かれている。
左手前にソファーとテーブル。
奥には食事の為の物か、4人がけのテーブルがあった。
そのさらに奥はキッチンだろうか?
他にもいくつか丸テーブルに椅子が置かれている。
取り敢えず1番奥の4人がけのテーブルにつき、話を聞く事にした。
「では改めて…私はダクネス。
『赤き海賊団』の一員で職業は
硬さが取り柄だ。遠慮なく盾役に使ってくれ。」
「僕はブレイド。シェフィが世話になったな。」
そこからダクネスの説明が始まった。
彼ら彼女らが変身したのは仮面ライダーではなくスーパー戦隊と呼ばれる物で、かつて伝説となった英雄達らしい。
「その力を宿したのがレンジャーキー。
これを使う事で該当する戦士に変身したり、変則的な使い方をすれば魔王軍がやっている様に怪人を作り出したりレンジャーを実体化させたりも出来る。」
「じゃああの赤と金のレンジャーは?」
「いっぱいレンジャーの力、使ってた。」
「分からん。だが間違いなく洗脳されたソウイチ、私達の仲間だ。」
勝手を承知だが、と断ってダクネスは極めて真剣な表情で言った。
「ブレイド、シェフィ。
ソウイチを元に戻すために私達に協力して欲しい。」
「こっちこそ。
レンジャー相手にするには俺じゃ心許ない。
願ってもない話だ!」
ブレイドとダクネスは硬い握手を交わした。
3
同じ頃、隣町にて。
仲間が奇妙な異邦人と手を組み操られた不肖のリーダーを奪還しようとしてるなどつゆ知らず、赤き海賊団の残る3人、
「本当にこんな所に魔王軍の行動隊長が潜んでるのか?」
「確かな筋の情報よ。何でも3人組の間抜けで、
セコセコ馬車襲ったりしてるんだって。」
「確かに今までしてきた事に比べたら地味と言うか、ちゃちいですね。」
なんて話ながら森を進んでいると、奥から轟音が響き、遅れて派手な狼煙が上がる。
「先を越されたらしいな。」
「行きましょう!」
ジョーは剣を、ルカは弓矢を、リアは槍を構えて走った。
すると前方から墓石に目玉と手足が生えたような怪人が走ってきた。
「アイツがか!」
「援護する!思いっきり行きな!」
ジョーとリアが前に出て、ルカが木に登り矢を構える。
「ま、待って助け…」
言い終わるより早く飛んで来た光の斬撃が墓石怪人を両断した。
爆炎の中から飛んで来た光をキャッチした誰かが前に出る。
「3人で鍵一本か。道理で弱い筈だね。」
「何者だ!?」
ジョーが臨戦態勢を取る。
墓石怪人から出たキリンレンジャーレンジャーキーを拾ったおろした銀髪に、
♦︎のマークのついた大きなリボンが胸元にある青と白のドレス?の様な衣装。
「魔法剣士シャイニー★トモ!
そう言う君達は賞金首の海賊だな!」
「だったらなんだ?」
「風の噂に聞いてたんだよね…赤き海賊団にはとびきり強い剣使いの用心棒が居るって。
気になってたんだ。どれぐらい強いか!」
そう言って剣先をジョーに向けるシャイニートモ。
ジョーは好戦的な笑みを浮かべると一歩前に出る。
「正進怒涛流剣術、押して参る!」
4
ジョーのゴーカイサーベルとシャイニー★トモのマジカルソードがぶつかり合う。
金の火の粉が時々見えるぐらいしかルカとリアには戦いを知る術がなかった。
それ程までにシャイニー★トモは速かった。
迅雷の様なその剣戟は一閃一閃が兎に角鋭い。
「正進怒涛流!風林火山・万山不動!」
対してジョーは地面にしっかりと足をつけて一撃一撃を確実に受け流していた。
「ルカさん。」
「…何よ?」
「ジョーさんっていつも本気出してないんでしょうか?」
「まあ、みたいね。」
「そしてすっごく楽しそうです。」
「ソーイチやカズマと手合わせしてる時と同じ顔してるわね。」
『赤き海賊団』の全員の中で近接戦最強をあげろと言われたらそれは文句なしにジョーだ。
次点で無手のダクネス、アクア、めぐみんと総一がその次に同率。
続いてルカがやや頭ひとつ上でリア、和真がどっこいどっこいと言った感じだろう。
搦め手と組み合わせ。
総一と和真は兎に角それが強い。
悪く言えばあり物で済ませている。
良く言えば自分の手札で戦い抜ける。
それこそが2人の武器であり、彼らが船長と参謀の地位にいる理由である。
それを加味した強さ、つまり集団戦となればどれだけ戦力差が有っても必ず手痛い一矢で報いられる。
個人対個人であってもそれは同じ。
故にジョーは2人と戦う時、次はどんな手を使ってくるかとドキドキしていた。
まるで週刊連載でも楽しんでるみたいに。
だが今回は違う。
純粋な剣技のみでかなり強いシャイニー★トモに一周まわった新鮮さを覚えてる様だ。
「見切った!正進怒涛流!雪月花・百花流楼!」
はじめてジョーが攻勢に出た。
花びらが舞う様な独特のステップでシャイニー★トモの虚をつきバランスを崩させ横転させた。
「ははっ!評判通りの腕前だね。
こっちに来てから魔王軍の行動隊長とも3回ぐらい戦ったけど、お兄さんより強かった奴は居なかったよ!」
「お前こそ、剣そのものも、腕も、魔力の思い切りも素晴らしい。
久しぶりに血沸き肉踊る!」
2人が再びぶつかり合うが、そこに一閃、銀色の半月型のエネルギーの刃が放たれた。
ギリギリで飛び退く2人。
「な、何者だ!」
そこに居たのはつい先程和真達を蹂躙したゴーカイレッドGMだった。
「ソーイチ!?アンタなんのつもりよ!」
「なんか…いつもと違うのは鎧だけじゃなさそうですね。」
それは持ってる武器がゴーカイサーベルでもゴーカイガンでもなく、ボウケンシルバーのサガスナイパーである事が雄弁に物語っている。
ゴーカイレッドGMはサガスナイパーをスナイパーモードに変えると躊躇なく4人に銃口を向けた。
「「「ゴーカイチェンジ!」」」
3人はすぐさま変身して前方にエネルギーを展開。
全弾受け切るとそれぞれポーズを取る。
「ゴーカイブルー…ッ!」
「ゴーカイイエロー!」
「ゴーカイグリーン!」
「魔法剣士シャイニー★トモ!
煌めく剣技で悪を断つ!」
「海賊戦隊!」
「「「ゴーカイジャー!」」」
設定解説
ゴールドモードの能力
・合成されて入り15本のレンジャーキーのレンジャーに限るがゴーカイチェンジなしでレンジャーの固有技、武器を可能。
・使う際は使うレンジャーの姿がオーバーラップする。
・複数のレンジャーのパワーを同時に使うことも可能。