スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors 作:伊勢村誠三
1
「海賊戦隊!」
「「「ゴーカイジャー!」」」
高らかに3人が叫ぶとシャイニー★トモは尋ねた。
「戦う前に聞くけどさ、見た感じあの赤い彼もあなた達の仲間みたいだけど?」
「先に手を出して来たのは向こうですよ。」
と、1番大人しそうだったリアがサラッと言ってのける。
「そーそー。それにお宝のためにやってきたんなら見つけた所を慰謝料治療費だなんだ言ってふんだくってやればいいんだし!」
「それに魔術か何かで操られてて倒さないと戻れないとかなら、約束が前倒しになるだけだ!」
そう言って臆せず仲間に武器を構えながら向かっていく3人にトモは思わず笑ってしまった。
「海賊と呼ばれる訳だ。
私も負けてられないかな!」
マジカルソードを投げつけながら接近してそれを弾いたゴーカイレッドGMに立ち取を仕掛ける。
彼女は剣道家ではなく剣術家。
限りなく実践向けの戦う術を叩き込まれた彼女は剣以外も、剣を破壊された時に備えて一通り習得しているのだ。
奪ったサガスナイパーをゴーカイグリーンに投げ渡す。 彼女はすぐさまゴーカイサーベルをブルーに投げ渡してからキャッチした。
「なんで私に?」
「槍やってそうな身体運びだったから!」
「よく見てんじゃん。」
「なら次はしっかり合わせろ!」
まずジョーが切り込む。
レッドは次の武器、キバレンジャーの白虎真剣を取り出し受けるが続いて入ってきたマジカルソードとの二刀流に斬りつけられる。
「シャイニー★トモ!」
「オッケー!」
すり抜けざまにイエローはトモにマジカルソードをパス。
受け取ったトモはグリーンと共に切りつけた。
「流石に硬いなぁ。」
「変わったのが鎧だけでも充分脅威だな……。」
「削り切るよりこっちのエネルギーが尽きる方が早そうですよ?」
「ならば一気に叩く!」
ブルーはバックルからゴーカイブルーのキーを取り出し、ゴーカイサーベルにセットする。
イエローも同じようにしてグリーンは二丁のゴーカイガンに2本のキーをセットした。
トモもマジカルソードにパワーを溜める。
<<<ファ〜イナルウェイーーッブ!>>>
「「「ゴーカイスクランブル!」」」
「はぁああ!やあ!」
ブルー、イエローの放った斬撃にグリーンの弾丸が加わった刃と、シャイニー★トモの斬撃の3つがゴーカイレッドGMに迫る。
しかし彼は避けようとせず、シュリケンジャーの姿をオーバーラップさせ、
「秘打・千本ノック!」
空中で鞘に収めたままのシュリケンズバットで無数の球を打ち出し4人に文字通りの大打撃を与えた。
「「「わぁああああー!」」」
変身解除されて膝を突く4人。
トモも魔法少女の姿から緑色のセーラー服に短い茶髪の姿に戻ってしまった。
そのままトドメを刺そうとゴーカイレッドGMはシュリケンズバットを抜刀して迫る。
「ファイヤー剣!」
柄の先のマイクに音声認識させ、モードを切り替えると炎の剣を振り下ろしたが、
「ディフェンストリームカード、天装!」
水の防壁が炎を受け止めた。
2つの力が相殺し合った末に出来上がった蒸気の壁が5人を隠すブラインドになる。
ジョー達を助けたのはゴセイグリーンだった。
「その声、アンタカズマ!?」
「ルカさん逃げましょう!
今の俺らじゃ全員束になっても総一さん相手はキツい!
カモミラージュカード、天装!」
5人の姿が溶け去るように消える。
ゴーカイレッドGMは蒸気が晴れるまで動く事はなかった。
2
ガレオンの甲板に上がったところでゴセイグリーンに変身していた和真は変身を解除した。
瞬間前のめりに倒れる。
スーツの下の和真の身体はズタズタだった。
服が胸元以外破けてない所を見ると主に殴る蹴るなどの暴行を加えられたのだろう。
「「カズマ!」」
慌ててジョーとルカが止めた。
その身体は鉛のように重くかなりの無茶をしたんだろう。
「兎に角運びましょう!」
リアに先導されてジョー、ルカで和真を抱えて居間まで運ぶ。
はいるとそこでは和真ほどではないがそれなりにダメージを負ったアクアとめぐみんが治療を受けていた。
「カズマ!やっぱり無茶して!」
ブレイドの手を借りながら立ち上がったアクアが『ヒール』をかける。
傷は塞がっていくが疲労は溜まっているのか動き出しそうにはない。
「…呼吸も脈も有る。取りあえずは安心だろう。」
ジョーの言葉にホッと胸を撫で下ろす一同。
しかし事態は決して良いものとは言えない。
「アンタらもソーイチにやられたの?」
「はい。出力と手数にモノを言われてゴリ押しでやられましたよ。
その後ももう一回変身するような余裕はなくて生身のまま戦ってなんとかカズマが天装術で逃がしてくれて…」
「自分もこんなにボロボロなのに『ジョーさん達が心配だ』って言って無茶しちゃって。何やってんのよ。」
セリフこそあきれたように言うが、アクアは柔らかに笑っていた。
「そうですか…にしても、総一さんはどこであの金色の鎧を手に入れたんでしょう?
見た感じ複数のレンジャーキーを合成して作ったみたいですけど。」
リアの疑問にダクネスが答える。
「どこかは分からんが誰かは分かる。
おそらくシェフィを狙っていたあのカリザとかいう子供の仕業だろう。
少なくともソウイチを操ってるのは彼だ。」
「出力16本とも言ってましたし、ゴーカイレッドを含めてなら、あの鎧には15本キーが使われている、ですか。」
「レンジャーキーは後で数えるとして、問題はシェフィだ。
この状況から考えるにシェフィはカリザがレンジャーを操ってけしかけてまでして確保したい存在、或いは確保したい何かを持っている、という事になるが?」
一同の視線がシェフィに集まる。
彼女は怖がってブレイドの後ろに隠れた。
ブレイドは少し考えてシェフィの目線までかがむと
「シェフィ、俺はこっちに送ってもらう時にこの剣を貰ったんだ。
シェフィは何か貰った?」
シェフィは持っていた袋から5つの日光の色に光る玉を取り出した。
それにはライダーズクレストや、スーパー戦隊の紋章に似たエンブレムが浮かんでいる。
「これって!」
「レンジャーの力の結晶!」
「つまりカリザの狙いは…」
「ああ。この五つのスーパー戦隊の力だ。」
設定解説
シェフィの転生特典。
・シェフィは転生の際、特典に関してはお任せを選んだ。
・その際渡されたのが『5つのスーパー戦隊の大いなる力』である。
・実はこの大いなる力、バスコが転生前にアクアからレンジャーキーを奪って無理やり転生した際にアクシデントでレンジャーキーから抜け落ちてしまったのをアクアの後輩のエリスが回収していたものなのだ。