スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors   作:伊勢村誠三

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彼の身に覚えはない。


不機嫌/上機嫌

主様は、ハジメ様を取り戻すために高校を卒業してすぐラビリスタ様の下に弟子入りして研究に打ち込み始めたまでは、普通でした。

(わたくし)もキャル様も応援しましたし、手伝いもしました。

しかし、主さまは変わってしまわれました。

ブレイドの力を再現すると益々研究にのめり込んでいき、ついには『ミネルヴァの懲役』を再現するまでに、至りました。

 

「アンタ!どうしてこんなことを!?」

 

「キャル、分からないのか?

ハジメはあれだけの条件がそろってようやく生まれた存在だ。

行方不明の剣崎一真の要素は僕が代るしかないけど、それ以外はやろうと思えばすべて再現できる!

確実にハジメを再現するには、あの日々を再現するしかない!」

 

主様は、変わられてしまいました。

エリコ様やシズル様のように無条件に味方する者や、

キャル様やアヤネ様のような心に傷を抱えた方に漬け込み、自らの勢力を作り上げました。

まるでかつての覇瞳皇帝(カイザーインサイト)の様に。

 

「残念だよコッコロ。変身。」

 

<♠A TURN UP>

 

主さまは変わってしまわれました。

直接キングフォームに変身できるほど体はアンデッドに近づき、

心まで、怪物になってしまわれたのでしょうか?

いえ、そんなはずはありません。

だって最初から人でなかったハジメ様さえあれほど人間らしい方だったのです。

 

「きっと、きっとあなたは気付けます。あなたはまちがって…」

 

キングラウザーは振り下ろされ、私の体は確かに真っ二つに裂けたはずでした。

けど気が付けば、私は主様の腕に抱かれていました。

しかもブルースペイダーはあってもバックルはナイトの事です。

私は、本当にうれしかった。

主様が昔の主様に戻ってくださったことに。

主様、コッコロはもうおそばを離れません。

もう二度と誤った道を歩ませはしません。

おはようからお休みまで、この今から棺桶までずっとずっとお供いたします。

 

 

 

シェフィは不機嫌だった。

それは今ブレイドの隣を占拠する彼女の存在に他ならない。

 

「コッコロ、また会えたのはうれしいけど近すぎないか?」

 

「いいえ。いいえそんなことは全くありません。

わたくしは主さまにお仕えする従者なのですから遠ければ遠いだけ問題があると言っても過言ではありません。」

 

あの廃墟の村で救助されたエルフの少女の存在だ。

なんでも昔共に戦った仲間だとか言っていたがシェフィにはどうにも信じられなかった。

話も聞いててなんだか食い違ってるように聞こえるし、

何より必要以上にべたべたし過ぎている気がする。

 

「で、シェフィ次に光ってたのってどの弾?」

 

「……これ。」

 

シェフィは袋の中からVの字のエンブレムの浮かんだもの取り出しアクアに手渡した。

 

「これは…ファイブマンかしら?」

 

「マスクマンはもう敵が持ってて、チェンジマンはリアたちが保護した子が持ってる…。

あとはトモがもう何本か持ってたのが合わなかった場合、

残るはサンバルカンとフラッシュマン、か。」

 

「俺らって実はけっこう余裕ないっすよ?どうします?」

 

「まずは何としても次のキーをゲットするしかないでしょ。

カズマ、アンタ今晩半分起きてなさい。ガレオン朝まで飛ばすわよ。」

 

「ええぇ?…はぁ、了解。付き合いますよ。」

 

きびきびと去って行くルカを追って操縦室に向かうカズマ。

 

「今晩はサンドイッチとかのがいいかしら?」

 

「だな。」

 

アクアとジョーもキッチンの方に向かって行く。

 

「むー…」

 

「どうしたシェフィ?顔に皺ばっかよせてるとよくないぞ?」

 

「なんでもない…」

 

シェフィは終始、ブレイドに引っ付くコッコロを睨んでいた。

 

 

 

その頃、ブレイドが目指す町にて。

森の少し深い、街から見えずらく、あまり人の寄らない場所。

新鮮な死体が落ちていた。

格好から察するに冒険者、役職も高そうだ。

だが武器らしきものはどこにもない。

 

「現場状況、死因、被害者の共通点。間違いない。

これで…3件目。とうとう尻尾を出してくれた!」

 

ふぁさっ!と、死体を検分していた少女、霧原かすみは髪をかき上げ、、

胸元のマジカルリボンを握り締め、

 

「ミスティ、セオリー、トゥルーリィ!

マジカルリボンスパイラル!」

 

ライトパープルの光が彼女を包む。

髪は紫に変わり、衣装も♠のマークをあしらったドレスに変わる。

 

「魔法探偵ミスティ★カスミ!

魔法の力で捜査開始!」

 

ピシっ!とここにいない誰かに向けて♥と?が和さったようなステッキを向けるかすみ、否、ミスティ★カスミ。

 

「……いやおかしいでしょ!何でアストルムで使ってた力ってお願いしてこっちになるの!?

普通獣人化の力とかそっちでしょ!どうしてこっちなのー!」

 

だれも居ない夜の森に名(迷?)探偵の絶叫が響き渡った。




転生特典解説
マジカルリボン
・正式名称マジカルミスティロッド。
・使用者を魔法探偵に変身させるアイテム。
・普段はただのリボンのような外観をしているが、
 変身するか所有者が意識すればステッキの形になる。
・内部で生成したエネルギーを変換して発射する。
・エネルギー消費がアローに比べて多い代わりにエネルギーの形は変幻自在。
・通常攻撃、身体強化などの能力は変身前でも使用可能である。
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