スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors 作:伊勢村誠三
1
屑ヤミーを切って切って、また切る。
もうそろそろ三桁に届くか、と言う勢いで攻撃を続けていくが、終わりは全く見えない。
最大戦力であるゴーカイジャーを真正面に釘付けにし、残る戦力を物量で押し切る。
物凄く有効な手だ。
「モニカさんの仇!」
焦れた栞が本体であるカリザを撃とうとするが、
矢は悉くカリザの能力で停止させられ、簡単に避けられてしまう。
「かすみ!合わせなさい!」
「はい!ミスティバインド!」
「ウォーターバレット!」
拘束しようにも、カリザ自身も防魔系のスキルを保有しているのか、片手や鞭で簡単に弾き落とされてしまう。
「近づこうにもこの数じゃ…」
「ブレイド君!強化どのくらい続きそうですか!?」
「1時間は余裕!けど…」
「一時間で終わりますかね…」
雲霞の如きとは正にこのこと。
オマケに突破力はあってもコスパが悪すぎるペコリーヌを突っ込ませるのは不安が残る。
(このままじゃジリ貧!どうすれば…)
「おーいおいおいおーい!何この程度の連中に手こずってるんだよ!
ブレイド!レディ!お魚ちゃん!」
そこに懐かしい声が響いた。
ブレイドとしてはついさっき分かれたはずの声だった。
だが、その口調は全くの別人だ。
あまりに男性的で、そしてここにいることが一番有り得ない彼とあまりにも似ていた。
「コロすk…だれ!?」
一同が守る荷台の上に立っていたのは、ベージュのコートにサングラスと言う彼を象徴する衣装を身に纏いながら、完全に姿かたちはコッコロと同じ物をした誰かだった。
「ま、その反応になるよなぁ…。」
深い深いため息を吐くと、少女は手にしたナイフで足元の布を先、荷台に入ると、何かをあさり始めた。
「おい何やってる!」
「うるせぇ邪魔だ!」
固いものを固いもので殴る鈍い音がした。
そして中に入って行った兵のうめき声に続いて、
何かが倒れる音がする。
「あった!」
荷台の中から飛び出た少女はブレイド、ペコリーヌ、キャルに何かをそれぞれ一個ずつ投げ渡した。
「これって!」
「なんでここに!?」
「て言うか…よりにもよってこれって…」
「ぐちゃぐちゃ言うな!それしかないんだから。」
ブレイドとペコリーヌは驚いたような顔を、
キャルは若干不吉な物を見るような表情をしながらも、渡されたそれにカードを装填して腰に当てる。
「霧原!栞!時間稼ぎ頼む!」
「はい!」
「任せてください!」
2人の弾幕に守られながら三人は一列に並び、それぞれのポーズをとる。
「「「変身!」」」
<<<OPEN UP ⊕ A>>>
オリハルコンエレメントをくぐり、彼ら、彼女らは仮面ライダーグレイブ、ラルク、ランスに変身した。
そしてバイザーのトレイや、サイドバックルのケースからカードを取り出し、各々の武器に読み込ませる。
<<<MIGHTY ⊕ >>>
「おおおおおおお!ウェーーーーイ!」
「全力全開!レイバレット!」
「インパクトスタップ!はぁあああああ!」
グレイブが広範囲を薙ぎ払うように、
ラルクとランスが複数帯を纏めて釣らあ抜くように技を発動。
荷台の周囲の敵を大幅に減らすことに成功した。
「くぅー---!良い!やっぱこの感じよ!」
「ふふ、さっきまで渋ってたのにキャルちゃんはしゃいでますね!」
「手のひらスクリューって?」
「そこ!うるさい!とにかくあのガキンチョにお灸をすえてやるわよ!」
「それは…どうかな?」
勢いずくブレイドたちを見て、
焦るどころか益々余裕の態度を見せるカリザ。
その姿をコッコロのような少女だけが見ていた。
2
一方、ゴーカイジャーたちの方はと言うと、
こちらもまた一つの山場を迎えた。
「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」
<シー-ッンケンジャー!>
ウナスを相手にするジョーは剣士同志の戦いとあってシンケンジャーを選択。
シンケンマルに『双』の秘伝ディスクを使い、二刀流で対応する
「なかなかの剣筋。だが、殺気も闘気も微塵もない!」
左腕の剣を弾き飛ばし、残った右腕側も、
片方のシンケンマルで抑えてるうちに、もう片方を使って砕く。
「水流の舞!二連!」
そしてがら空きになった胴に水を纏った斬撃を浴びせた。
強制変身解除され、元の怜に戻り、ダミーモバイレーツも砕けて、キーが排出される。
<シュー-ッリケンジャー!>
和真は無手で格闘能力のみで戦うアナザーアギトには、
忍術に遠近兵法の武器を持つシュリケンジャーで挑む。
「超忍法!空駆け!」
空中からの急降下連撃を浴びせ、怯んだところに、水流破を浴びせて視界を奪う。
「トドメだ!プラズマ剣!」
濡れてる体の表面を剣先から放たれたスパークは駆け抜け、焼き焦がす!
膝から崩れ落ちたアナザーアギトはエネルギーとなって解け消えた。
<ゴー-ッセイジャー!>
アクアは天使なんだから女神である私と相性いいはずよね!
と、きわめて短絡的な思考でゴセイピンクを選択。
これが意外とハルバードによる近接メインのキャンデリラとの相性はよかったようで、有利に戦えている。
「よ!は!この女神である私に勝とうなんて人生5回分は早いってことを思い知りなさい!ツイストルネードカード!天装!」
二連の竜巻がキャンデリラを大きく吹上げ、その隙に専用武器のピンクショットを装備。
「ピンクトリック!」
連射された追尾弾を体中のいたるところに喰らい、
優衣に戻った彼女から排出されたダミーモバイレーツとキーは、
その出自から全部模造品だったせいか、粉々に砕けてしまった。
<ガー-ッオレンジャー!>
ルカはゴーカイレッドGM相手に単独戦闘を得意とするガオイエローに変身。
イーグルクローで小回りの利かない鎧姿相手に翻弄する。
だが、流石にスペックが15本のレンジャーキーで強化されてるとあって、HP総量も果てしなく、先が見えない。
(しかも武器温存してるみたいだし、どうするかな…)
なんて考えていると、レッドの背後から連撃が叩きこまれてつんのめる。
一足先に敵を倒したブルー、グリーン、ピンクが援護に来たのだ。
「だらしないわねルカ!相手はソウイチでしょ?
遠慮なくぶん殴って蹴とばしてもいいのに」
「…ココはしっかり一人一殺のとこだ。」
「はっ!アンタラの担当が雑魚ばっかだっただけでしょ?
それより。カズマ。アンタの事だからやることやってんでしょ?」
「なんだよもうちょっと引っ張りたかったのに。」
そう言ってファイブイエローのキーをルカに投げ渡す和真。
さっきすれ違いざまにレッドから『窃盗』スキルで奪っていたのだ。
「それじゃあ行くか。」
「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」
<マー-ッスクマン!>
<ファー-ッイブマン!>
<チェー-ッンジマン!>
<フラー-ッシュマン!>
「マスキートンファー!」
「メロディタクト!」
「チェンジソード!」
「プリズムカイザー!」
「いい加減正気に戻してやるぜ!総一さん!」
和真の合図で走り出す五人。
二つの戦いの決着はすぐそこの様に見えた。