スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors 作:伊勢村誠三
1
ゴーカイレッドGMは獣奏剣を武装として選び直すと、まず最初に啖呵を切って来た和真、チェンジグリフォンに斬りかかってきた。
「っとお!はは!まずは俺からっすか!?」
獣奏剣を小盾で受け止め、反対の手で持ったチェンジソードで弾いて後ろに飛ぶ。
その隙にジョー、ブルーマスクのマスキートンファーと、ルカ、ファイブイエローのメロディータクトの打撃を腹部に叩きこむ。
「ぐっ……!」
「お!やっと声らしい声が出ましたね!」
そこにすかさずアクア、グリーンフラッシュが飛び込む。
ナックル型の武装、プリズムカイザーをラッシュで叩きこむ!
「ッ! ライトニングフィスト!」
ゴーカイレッドGMはデカブレイクの姿をオーバーラップさせ、
雷撃の拳を連続で繰り出す。
当然15本分のキーをパワーで押し切ろうとする総一の方が有利だ。
しかし敵は一人ではない。
「グリフォンマグマギャラクシー!」
チェンジグリフォンの迸るマグマの柱が、ゴーカイレッドGMを天高く打ち上げた。
飛行系の能力を発動して逃れようとするが、それより早くメロディータクトのリボンで拘束され、ブルーマスクめがけて思い切り振り回される。
「スーパースピントンファー!」
ゴーカイレッドGMの頭を高速回転したトンファーが強かに撃った。
フラフラと頭を支えながら
よろける彼を、ゴーカイジャーに戻った四人が取り囲む。
「「「「ゴーカイスクランブル!」」」」
まず銃撃。続いてエネルギーの刃の上乗せ!
四つのくの字のエネルギーがゴーカイレッドGMに炸裂した。
「ぐぅううああああー---っ!」
強制変身解除された総一は、その場に膝をついた。
「やった!」
「アーマーも消えた!」
「総一さん!」
「ソーイチ!」
アクアとジョーが散らばったキーを回収し、
和真とルカが総一に駆け寄った。
「ソーイチ大丈夫?私らのこと分かる?」
「ルカ、和真…」
思わず2人が笑顔を浮かべたのと、
和真の顔面に強烈な左フックが叩きこまれたのは同時だった。
「ソーイチあんた!」
「悪いな。全部はお宝の為だ。ゴーカイチェンジ!」
<サーーッンバルカーン!>
変身し、立ち上がりながらルカの首を手刀で叩き、
気絶させると、そのままジョーの方に走りだした。
バルスティックを日本刀に変形させ、斬りかかる。
「ッ! ゴーカイチェンジ!」
完全に不意を突かれたが、何とかその時回収しようとしていたゴセイナイトに変身し、剣で受けるが
「飛羽返し!」
対応しきれずもろに技を受けてしまい、変身解除され地面を転がる。
「そこまで深く洗脳されているなんて!
かくなる上は私の『ゴッド…」
「分かりやすいんだよ馬鹿が。」
…アクアの眉間に、通常形態に戻ったバルスティックが命中。
受け身も取れずに90度に倒れ、両足をそろえて投げだした。
「あ、危なかった…。」
「もっと危なくなる。お前らしっかり伏せてろよ。」
そう言うと総一は取り出したモバイレーツにコードを入力し、
ゴーカイガレオンを呼び寄せる。
「まさか…」
「そのまさかさ。」
総一は気絶したアクアの懐からハリケンブルーキーを奪うと、
変身して、忍術で姿を消した。
2
少し時を戻して、荷馬車を守るライダーと魔法少女たち。
相変わらず敵は大勢いたが、最終決戦以来、久しく失っていた力を手にしたブレイド、ペコリーヌ、キャルはまさに水を得た魚と言う様子だった。
「あーもー!もう三桁は斬ったわよ!まだ出てくるの!?
どこの魔道具店よ!こんな気持ち悪いミイラ男を安売りしてたのは!
紅魔族でももっとマシなもん思いつくわよ!」
「もー!キャルちゃん、文句ばっかりは駄目ですよ!
これが終わったらごはんにしましょう!
干し肉が多くなりそうですから、お水多めに用意しないとですね!」
「ちょっとまってアンタこいつらも食うつもりなの!?
嫌よ絶対!もしかしたら人肉かもしれないのよ!
というか、人型の肉はこの前のゴブリンの肉で懲りたでしょ!」
「二人ともこっちでそんなハンティング生活してたの!?」
「そうよ!一撃熊とか臭みが酷過ぎて食えたもんじゃなかったんだから!
ブレイド!アンタはおいしいもん食べさせてよね!久しぶりの再会なんだから!」
「分かってるよ!ジャイアントトードのから揚げとか!」
「ざけんな!なんでそれでまた魔物料理に帰結するのよ!
リザードランナーはまだ百歩ゆずるけど、
あんな馬鹿でかいカエル食おうなんておかしいでしょうが!」
「……あの、カスミさん、でしたっけ?」
「あ、うん。どうしたの?」
「あのお三方、何時もあんな感じなんですか?」
「まあ、そのようだけど…」
などと話していると、頭上から轟音と共に、何かが風を切って迫ってきた。
「あれは、砲弾!?」
「ペコリーヌ!シオリ!霧原!」
「はい!」
「お任せください!」
「外しません!」
マイティレイ、ピュアリースナイプ、ミスティバレットが砲弾を相殺する。
致命的な一撃は避けれたが、次々撃ち込まれる砲弾に周囲は火と付き煙に包まれて来る。
「ゲッホゲホ!なんなのよ!これ!」
「空から、飛んできてる?」
「まさか…ガレオンからの砲撃?」
なんとか見上げると、煙越しに宙に浮く赤い海賊船が見えた。
(ガレオンを乗っ取られた?だとしたらみんなが!)
すぐに動こうとしたブレイドの喉元に刃が突き付けられた。
みると、どんなに年上に見ても、やっとティーンエイジャーになっただろうぐらいの大きさの少女が魔法少女に変身して立っていた。
「君は!」
「スカイラブハリケーン!」
素早くバックルに刃を当てられ、そのままエネルギーを纏った斬撃を当て斬られる。
横一文字に大きく傷つけられたバックルでは変身を維持できず、
強制解除されて吹っ飛ばされるブレイド。
「な!?」
「モニカさん!?」
続いてモニカが狙ったのはペコリーヌだった。
ラルクラウザーの狙撃を回避しながら肉薄する。
「させるか!挟撃するわよ!」
「はい!飛んで火にいるイナゴの佃煮です!」
「だ、ダメです!」
「栞さん!?」
しかしそれをシオリの狙撃が妨害してしまった。
2人のライダーに攻撃が当たり、動きが鈍ると、
モニカは先に背後からの迫ってきていたキャルに振り向きざまに鋭い斬撃を浴びせ、バックルを破壊して変身解除させた。
「がはっ!」
「キャルちゃん!?」
そしてそのキャルの肩を踏み台に飛び上がり、
技のエネルギーを纏った剣をペコリーヌに投げつける。
銃撃で撃ち落とそうとしたが、勢いを完全に殺し切れず、
防御するも、バックルを中心を真っ二つに斬られ、変身解除されてしまった。
「も、モニカさんなんで!?」
「なんでも何も、洗脳が上手くいったという話だよ。」
煙の中から海東大樹とカリザが現れる。
「あなた達が、今回の事件の主犯と言う訳か。
態々捕まりに来てくれた…訳ではなさそうですね。」
「当然!おめえら全員の力をもらいに来たんだよ!」
そう言ってカリザはブランクのライドウォッチを起動した。
するとブレイドたちの腹部や、近くに残っていたバックルが消失し、
カリザのウォッチに力が宿る。
<BULEID…!>
アナザーブレイドウォッチに変化したそれを見て満足げに笑うカリザ。
そこにガレオンから三本の鎖が降りてくる。
「たく、仕事が早ぇな。ま、いいか。
おい雑魚ども!明日の朝、黒十字山に雁首揃えて来い。
そこで決着だ!ちゃんと遺書書いてから来るんだな!」
そう好き勝手言い放つと、三人はガレオンに乗って飛び去って行った。