スーパー戦隊このすばメガフォース VS 仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ the end of Cendrillon Warriors   作:伊勢村誠三

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彼は最悪の強化フォームを纏う。


黄金/鍍金

実家での急な用事を済ませた彼女、『赤き海賊団』のメンバーの一人のダクネスは彼女たちが主に活動しているアクセルの街に戻ろうとしていた。

 

「ん?あれは……」

 

行きは少しずるをして行ったが帰りは途中までで徒歩で戻る所だったのだが、おかしな子供を見た。

靴下すら履かず裸足のままで、白い短いズボンに髪の色と同じ水色の上着。

髪の長さでは一瞬判断がつかなかったが、恐らく女の子だ。

 

「なあ!そこの君!」

 

ビクッ!と一瞬震えた女の子は恐る恐るといった様子でこちらを振り向いた。

紫色の綺麗な目に少し涙が溜まっていて、胸元に黒い革の袋を大事そうに抱えている。

 

「怖がらないでくれ。怪しい者ではない。」

 

同じ目線までかがむダクネス。

だが、ますますギュッと袋を抱きしめ、上目遣いにこちらを見るばかり。

 

「お父様やお母様は?」

 

ぶんぶんと首を振る女の子。

 

「じゃあ、お兄様やお姉様は?」

 

これには頷いた。

もしはぐれてしまっただけなら探しようがある。

足は何も履いていないのに大して汚れていないし、子供の足でそんなに遠くから来たとも思えない。

 

「何処に居るか分かる?」

 

首を振る少女。

ダクネスは努めて穏やかな口調で手を差し出し

 

「じゃあ一緒に探さないか?」

 

「……いいの?」

 

女の子が初めて口を開いた。

思ったより凛とした雰囲気の声だ。

 

「ああ。困った時はお互い様だ。」

 

「…ありがとう。えっと、、。」

 

「ああ、申し遅れた。

私はダクネス。君の名前は?」

 

「シェフィ。」

 

いい名前だ。そう言って手を取ってアクセルの入り口まで行った。

おかしな格好の女の子を連れたあまり評判の良くないパーティの冒険者と会って視線が集まる。

 

「ダクネスおねーたん?」

 

「大丈夫。少しの間心細いかもしれんが、

私の仲間の手も借りて探せばすぐに見つかるさ。」

 

そんな話をしていると噂をすればなんとやら。

前方から見慣れた赤い上着を羽織った黒髪の青年が歩いて来た。

 

「ソウイチ!いい所に来てくれたな。実は今…」

 

話しかけながらそばに寄ろうとしたが、ダクネスの手を握っていたシェフィが止めた。

 

「シェフィ?」

 

「あのおにーたん、変。」

 

そう言われて仲間、七海総一を見ると、今にも攻撃してきそうな険しい表情でこちらを睨んでいた。

 

「どうしたソウイチ?

随分機嫌が悪そうだな?またアクアがトラブルでも起こしたか。」

 

総一は無言で変身携帯を右手で構え、左手に見たことのない金色の錨のような形をしたレンジャーキーを構える。

 

「ダーク……ゴーカイチェンジ!」

 

ゴーーッカイジャー?

 

やや間抜けな変身音とは裏腹に禍々しい黒紫色のオーラと共に現れた金色の鎧が総一に装着され、オーラが全身を包みそれが晴れると総一はゴーカイレッドに変身していた。

 

「ゴーカイレッド?」

 

「いいや。そいつはゴーカイレッドゴールドモード。

ただの操り人形さ。」

 

周囲の景色にノイズが走り、周囲の者、物がぴたりと動きを止める。

ダクネスとシェフィは動けるが、

 

「何者!?」

 

「俺はスーパータイムジャッカーのカリザ。

そこのガキの力を貰いに来た。やれ!」

 

ゴーカイレッドゴールドモード(以下GMと略す)は新たな武器、ゴーカイスピアーアンカーモードとゴーカイサーベルを構える。

 

「シェフィ下がってろ!」

 

ダクネスは左手でモバイレーツ、右手でレンジャーキーを構える。

 

「ゴーカイチェンジ!」

 

<ゴーーッカイジャー!>

 

「ゴーカイイエロー!」

 

この物語の初戦は、仲間割れの共食いから始まった。

 

 

 

2

目が覚めると高い高い空が見えた。

ビルなんか一個も見当たらない本当に高い空。

なんだか近視感を覚えながら彼、ブレイドは起き上がって上着に着いた草を払った。

足元を見ると、さっきあの天使から渡された剣が置いてあった。

それをアストルムでそうしていたように背中に背負って、ポケットに生前最後に購入したブレスレットが入ってるのを確認して街に向かう。

その街は王宮がない、つまり王都であったランドソルと違いただの(と言ったら失礼かもしれないが)一都市のようだ。

 

(一先ずヒヨリやシェフィが行きそうな所…あそこには人が集まってるな。)

 

ブレイド本人にその時知る由もなかったが彼はギルドに向かった。

アストルムでよく見た冒険者や魔法使いの様な恰好をした人々が多くそちらに向かっていたし、それなりに大きな建物だったからだ。

 

「なあ!そこのお前!」

 

不意に呼び止められる。

振り向くと自分と同じくらいの背丈の緑色のマントの少年と、美しい青い髪の少女、そして二人より少し背の低い赤と黒の魔法使いの様な恰好をした少女の三人組だ。

 

「すこしいいか?」

 

「いいけど?」

 

「一月一日は何の日?」

 

「お正月?」

 

「じゃあ三月三日は?」

 

「ひな祭り?」

 

「五月五日は?」

 

「こどもの日?」

 

「やっぱり!お前も日本から来たんだろ?」

 

そう言われて改めて少年を見る。

緑目は兎も角大分明るいが茶色い髪は、別に日本に居てもおかしくない。

 

「て事は君も、あの天使に言われて来たのか?」

 

「まあそんなとこ。」

 

「天使?よく分かりませんがカズマとこの人は同郷という事ですか?」

 

背の低い魔法使いの少女が首をかしげながら言う。

カズマと呼ばれた少年は頷いて

 

「俺は佐藤和真。」

 

「私はアクシズ教の御神体、水と癒しの女神アクア様よ!」

 

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法使いにして爆裂魔法を操りし者!」

 

「僕は、ブレイドって呼んでくれ。

仲間は大体そう呼ぶ。」

 

よろしく、そう言って握手を交わすとその瞬間、世界にノイズのようなものが走った。

 

「ウェ!?」

 

「こ、これは一体!?」

 

「魔法?こんな大規模に!?」

 

和真が手を離した瞬間、ブレイドにもノイズが走って動かなくなった。

 

「え!?」

 

「な、なんで!?さっきまで動いてたのに…」

 

「逆に何故私たちは動き続けてられるのかしら?」

 

3人が首を捻っていると動かない人波をぬって歩いてくる人影があった。

 

「それは君達が宇宙の力を持っているからだよ。」

 

ブレイドは見違えるはずが無かった。

現れた男は海東大樹だった。

 

「ウチュウ?それが何故周りが止まっているのと関係があるのですか?」

 

「宇宙は時の概念を歪める。

時間に干渉するこの力とは相性良いのさ。

動ける事だし、早く仲間を助けに行ったらどうだい?」

 

「仲間?」

 

問い返す暇もなく男は人波に消えて行った。




Q.宇宙の力ッてどのレンジャーのことですか?

A.カーレンジャー=クルマジックパワーです。
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