MasqueradeRe:Lights ~この世界では本の力を持つ仮面の騎士がいる~ 作:ダグライダー
ガルパン三章、観に行って来ました。いやぁ最高でした。
遂に春アニメも始まりましたね。私はダイナゼノンが楽しみでした。良いですよね心に傷を持ってる登場人物達のジュブナイル的日常からの、後半ダイナゼノン登場で『そんなこと知るか!』とばかりの特撮的非日常のやりたい放題。
ガウマが思いの外、駄犬…もとい大型犬ぽくてあのギザギザハートな面子の癒しになりそうな所とかポイント高いです。
ゴジラSPも往年の怪奇特撮みがあって良いですね。
後何と言っても楽しみなのは原作を読んでる86!あの絶望的な死に急ぐ様に生き抜こうとするスピアヘッド大隊の面々が好きでしてね。
苦悩するレーナと、段々と変化してくシンの関係も大好きで大好きで。
無双が嫌いな訳では無いんですが、やはり不条理な世界で必死に食らい付く人間は美しさを感じます。
【元の世界に未練は…?】
━職員棟・斗真の自室━
「やっほー♪せんせー遊びに来たよー!」
突如として勢い良く開け放たれる扉。それを行った主はとても能天気に溌剌とにむべも無く宣う。
「このバカ!バカウサ!ノックも無しに入るヤツが何処にいるっ!?」
その後ろから騒動の元凶を叱るのは純紫の馬尾を揺らす。
「ここに居るぞ!」
そして叱られる方は方で特に悪気も無く堂々と言ってのける胆力を持つ金髪の垂れ耳の様な2房の髪。
「ごめんなさい先生。二人共、入口で言い争わないで!」
その後ろから更に3人が続く。1人は蒼い長髪を漉き流しにした真面目全とした少女。
「あはは…お邪魔しまーす」
1人は先の2人のやり取り諸々を苦笑する美しい髪飾りを着けた真紅の流麗な髪を持つ気風穏やかな少女。
「お、お邪魔、します…!」
最後に、緊張の面持ちで上擦った声を上げるのは若葉の如き緑の髪をミディアムショートに切り揃え黄色のカチューシャで纏めた内気な少女。
「や、気にしないで良いよ。気軽に遊びに来てくれて良いって言ったのは俺なんだし」
そんな騒がしい5人組を斗真は顔を綻ばせて迎い入れる。
「ほら!先生もこう言ってんじゃん。あ、パンツ丸見え」
先陣を切った騒動の元凶が梯子を降りながら、上に視線を向ければ当然己を叱った相方のショーツが見えてしまう訳で──
「お、お前は何をっ!!?」
当然見られた方は顔を真っ赤に染めて憤慨するのである。
(位置的にはラヴィちゃんのソレも見えてしまうんだよなぁ……)
無論、彼女のように堂々と覗くつもりも毛頭無いが、と金髪ウサギが梯子を降り始めた時点で机の書類に熱中する
常なるかな煩悩との葛藤を繰り広げている内に5人中、4人が斗真の元へ降りてくる。
「リッちゃーん、降りて来ないのー?」
「済みません。少しどんな本が置いてあるのか見てみたくて……先生、宜しいでしょうか?」
ラヴィが上に残ったリネットに如何にしたかと訊ねれば、内気ではあれども想像力豊かな本好きの彼女は斗真の部屋に収められた蔵書に目を奪われている。
「構わないよ。その辺のはガラクタ市や街の書店で見付けた個人的趣味のモノばかりだから、君のお眼鏡に叶うかは判らないけど」
まるで宝物を見る様に目を光らせる少女の言葉に困った様な嬉しい様な笑みで返す。
あれから定期的にロランパークに赴いては何かあるだろうかと探し歩いた結果見付けた、元の世界の本の数々、或いは来訪者が書いたとされる本の原本。
それらを入口のある2階本棚に収めていっているのだ。
「上も下も本が結構いっぱいありますね」
ソファに失礼しますと断りを入れながら、ティアラが部屋を見渡しポツリと溢す。
「上は趣味物だけど、この辺にあるのはこの世界の歴史とかこの世界の文字が書いてある教本とかかな。偶に混じってるボードゲームはエレンやルキフェルさんが置いていった物だけど」
書き終えたフリをした書類を引出しに片付けつつ応じる。
困った事にエレンのみならずルキフェルまでもが稀にこの部屋に来ては居座り寛ぐのである。
然りとて、1人部屋としてはそこそこの広さを持つ円筒形のこの場所も、4人もの少女が来たとなれば些か手狭ではある。
「ごめんね、椅子使うかい?」
3人も座ればソファも埋まってしまう。がエレンやらルキフェルやらが度々訪問して来るので備えは万全だ。
本と共に購入した折り畳み式のミニデッキチェアを引っ張り出す。
「ありがとうござります。此方こそ突然済みません」
ロゼッタが代表して頭を下げる。しかし彼女はちゃっかりとティアラの隣をキープしているので、座るのはアシュレイかラヴィのどちらかとなる。
「ふっふーん、あたしはこっちだー!」
ラヴィがご機嫌気分で斗真の後ろ、彼のベッドの梯子を駆け上がって布団に座る。
「おい!ラヴィ!いくら何でも遠慮って物を…!!」
「大丈夫だから、落ち着こうアシュレイさん」
ラヴィの凶行に怒鳴るアシュレイを落ち着かせる斗真。彼自身はラヴィの行動には特に怒りを覚えてはいない。
「ですが教官!」
「本当に大丈夫だよ。それにまぁ、何と言うか…ラヴィちゃんは姪っ子を思い出すんだよね」
嘗てあった生活に思い馳せる斗真、そんな彼の顔を見てティアラが一抹の不安と共に訊ねる。
「先生は…元の世界に帰りたいとかは思った事は無いんですか?」
「ティア…?」
「ティアラ…」
「ティアラさん…」
「ティアちゃん」
この質問に上で本を物色していたリネットも下のやり取りに注目する。
果たして彼の答えは如何なる物なのかと…。
「うーん、どうなんだろう。自分でも良く分からないんだよなぁ…帰れる手段があれば、それは勿論帰るんだけど。それはそれとして、この世界にはまた来たいって気持ちもある。一番良いのは自由に此方とあっちを行き来出来たらって事だけど……まぁそんな都合の良いことは無い訳で、だからまぁ、ティアラちゃんの質問への答えは…無いと言ったら嘘になるけど、でもそこまで必死に帰りたい訳では無いかな」
曖昧でごめんねと返し困った様に笑う斗真にティアラはどう返すべきなのかと困窮する。
命の恩人で自分達のクラスの担任。この学院に来て紡がれた縁の1つ。
ティアラには彼との出会いもまた大事な宝物、彼を含めてこの学院での仲間達との生活が楽しいのだと思うと同時に、しかし斗真にも元の世界での生活や他者との繋がりが有ったのだと思うと胸が痛む。
それを表情から察してか斗真が何か機の利いた事を言葉にしようと口を開こうとした時、部屋の扉が再び開かれる。
「小説家!匿ってくれ!!」
フィレンツァの剣士、エレンである。
「エレン……一体何をしたんだ?」
最早すっかりお馴染みとなったこの世界で出来た悪友の訪問にジト眼を返す。
「何でオレが悪い前提なんだよ!ちゃうわ!オレっちは単にあの芸術病弱バカから逃げてるだけだっての」
扉のノブを握り締めながら吠える煤こけた金髪の青年。
彼が言う芸術病弱バカとは誰か?と考え頭を巡らせるも思い当たる節が無い。
だがこの場に居る他の者は違った様で、ロゼッタがもしかしてと洩らし、注目を集める。
「あ、えー…その多分ですがフィオナの事を言ってるんですよね?」
「おう、委員長ちゃん流石だな。知ってたか」
ロゼッタの言葉で斗真、そしてティアラもフィオナと言う名から思い出す顔形。
クロエ自らが担任を勤める選抜クラスのメンバー、オルケストラユニットsupernovaの1人、エレン同様フィレンツェ出身のボーイッシュな少女が頭に浮かぶ。
「えっ?フィオナ…さんってsupernovaの?」
ティアラが意外そうに声を溢す。
「あー選抜クラスの。そう言えばお前を初めて見た時も追われてたな……って言うか彼女病弱なの?!とてもそうは見えないんだが…」
斗真としてもやっと顔と名前が一致し、尚且つエレンを初目撃した時の事を思い出して声を上げる。
「ま、あの見た目だと普通はそう思うだろうな。実際には割りと体調崩し易いヤツな訳だが」
「そうなのか……何と言うか…意外だ」
同郷(厳密には違うが)の者が断言する以上、事実なのだろうと納得する。がそこで斗真は思う。
「それなら彼女から逃げるなよ」
「馬鹿、おま、バカ野郎!それとこれとは話が別だ!!あいつは事あるごとに脱がそうとすんだぞ?!上は良いよ許容範囲だ、けどな下はダメだ下は!尊厳的に断固ノーセンキュー!」
必死に首を振る悪友にそこまでか…と唖然とする斗真。その場の少女達も何とも言えない顔になる。
「あ、そうだ!エレっちに質もーん!エレっちは元の世界に帰りたいって思った事無いの?」
しかし此処にそんな空気を物ともしないラヴィがエレンに斗真がティアラにされた質問と同様のモノを投げ掛ける。
「無いね」
「「即答!?」」
ロゼッタとアシュレイが間髪入れずに却って来た答えに声を揃えて驚く。
「えと…何でですか?」
エレンの近くに居たリネットが恐る恐る訊ねる。
「オレぁよ、13の時にこの世界に来たんだよ」
「そうなんですか」
相槌を返すリネット。下の4人も其々へぇやすごいね~やらと声を挙げる中、1人斗真だけが彼の言葉に籠められた意味に気付く。
「あっ、そうか……お前…」
「おいバカ止めろ!その先を言うんじゃない!」
扉に張り付いている為、下の斗真の顔を伺う事は出来ないが、きっと憐れんだ瞳をしているに違いないと確信するエレン。
彼は慌てて斗真が言わんとしていた言葉を遮るが、物理的に塞がれていない彼の口は少女達のどういう事?と言う視線に数刻迷った後、紡がれる事と相成った。
「えー…っと、俺達の元居た世界…13歳って年頃は中学生なんだけど、その頃にこの世界に来たって事は最終学歴が小卒になるんだ」
「ショウソツ?」
斗真の説明に首を傾げるティアラ他。
「基本的に俺達の世界で学校って国によって多少違う所もあるけど小学校、中学校、高校、大学ってなってるんだよね。で、エレンは生まれはイタリアって言う国なんだけども、俺の居た日本で長い事生活してたんだよ。それで日本って基本的に小、中が義務教育になってて……、将来的な働き口、広げたいなら大学か、最低でも高校までは卒業する必要があるんだよね。で、エレンは13で此方に来たから最終学歴が小学校卒になっちゃうんだよ」
「「「「あっ」」」」 「???」
今の説明で理解した4人と未だ疑問符を浮かべるラヴィ。
斗真はそんな彼女に耳打ちをして穏便に済ませようとするが、そこは問題児クオリティー、ラヴィは大声で叫ぶ。
「ええ!つまりエレっちって向こうに戻ったらムショクなの?!」
「ハァァア?!ちげーし!漫画家だしー!」
「いやでも十年前だろ?そりゃ13までに月刊誌とは言え連載してたのは凄い事だけど…人気無かったんだよな?」
「オメーだって似たようなもんだろ!?つーか別に良いんだよ帰る気ねぇし!」
斗真の言葉にキレ気味に返すエレン。大人2人の大人気ないやり取りにに困惑する少女達。
これ以上は不味いと思ったティアラが柏手を打ち何事かを思い付いた様に話題を変える。
「そ、そうだ!他の方達はどうなんですか?!」
「他?」
「あん?そりゃつまり、オッサンと忍者の事か?」
ティアラの出した話題に2人が下らない応酬を止める。
「はい!確かそのお二人も来訪者なんですよね?だからどうなのかなぁって」
見事話題の路線を変更する事に成功したウェールランドの第2皇女は笑みを取り繕う。
「あの二人も帰る気はねぇだろ。お前らは知らねぇかもしれんが、来訪者ってのはな、よしんば帰れたとしても元居た時間軸に戻れるたぉ限らねぇんだよ。まして忍者の奴が居た時代はオレと小説家、オッサンよりも遥か前だ」
「え?時間軸が違うってどういう!?」
死んだ魚の如き眼をした悪友から飛び出た言葉に思わず立ち上がる斗真。
「詳しくはオレも知らねぇ。がムッツリグラサン曰く、万に一つ、此方から向こうに渡る手段を得ても来訪者の頻度やらから繋がるとしても最新の暦年なんだと。つまりだ、オレやお前はまぁ帰れる望みの芽はあるが、オッサンや忍者は無いってこった」
そんな言葉と共に嘆息する音が聴こえる。
「成る程……今、学院に居る剣士で一番暦が新しいのは俺の2020年になるのか」
「ふへぇ~2020年、それが先生のいた世界のねんごーってヤツなのか!」
「確か授業だとまだ先生が居た世界と私達の世界の類似点と発展の違いしかしてませんでしたよね」
ラヴィが斗真の真後ろで感心し、ロゼッタが指を立てて斗真の授業内容を振り返る。
「そうだね。此方の世界の生物史に詳しい本をまだ読んだ事がないから、どの程度一致してるかまでは解らないけどね」
「進化論の歴史ってヤツか。ま、亜人だの魔獣だの居るしな此処」
斗真が生徒に答える上でエレンが適当な本を取り出す。
「教官とロサリオ卿の事は解りましたが、結局…警務員殿とサイゾウは帰りたいと思っているのですか?」
アシュレイが挙手と共に話を戻す。
「オッサンは前にオレが直接訊いたからな。帰る気は無いってよ。忍者は…本人に訊け」
エレンはそう言うとガトライクフォンを取り出しコールを掛ける。
暫くして──
「お呼びでしょうか!えれん殿!!ニン!」
斗真の部屋の天井から落ちて来てはクルリと身を翻し2階の手摺に着地する祭風哉慥の姿。
「えっ?!あれ?!この上って他の先生の部屋があるんじゃ……?」
それを目撃したリネットは眼を白黒どころではないくらい混乱を顕にしている。
「本屋ちゃん。良いことを教えてやろう。忍者に常識は通じない」
「ニンジャすげー!」
「むむ、ヤマトに於ける2つある騎士爵の1つなだけの事はあるな」
「ニンジャってみんなあんな登場するのかしら…」
3人が忍者に対して有らぬ誤解を加速させる。
「先生、サイゾウくんの様なニンジャってみんなあんなスゴい技が使えるんですか?」
ティアラが訊いてきてくれたので、すかさずいやいや違うよ?と応じる。
「元の世界の忍者も此処までの非常識さは無い…筈……。それに俺が居た頃の時代じゃ忍者って半ばアトラクションになってたからね」
「むぅ、えれん殿から聞いた時もそうでしたが、改めて聞かされると複雑でござる。草者から始まり乱破と呼ばれ、いざや忍の地位を確立したと思えばこの有り様、時代は非情にござる」
「まぁ現代の忍者はスパイだし」
「スパイはスパイで大分非常識じゃね?」
落ち込む哉慥を宥める2人。
少女達は会話の内容がイマイチ理解出来ない。
「それで結局拙者にどの様なご要望があるのですか?」
気を取り直した哉慥が改めて呼び出された要件を訊ねる。
「オレじゃねぇ。用があんのはガールズ達だ」
「はい!ヒョウゾーくんは元の世界に帰りたいって思った事ある?」
「哉慥でござるよ、らう"ぃ殿。はて元の世界でござるか?うむむ……そもそも拙者、幼き時分に此方に一族郎党共々参りましたので、帰るも何も無いのでござる」
ラヴィの言い間違いを訂正しながらとんと語る少年。
「そなの?」
「ござる。里の大人達は慌てておりましたが、拙者ら小童共は然程気にしてはいませんでしたのです。なので拙者にとって故郷とはヤマトの国でござる」
ムフーと自信満々にどや顔する少年、エレンはその額にデコピンをかます。
「あぅ?!」
「ま、そう言うこった。少なくともこの学院に居る来訪者の面子はそこまで帰りたいたぁ思って無いっつーこった。だよな小説家?」
「そうだね。さっき君達に言った通りだよ」
「んだよ、もう答えたんか」
斗真の返答に己が駆け込む前に少女達へ回答していた事を知り呆れるエレンなのであった。
【先代の剣士って?】
「よーし、じゃあじゃあ!あたしからも先生にシツモン!先生とかアルアルとかエレっち達が持ってるセーケンを前に使ってた人ってどんな人?」
元の世界の話題を終え、一段落する中でラヴィが話題を切り出す。
「先代剣士か…それは俺も知りたい」
「教官はご存知無いのですか?」
斗真が知りたいと口にした事でアシュレイが意外そうな反応を示す。
「そりゃ、剣士の中じゃ俺が一番この世界に来て日が浅いからね。一応、市販されてる本なんかで勉強してるけど…やっぱり此処の図書室の蔵書を調べてみようか」
国内、延いては世界一の蔵書数を誇る場所を頭に浮かべる彼にロゼッタが心配そうに口を挟む。
「ですけど先生、あそこは度々魔道書が脱走したりしますから、先生一人では危ないのでは?」
「じゃあその時はリネットちゃん辺りに一緒に付いて来てもらっても良いかな?」
「ええっ?!私ですか!?」
話題を振られたリネットが一瞬手に抱えた本を落としそうになって手摺に身を預けて本をキャッチする。
(ごっつぁん!)
その一部始終を目撃していたエレンは手摺に押し当てられた彼女の一部をチラと凝視しながら心の中で手を合わせ感謝を述べる。
「良い考えです。あの書庫はりねっと殿の様な書を愛する方が居ればこそ安全かつ的確に探している物も見付かるでしょう。ニンニン」
何時の間にか2階吹抜け通路の下で逆さまになっていた哉慥がうんうんと同調している。
「ま、それはそれとして先代剣士の話なんだけど、少年かエレンは知らないかな?先代炎の剣士」
脱線した話題を修正し、剣士の先達に問い掛ける。
「残念ながら、拙者は斗真殿より前の炎の剣士には逢った事が在りませぬ」
「オレも無いな。オッサンかムッツリグラサンなら別だろうが……。変わりにそこの忍者の前に剣士やってた奴とか他の先代剣士の話なら簡単には説明出来るぞ」
エレンが下を覗き込みながら軽く言ってのける。
「是非教えて戴きたい!」
それに真っ先に飛び付いたのはアシュレイ。彼女は眼を爛々に滾らせてエレンを見やる。
「ええい?!そんな真っ直ぐな目で見んな!……ったく、えー…まずは先代水の剣士が真面目ちゃんの親父、大地の剣士はオッサンに引き継いだ時、寿命でおっ死んだから詳しくは知らね。風の剣士はオレらと同じ現代人でその前の代が忍者とこの爺さんでリアルエルフってかホビット、音の剣士がグラサンの兄貴で、雷…つまりオレの前任は
(クソババアって……。うん?闇は?)
エレンのざっくりとした説明に呆れ果てる斗真、しかしそこで闇の剣士たるヘルマンの先代について触れていない事に気付く。
「なぁ闇の…「お待ち下さいロサリオ卿!先程雷の先代剣士の事をく、くそばばあ等と仰いましたが、剣士には女性も居たのですか!?」(まぁ良いか次の機会でも)それは俺も気になる。後風の剣士の先々代、リアルホビットとかって何だよ?」
途中アシュレイが驚き割り込んで来たので質問を飲み込み彼女の疑問に追従する。
「ああん?あーそうか、お伽噺じゃ剣士は大抵男で書かれてるからなぁ。初代がどうだったかは知らねぇが、別に女の剣士なら歴代にはそこそこ居たぜ?音も三代目辺りは女だって聞いてるし。で小説家の方の疑問な、忍者の奴が住んでた里長が全く年取ってねえの、剣士止めたのに…つーか剣士する前から年取ってねぇんだよ」
詳しく解説しろと哉慥に振るエレン。少年は承知しましたと答え説明を始める。
「長はこの世界に来たる以前より、秘術により外見の老いを克服しました。とは言え長の職務もありました為、剣士は数年で引退しまして、拙者の先代であらせられます刻風殿に譲られました」
「なるほど…剣士にも色々あるのですね。それで先程のロサリオ卿の先代であらせられる方のことですが」
哉慥の解説に深く頷くアシュレイ、改めてエレンの師匠について触れる。
「文字通り、オレの師匠だよ。この世界に来たばかりの頃、オレを鍛えたクソババア」
「あんまり女の子の前でクソを連呼するなよ。後ババアって……」
斗真がエレンの物言いにツッコミを入れる。しかしエレンはそう言われてもなと悪態を浸く。
「剣士やってた影響で見た目若いのは当然なんだが、オレに黄雷押し付けた後も、やれアンチエイジングだの、やれエステだので若作りしてるし、修行は厳しいしでクソババアとも言いたくもなる」
「そ、そうか……」
「確かに。先代雷の剣士の方は女傑と呼ぶに相応しき方だったと長より聞き及んでおりまする」
「「「へぇ~」」」
ソファ近くに降りて来た哉慥の言葉にティアラ達が感心する。
そしてババアババアと連呼しているエレンのガトライクフォンにメッセージの着信が届く。
「あ?何だこんな時にっ?!」
「どうした?」
画面を確認して固まるエレンを不審に思うも返事が返って来ない事を見かね哉慥が跳び、エレンの側まで近付きガトライクフォンのメッセージを確認し読み上げる。
「なになに…《今度帰って来たらぶち殺し確定ね》だそうです」
「「「「「「うわぁ…」」」」」」
教師と生徒の心が1つとなった稀有な瞬間であった。
さて、遂に聖剣全てが出揃った訳ですが…この作品での界時をどう料理しようかと宇宙船を読んだ時から考えています。使い手の方は早い段階でガワから作ってたんですが、剣の方の扱いは未だ思案中です。
毎年多人数ライダーは後半になるとスーツがアップ・アクション兼用になるのが保存を考えると大変だなぁと宇宙船読んでて思ってます。
まぁ何着かは次のライダー作品で改造されるんでしょうけど……。
DXダイナゼノン欲しい。