MasqueradeRe:Lights ~この世界では本の力を持つ仮面の騎士がいる~   作:ダグライダー

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 こんにちは、お久し振りです。
 何週間振りでしょうか?タグライダーです。

 執筆に詰めている間に聖刃本編にも進展がありましたね。
 やはり令和の最強フォームはシンプル系で行くのか…。クロスセイバー…色とかは別に良いんですが、マスクの造形ぶっちゃけソードクラウンぐらいしか変化が大まかに見なれないんで、もう少し複眼の辺り弄っても良かったんじゃ…とも思わなくもないです。

 それはそれとして、私個人の方もまぁ喜ばしい事がありまして…、天華百剣で初めて絢爛ガチャピックアップから天叢雲剣が10連ガチャ一発ツモで出た事が嬉しくて堪らなかったです。



18頁 何故雷の剣士は力をひた隠すのか?

 ──雷鳴剣黄雷、フィレンツァに伝えられた聖剣。

 その聖剣の使い手は代々傭兵という立場で国を魔獣の脅威から護ってきたそうです。

 けれど今代の雷の剣士、エレンさんは何故だか頑なにやる気を見せない上に一向に変身しようともしません。

 それはサルサさんが見付けて来たワンダーライドブックを見ても変わらないようで──

 

 

 

 

 

 

 

 ━???━

 

 荒野、瓦礫が重なり人の気が失くなった死んだ大地。

 荒涼たる風が吹き荒ぶ見たまま文字通りの荒れようを成す地で黒いローブが風に煽られフードが翻る。

 砂埃で顔の全体を窺い知れる事は叶わないが、彫りの具合から男性である事は見て取れる。

 

 「レジエルもだが……嘗ての偉大なる存在がこの様な地に封じられているのは、皮肉だな…いや、なればこそか、道を外れ堕ちたモノには相応しい…ワタシもまたその一人とも取れる」

 手にした黄金の刃持つ漆黒紫闇の邪剣――闇黒剣月闇に針鼠が描かれた蛍光色の黄色い(ライムイエロー)ワンダーライドブックを読み込ませる。

 

 

『ジャアクリードジャアクヘッジホッグ

 

 稲光走り電光のエネルギーが刃に収束する。

 

 「ふんっ!」

 

 月闇を振り回し、荒んだ大地に於いて唯一形を保っていた寂れた建物──教会の十字架に無数のプラズマの針を飛ばす。

 凄まじい力を持った電針が十字架を穿ち砕く。そして、真鍮のコーティングを剥がし、石造りの砕けた部位から埋め込まれた四角い物体が浴びせられた電光に呼応して自立する。

 

 それは本である。しかし只の本では無い、悪しき獣の記録。

 アルターライドブック【ズオス】。

 

 開かれた魔本から瘴気が紙魚にまみれた複数の本となって人の似姿を象った獣を生み出す。

 

 「ZrrrrreeeeVaaaaaAAAA!!

 

 理性無き獣が解き放たれたと同時に天を震わせる雄叫びを挙げる。

 

 「チッ……永い眠りの中で理性を手離したか、骨が折れる」

 

 

『ジャアクリード』

 

 

「変身……」

 

『月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

 

 獣の暴乱にローブの人物は闇の剣士カリバーへと姿を変える。

 

 Zwooooulllrr!

 

 意味も無い咆哮を挙げるだけの獣の魔人が猪突の如く眼前に現れた怨敵に突進する。

 対して紫闇の剣士は絶妙な距離間を保ちながら闇に消えては現れを繰り返す。

 知性無き魔人に剣士の意図を推し測る事は出来ない。

 

 「当初の想定とは少々異なる結果となったが……まぁ、今の剣士達の質を確認するには良い試金石となるか

 

 ウェールランド──延いてはマームケステルのある方向を一瞥するカリバー。

 ズオスが突進するのに併せ魔人の前に闇を置く。

 獣はそれをお構い無しに穴の向こうに居るであろうカリバーに再三突進を試みる。

 当然荒れ狂う獣の魔人は闇の中へと落ち、同時に闇が消える。

 

 「理性無きズオスに敗北するならそれまで。しかし…退ける事が叶えば目次録に至るに足る、そして狂える獣を元に戻す手間も省けると言うもの……精々期待させて貰おう

 

 闇の先に消えたズオスを見届け、自身もまた闇へと消える。

 獣が落ちた先、多くの人々が屍の山を築くと知りながら──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━旧ノーザンベース玄関エントランス━

 

 「きーたーぞーーーーーー!」

 

 「騒がしいよ」

 

 レッドカーペットの上に現れたブックゲートの扉から2人の男が降り立つ。

 1人は現れて早々、体をX字のシルエットになるように大きく開いて叫ぶ青年。

 

 もう1人は青年より頭1つ分高く、体の大きさも一回り大きい巨漢。

 リュウトの剣士、陳劉玄。

 彼は隣で可笑しなテンションになっている青年──刻風勇魚の頭を手刀で小突く。

 

 「辟易。戻って来たと思えば……何故彼奴が共にいる?」

 そして騒ぎに気付き現れたセドリック・マドワルド三世が勇魚を見た瞬間に不機嫌な顔を顕にする。

 

 「三世ー!酷いッス!自分はこんなにみんなと会える事を楽しみにしてたのにーーー」

 

 「ぶっちゃけわざとらしいんよね」

 

 「同感。手前はどうにも本音が見えない」

 

 勇魚のぶう垂れた言葉に熟練の年長者達は胡乱な視線を掛ける。

 

 「まぁ良い。人選としては些か不満が無いでもないが、好都合。手伝え」

 

 「唐突だな、もしかして斗真ちゃんが言ってた魔獣の襲撃に関係あるのかい?」

 連れて来た事はしょうがないと切り替え、帰ったのならばこれからすべき仕事を手伝えと述べるセドリック。

 劉玄は昨日の斗真からの電話を引き合いに出す。

 セドリックは無言で肯首し彼等の背後にある扉に手を掛ける。

 

 「手伝えって事は…学院を回るんスか?それとも街?どっちにしろ楽しみッス!いやぁ来て早々観光出来るなんて感激~」

 

 「いやそんな暇は無いと思うんだがね?」

 「肯定。作業が立て込んでいる、教員達と共同とは言え…働くのは小生、激土、そして手前だ元翠風……いや、今は時国剣界時か」

 

 セドリックが勇魚を用いる聖剣の名で呼称する。それに勇魚はてへぺろ♪と返すので苛ついた鍛冶師は彼を蹴る。

 【時国剣界時】彼の聖剣を使う者に求められる資質・才覚は特殊な物である。

 

 「不平不満。未だに納得がいかん、こんなのが歴代でも有数の天才の一人とは……」

 

 「だよね~……オジさんも正直信じられない。でも実際使えちゃってるらしいからねぇ」

 

 セドリックの愚痴に同意を示しながら劉玄が後に続く勇魚を振り返る。

 

 「いやぁ~、自分そこまでじゃないッスよー♪歴代のお歴々に比べれば。いやぁ~やはは」

 言っている事は謙虚だが顔が明らかに喜んでいる。寧ろもっと褒めてと表情が語っている。

 

 そうして3人が立ち入り制限の掛かっている禁書庫から人目を警戒しながら生徒達が出入りする図書室の中心に向かって行く。

 「ぁあ~、若い女の子のいい匂いがするッス~」

 

 「こいつ検非違使に付き出した方が良くない?」

 「この学院で相当するのは手前だろう激土。仕事しろ」

 

 曲がりなりにも天才剣士である勇魚の発言に互いに耳打ちしながら責任を押し付け合う。

 と、彼等が図書室の閲覧スペースに通りかかった時、見覚えのあるボブカットの少女を見付ける。

 

 「ありゃ、リネットちゃんかい?」

 

 「えっ…?ラウシェンさん?リュウトに帰郷していたのでは?それにセドリックさんの後ろにいる方は………」

 久方振りの顔に驚くリネット、ここ最近見慣れたセドリックは兎も角見慣れぬ勇魚の存在に少々引っ込む。

 

 「ういッス!初めましてレディ。刻風勇魚…こっち風に言うならイサナ・トキカゼ!聖剣の剣士ッス」

 

 「ひゃい?!リネットです……えっ、剣士なんですか?!」

 

 あまりにも自然に威勢良く己の素性を解き明かす勇魚に、一瞬気圧されおずおずと名乗りを返すリネット。そして勇魚が聖剣の剣士である事に驚きを顕にする。

 

 「ッス。いやぁリネットちゃんって言うんスか!リッちゃんって呼んで良いッスか?て言うかおっぱいデカイッスね!」

 

 「えっ…はい、えっ?ええっ?!!」

 勇魚のリッちゃん発言にまさかいきなり渾名呼びされるとは思わず唖然とし、そして続いて胸の大きさに触れられ思いっきり狼狽え顔を紅く染める。

 そんな少女の反応に満足気な青年の頭を後ろから土と音の剣士が思いっきり叩く。

 

 「あだっ!?!」

 

 「厚顔無恥!恥を知れ恥を!」

 セドリックが激昂する。

 

 「お騒がせしましたーーー!」

 劉玄が一連のやり取りで周辺から注目を受けた事に頭を下げる。

 そして同じく居たたまれないであろうリネットの手を引っ張って4人で図書室を退室する。

 

 

 

 

 

 「スマン!本当に済まない!この通り!この馬鹿に代わって謝罪するよ!」

 

 「あ、そんな…頭を上げてください。大丈夫ですから…!ちょっと驚きましたけど……はい、大丈夫です…多分…」

 巨体を縮こまらせて謝る年長者に引け目を感じるのかリネットは必死に取り繕う。

 

 「おい。手前も謝罪しろ。手前の発言が原因だぞ」

 

 「いやぁ、メンゴッス。その見事なメガロポリスについテンション上がっちゃって…本音がポロリと」

 

 反省してるのかしてないのか分かりかねる発言の勇魚に本音なのかとドン引く2人。リネットも両腕で自らを抱き締め胸を隠す。

 

 「あ、あの…ところで皆さんは何か用があるんじゃ……」

 

 「ああ、そうだった。刻風の発言に振り回されてすっかり頭からトンじまってたよ」

 「然り、莫迦者の所為で本来の目的を忘れてしまう所であった……我々はこれから理事長の元へ赴き、街の結界の補強、強化を試みる」

 「それなんスけど、ナルミッチはどうしたんスか?たしか三世ってアルマっちとナルミッチにそれぞれ鍛冶技能と技師技能を教えてませんでしたっけ?」

 

 リネットの質問に本来の目的を思い出す彼等、勇魚がそこでセドリックがエレンの名を出さなかった事に疑問をぶつける。

 

 「黄雷は相も変わらず引き込もっている。稀に外出したかと思えば、何処で何をしているか良く解らん……まぁ、最近は烈火の部屋に入り浸る事が多い様だが」

 

 「へぇ、んで、リッちゃんは本が好きなんスか?」

 

 自分から訊いておいて興味が無いような素っ気ない返事を返し、リネットの方に話題を振る勇魚。

 

 「あ、はい……昔から物語が好きで…そこから魔導書なども興味があって…」

 

 「ふぅん熱心ッスねぇ~(本好きかぁ…なら向こうから持ってきた()()この子なら使えるかも)」

 

 「手前…いや貴様!己から訊いておいて無視とは良い度胸だな!?」

 

 「いやだって、ナルミッチ引き込もってんのは、まぁ想定済みみたいなもんでスし、まぁ例の烈火の剣士とそんなに仲良くなってんのは意外ちゃ意外でしたけど。自分仲良くなるのに五年費やしたのに……ナルミッチってば酷い浮気性ッス」

 態とらしくヨヨヨと目元を押さえながらエレン事を述べる勇魚にまたしても胡乱な視線が飛ぶ。

 

 「け…結界のお手伝いと言う話でしたけど…先生やサイゾウさん達にはお手伝いを頼まないんですか?」

 

 「烈火は未熟ながらも教鞭に忙しいだろう。流水は剣を鍛えるならまだしも、こう言う事には向かん。翠風はこの手の知識が無いので頼る意味は無い。月闇候補者は論外だ。そういう理由で我々のみとなる」

 

 「オジさんは力仕事枠だね」

 「自分は結界の調整補助ってところッスかね」

 

 「イサナさん剣士なんですよね?魔法の知識もあるんですか?!」

 しれっと補助を語る勇魚に思わず訊ねるリネット、勇魚が愉快そうに笑う。

 

 「ニシシ、この世界に来ていっちゃん最初に興味が沸いたのが魔法なんで理論はともかく感覚的には解るッスよ?」

 

 「信じ難い事に、コイツ本とかあんまり読まないクセに理論的な事を感覚で理解する天才肌なんよ」

 

 「ッス、普段は休みの時来訪者が魔法使えるかどうかの研究もしてたりしまス。けどみんな何故か自分の言う事が解んないらしくて中々研究が前進しないんスよね~」

 

 「「そりゃそうだろう」」

 

 勇魚が不思議そうに首を傾げる中で年長者2人が当然だとばかりに溢す。

 そう、勇魚は天才と称されるタイプではあるが基本的に思考が己の中で完結しているので他者に教える事には向いていないのだ。

 教えたとしてもドーン!だのズビューンだの、オノマトペの擬音を用いての物なので他人には理解し難いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事が学院で繰り広げられている頃、街の方では話題のエレンが斗真、アルマ、哉慥をラトゥーラがバイトで働く何時も昼食等で利用するレストランカフェに連れ込んでいた。

 

 「それで?俺達をなんで一緒くたに集めたんだよ?」

 

 「そうです!僕もせめて街の復興に協力しなくてはっ!」

 

 「ニン!と言うか、えれん殿はせどりっく殿を手伝わなくて宜しいのでござるか?」

 

 「いや瓦礫撤去はそういうのが得意な連中に任せろよ、オレらが仕事奪っちゃダメだろ。んでムッツリグラサンの仕事を手伝うだ?無いわ、ぜってーコキ使われるし」

 矢継ぎ早にアルマと哉慥から何かしなくてはと言われた言葉をバッサリと切り落とすエレン。

 その答えにアルマは不服そうに顔を歪める。

 

 「それによぉ?魔獣が森かどっかから侵入する可能性はゼロじゃねぇ。ま、出る前から肩肘張っても仕方ねぇ、出たらそん時に対処すりゃ良い。それよかお前らに集まって貰った問題ってのは……あの犬っコロだ」

 エレンが親指で自分達が占拠する背後の席を指す、其所に居たのはフロ女のノワール制服に身を包んだ小柄な少女、人狼の亜人サルサ。

 

 少女は暢気にハンバーガーに齧り付いている。

 

 「それなんだけど……一体どうした?何でサルサちゃんがお前に付きまとってるんだ?何かしたんじゃ無いのか?」

 受け持ちの生徒が見た目怪しいプリン頭の金髪に付き纏っている事に疑問を放つ斗真。

 エレンの人となりを知った上で非はエレンの方にあるのでは?と大部失礼な聞き方をする。

 

 「いやしてねぇよ、お前オレをなんだと思ってんの?犬コロがストーキングする理由が解んねぇからお前らに頼んでんだよ」

 

 「はて?ご自分でお訊きなされば宜しいのではないでござるか?」

 

 「ハッ!コミュ障ナメんな!大して話した事無いヤツとオレがスムーズに話せる訳無いだろうが!」

 

 「え?」

 

 「ん?」

 

 「「「え?」」」

 

 自身をコミュ障と称し話せないと宣うエレンに3人は思わず声を溢す。

 

 「いやだってお前、俺と初対面の時…普通に話しかけて来たよな?」

 

 「エレンは目線こそ合わせない事が多々ありますけど、会話自体はそこまで難は無いですよね?語意が少々荒いのは些かどうかとも思いますが…」

 

 「えれん殿は拙者に色々教えてくれたではありませぬか!」

 

 三者三様の評価にしかしエレンは納得しかねる。

 

 「いやでもオレ引きこもりじゃん?それに真面目ちゃんが今言ったみたいに眼ぇ合わせらんなきゃ結局はコミュ障だよな?だろ?そうだよな?!」

 途中から少し不安になったのか縋る様に言い募る。

 

 「えー?ウチはそんな事感じなかったけどなぁ~」

 

 其所へ割ってはいる明るい声。注文された料理を配膳しているラトゥーラである。

 

 「ゲッ…ラトゥーラ。お前何で余計な事言うん?そこは下げるとこだろ?」

 

 勤勉なバイトギャルの言葉に嫌そうな顔で返すエレン。

 斗真は下げるとこなのか?と心中でエレンの発言に訝しむ。

 

 「それは無いかな。性格はちょとアレだけどウチからしたら割りと気心知れてるし、何だかんだ面倒見良いし、それに……ウチの趣味手伝ってくれるし……ま、とにかくアンタが口下手コミュ障は無いわ。引きこもりは同意するけど、それも最近は改善されたみたいだし」

 

 「異議あり!引きこもりを改善した覚えは無いぞ!アレはコイツらがオレを無理矢理引っ張り回してんだ!」

 

 「えぇー?でもアンタが本気で嫌なら捕まる前に逃げてるか、そもそも人前に姿みせないじゃん?だから結局そういう事なんでしょ?ね、センセ」

 

 トレイから皆の前に食事を配膳しながら斗真に会話を振るラトゥーラ。イタズラ心を込めたウィンク付きだ。

 

 「あー、まぁ言われてみればそうなのかな?(剣士関連はまぁ逃げようにも陳さんや少年が機先を制するし、他は何だかんだ文句を言いながらも付き合ってくれるし……あれ、露悪的なだけでコイツ案外良いヤツなのでは?)」

 過去を振り返りエレンの評価を内々で高める斗真。

 そんな彼の顔を見て不味いと察したかエレンが話題を逸らす。

 

 「それよか、犬っコロの事だ!しつこ過ぎてオチオチ部屋にも帰れねぇ!」

 

 「そう言えばサルサってばどうしちゃったし?何でアンタ付きまとわれてんの?」

 

 「それが解りゃ苦労しねぇよ」

 

 ラトゥーラが改めてエレン達の近くにサルサが居る事にツッコむとエレンも解らんと頭を垂れる。

 

 「仕方無い、聞いておいてやるか。俺としても生徒の相談に乗るのは吝かではないし」

 「僕も付き合います。彼女には先日助けて貰いましたから」

 

 斗真とアルマが席を立ち、サルサの元へと向かう。

 会話の成り行きを見守るエレン、哉慥、ラトゥーラ。

 

 「何だ?こっち見たぞ」

 「やはりえれん殿に何かご用命があるのでは?」

 「やっぱセンセー達に任せないで自分で聞いてきたら?」

 と3人が傍目からそんな会話を繰り広げていると、斗真が困った顔を浮かべながら戻って来た。

 

 「どうだった?」

 

 「あー、うん。いや…何と言ったら良いのか…ラトゥーラさんは仕事に戻らなくて大丈夫かい?」

 エレンの問いに斗真が歯切れ悪く返す、そしてラトゥーラの方を見て急に仕事の話題を振るのだ。

 

 「?…ああ、そゆこと。オッケ、ウチ仕事に戻んね。良かったら後で話の顛末だけでも話せる範囲でいいから教えてよ?じゃあね~♪」

 視線から何かを察した褐色の少女は空いた左手をフリフリと振りながらキッチンの方に戻って行く。

空気を察してくれた生徒に感謝を胸中で掲げながらエレンと哉慥にのみ聴こえる声で会話を切り出す。

 

 「サルサちゃんがお前に付き纏っている理由なんだが……どうもワンダーライドブック絡みらしい」

 

 「ああ"?何だそりゃ?!何で犬っコロがストーキングする事がワンダーライドブックに関係してんだ?!」

 

 「もしや…えれん殿変身したのですか?」

 

 「したけど…誰にも見せてねぇぞ。それに一瞬だけだったし」

 

 ((変身はしたんだ…)でござる)

 バツが悪そうにするエレンに胸中で語ちる斗真と哉慥。

 「そもそもあの犬コロが見たのは真面目ちゃんのブレイズだけだ。俺が変わった姿は見てない…つか、絶対見せない」

 

 「それなんだがな…」

 エレンがサルサに変身後の姿を見せていない事を断言するが斗真がその詳細を語ろうとしたところ、サルサがアルマと共に近付き自ら口を開く。

 

 「あのね!匂いが似てるんだ!」

 

 「あ?匂いだ?」

 

 「そうだよ!これとおにーさんの匂いがソックリなんだ!」

 エレンの疑問に陽だまりのような笑顔で応じるサルサ。そのままスカートのポケットから黄色のワンダーライドブックを取り出す。

 

 「おいおいおいおい?!嘘だろ?!そう言う事かよ!よりによって黄雷に相性の良いライドブックじゃねぇか!!」

 

 少女の取り出したライドブックの色を見て、手を顔に当て項垂れる。

 そう、エレンの言う通り、サルサが取り出した黄色のワンダーライドブック【トライケルベロス】はランプドアランジーナと組み合わせると強大な力を発揮するワンダーライドブックなのだ。

 

 「めでたいではないですか!拙者達の戦力アップですぞ?」

 

 「オレは出来る限り戦いたくないの!よし決めた。このライドブックは真面目ちゃんにくれてやる」

 

 「え?!」

 

 「あと小説家ぁ、暫くオレのアランジーナ預かれ!」

 

 「はい?!」

 

 サルサから受け取ったトライケルベロスをアルマに、自身が元から所持していたランプドアランジーナを斗真に放り投げ、テラスを飛び越え何処かへ逃げ出すエレン。

 あまりにも突然過ぎてその場の皆が一様に固まる。

 

 「はっ!?少年!」

 

 「承知しております。ニニン!」

 

 正気に戻った斗真が哉慥に声を飛ばし、哉慥がその意図を即座に理解し消える。

 

 「……取り敢えず、少年がエレンを捕まえて帰って来るまでここで大人しく待ってようか」

 「ですね」

 「わふ」

 

 《Gatlin♪Gatlin♪》

 

 残された3人がテラスの席に着くと同時に、テーブルに置かれていたガトライクフォンが鳴る。

 

 「わふっ?!」

 

 「これ…もしかしてエレンのか?」

 

 「徹底してますね……しかし誰からでしょう?」

 斗真が手にしたガトライクフォンを見てアルマが呆れる。

 

 「取り敢えず出てみるよ。もしもし」

 

 『あれ?誰ッスか?』

 

 「え、其方こそどなたですか?」

 

 『自分は自分ッスよ?あ、詐欺じゃないッス。で、あんたさんは……あ、ちょと待った!当ててみせまス!あー…ナルミッチの酒飲み仲間!そうでしょ?』

 

 「違いますけど…」

 

 『んなぁ?じゃ、じゃあオタク仲間…いや違う、兄弟?』

 

 「全然違うんですが…」

 

 『でスよねぇ~。でもちょとくらいノって来ても良いじゃないの?火炎剣烈火の剣士さん?』

 

 「っ?!…貴方は一体……?」

 

 『お?自分の事が気になりまス?気になりまス?なら『再界時』後ろ、振り返ってみましょうか?」

 

 通話越しの声の合間に彼以外の()()()()()()聴こえた気がした。

 そして次の瞬間には斗真の背後には小麦色に日焼けた肌と東洋人特有の黒髪を持った青年が何時の間にか立っていたのだ。

 

 

 「え…なっ、いつの間に!?」

 

 「と、トキカゼさん?!」

 

 「わっふ~?!知らない人がいきなり現れたー!!」

 

 その場の3人が三者三様驚く中、褐色の青年は笑顔で手を上げる。

 

 「よッス、久しぶりッスねアルマっち。んで、初めましてッス、火炎剣烈火の人、可愛いリトルレディ。自分、刻風勇魚って言いまス。ヨロシコ」

 

 青年──勇魚がおチャラけた態度で名乗る。

 

 「どうしてトキカゼさんが此処に?」

 

 「やだなぁ、アルマっち。一個差しか年違わないんだから呼び捨てで良いって前から言ってるでしょ?や、簡単ッスよオッちゃんに便乗して付いて来ちゃったんッス」

 

 「ラウシェンさんに……ですがラウシェンさんの姿は…?」

 

 「オッちゃんは三世と一緒に結界の方でお仕事中ッス。自分は退屈なんで抜け出して来ちゃったッス、テヘ♪」

 悪びれもせず言ってのける勇魚にアルマが呆れる。

 

 「で、烈火の人。ワッチュアネーム?」

 

 「あ、名前か…。剱守斗真です、よろしく刻風さん」

 

 「なるなる~。じゃ斗真っち…は無いわ……トーマん?トーちゃん?や、ツルモリャーも棄てがたい。あるいはツルリン?モリトってのもありかな?」

 

 「普通に呼んでくれないかな?!」

 

 名前を訊ねられ名乗ったらいきなり渾名を付け始めた勇魚。斗真は困惑を隠しきれぬまま、しかし断固渾名を拒否する。

 

 「え~。しょうがないニャ~、じゃ、その日の気分で呼びまス。取りあえず今回は初回サービスで斗真くんと呼んでしんぜよう」

 

 (なんでそんな偉そうなんだ?)

 勇魚のテンションに若干着いていけない斗真が項垂れる。

 そんな斗真を横目に流し、勇魚はアルマが持つトライケルベロスに着目する。

 

 「およ?アルマっちが持ってるソレワンダーでライドなブックッスよね?どしたの?」

 

 「あ、はい。実はこれは…ここに居るサルサさんが見付けた物で、彼女はこれをエレンに渡そうとしてたみたいなんです」

 

 「ふーん。神獣カテゴリーかぁ…(黄色…なるほドリル~。確かにナルミッチと相性バッチのヤツだね。でも肝心の本人は居ない。にも拘らずその本人のガトホがある…つまり)…逃げられたんスね。で、この形跡からすると哉ちゃんも一緒だった感じッスね、んで、アルマっちか斗真くんが哉ちゃんにナルミッチを追うように言って、現在進行形で逃げて潜伏しているであろうナルミッチを待っていると」

 

 まるで見てきたかのようにスラスラと挙げ列う勇魚に斗真は感心と同時にただならぬモノを感じる。

 

 「ああ、うん…そうなる。それで刻風さん、貴方は何が目的なんです?」

 うなじ辺りに冷たい汗を感じながら得体の知れない目の前の人物に目的を問う。

 

 「ヤダなー、言いませんでしたっけ?自分、アルマっち達みんなに会いにくるついでに斗真くんにも会いに来たんスよ?斗真くんがどんな人かっての知りたくってね。あ!さらについでに学院のおんにゃの子達とも仲良くなれたら万々歳~ってのもあるッス」

 

 勇魚の言い様の知れぬ雰囲気に途中まで気圧されていた斗真であったが、最後の勇魚の言葉で気勢が逸れる。

 

 「あと、斗真くん。さん付けは不要ッス。刻風って呼んで下さい。下の名前は…男に呼ばれんのむず痒いんで、親密になった女の子限定ッス♪」

 

 「(微妙にチャラい…)はぁ…。そ、そうなのか……本当にそれだけで来たの?」

 

 「ッス。と言いたいところでスけど、流石にソレだけじゃ外出許可降りないんで、建前上の目的と後、お土産があるッス」

 そう言って勇魚は肩に掛けていたリュックから古い文献らしき資料本と、朱色のワンダーライドブックとヴァイオレットのワンダーライドブックを取り出す。

 

 「ジャジャ~ん!ナルミッチから頼まれてた黒いメギドのモノらしき資料!+おニューのライドブックッス」

 

 「まさか、向こうで保管してたワンダーライドブックを持ち出して来たんですか!?」

 アルマが勇魚が持ち出した物の重大さに戦く。

 

 「ちゃーんと許可は貰ってるッスよ?最近魔獣にメギドにって立て続けなんでしょ?なら戦力強化はあって然るべきってね。こっちのストームイーグルは斗真くんのブレドラとベストでマッチするブックッス。もう一つの方は三世向けなんッスけど」

 言いながら左手の指の間に2冊のワンダーライドブックを挟んで振る。

 

 「む…許可が降りているなら僕からは何も言う事はありません」

 手順を正式に踏んでいる以上は文句は無いとアルマが引き下がる。

 

 「アルマっちのそういうトコ愛してるッス!にしても遅いッスね~哉ちゃん。苦戦してんのかな?ここはいっちょ手助けしまスかね!つー訳でリトルレディ、ちょいとお手を拝借」

 アルマの言葉を聞き、彼を茶化しながらエレンと哉慥の帰還に痺れを切らした勇魚がサルサの小さな手を取る。

 

 「わふ?」

 

 「いきなりッスけど、斗真くん!実は自分、この世界の魔法を研究してましてね?来訪者が本当に魔法が使えないのかを主に研究してんでス」

 

 「は、はぁ」

 コテンと首を傾げるサルサの反応に笑顔を返しながら斗真に己が普段務めている事の1つを語り始める勇魚、斗真は困惑するばかりだ。

 

 「んで、実は来訪者ってこの世界に来た時に大なり小なり魔力を持つらしいんス。それは自分ら聖剣の剣士も例外じゃ無いらしいってのまでが…つい最近判明してましてね?」

 サルサの手を握ったまま、空いた左手で虚空を掴む動作をしつつ説明を続ける。

 

 「まだ完全な理論じゃ無いんッスけど…実は自分、魔女と接触した時だけッスけど魔法に近い現象を起こせる手段を確立したんッス。まぁ自分しか使えないんでスけど……」

 

 「それが何か?」

 

 要領を得ない会話に結論を問う斗真。勇魚がまぁ見てて下さいッスと口にしながらフィンガースナップの指を走らせる。

 すると、本の一瞬ではあるが、勇魚とサルサの身体の表面が光って見えた。

 

 「今のは?」

 

 「リトルレディそのものを媒介に街に埋め込まれてる輝石や空気中を漂う微力の輝砂に干渉して知覚──この場合は嗅覚と聴覚ッスね──を底上げしたんッス」

 

 「そんな事が可能なのか?!」

 

 一連の説明に思わずたじろぎ問い質す。

 

 「勿論、色んな条件が揃ってないと出来ないッス。まず、理論を理解してる自分。次に魔女ないし魔女見習い。そんで純度の高い輝石か輝砂。最後に界時とオーシャンヒストリーこれらの条件が揃って初めて可能になりまスん」

 勇魚の最後の方の言葉は何を言っているのか良く聴こえなかったが、限定的とは言え凄い事である。

 

 「それで!エレンが何処に居るのか判ったのか?!」

 興味深い現象に物書きの血が騒ぐ斗真が勇魚にグイグイ詰め寄る。

 

 「近い近い!ちょ、斗真くん思ったよりアグレッシブ!待って下さいッス。何分実践すんのは初めてなんで調整が上手く……あれ?」

 至近距離まで近付いた斗真の顔を押し退けながら勇魚は何かに気付いた。

 

 「どうしました?」

 

 「情報の取捨選択と絞り込みをしてたんスが、途中でヤバい音と匂いを拾ったッス。今この街にデッカいどす黒い気配が近付きつつあるッス。これ多分メギドッスね。それも一等強い。凄い速さと勢いッス。斗真くん、アルマっち、急いで!街に来る前に迎え討つッス!」

 メギドと言う言葉に斗真とアルマの顔付きが一変する。

 

 「分かった。行こうアルマ」

 「はい。トキカゼさん!エレン達を見付けたら…」

 

 「わーってるッス。ちゃーんと連れて来まスよ。だからさっさと行くッス」

 

 駆け出す斗真と後を追うアルマ。行掛けに勇魚にエレン達にも合流するように伝えて欲しいと言おうとして勇魚に制される。

 

 「頼みますよ!」

 

 「任せろッス!…………行ったッスね、どもありがとうッスリトルレディ…確かサルサちゃんでしたっけ?」

 

 「そうだよ。ねぇせんせー達のお友達を探さなくて良いの?危ない魔獣みたいなのが近付いてるんだよね?!」

 

 「ん?ああ、大丈夫ッスよ。ナルミッチなら居場所はもう割れてるッス後は哉ちゃんにそれを教えりゃ良いんッス。でも哉ちゃん、機械扱うの苦手だからサルサちゃんに直接探しに行って伝えて欲しいんッス!お願い出来まス?」

 先日の魔獣から現れたメギドが記憶に新しいサルサは、現在街に近付いているメギド魔人がそれ以上の強さと聞き焦る。

 しかし勇魚はエレンの場所に当たりが付いていると述べ、しかし哉慥に連絡を取ろうにもガトホを扱い切れぬ少年の欠点に困った顔をし、人狼の少女に直接旨を伝える様に嘆願する。

 

 「わふっ!わかった!ボク、ひとっ走り行ってくるね!わぁ~~~ふっーーーー!!」

 そしてサルサは勇魚が指を示す方向を確認すると哉慥の匂いを便りに小さな身体で走り出す。

 

 

 

 

 

 「行ったかな……?素直な娘で助かったッス。さぁて、斗真くんのお手並み拝見アーンド、ナルミッチを戦場に引きずり出す作戦、第一フェーズは成功っと。にしても……いきなり幹部級とはツいてないねぇ…いや逆にツいてんのかな?ま、ヤバそうなら裏から自分()が手助けすりゃ良い。さてそれじゃもう一つの作戦の布石を打っとくかね」

 テラスの木柵に背を預け店内を見る勇魚。視線の先には接客をするラトゥーラの姿が──。

 

 「いやぁ急かした甲斐もあって、ストームイーグルもブレーメンも持って行かれずに済んだ。今代のセイバーがどの程度の実力か知らない内に正規のワンダーコンボされても困るんだよねぇ、それに自分が渡すより彼女達経由の方が後々面白くなるだろうし……」

 誰に聞かれるでもなく独り語ちる勇魚、ストームイーグルをテラスのテーブルに置きその場を離れる。

 

 「さぁて次はブレーメンのロックバンドか……これは会うまでもなくあの娘しか居ないよねぇ、相性が良い魔女なんてさ」

 先程までの笑顔とは全く別種の…何処か胡散臭い笑みを浮かべ虚空に手を添え、握り込むと其処から布に包まれた剣らしき物が現れる。

 

 「んじゃ行きますか、さぁて愉しくなって来たなぁ~ヤハハ!」

 

 

オーシャンヒストリー

 

 

 

 

時は、時は、時は時は時は時は時は…我なり!

 

 バイオレットカラーのワンダーライドブックを仕舞い、新たに懐から取り出した白い装丁のワンダーライドブックを布から露出したスロットらしき部位に装填、静かに変身を告げ、布にくるまれた部位と装填した部位を切り離し布側を回転させ、改めて繋げたかと思えば、またしても誰にも聴こえぬ音が轟き、そして既に勇魚の姿はこの世界から消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「センセー、話どうなったしー…って居ないし!…何これ?」

 そうして誰も居なくなったテラスに様子を見に来たラトゥーラがただ1人、テーブルに置かれた朱色のワンダーライドブックを手に取る。

 

 「本?誰かの忘れ物?ってここ今日使ってたのエレンとセンセ達だけだからあの4人の内の誰かのかな?「ラトゥーラー!」はーい!ま、帰ってから渡せばいっか」

 繁々と見つめた後、斗真、アルマ、エレン、哉慥の誰かの物だろうと予想するラトゥーラ。

 そして店内から呼ばれストームイーグルワンダーライドブックを胸元に仕舞い職務へと再び戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━マームケステル付近の野良街道━

 

 街から十数キロ程離れた場所に佇む2人の青年。

 斗真とアルマは勇魚の言葉に従い、街の手前地点にて警戒を厳にしながら言葉を交わす。

 

 「どうやらまだメギドは此処まで来ていないようですね」

 

 「ああ…。けど…今更ながらだけど、あの刻風って人の言ってた事信用出来るのかい?」

 

 辺りを見回すアルマにイマイチ勇魚の言葉の信憑性を疑う斗真。

 それもそうだろう、いくら興味深い現象だったとは言え、会って数十分にも満たない初対面の相手から、只々強い敵が街に向かって来ているとだけしか伝えられなかったのだから疑うのも無理はない。

 

 「トキカゼさんはあんな感じですが、実力と才覚は確かです。けど確かに確証も無い、初めて実践したと言うあの方法…信じろと言うのには無理がありますね。けど…仲間の言葉ですから」

 

 「信じるべき…か」

 

 「はい。それに何事も無ければそれで良いじゃないですか!」

 

 「確かに。それに越したことは無いか………………でも、どうやらそうもいかないらしい」

 アルマの言葉に肯定の意を返した斗真、しかし咆哮の様な轟音た共に近付いて来た土煙に勇魚の言葉の正しさを確信する。

 

 「来ましたか」

 

 「ああ、ここからじゃ土煙しか見えないが…凄まじい相手なのは判る」

 

 

『ブレイブドラゴン』

 

『ランプドアランジーナ』

 

 斗真がソードライバーにブレイブドラゴンとランプドアランジーナを装填する。

 

 「まさか…エレンのワンダーライドブックを使う気ですか?」

 

 「まぁ…本人が遠慮無く使えって言ってたし。それに、刻風が言う通りなら相手はかなり強いんだろ?」

 

 「確かに…。そういう事でしたらええ、遠慮無く使いましょう!それで後から返してくれなんて後悔しても遅いって、文句を言ってやります!」

 

 

『ライオン戦記』

 

『ピーターファンタジスタ』

 

『トライケルベロス』

 

 斗真の言い分に一理あるとし、自身もライオン戦記とピーターファンタジスタに加え先程のトライケルベロスを装填する。

 また、これによりアルマのドライバーのシェルフは全て埋まった事になる。

 

 強大なメギド魔人が近付く最中、剣士2人が新たな力を手に聖剣を抜刀する。

 

 

 

 

「「変身!」」

 

 

 

 そして荒れ狂う獣の魔人は自らの行く先に新たな怨敵が現れた事実を獣の直感で全身から感じ取り吼える。

 

 

 ZaaaaaaaaOrrrrrrrrrrr!!

 

 剣士と獣の激突まで、後──

 

 

 TO BE Continueeeeeeeeed!!

 

 

 

─ランプドアランジーナ─

 

 




 はい。久し振り過ぎて滅茶長くなった…。
 所謂前編で、次回後編に続きます。

 最後の方、特撮恒例の特撮ワープしてます。

 勇魚が何か企んでますが…別に今の所悪意では無いです。善意とも言い切れませんが。
 勇魚の変身お披露目はまだ大分先です。
 ついでに最後の2人の変身は後編で改めて描写します。
 
 そしていつものどうでも良いTIP。エレンは十代の修行時代に幼いラトゥーラと面識があります。

 ではまた次回
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