MasqueradeRe:Lights ~この世界では本の力を持つ仮面の騎士がいる~   作:ダグライダー

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 おはようございます。
 夏はやはりバテるダグライダーです、財布落としたのでこの後警察署行ってきます。

 トリ子欲しい…ピックアップしてる!回した、出ない………そもそも二部六章までクリアしてない。ま、まぁ良いでしょう。

 ドトウも欲しい。石貯まってない……まぁ良いでしょう。



21頁 苦悩の中で

 ──先生の元気が無い。その一言を口にしたのは誰だったか……。数日前何処かへとセドリックさんと共に出掛け、帰還して以降、度々上の空の先生を見かける事が多くなりました。

 此方が何かあったのかを訊ねても 笑って誤魔化される始末。

 このままではいけないと私達は先生の為に何か出来る事は無いかと相談し彼を元気付けようと一計を案ずるのでした──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院・理事長室━

 

 剱守斗真、セドリック・マドワルド三世の帰還より一夜明けた日後、クロエに報告の詳細を伝えたセドリックは斗真が被害に逢った土地の有り様に必要以上に心を傷め、己を責めている可能性があると告げた。

 クロエはそれを留意しつつ、様子見に徹していたが、ここ数日授業中の斗真の様子がどう取り繕っても調査の一件を引き摺っている事は明らかである。

 何せ問題児だらけの特別クラスの生徒全員が何かしら彼の態度が妙な事に程度はあれど気付いているのだから。

 

 そして現在、理事長室にはクロエ、セドリック、劉玄という見慣れた面子に加え、勇魚と不機嫌極まり無いと言った顔のアンジェリカが集っていた。

 

 「さて、予想外の珍客が居ますが集まって頂き感謝します」

 クロエが話の皮切りを開く。

 

 「オジさんとセドリックが呼ばれた理由は察しが付くけど……お前さんは何で此処に居んのかねぇ?」

 この中で頭1つ抜けて大きな身体の陳劉玄が来客歓談用のソファに腰掛けながら隣の刻風勇魚に視線を向けて問う。

 

 「え?普通に楽しそうだからッスけど?」

 部屋に入って来て早々、棚から茶器を取り出して自分で勝手に茶を淹れてはソファに脚を組ながら図々しく呑む勇魚があっけらかんと返す。

 そんな勇魚の返しに劉玄が呆れた様に額に手を当てながら天を仰ぐ。

 対面に座るセドリックは色眼鏡に隠れた瞼を閉じながらテンプルを押し上げる。

 そして、勇魚の対面に座るアンジェリカが勇魚の態度に対し額に血管を浮かべながら隣の年長者に噛み付く。

 

 「こいつってば本当に……!ってか三世あんた!この間はよくもさっさと逃げてくれたわね!?!その所為で私の正体バレたじゃない!!」

 

 (それは時間の問題だったんじゃないかね?)

 (時間の問題だったのでは?)

 「風評。何れにしろ時間の問題だった。あの場に小生が居ても普通にバレただろう」

 劉玄とクロエが心中でツッコむ中、あっさりと口にして迷惑そうに溢すセドリック。

 

 「いやぁ~驚いたッスよ。時の流れは残こ……面白いッスねぇ、まさかノッポちゃんが、あの!()()使()(自称)()()()()()()()だったなんて……プハッ!ヤハ!ヤハハハハヒヒヒヒ…腹痛い」

 数日前の事を思い出してか爆笑する勇魚。飛び掛からんばかりに机越しに腕を伸ばすアンジェリカを劉玄が諫める。

 

 「おまっ!?何で言い直したぁぁあっ!!?いや言い直す前の発言にも物申す!!」

 

 「まぁまぁ、落ち着けアンジェリカ嬢ちゃん。こんなだけどコイツは相応に秘密は守る質だから」

 

 「ッスよ、アンちゃん。自分口は(時と場合により)固いッス!秘密を知ってるルキちゃんとか三世とかおっちゃんとかクロちゃん以外にはちゃーんと黙ってるッス」

 未だにケラケラ笑う勇魚に釈然としないものの、この場の最年長者に窘められ一先溜飲を下げる。

 

 「今の発言の間が気になるし、イマイチ信用に欠けるけど本当でしょうね?つか、アンちゃんは止めろ!そっちの呼び方はバレる確率が高くなる」

 

 「じゃあリカちゃんで……リカちゃん…クハッ、ヤバい…ちょと想像しちゃったッス」

 恐らくは日本で最も有名な着せ替え人形と目の前のアンジェリカを重ねて噴き出す勇魚、そのリアクションにやっぱいっぺん殴っとくかと拳を握り締めるアンジェリカ。

 

 「そもそもこの間の調査だかにコイツも連れてけば先生もあそこまで変になる事なかったんじゃないの?」

 

 「不可能。無理だ、小生もあの時その考えが過らないでもなかったが……行動に移した瞬間、この阿呆は逃げる」

 

 「や~それほどでも~」

 

 アンジェリカとセドリックのやり取りを聴く勇魚が照れたように頬を掻くが、この場に居る4人は皆一様に褒めてねぇよと心の声を胸に抱く。

 

 「ま、自分の事はほっといて。今はほら斗真ちんの事ッスよ。なんかこう…元気無いんでしたっけ?」

 

 「元気無いってゆーか、空元気でから回ってるって言うか、ムリしていつも通りを振る舞おうとして逆に不自然になってんのよね」

 

 「生徒達が察する程にあからさまに出ていると言う事ですか……原因はやはり…?」

 

 「まぁこの間の調査だろうねぇ。その辺どうなんよ?同行者でしょうや」

 話を変えた勇魚に溜め息を浸きながら教室での様子を語るアンジェリカ、その言にクロエと劉玄がセドリックに視線を移す。

 

 「推察。手前達が考える通り、あの件が尾を引いているのだろう。とは言え、調査初期はまだ烈火にも多少の余裕なりしはあったのだ…、憶測。アレがあそこまで思い詰めているのはまぁあまりに多くの数を見たからだろう」

 

 「そりゃ斗真ちんは現代日本人でスしおスし?この世界…魔獣の脅威とかで人死にがあるとは言え、基本街は平和でしたし、しょうがないじゃないんでスかね?」

 

 「お前さんも所謂21世紀の現代日本人なんじゃないんかね?」

 

 「や~ヤハハハ、自分はちとばかし事情が特殊なんでぇ。寧ろ感覚的にはナルミッチの方が斗真ちんを理解出来ると思んまスよ?」

 セドリックの語る心当たりに勇魚が口を挟むと劉玄がお前は違うのかと問うたので、自分は生活環境が特殊だったから比較するのは意味ないと述べ、斗真に共感するのはエレンの方だと笑う。

 

 「左様で。どうせどんな生活だったかは教えちゃくれんのだろう?「ッス」……で、どうするんよクロエちゃん?」

 

 「そうですね……今は様子見かと、幸い…と言うべきかは分かりませんが、彼は剣士も教職も辞めようとはしていませんから」

 今後の斗真への対応を如何にするかと訊ねると、一先ずは様子を観察しておくと返答が返ってくる。

 

 「そうかい。まぁ、オジさんの方でもそれとなくフォローしておくよ」

 

 「よろしくお願いします」

 話に一区切りが付き、会話が切れたのを見て、勇魚は席を立つ。

 

 「んじゃ、お話は終わったみたいなんで…自分はまたちょっち学院を散策して来るッス!バッハは~い!」

 

 「アイツ…マジで暇潰しに来ただけなの……。はぁ、とりあえずさ…私の方でも先生の事注意して見とくわ」

 アンジェリカも頭を掻きながら理事長室を後に去る間際、その様な事を言い残す。

 余計な客人と一応の生徒が退室し大人達だけが残った空間で彼等は取り敢えずの結論に暫し身を委ねる事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院・特別クラス教室━

 

 突出した才を持ちながらも癖が強すぎて問題児扱いされる者達が集う教室の一角、今日も今日とて授業を終えた少女達。

 その中にあって昨今5人組で行動する事が多くなった班の1人が口を開いた。

 

 「先生がヘンだ!」

 短く結んだ2房のロップイヤー金髪ツインテールを揺らして開口一番宣ったのはラヴィ。

 

 「ほぅ…お前にも分かるくらいにはやはり教官は参っているんだな。一体何があったんだティアラ?」

 相方が真っ当に担任の変化に気付いた事に感心の声を寄せるアシュレイ、斗真帰還を目撃したティアラへと話を振る。

 

 「詳しい事は………ただ、勘なんだけど…何かとてもショックな出来事があったんだと思う」

 

 「確か…先生の他にマドワルド伯爵も居たのよね?」

 

 「けどあの人いつも通りだったじゃん?メッタに会わないけど」

 

 「そもそもマドワルド卿はサングラスで表情が読みにくいから変化が読み取れないしな」

 

 「ですけど、伯爵がご一緒だったのなら多分…仮面の剣士絡みの事ですよね?原因って」

 

 ティアラの発言を皮切りに同班のロゼッタ、ラヴィ、アシュレイ、リネットが思い思いに意見を口にし始める。

 そんな5人組の喧騒を聞き付けて新たに近付く人影。

 

 「何だ?セドリックがどうした?」

 ルキフェルである。

 

 「そう言えば…ルキフェルはマドワルド伯爵と親しい間柄なのよね?何か知らないかしら?」

 

 「あん?別に親しい訳では無いが…。まぁ、それなりに詳しくはあるな」

 ロゼッタからセドリックとの仲について触れられ憮然としながら肯首するルキフェル。

 

 「じゃあさ先生がヘンなりゆーをサンセーから何か聞いてないの?」

 

 「ふん?先生が?ふーむ……(この間の調査云々とやらか?先生も一緒だったのか、よくもまぁあのムッツリと一緒に過ごせたものだ。そうなると剣士絡みのネタか、コイツらは先生が剣士なのを知っているんだっか…ふむ…なら)ワタシは知らん。が、恐らく奴なら知っているだろう」

 

 「奴?」

 ラヴィが唇を尖らせてルキフェルに訊ねると小さな暴君は指し指を顎に当て黙考、己が詳しく説明するのは面倒なのと、目的の人物が寝込んでいる事を思い出してニヤリと笑う。

 そんな彼女の反応にロゼッタが訝しむ。

 

 「エレンだ」

 悪どい笑みを拵えながらその人物の名を告げた。

 

 

 

 

 

 「で、なんで場所を知らないのさ?」

 

 「仕方ないだろう。普段は同好会の部室か先生の部屋に屯っているんだ(厳密にはベースとやらの部屋に通された事はあるが、アレはブックゲート越しだったからな)」

 

 「それでラトゥーラを探すんだね」

 

 「ああ、アイツはエレンの護衛対象だし、エレンの方も何だかんだ言いつつアイツの側に居る。つまる所、ラトゥーラならアイツが(普段)暮らしている場所を知っているはずだ」

 

 「「あっ」」

 

 ルキフェルが先頭を進む形で学院の廊下を闊歩する6人、そんな彼女達の横辻からヤマトの三姉妹、進行先の廊下からは日焼けした軽薄男。

 後ろを進んでいたリネットとティアラが気付いた時には既に遅し、互いに会話に夢中となっていた少女達は勇魚を巻き込んでぶつかり縺れる。

 

 「うぉっ?!」「きゃっ?!」「ありゃららら~」

 

 悲鳴を挙げたルキフェル、ナデシコ、そしてどうにもワザとらしい声で少女達の下敷きになった勇魚。

 

 「だ、大丈夫?!」

 

 「ああ、何とか踏み留まった」「痛たぁ…」「うぎゅ~」

 

 何とかバランスを取ったアシュレイ、敢えなく転んだロゼッタ、そのロゼッタに引き潰され、ルキフェルの上に被さる形でサンドイッチになるラヴィ。

 

 「ナデシコお姉ちゃん!?大丈夫ですか!!?」

 

 「ナデシコしっかり!!傷は浅いわ!」

 

 「ところで…一番下で下敷きになってる人は大丈夫なの?」

 

 カエデとツバキが転んだナデシコを引っ張り起こそうと手を掴む。

 その光景を心配そうに眺めながら、ティアラは下敷きになった勇魚を案じる。

 

 「あ…イサナさんですね」

 

 「知り合い?」

 

 「少し前に図書室で会いまして…その…色々と…ラウシェンさんやセドリックさんのお知り合いらしいので、たぶん…悪い人ではないと思います」

 顔に見覚えがあるリネットが青年の名を溢し、起き上がったロゼッタが件の青年の事を知っているのかと訊けば些か口ごもる様に人物評を述べる。

 

 「助けないと!」

 

 「必要ありません」「別に良いんじゃないかしら」

 

 ティアラが兎に角助けようと声を挙げた所に気勢を削ぐようにカエデとツバキから助成不要と言葉が入る。

 

 「で、でも」

 「超がつく程のド変態さんにはこの状況もご褒美になってしまいますので」

 「ほら、顔をよ~く見て。この人ウチの妹の下に潰されて感触を楽しんでるのよ!?羨ましい!」

 

 「ツバキ姉さまっ!?」「ツバキお姉ちゃん最低です」

 

 カエデに罵られて図星の様に喜び笑う勇魚をツバキがティアラ達を自分達側に呼び寄せ勇魚の顔色を見せながら己の欲求も滑らせる。

 そうしてナデシコが助け出されたその一瞬に彼女のスカートのポケットに何かが混入した事は、それを仕込んだ勇魚以外気付く者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 「ははーん、お嬢さん方は斗真ちんを何とかしようとナルミッチを訪ねる為に、そのラトゥーラちゃんを探してるんスか」

 

 「はい」

 

 あの後、結局勇魚を除く面子が起き上がったのを待って、勇魚は己で立ち上がった。

 連れ立った面子に面白いモノを感じた彼は、もののついでにとヤマト三姉妹も一緒に学院のラウンジホールにある談話席で理由を聞き、そうして今の発言を溢したのである。

 

 

 

 「ここはわたくしのろっくで元気付けて差し上げてみてはどうでしょう?」

 「ならあたしのチアでもアリじゃない?」

 「そう言う問題か?」

 「少なくともナデシコお姉ちゃんの案は却下です」

 「元気が湧いてくるお花差し入れとか?」

 「良いかもしれないけど…まともな植物なのよね?」

 

 

 リネットが返事を返している内に他の面子が今から如何に元気付けようかと騒いでいる。

 

 「アンタ達はお馬鹿なの!?」

 其処へ掛かる新たな声は呆れているのか怒っているのか、声の主の方へ全員が振り返る。

 

 「エミリア…!」

 

 「あるふぁにサルサも」

 

 ティアラとロゼッタが視線の先に居た人物達の名を告げる。

 どうやら3人共ラウンジでティータイムと洒落こんでいたらしい。

 

 「どうも」「やっほー♪」

 憤慨するエミリアを横目にいつも通りのペースで挨拶を交わす2人。

 自分の発言の数秒後にはもう和気藹々している面々に息を詰まらせながらも改めて口を開く。

 

 「わざわざラトゥーラに会いに行かなくても其処にそのエレンとか言うケダモノの居場所を知ってる奴が居るでしょうが!!」

 そうして今にもスビシッと言う音が聴こえそうな勢いで指を指す先には勇魚。

 

 「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」

 

 言われて全員、そう言えばと言う顔になる特にルキフェルやロゼッタなど何故気付かなかったとばかりに顔を歪める。

 

 「なるほど!イサミンならエレンっちの場所知ってるんだ!よしイサミン教え───『界時抹消!』──って、あれ?居ない」

 

 ラヴィが得心し勇魚へ顔を向けた瞬間、僅からながら"何か"が聴こえ、既に姿は消えていた。

 

 「何やら何処からか布に包まれた物体を取り出していましたが…おや?何故か淹れようとしたお茶が溢れていますね」

 あるふぁがティーカップから溢れる程零れ出た紅茶に思わず首を傾げた。

 

 

 

 

 「結局ラトゥーラに頼る事になるんだね」

 9人になった魔女一行は何時ものレストランカフェを目指す。

 

 「まぁ居場所が割れている分、楽だしな」

 

 「この時間帯ならばラトゥーラさんはバイトに励んでいますものね!」

 ナデシコがフンスと鼻を鳴らす。

 

 「エミリアからも先生宛に激励を貰ったものね」

 ロゼッタが苦笑しながら学院のラウンジでの一幕を思い起こす。

 

 

 

 

 「本当は関わるのもゴメンなんだけど、アイツの様子がおかしいと調子が狂うのよ。だからさっさと元のアイツに戻る様にって伝えておきなさい!」

 

 「聞きようによってはまるで恋する乙女のツンデレの様ですねお嬢様…ああ失礼しました、元々ツンデレでしたね」

 

 「うっさいっ!!はっ倒すわよ!!!」

 

 

 

 

 「何だかんだとエミリアも教官の事を気にかけているのだな」

 

 「とにかく先生をなんとかし隊!ラッちゃんに会いにレッツゴー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 ━マームケステル・街路地━

 

 ダウヒッチストリートから列なる路地の表道を入って暫くした所にある露店、商店を更に進んだ所にあるカフェテラスがあるレストラン。

 昼時を少々過ぎても繁盛しているのは料理が上手いからか、看板娘としてのウェイトレスの評判が良いからか──。

 

 そんなウェイトレスの1人として働く勤労少女を訪ねて9人と言う大所帯が店を訪れた。

 

 「たのもー!」

 機先を切ってラヴィが道場破りめいた呵成の鬨を挙げる。

 

 「あれ?ラヴィじゃん。ってか他のみんなも…どったの?ダイミョー行列?ってヤツ?」

 「うっせぇなぁ、身体に響くだろうが……」

 奥側の客席にて接客?中のラトゥーラとその席に客として項垂れる目的の人物。

 

 「エレンっち!」「エレン居たな」

 

 思いの外あっさり見付かった探し人に皆肩透かしを喰らう。

 

 「んだよ、オレに用かよ。ま、話くらいは聞いてやる」

 机に突っ伏したまま宣う様は実に格好悪い。

 

 

 

 

 

 

 「──つまりはあれか……小説家を元気付けるから原因を教えてくれってんでオレん所に来たと」

 あれから2階の部屋を借りてエレンに事情を説明するティアラ達、ラトゥーラも休憩を貰い同室して貰っている。

 

 「そういやセンセーってばここ最近変だったけど、エレンあんたマジで何か知ってんの?」

 

 「オレが何でも知ってるとか思うなよ?ま、心当たりはあるが…ッ」

 未だに筋肉痛でバテバテの体を推しながらラトゥーラからの振りに応じるエレン。 

 

 「なら…!」

 

 「そんな回りくどい事しなくてもよぉ。お前らが普通にアイツに直接言ってやりゃ良いんだよ、ウジウジすんな!前を向け!とかってよ。この時間最近ヤツぁ街の外で剣振り回してるだろうし」

 腕をロボット宛らにぎこちなく動かして窓の外を指す。

 

 「ん?剣振り回すって何でだし?」

 「あー、説明すんのメンドイからお前も一緒に来い。来りゃ分かる。そう言う訳で…誰かオレを運んで来れ」

 ラトゥーラがエレンの振り回すと言う言葉の意味に首を傾げた為、一瞬誤魔化そうかと考え諦めて同行させる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━マームケステル・外壁近辺の草原━

 

 風切り音を靡かせて、己の中の靄を払うように烈火を振る1人の男。

 彼こそは剱守斗真、少女達が真に目的とする人物である。

 斗真は虚空に烈火を振るう。

 

 脳裏に過るのは数日前の死の街。

 

 散乱した屍肉、集る蝿の群、肉を啄む野犬と野鳥。

 

 1度は耐えた、共に居た先達に悟られぬ様、本心を押し隠して軽口を返してみせた。

 

 そうして十二度廃墟を巡り、都合十二回屍を燃やし弔った。

 今でも鼻が肉の焼ける嫌な匂いを記憶している。

 思い出すと胃から込み上げてくるモノを耐えて飲み込む。

 

 更に斗真は預かり知らぬ事であるが、ズオスが無辜の人々を殺した理由はただ邪魔だったからだ。

 進路上に障害物があった、だからどかした。そんな理由だ。

 本能で剣士に敵意を剥き出しにしていた獣は道端の小石を軽く足蹴する程度の意識で蹂躙しただけなのだ。

 もしそれを知れば彼はより一層己を嫌悪し責めるだろう。

 あの街を含め被害にあった場所でズオスが起こした暴虐だけが無意識の産物だ。

 道端の雑草を踏んづけたとして人々は誰も気に止めない、それと同じことをあの獣はやっただけに過ぎない。

 

 きっとズオスが去った後も僅かな生存者は居たのだろう。そして魔獣に襲われ死んだ。

 メギドの認識はどうか知らないが、魔獣からすれば魔女以外の人間は餌程度の認識だろう。

 

 その点で言えば、ズオスと戦端を交えて生き残った斗真達は運が良いと言える。

 斗真達と被害に逢った人々、その違いは言うなれば運、間が良かった悪かったかだ。

 そしてその事に彼は心根の隅でほんの一瞬僅かながら優越感を抱いたのだ、自分は常人が逆立ちしても届かない力を手にしたのだと。

 

 

 だから授業中、教鞭を取っている中でその時の事を思い返して呆けて、後悔して、生徒達に心配を掛けさせてしまう失態を見せた。

 

 (駄目だ…!考えるな!悪い方に考えるな…!)

 

 そんな醜い己を振り切る為にここ数日時間があれば街の外で剣を我武者羅に振るっている。

 

 

 

 「感心。精が出る……と言いたい所だが、些か無軌道が過ぎるな」

 

 そんな斗真に声を掛けたのは、セドリックだ。

 何時来ていたのか、剣を振るうに夢中になっていた斗真は彼の声が掛かるまで気付かなかった。

 

 「セドリックさん…どうして……」

 

 「……何、少し手前が気になってな。あの惨状を目にして以降、手前の明らかに調子が悪いと…知人に教えられてな。猛省…誘った小生も責任があると考えた」

 どうして此処にと問う前にセドリックからの返答が返って来た。

 それから暫く何を話して良いのか判らず双方が沈黙していると門の方からぞろぞろと人影が此方を目指してやって来るのが見えた。

 斗真は慌てて烈火を仕舞い、影の正体を確かめる。

 

 

 

 「あ?ムッツリグラサンも一緒かよ」

 

 「先生見っけ!」

 

 「お前は…子供かまったく…」

 

 「ふん、セドリックまで居るとはな…ツイてない」

 

 「えーっと…誰だったかしら?見覚えがあるような」

 

 「セドリック・マドワルド伯爵候ですよツバキお姉ちゃん」

 

 「正確にはセドリック・マドワルド三世らしいけれどね」

 

 「先生と伯爵……剣士と鍛冶師…言うなれば夫婦の間柄……」

 

 「リ…リネット?」

 

 「ろっくです!先生はわたくしと共にろっくんろーるを感じましょう!!」

 

 「ち~っすセンセ、探したし」

 そうして斗真とセドリックの側にエレンと少女達が近付いたタイミング、その瞬間大地が世界から切り離された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━ワンダーワールド・壁外の草原━

 

 「「「「「「「「「えっ?!」」」」」」」」」

 

 「ほう…」

 

 「っ…迂闊!敵が居たか!!」

 

 「おぃぃ、勘弁してくれよオレまだ動けねぇんだぞ……」

 

 「敵は何処に…!?」

 

 草原ごと異界に取り込まれ、突然の出来事に少女達が戸惑い──ルキフェルだけは面白そうに辺りを眺めているが──立ち竦む中、セドリックは全く気配の無かったメギドに背筋を凍らせ、エレンはアスファルトの大地に腰を卸したまま愚痴を嘯き、斗真は周囲に視線を巡らせる。

 

 その異界はただ只管にハイウェイが続く無人の広野。

 建物は一切存在せず、生き物の鼓動も無い。

 

 

 「ナニコレ…!?」

 突如として叩き付けられた状況にラトゥーラは理解が追い付かないまま放心するばかり。

 

 「ここもワンダーワールドなの……」

 「私達が立っているこの地面…石畳とも違うわ…」

 

 「見ろアシュレイ!ここメチャ高い!」

 「なっ!?誰が見るか!!」

 

 「ふぅん、この柵みたいな板は鉄か?所々剥がれているが」

 「鉄にしては柔らかい気もします……」

 

 「なんと言うか殺風景ねぇ、左右は金属柵、前後は道ばかり、撮り甲斐の無い所だわ」

 「お姉ちゃんはもっと危機感を持って下さい!」

 

 「これもろっくです!多分…」

 「ロックって言えば許されると思うなよ」

 各々が其々に言葉を発する。

 その中でやはりセドリックがいち早く、その音に気付く。

 

 「2…4…10…まだ増える…これは……烈火、黄雷、備えよ、敵が押し寄せて来るぞ」

 既に錫音を銃奏モードに変化させシェルフにライドブックを装填しているセドリックが声高に叫ぶ。

 

 「くっ…生徒達に手出しはさせない」

 

 「だからオレぁマトモに動けねぇと…それにラトゥーラが……」

 

 「ウチ?エレンって何かウチに見られたくないもんでもあるの?」

 

 「……チッ、もうどうにでもなれ!つかまた筋肉痛になんのか……」

 

 

『ブレイブドラゴン』

 

 

『ランプドアランジーナ』

 

 頑なにラトゥーラに秘密にしていたエレンは遂に悟り諦め、斗真に続いて腰にドライバーを装着、ワンダーライドブックを開く。

 同時に音が形を持ってハイウェイの向こうから現れる。それは巨大な蟻。

 

 「キモッ!?!」

 

 「アリだぁぁぁああ!!?」

 

 ラトゥーラが巨大蟻の大群に嫌悪感を示し、ラヴィが見たままの事態を叫ぶ。

 

 

「「「変身!!!」」」

 

 

『ブレェイブドラッゴォォォン!!』

 

 

『ランプドッアランジィィィナァァ!』

 

 炎よりセイバー、稲妻よりエスパーダが来陣する。

 

 そして──

 

 

『剣で行くぜ!NO!NO!銃でGO!GO!BANG!BANG!音銃剣錫音!』

 

『錫音楽章!甘い魅惑の銃剣がおかしなリズムでビートを斬り刻む!』

 

 快音と共にスラッシュが姿を顕にする。その際流れた剣からの音声が以前のモノと違うのは剣盤と銃奏とで錫音の音声が二種類存在するからである。

 

 「ほう、銃形態で変身すると音が変わるのか…ワタシはいつも剣からの変身しか見たことが無かったからな」

 

 「オレは割りと両方見たぜ…イテテ…つか変身はしたがオレを戦力に数えんなよ!」

 

 保護後見人の見慣れた剣士姿の、しかしある意味でレアな姿に感心するルキフェルの後ろから悪友たる雷の剣士が剣を杖にしながら堂々と嘯いた。

 

 「おおぉっ!先生の真っ赤か仮面、アルマっちの真っ青仮面、おっちゃんのガキンガキン仮面につづいて新たに金ぴか仮面とピンクとチョコレート仮面のとうじょーだー!!」

 

 「あのねラヴィ…そのネーミングセンスはやっぱりどうかと思うの…」

 ラヴィが直感に従って名付ける名前にロゼッタがツッコむ。

 

 「やっぱり先生達の剣士姿……サイゾウお兄ちゃんの剣斬とは違って如何にもな騎士です」

 

 「けど三世さんの姿は騎士と言うより何か別の姿じゃない?」

 

 「ろっくです!!先生もエレンさんもろっくですが、三世さんは途轍もないろっくんろーるを感じます!!」

 ヤマト三姉妹が初めて見るのセドリックの剣士姿に好き勝手に感想を述べている。

 

 「はっ?いや、え?は?」

 

 「ラトゥーラ、混乱している様だな…まぁ無理もないか」

 

 「はい…いきなり異世界に跳ばされて、目の前に怪物が現れ、更には知り合いが仮面の剣士に変身したんですから無理もないかと」

 

 「確か…ラトゥーラはエレンさんが聖剣を振るう仮面の剣士って知らなかったんだっけ…?」

 

 「だって…え?仮面の剣士ってお伽噺で…アイツは伝説にあやかった傭兵で…ウチの護衛だから…ウソ…マジ?!ちょ、説明しろし!!」

 

 「後にしろ、蟻どもが集って来てるんだぞ」

 ラトゥーラの詰問がエスパーダに向けられ、ルキフェルがそれを制止する。

 

 「阻止(させん)

 スラッシュが錫音のトリガーを引き巨大アリメギドを撃ち倒してゆく。

 

 「むむ…マドワルド卿の聖剣のアレは何なのだろう?」

 「考えてる場合じゃないよアシュレイ!足手まといにならない様にエレンさんの所まで逃げないと!」

 来訪者によりもたらされた知識や技術があるとは言え、銃というこの世界に馴染み無い武器を見て思わず立ち止まるアシュレイの手をティアラが引く。

 

 

 「オレの方に来られてもなぁ、ぶっちゃけ立ってるだけで精一杯なんだが…」

 「ちょ、護衛でしょ?!なんでそんな体たらくだし!?」

 「この間久し振りに変身して戦ったからだよ!」

 「ハァッ?!意味ワカンナイ!?なんでそれで戦えなくなるし!!」

 「オメェだって知ってんだろ!オレぁ体力が少ないんだよ!!」

 「ザケんなし!こっから無事に帰ったらレオ姉に言い付けてやるし!!」

 「おまっ…ザケんな!?ババアに告げ口とか卑怯だぞ!?!」

 少女達がエスパーダの周りに集まる中でエスパーダとラトゥーラが口論を始める。

 その間もスラッシュが銃撃で、セイバーが斬撃で巨大アリメギドを倒してゆく。

 

 

 「くっ…大きい上に数が多くてキリがない!ふっ!」

 烈火を振るいながら迫る巨大アリメギドを斬り倒しては別の巨大アリメギドの攻撃を躱し、斬るを繰り返すセイバーが切迫した様に洩らす。

 

 「こうなりゃ応援だー!先生を応援して──」

 「だ、駄目ですよ?!ラヴィさんの魔法は効果時間が切れたら疲労が一気に来るんですからこんな状態で使ったら先生が危ない事に!!」

 苦戦するセイバーを見かねラヴィが身体強化の魔法を掛けようとするのをリネットが慌てて止める。

 

 「あのメギド…蟻なんですよね?」

 

 「そうねぇ、でも魔人と言うより魔獣みたいよね」

 

 「いえそうではなく…蟻なら統制しているリーダー、つまり女王が何処かに居るのでは?」

 

 「なるほど!流石はカエデです!」

 

 口論に興じているエスパーダ達の側でメギドを観察していたカエデがふと口走る。

 そこにツバキが的外れな相槌を返すと、少々呆れながらもカエデは1つの推論を述べ、ナデシコが心底感心した様に声を挙げる。

 

 「成程。頭を叩けば残りも消えると言う算段か、実行…試す価値はある(無論、アレが生物のメギドならばと前提があるが)。しかし実行するにも手が無い、烈火がああも埋もれていてはな…、せめて黄雷が使い物になればべつなのだが…失望。貴様の怠慢のツケが来たな」

 

 「うるせぇ」

 

 カエデの案に試行価値有りと称すスラッシュ、しかしセイバーが巨大アリメギドの大群の対処に追われ、エスパーダがほぼ置物と化している為、カードが足りない。

 

 「チッ…手加減は苦手なんだがな」

 その言葉と共に発せられるフィンガースナップ。エコーギフトによって発生した真空刃が巨大アリメギドに襲い掛かる。

 

 「ルキフェル!?」

 

 「おいナデシコ、キサマ確か音系の魔法が得意だっただろう?それでセドリックと先生を援護しろ」

 

 魔法を使用したルキフェルにロゼッタが眼を剥くが構わずナデシコに指示を出す。

 

 「承りました!わたくしのギターテク、特とご覧あれ!」

 言って魔法で取り出した愛器を構え弦を打ち鳴らすナデシコ。

 錫音程では無いが相応の威力の音波衝撃が巨大アリメギドを強襲する。

 

 「ろっくんろ~~~!!」

 

 そんな彼女のろっく魂に反応したのか、はたまた偶然かナデシコのスカートのポケットから飛び出す赤紫色(バイオレット)のワンダーライドブック。

 

 「無謀…!危険な事を──それはっ?!」

 突如戦線に参加した少女達を制止しようとしてスラッシュがその本に気付き手を伸ばし掴む。

 

 「ワンダーライドブック"ブレーメンのロックバンド"……、詰問!何故手前がこれを持っている!!?」

 

 「えっ?さ、さぁ…?何故なのでしょう?ところでろっくと仰いましたか?!」

 

 「お姉ちゃん!?今はそれどころじゃないです!!?!」

 

 (きっとトキカゼね。仕込んだのはぶつかった時かしら……まったく、人様の妹になんて物を…)

 

 ロックと言う単語に食い付き敵から眼を離す姉に慌てるカエデとライドブックを仕込んだ下手人に思い至り悔しそうに顔を歪めるツバキ。

 そして飛び出た本を見て、そう言えばと思い出した者が此処にも1人──。

 

 「それ!似たようなヤツ、ウチも持ってる!!」

 そう言ってブラウスの胸元の隙間から朱色のワンダーライドブックを取り出すラトゥーラ。

 

 「お前…なんつー所に仕舞って…ってか、何で持ってる?!そりゃ確か刻風の奴が持って来たのじゃねぇか!」

 よく見るとそっちも!?と驚く棒立ち(肉盾)となったエスパーダが叫ぶ。

 

 (やっぱり…)

 

 「前にアンタ達が帰った後にテーブルに残ってたの!これ、アンタなら使えるんで「色的に察しろよ!?小説家に渡せよ!!」…いや危ないじゃん」

 手にした朱色の本をエスパーダに渡そうとして拒否されるラトゥーラ、困ったように至極真っ当な事を言う。

 

 「投げりゃ良いだろ。そこまで肩弱くなかったよな?」

 

 「あー、もう!ハズレたらアンタのせいにするし!センセーーー!!受けとってぇ!!」

 

 エスパーダの気軽な物言いに地団駄を踏みつつも覚悟を決めて朱色のワンダーライドブックをメギドと戦うセイバーに呼び掛けながら振りかぶって投げる。

 

 

 「ラトゥーラさん?…っ、これは……」

 襲い来る巨大アリメギド達の顎や脚の攻撃を躱しながら何とか投げ渡されたワンダーライドブックをキャッチするセイバー、タイトルは以前テラスで見た"ストームイーグル"。

 

 「あの時のライドブック…」

 

 「使え小説家!んでオレの分まで働け!!」

 

 (((((何でこんなに偉そうなんだろう……)))))

 戸惑うセイバーにエスパーダが発破を掛ける。それを聞いていたティアラ、ロゼッタ、アシュレイ、リネット、カエデが心中で思わず呟く。

 

 「分かった!」

 

 「光明。この一手に賭けてみるのも一興か」

 

 セイバーがストームイーグルの、スラッシュがブレーメンのロックバンドのガードバインディングを開く。

 

 

『ストームイーグル!』

 

 

『ブレーメンのロックバンド!』

 

 

『この大鷲が現れし時、猛烈な竜巻が起こると言い伝えられている…』

 

 

『とある戦いを強いられた動物達が奏でる、勝利の四重奏…』

 

 ライドスペル序文が高らかに読み上げられ、セイバーはストームイーグルをソードライバーのミッドシェルフに。

 スラッシュはブレーメンのロックバンドを錫音のスズネシェルフに装填する。

 

 

『烈火抜刀!』

 

 

『銃奏!銃剣撃弾!』

 

 

『竜・巻!ドラゴンッイーグルゥゥ!』

 

『烈火二冊!』

 

『荒ぶる空の翼竜が獄炎をまとい、あらゆるものを焼き尽くす!』

 

 

『剣で行くぜ!NO!NO!銃でGO!GO!BANG!BANG!音銃剣錫音!』

 

 熱風を伴った竜巻の内より新たなセイバーが生まれる。

 

 激しい重奏の爆音と共にスラッシュの左腕に凄まじい力が宿る。

 

 

 TO BE Continued!!!!

 

 

─ブレイブドラゴン──ストームイーグル─

 

 

─ブレーメンのロックバンド─

 




 今回のなんちゃってTip、刻風勇魚の実家はヤの付く家業。

 天華百剣もとじとももサービス終了悲しいなぁ。
 ラピライ早くリリースしてくれないかなぁ。
 スパロボ30欲しいけど店頭予約にPS4のチケット無いなぁ……。

 また次回お会いしましょう。
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