MasqueradeRe:Lights ~この世界では本の力を持つ仮面の騎士がいる~   作:ダグライダー

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 謹賀新年明けました、おめでとうございます。

 やっと忙しい日々から解放…されたかは微妙ですが、落ち着いて時間が取れるようになりました。
 ちょっと歳末セールとかお客様多すぎててんてこ舞いですよ、私の仕事座れないので持久力が無い私には立ちっぱは痛くてキツいのです。

 それはそれとしてクリスマスのチビッ子3人娘揃いましたー!
 実質カエデのUR2枚目!
 これでエミリア、ガーネット、アシュレイ、ラヴィ、ナデシコ、カエデ(通常)、カエデ(X'mas)、アンジェリカ、ルキフェル(X'mas)、サルサ(X'mas)が私の最大戦力となりました!
 スパノバとシュガポケのUR一人も居ない?!!



エスパーダの章
27頁 Darkness Prolog


 ──トキカゼさんがマームケステルを去り、数日。

 先生を通じて渡された一冊の"本"、その用途も当時の私は知らないまま…けれど本であると言う理由で丁重に扱っていました。

 そんなある日の時です。行方知れずの筈の闇の聖剣が謎の人物と共にマームケステルの街に現れたのでした──

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━廃墟の地の館・黒い本棚━

 

 「成る程、貴様が事を起こす前に既に剣士共が拠点にしている人間達の街の前にワンダーワールドが出現し、情けなくも物陰に隠れそのまま諦観、何もせずおめおめと帰って来た訳か……ふざけているのかぁああっ!!」

 赤銅のレザージャケットを身に付けた青年──メギドレジエルの人間態が憤怒を顔に描いて叫ぶ。

 彼の視線の先には怒鳴り声に身を竦めビクビクと怯える濡羽の鴉色の黒と臙脂色のポニーテールの髪、色白の肌、藍色のアオザイに身を包むその双丘は見事な物。

 年の頃は17~8歳、顔立ちは端整だが日本人と判る顔立ちの少女である。

 

 「……っ、せ、せやけどうちの姿見られたらあかん言われたし……そ、それにうち一人だけじゃあんなおっかなくて強い人達に勝てへんもん!!」

 両の目端に泪を溜めて震える声で絞り出す様に反論、しかし直ぐに眼を瞑ってレジエルの怒声に備える。

 

 「貴様ぁ……!」

 

 振り上げられる右手の拳。

 

 振り下ろす先は目の前の少女。

 

 人の姿型をしているとは言え魔人のそれは、直撃すればひとたまりもない。

 

 しかし、その拳が少女に振り下ろされる事は終ぞ無かった。

 

 何故ならば──

 

 「まぁ落ち着けよ、折角の貴重な人材…オマエの勝手な一存で壊しちまえばカリバーや、例の仮面野郎からも煩く言われるぞ。

 吊し上げされたくはねぇだろ?」

 

 青いノースリーブのブルゾンを着流した野性味溢れる青年、彼がレジエルの振り上げられた拳を掴んでいたからだ。

 

 「ズオス……!貴様っ、正気に戻って早々随分と利口な事を言う!!剣士の小娘の肩を持つなどと…」

 

 その青年はレジエルよりズオスと呼称された。そう──以前マームケステルを強襲し、剣士達の決死の奮闘により退けた獣の魔人その人である。

 覚醒したてのメギド態の時とは打って変わってワイルドながらも理性を感じさせる語り口でレジエルを諭すズオス。

 対してレジエルは尚更不機嫌となる、ズオスに掴まれたままの手を力任せに振りほどき鼻を鳴らして、気勢が削がれたとばかりの態度で一人用のアンティークソファに乱雑に腰を降ろす。

 

 「あ……ありがとう…ございます…(なんか肩出してるし顔付きワイルドなザ・肉食系な見た目な人やからおっかない人やと思っとったら…もしかしてええ人なん?)」

 

 助けられた少女はレジエルの様に怒鳴り散らす事をしないズオスに好感を懐き、感謝の言葉を口にする。

 

 「いやぁ、礼を言う必要はねぇ……オマエが何を勘違いしてるか知らねえが、オレ様がお前を庇ってやったのは単にまだ使い道があるからだ。魔女と剣士の街、あの街の結界を無視出来るのはオマエとカリバー、仮面野郎だけだ。

 しかしだ、カリバーも仮面野郎も腹の底で何を考えているのか真意はさっぱり解らねぇ、だがオマエだけは目的が明確だ、従順な味方を一時の感情で失うなんて勿体ない…まぁオマエがあんまりにも失敗続きだったら………」

 

 「……っ」

 

 少女に対し己の理と意を説くズオス、彼女の反応をそれとなく観察、最後の言葉を述べずに一度溜める。

 それを聴いて少女は静かに息を呑む。

 しかしズオスは二の句を告げようとしない、少女が聞き返すのを待っているのだ。

 ややあって意図を察した少女がおずおずとズオスに訊ねる。

 

 「……し…失敗続きやったら?」

 

 「決まってんだろ?……丸ごと呑み込んで喰っちまうんだよぉぉおおお!!

 

 野性味溢れる青年から蒼く凶悪な獣へ変じる。顎を大きく開きむざむざと少女に口内を見せ付ける態度からは、発言が本気である事を示している。

 

 「──────」

 

 そして少女は開きかけていた心の扉諸共、意識を閉じた。

 

 「ハッハハハハァアッ~…あ?クハッ!気絶してらぁ」

 少女が白眼を剥いて不動と化した事に、玩具で遊ぶ気分で良機嫌な声を鳴らすズオス。

 

 「あまり、彼女を虐めないで貰いたいものだ

 不貞腐れるレジエルと、少女を玩具にして遊ぶズオスが屯する部屋に闇が顕現し、その内より黒いローブの人物が現れる。

 

 「カリバー、ようやく帰って来やがったか。で?収穫はあったのかよ?」

 

 「ご覧の通りだ。虚無はつつが無く、嬉しい誤算もあった…。そろそろ彼等の進捗を確めに行く頃合いだ

 無銘剣虚無と禍々しく過激なオーラを迸らせるブランクワンダーライドブックをティーテーブルへ置く。

 

 「ふん、やっと第一段階と言う訳か」

 「どの道オレ達は留守番なんだろう?」

 

 魔人達がつまらなそうに、愉しそうにローブの人物へと言葉を投げる。

 

 「まずは新しく現れた炎の剣士の仕上がりを確認する。そのついでに水と雷の剣士にも相応の力を得て貰わねばね

 そう言うローブの人物の手には3冊のワンダーライドブックが握られていた。

 

 「それは構わねえが、煙のお嬢ちゃんが見たメギドに関して教えておくぜ…デカイ蟻だそうだが、オレは知っての通り創っちゃいない、アレは──」

 

 「知っているとも。十中八九物語のメギド──ストリウスのモノだろう?何故彼がワタシが解くよりも早く封印から目覚めたのかは知らぬがね

 

 「本当だろうな?貴様はどうも何か隠し事をしているきらいがある」

 

 ローブの人物の言に、レジエルが眉間を険しくして訊く。

 

 「誓って。ワタシは貴公達の不利益となる事はしない、お互いに目次録に至ると言う目的は同じだろう?

 

 「ふん…」

 

 未だ納得いかぬと言う顔をしてソファにふんぞり返るレジエル。しかしこれ以上の追及をしたとて煙に巻かれるのは分かっているからか、押し黙る。

 

 「さて…君も何時までも寝ていては困る、起きたまえ

 一応の議決が終わり、ローブの人物は気絶したままの少女を起こす。

 

 「──……はっ!?うち意識飛んでた…?!」

 

 「お目覚めかね?

 

 「あ…。えと……カリバー?さん?お帰りなさい」

 

 「鳳蝶(あげは)くん、君にも色々と手伝って貰う

 

 「あぅ…うちも行かなあかんですか?」

 

 鳳蝶と呼ばれた少女が怯えた態度で見えない顔を伺う。

 

 「当然だとも。君が持つ聖剣は攪乱逃亡に於いてとても有用だ、まぁ君に頼る段階になった時点でワタシは大分追い詰められているだろうがね

 

 「ひぇぇ……堪忍してぇ」

 

 涙目となった鳳蝶が芋虫も斯くやとばかりに這いずって部屋から逃げようとするが、そんな牛歩の動きは簡単にローブの人物に捕まり、首根っこを引っ張られてローブの人物ごと闇の中へと消えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院職員棟・斗真の自室━

 

 「よし、採点終わり」

 

 「お、やっと終わったか」

 

 自らの自室にて特別クラスの授業採点を終えた斗真に、何時もの如く入り浸るエレンが声を掛ける。

 

 「うん、主に俺が担当している授業の物だけね。それはそうと……お前ちょっと此処に入り浸り過ぎじゃない?」

 

 「ハッ!今更だな、良いじゃねぇか!ウサギとか本屋とか、ルキとかもちょくちょく遊びに来てんだろ、嫌なら入れなきゃいい」

 斗真の物言いを一蹴に伏し、手元の本に眼を落とす。

 

 「まぁ、本気で勘弁して欲しい時はそうするよ。で、わざわざ他人の部屋に来てお前は何を読んでいるんだ?」

 

 「オレぁ漫画描いてたんだぞ?漫画に決まってんだろ」

 

 (それは自分の部屋で読めよ……)

 

 エレンの返しに内心呆れていると、そうだ。と気怠い視線が斗真を見据える。

 

 「例の、ペテン野郎から渡されてた白い本、どうしたよ?」

 

 「ああ、あの後リネットちゃんに渡したよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━前日フローラ女学院・女子寮━

 

 フローラ女学院に通う魔女達が羽を休める寮の一角、リネット、ラヴィ、アシュレイが過ごす4人部屋。

 今その部屋の扉の前に来訪者にして炎の剣士、剱守斗真が立っていた。

 

 「すぅ…はぁ、いややっぱり緊張するなぁ。ただでさえ女の子達の園に居るのに、更に女子寮だしなぁ…や、今更だけど…。陳さんや寮監からも許可は貰ってるけど、それはそれとしてだし」

 右手に白い本を抱えながら独り語ちる斗真。一頻り呟いた後、扉をノックする。

 

 「ハ~イ!……おろ?先生じゃんどうしたの?」

 

 「やぁ、ラヴィちゃん。リネットちゃんは居るかな?」

 

 「リッちゃん?ちょっと待ってて。──おーーーいリッちゃ~ん、先生が呼んでるよー」

 動く度に揺れる頭の両端に纏められた2房の金糸の御髪が、活発に跳び跳ねるウサギそのものを彷彿させるラヴィに内心癒されながら、斗真は目的の人物を待つ。

 

 「は、はーい…!」

 

 やや慌てた声と共に内気な碧翠の少女が奥から急ぎ足でやってくる。

 

 「こんにちはリネットちゃん、ごめんね急に」

 

 「い、いえ!大丈夫です」

 

 果たして何をそんなに急ぐ必要があったのかは知らぬ事ではあるが、そこは生徒個人の問題。

 斗真に実害が無いなら踏み込む事では無い。

 

 「それで…何か御用でしょうか?」

 

 「ああ、うん。実は刻風からリネットちゃんに渡すように言われてた物があるんだ」

 

 「え……トキカゼさんが…ですか」

 

 勇魚の名が出た途端、とても言い様の知れぬ顔になるリネット。

 どうも彼女は勇魚に対しとことん苦手意識があるようだ。

 

 「うん、気持ちは解らなくもないけど、多分そこまで変な物じゃないと思うよ?

 中身は見てないけど表紙を触った感じ普通の本だったと思うし」

 

 「本!!?!み、見せて下さいっ!!」

 

 先程の顔は何処へやら、一転して興奮し始めるリネット。彼女の本に対する愛と情熱は斗真の想像を越えていた様だ。

 

 「う、うん…ちょっと落ち着こうか、本は逃げないから…」

 

 「───はっ!?!すみません……」

 

 興奮の剰り、斗真に寄りすぎて身体を押し付ける形になっていた事に気付いたリネットは思わず紅潮してしまう。

 

 「わ~お、リッちゃんってばダイターン」

 

 「リネットは本が絡むと本当に人が変わるからな」

 

 囃すラヴィと寮部屋の奥から見かねて出てきた呆れ顔のアシュレイ。

 

 「それで、その本はどう言った本なんだ?」

 

 「あ、はい…ええっと」

 

 アシュレイに問われ軽く捲っていくリネット、端から捲って最後まで見るも本には何も書いていない。

 

 「白紙……」

 

 「なにそれ?真っ白でなんも書いてないってこと?」

 

 「もしや…リネットが何か描くのを期待してか?」

 

 「いや…どうだろう──本人は渡せば分かるとしか言ってなかったから」

 

 本が一切の仕掛無く白紙であった事に唖然とする一同。

 生徒達の疑問に斗真も自身が分かっていない事を訴える。

 

 「…取りあえず、私の方で色々と調べたり試してみたいと思います。それでもし何かあったら先生にご相談させて下さい」

 

 「分かった、くれぐれも無茶な事はしないでね?寝食を忘れるとか、授業のボイコットとか」

 

 「はい」

 

 一先ずはリネットに目的の物を渡せたとして、斗真はその場を去るのであった。

 

 

 

 

 「──…ほーん、中身も白紙とは、ホント何考えてやがるんだか」

 

 「そればかりは何とも……」

 

 勇魚の真意を図りかねる2人、沈黙が部屋を支配したその時、外から騒がしい喧騒が聴こえてくる。

 

 「せんせー!大変だーーー!!」

 「教官!一大事です!!」

 「ちょっと、まだ居るかも判らないのに…失礼します先生はご在宅でしょうか」

 「は、はひ…ひ…はひゅ…」

 「リネット?!しっかり!!」

 現れたのはラヴィを先頭にティアラ達5人の班。

 ラヴィとアシュレイが喧々騒々何やら、事件が起きたと叫びながら扉を開け、ロゼッタが委員長らしく生真面目に開け放たれた扉をノックしながら入室。

 リネットが胸に白い本を抱えて肩で息を切らしている横で、ティアラが彼女の背中をさすって励ます。

 

 「何時もの五人じゃねぇの」

 

 「どうしたんだい?そんなに慌てて……」

 エレンが何時もの顔ぶれに早々興味を失うが、斗真は担任らしく真摯に問う。

 

 「ひゅ…ひゅ…はぁ……せ、先生…大変なんです」

 

 リネットが梯子を降り、息を整え抱き抱えていた白い本を斗真の前に出す。

 

 「それは例の本だね?それが一体…」

 

 「と、とにかくこれを見て下さい!!」

 

 困惑する斗真に白い本を開くリネット、すると開かれたページからまるで投影スクリーンの様に映像が映し出される。

 

 「これは──」

 「アァん?」

 映し出された映像に対し驚く斗真と怪訝な顔をするエレン。

 何と其処には大量のシミーと数体のメギドの姿が映し出されていた。

 

 「野郎……そう言う事かよ」

 小さく舌打ちを鳴らし、懐からガトライクフォンを取り出しグループコールを選択する。

 対象は斗真と己以外の剣士全てと理事長クロエ。

 

 「おい、小説家。場所変えるぞ」

 エレンからの声に並々ならぬモノを感じた斗真は黙って頷き、部屋に集った5人を共に連れ出す。

 

 「みんな、ちょっと着いて来て貰えるかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 ──数時間後。

 

 学院内の土地には陳劉玄の住まう宿直小屋の様な物がある。

 学院の裏手、森の動向が確認出来るよう小さな湖畔の側に建った其所へ剣士達とクロエ以下6名の魔女が集っていた。

 

 「成る程、トキカゼ氏が残していった本はメギド出現を予期する物でしたか」

 

 「訂正、予期ではない出現の感知だ。故に事前に防げるのは精々が知れている」

 

 「ですが、これはかなりの代物だと思います!この本があれば敵の居場所を即見付けられるし、多くの人々を救えますよ!!」

 

 クロエの第一声にセドリックが訂正、アルマが興奮したように本の重要性を力説する。

 

 「しかし何故りねっと殿に託されたのでしょう?拙者達剣士の誰か…若しくはくろえ殿ではいけなかったのでしょうか?」

 

 「さてな、ま、あのクソペテン師の事だから…何らかの意味と意図があるんだろうよ、つかそうじゃなきゃ殴る」

 

 (多分大した意味は無いんだろうなぁ。精々本好きだからとか、図書委員だからとか)

 

 哉慥の当然の疑問にエレンが吐き捨てるが、劉玄は内心で適当な理由なんだろうなと結論付ける。

 

 「それで…これはどうしたら」

 リネットが困った顔で本を広げている。

 

 「本の映像を見る限り、マームケステルに三方から進軍している様に見えるね」

 

 「ヤバいじゃん!どうするの!?」

 

 「先生……」

 

 本から得られた情報を分析する斗真と、大仰に叫ぶラヴィ、ロゼッタが斗真を不安そうに見つめる。映し出される軍勢。特に魔獣の出現が頻発する森側二方向からはかなりの数が確認出来る。

 

 「取りあえずだ、北東側はオジさんが、北西はセドリックと哉慥、街道側からのは残った斗真ちゃん達が担当。ヘルマンはまぁ剣無いしお留守番兼クロエちゃん達学院教師と連携して学院の生徒の護衛ね、ちゃんと他の先生方に協力をしなさいよ?」

 

 「フン、弁えているとも。しかし私が護るのはお嬢様とそのご学友だけだ、他の生徒は知らん」

 聖剣を持たぬ身の上から弁えていると返すも、自身が護るはあくまでエミリアとついでに彼女の周辺の者達と言うスタンスを貫くヘルマン。

 そのまま話が終わったと判断し、スタスタと小屋から出て行く。

 

 「ご心配無く、我々教員が全力を以て生徒の安全を守ります」

 ブレないヘルマンに代わり、クロエが全生徒の安全を守ると断言する。

 そんな中、アルマが劉玄の編成別けに待ったを申し出る。

 

 「待って下さい!!班を別けるなら僕等を三人一纏めにするのは愚策です!誰かがラウシェンさんと組むべきだと思います!」

 

 「うん、普通はそうなんだけどね。オジさん…ちょ~~~と嫌な予感がするのよ」

 

 「同感。街道側の敵が少ないのが気になる。メギド三体にシミーが僅か十数体と言うのが気に入らん、故にライドブックの変更で柔軟に対応出来る手前達が適任だと、小生も激土に賛成する。

 心配無用。此方が片付けば即座に合流する」

 

 年長者達が長年の経験から来る勘に伴った理屈を述べてそれ以降の反論を許さない。

 

 「オッサンとムッツリグラサンが揃ってそんだけ言うなら確かなんだろうよ、大人しく従っとけ真面目ちゃん」

 

 「エレン!!」

 

 「兎に角、これ以上はこの場で言い合ってもしょうがない、ひとまず陳さんの言う通り動こう」

 

 アルマがエレンに喰って掛かろうという所で、斗真が無理矢理にでもと転換を謀る。

 

 「では皆さん、よろしくお願いします」

 締めるようにクロエに言われてしまえば、アルマも流石に引き下がる他ない、直ぐ様劉玄が一番に動き北東へ。

 次に哉慥が血気盛んに、セドリックが速足で小屋を去る。

 最後に残った3人の内、最初に動いたのはエレン。彼は時間帯から人が多いであろうと推測し、自身の頭に紙袋を被り小屋を後にする。

 アルマは未だ得心いかないと態度に表れていたが、剣士の使命を優先せんとエレンの後を追う様に駆け出す。

 最後、斗真が小屋を出るタイミングでティアラが彼に声を掛ける。

 

 「先生!怪我には気を付けて!後…頑張って下さい!!」

 

 「ああ!君達もくれぐれも学院から出ない様に、気を付けてくれ!」

 

 「「「……」」」

 「カメンライダーの出現だー!!」

 「お前と言うヤツは…もう少し緊張感を持たないか!」

 そう言って駆け出す斗真の背を見つめるティアラ達、ラヴィだけが呑気とも思える態度と言い様に、アシュレイが窘める様にツッコむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━マームケステル門外・街道近辺小高い丘━

 

 「ふむ……?想定より行動が早い。メギドを感知する術を手に入れでもしたか………

 ローブの人物が何かに気付いた様に顔を僅かに動かす。

 

 「ふぇ…?」

 

 「君は予定通り、ワタシが呼ぶまで待機だ。何…聖剣の力を使えば隠れる事も容易い

 

 

ジャアクドラゴン

 

ジャアクリード……

 

変身…

 

Get go under conquer than get keen(月光!暗黒!斬撃!)

 

 少女──鳳蝶某に軽く告げ、ローブの人物は月闇にジャアクドラゴンワンダーライドブックを手早くリードし、直ぐ様ライドインテグレーターを押し込み闇の剣士カリバーへと姿を変える。

 

 「ふぇぇえ……(何なん?!変身おっかな過ぎなんやけどぉ。あの時の大地の剣士(おっきいおじさん)と言い、聖剣の変身って物騒過ぎひん?!!?)」

 間近で目撃した変身に戦慄している鳳蝶、もしや己が持つレイピアも仰々しい効果を伴って姿を変えるのだろうかと胸中を不安で満たしてゆく。

 そんな彼女の胸中を、恐らくは理解した上でしかしカリバーは淡々と告げる。

 

 「ではワタシはメギドの後方に付く。君も早々身を潜める事だ

 

 「ふゅへゃ?!」

 

 鳳蝶が間抜けな返事を返す頃には隣の闇黒剣士は姿を遥か前方へと移していた。

 カリバーの左手指に挟まれたワンダーライドブック3冊──その色はまるでこれから己に立ち向かう剣士が誰だか解っているように赤系(クリムゾンレッド)青系(ネイビーブルー)黄系(ライトイエロー)と順に挟み握り込んでいる。

 

 「さぁ…彼等に必要な最後の"一冊"だ。決死を賭して向かって来て貰おうではないか、フフフフフ

 

 仮面に伏された男が嗤う。

 

 「これが果たされれば残る要素は後1つ……我が大願の足掛りの為、失望はさせてくれるなよ?新世代の三剣士達

 

 カリバーは果たして、何を望んでいるのだろうか──

 

 

 TO BE Continued

 

─???──???──???─

 




 闇のタユスカポン…じゃなかった、闇のコヤン年明け一発で来たのにはおったまげました。
 ウマはウマで無料10連ガチャ期間中来たのは水着激マブとフジ寮長が新規でした。
 
 どうでもいい話ですが、デレマスの小梅ちゃんとよしのんとDMJとクラリスさんと茄子さんを見える子ちゃんとクロスした話読みたいですよね!(言い出しっぺが云々)
 
 それではまた次回、お会い致しましょう。
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