MasqueradeRe:Lights ~この世界では本の力を持つ仮面の騎士がいる~   作:ダグライダー

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 こんばんおやすみなさい。
 割りと悩みました4頁目です。
 今回、やっとこさオジさんとストーカー一歩手前の押し掛け従者(自称)を出せました。

 ライザ2買ったので、積んでたライザのアトリエをやっとプレイし始めた私…うん、採取だけで大分時間潰れるわ、楽しい。
 


4頁 特別クラスと謎の男達

 ──男の先生が出来るかもしれない、クラスのみんなはそれに驚いていましたけど……私達はあの時助けてくれた人が先生になるかもしれないと言う事に驚かずにはいられませんでした──

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院・特別クラス前━

 

 女性教師の後ろを追いかけながら剱守斗真は手許の黒い本"ディアゴスピーディーワンダーライドブック"をどうしたモノかと思いに耽る。

 そうこうしていたら目的地に着いたらしい。教師が立ち止まる。

 「トーマさん、到着しました。ここが特別クラスです。教室に入ったら貴方の事を紹介した後、授業に入りますのでその際、生徒達の集中の妨げにならないよう出来るだけ後方の席から授業の様子をご覧下さい。質問などありましたら授業後に」

 女性教師からそのように告げられまぁ妥当だなと頷く斗真。

 教室の扉を開け、女性教師が入室する。

 扉が開いた瞬間に聴こえる姦しい喧騒が教師の入室によって静かになる。そのタイミングで開いたままの扉から斗真も入室を試みる。

 入った瞬間、静まっていた喧騒が今度は別の形で鳴り始める。

 ヒソヒソと互いに隣の席の者同士で会話をしたり、驚き呼吸が上擦った音だったりと、そういう喧騒だ。

 そんな静かだが騒がしいと言った空気に一際大きな"声"が、教室全体に木霊した。

 

 あーーーーーーー?!

 

 絶叫に数人が耳を塞ぐ。声を挙げた少女の隣に座る人物などあまりの大声に迷惑そうな顔をしている。

 と言うか、声を挙げた少女もその隣に座る少女も更に前と後ろに座る少女達にも斗真は見覚えがある。

 

 「うるさい!バカウサ!」

 隣の少女──アシュレイが声を挙げた少女に苦言を呈する。

 「ラヴィさん静かに」

 更に教師が窘めた事により口許を抑えてそのまま立ち尽くす。

 「ラヴィさん、席に着いて下さい」

 教師に言われてやっとの事座る声を挙げた少女──ラヴィ。

 これにより奇しくも教室全体が正しく静かになる。

 それを見計らって教師は教壇から教室を見渡し口を開く。

 「授業の前に…皆さんも気になっているでしょう御仁について紹介します。新任の教師候補として当学院に着任予定となる──」

 そう述べつつ教壇のスペースを空ける教師、自分で名乗れと言う事か。

 見渡せば襟元が蒼、紅、黒と色分けされた生徒達が階段状の机に思い思いに座して過ごしていた。

 「えー……初めまして剱も「ツルピカトースト!」ええぇ…」

 そんな少女達に睥睨される中、名乗ろうとしてラヴィの大声に出鼻を挫かれる。しかも以前に間違えられた名前より悪化している。

 

 「ラヴィさん?」

 教師が眼を鋭く尖らせる。

 

 「バカラヴィ……」

 「あれ?違うっけ?あれぇ?」

 呆れ果てるアシュレイの横で首を傾げて思考を疑問符まみれにするラヴィ。

 場を満たしていた緊張を孕んだ空気が二度の絶叫により完全に霧散した。

 期せずして……と評して良いのかは判らないが、斗真としても張り詰めた空気と針のように刺さる視線が少なくなった事に安堵し、心の中でラヴィに感謝を述べる。

 

 (ありがとうラヴィちゃん、でもその間違え方はどうかと思う…)

 

 途もあれ、弛緩した空気の中改めて軽く深呼吸をし生徒達を見据える斗真。

 生徒達も改めて目の前の青年に注目する。

 

 「改めまして、皆さん初めまして剱守斗真です。故あって此方の方でお世話になる予定です。えー…今回は皆さんの様子を見学させて貰います」

 教師云々は別としてもお世話になる事に変わりは無いので学院の生徒達の顔を憶えておいても損はない。

 逆に彼女達にも顔を憶えて貰う事も此処で生活する上で重要だ。

 という訳で彼女達の顔を見回していく、まず目に着くのは自分が助けた少女達だ。

 先程場を騒がせたラヴィとアシュレイ、驚きこそしていたが好意的に受け入れてくれているだろうティアラは此方に手を振ってくれている。

 ロゼッタとリネットは軽い会釈と目配せで此方も好意的だと判る。

 他、此方に欠片も興味の無さそうな顔をした紅い制服を着た2つ結びお団子で藤色の髪の少女。

 その隣で頬杖をつきながら此方を吟味する様に視線を送る背の高い桃色髪の少女。

 また別の席に視線を巡らせば、見慣れぬ相手が居るからか胸元のボードで口許を隠す人見知りらしき空色の短い髪の少女。

 その少女の頭を撫でる、彼女と同じくらいの薄紅のツインテールの少女。

 そしてツインテールの少女同様、空色の髪の少女を宥める金髪に褐色肌の快活そうな少女。

 と、そこまで視線を巡らせた所で、前方の席から一際敵意が籠った視線を感じ、斗真が其方へ視線を向ければ襟元が黒い制服を着た深い紫色の長髪に紅い瞳の少女が斗真を鋭く見据えていた。

 あまりにも強く睨んでくるので斗真としても何か気に障る事をしたのかとたじろぐ。

 すると深紫色の少女の隣に座る同様の制服を纏う桜色のサイドテールの少女が口を開き、彼女へ何事かを耳打ちすると、突如として深紫色の少女がサイドテールの少女の頭を力強く叩く。

 

 (?!今、物凄く激しい音がしたんだけど……!?)

 

 斗真が驚くのもムリは無い。絵図はバンッ!だが音はズバーン!とドゴーンである。

 音の例えが漫画過ぎるが実際そうとしか言えないのでそうなのだ。

 そんな凄絶極まる音を立てたにも関わらず平然とした顔で叩いた少女に些か批難めいた視線を送るサイドテールの少女を見て斗真は戦慄を憶える。

 

 (キャラが濃い……!全体的に個性的だけど、あの娘達が何か一番濃い!!)

 

 恐らく主従であろう少女達のやり取りを後ろで笑いながら見ている獣っぽい印象を受ける茶髪の少女も含め実に濃い少女達だ。

 

 「皆さんお静かに」

 

 女性教師の再びの鶴の一声で少女達は静まる。

 「ではトーマさん、後ろのお好きな空席に着席して下さい」

 「あ、はい」

 一連の流れに困惑しながらも、教師に言われた通り一番後ろの座席に座る為、階段を登って行く。

 そうして取り敢えず、黒板が良く見えるであろう中央寄りの場所に着席し教室を見下ろす。

 

 (入った時も思ったけど……空席が多いな。それに制服の色が違うのも何でなんだろうか)

 

 パッと見で獲られた情報からでも既に幾つか疑問があるが、今は少女達の授業風景を見学する事に意識を向ける。

 斗真は知る由も無いがこの時、特別クラスに所属する生徒は此処に居る者達ばかりでは無く、これまた彼の預り知らぬ事ではあるが、その中でも極東の地"ヤマト"からの留学生三姉妹が+αと共に諸事情により里帰りをしていたのである。

 しかしそれはまた別の話。

 途もあれ斗真が座席に着いた事を確認した教師が授業を始める。

 

 斗真はそれを興味深そうに見守るのであった───

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院・???━

 

 多くの生徒を擁する学院の敷地には生徒も正しく把握していない場所がある。

 その1つ、丁度特別クラスの様子を外から伺える場所にバードウォッチング等に使用される様なオペラグラスを眼に当てて窓から覗ける少女達の授業を見守る影が居た。

 

 「……………誰だ、あの男は!」

 オペラグラスを握る手に力を込めながら、ワナワナと身体を振るわせる挙動不審な青年。

 「おのれ……お嬢様に睨まれるなど、なんて羨ま…けしからん!一体何なのだ奴は!!」

 怒りに震える青年の声に驚いた鳥達が羽ばたく。

 因みに青年の寝そべる地面の下にはきちんとブルーシートが敷かれている。

 

 「お前さん……何をしてるんだね……」

 

 そんな怒りに打ち震えている青年の後ろに何時の間に近付いていたのか、大柄な男性がツッコミを入れる。

 その声に青年は咄嗟に反撃が出来る体勢を取りながら立ち上がる。

 「むっ?!何だ…貴様か、貴様には関係の無い事だ。さっさとあっちへ行け!」

 自分に声を掛けてきた人物が知己と判ると途端に興味を失い、ぞんざいな対応をする青年。

 対して男性は仕様の無いと言わんばかりに溜め息を吐きながら頭を掻く。

 「愛しのオジョウサマに御執心なのも結構だがね、せめてその不審者極まる行動は控えなさんな。オジさんビックリして飛び起きちゃったよ」

 「またその辺で寝ていたのか、やる気が無いにも程があるな。そんな体たらくでリュウトの姫を護れるのか?」

 オジさんと称する男性が青年に文句を呈すると、青年は青年で男性に苦言を吐く。

 

 「オジさんは良いの。ここは割りと安全だし、御姫さんは強い娘だし、そもそもオジさん、引退したいのを国が御姫さんの護衛に付けてムリヤリ任期延ばされてんだから」

 「はん!何が引退だ、貴様の聖剣は未だ後継者すら現れて無いだろうに。第一、未だ十分現役を続けられるだろうが、老け込むには早いぞ」

 「そりゃあお前さんが若いから言える事だ。オジさんこれでも見た目より歳いってんのよ?四十路よ四十路。そろそろ五十手前だしいい加減引退したいのよ、後継者はその内どっかから降って来るでしょ」

 そう言う男性はとても四十代に見えない。

 無精髭を生やしてこそいるが、その見た目は三十前半だ。

 「リュウトは来訪者の出現率が低いのか?まぁ私には関係無いが…それよりも今はあの男だ!一体何者だ?!クロエは何をしているのだ!!?」 

 憤慨し地団駄を踏む青年の手から男性はオペラグラスを奪い取り、彼が見ていた教室を覗く。

 「はは~ん、成る程成る程…アレがお前さんの怒りの原因かぁ、そう言えばアルマの坊っちゃんが何か言ってたな……つまりはあの青年が烈火の……」

 「何っ?!私はそんな話聴いていないぞ!どういう事だ!!?」

 「いやお前さん…ガトライクフォンの呼び出しに応答しなかったじゃないか。それにメッセージも送ったんだぞ?まぁそれも既読付いて無かったが……」

 「何?!……本当だ」

 男性に言われ慌ててガトライクフォンを取り出し着歴とメッセージグループの履歴を確認する青年。

 「ま、お前さんが危惧するような事にはならんだろ、オジョウサマは男嫌いだし、烈火はウェールランドに帰属するから必然、あの坊やはオジョウサマにもお前さんにも関わらんだろ……多分

 実際にはバリバリ関わる可能性が大であるのだが、彼等は今は未だそれを知る事は無い。

 「だとしても!何故、お嬢様のクラスに居るのだ!」

 「それはオジさんも知らない。そこはクロエお嬢ちゃんに訊きなよ。後、お前さん、クロエお嬢ちゃんより歳下なんだからもうちょい敬いなさいよ」

 男性が青年のクロエに対する態度を改善するよう最後に付け加えるが青年の耳には最早届いていない。

 「くっ、あの男…後で問い詰める!」

 「やれやれ……」

 男性は嘆息すると青年を放ってどこぞへと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━フローラ女学院・特別クラス━

 

 斗真という異邦人をクラスに迎えた事により、最初の授業はこの世界の基礎的な歴史の復習という出だしとなった。

 態々、自分の事を考慮して貰って申し訳ない気持ちがあったが、どうやらもう1人復習が必要な人物が居たようで、その人物が斗真も良く知る元気溌剌印の金髪ツーサイド少女であった事に苦笑を漏らすのであった。

 

 途もあれ、授業内容は斗真としても興味深く、もし今目の前に原稿用紙とペンがあれば出来はどうあれ何か1つ、物語を綴っていたかもしれない…そう思えるくらいのめり込んでいた。

 

 そうして気が付けば座学は終わりを迎え、生徒達も教室に残るのは疎らな人数と化し、そこで斗真は自分が如何に話に没入していたかを自覚する。

 流石に自由時間まで教室に居座るのは据わりが悪く、なるべく静かに退室する。

 すると廊下では女性教師が待機しており、どうやら斗真が訊ねて来るのを待っていたようだ。

 「如何でしたか?何か理解が不明瞭な所などありましたでしょうか?」

 「えー…正直分からない事だらけで何処から訊ねたモノかと思いますけど……取り敢えず、生徒さん達が制服の色が違うのって何でなんでしょう?」

 必死に頭を回転させいの一番に出た質問である。

 教師はその質問に微笑しながら丁寧に答えてくれた。

 その内容を要約するとこうである。

 

 1.学院の生徒は三段階でランク別けされており、優秀者から順に黒【ノワール】、紅【ルージュ】、ラピス【蒼】と別れており、学年は関係ないそうだ。

 

 2.そして授業の成績や学院から指示されたミッションを行う事で得点を稼ぎランクを上げ、卒業に至るのだとか。

 

 3.ランクは個人単位ではなく班単位の為、個人の過失がそのまま連帯責任で班の失点に繋がるらしい。

 

 「成る程……あの、じゃあさっきのラヴィちゃんの態度なんかは……」

 先程、自分が現れた事で大声を挙げた少女の処遇を思んばかる斗真、教師も斗真が言わんとする所が解ったのか彼を安心させる為の言葉を掛ける。

 「確かにラヴィさんが所属する班は問題も多いですが、あれくらいならば許容範囲ですよ。まぁ…その後の受け答えの内容に関しては擁護出来ませんが…」

 どうやら斗真の事で失点されてしまう事は無いらしい、しかしそれとは別に彼女達の班──ティアラやリネット、ロゼッタ、アシュレイ含めかなりギリギリな立場であったのは流石に斗真としても何と言って良いのか分からなくなったが……。

 

 「他に何かありますでしょうか?」

 

 女性教師からのその問いに、斗真はならばと次の疑問をぶつける。

 

 「教室には空席も幾つか見られましたけど、クラスの人数はあれが普通なんですか?」

 あれ程の規模の学院であればもう少し生徒が居そうだと思い出た質問である。

 「そうですね、基本的に生徒がどの授業に参加するかは自由となっているのです。ただ今回特別クラスに関しては、トーマさんが担当する事になる予定との事で諸事情により不在の生徒を除けば、あの場に居た人数で全てとなります」

 大学の講義よりも自由だなと言うのが斗真が抱いた感想である。

 しかしそう言った授業事情であれば己としても幾ばか気分は楽と言うもの。

 自分が教鞭を振るったとて教えられる事など限られている。しかし、参加自由ならば最低限の知識でも体裁くらいは保てるかと斗真は安堵するのであった。

 

 「ところで、次は如何なさいます?生徒の大半は実技実習に参加する事になりますが…そちらも見学致しますか?」

 女性教師から出た質問に斗真は暫し思案し返答する。

 「じゃあ折角なんで…お願いします」

 「分かりました。ではグラウンドの方でお待ち下さい。生徒達は着替えがありますので」

 実技実習ならば当然の事、それも年頃の少女となれば運動着に着替える行動1つとっても時間が掛かるのだろう。ならばと斗真は授業が行われるグラウンドの場所を教師に訊ね、先にその場で待つ事を決めた。

 

 

 

 

 

 「思ったより迷わず来れたな…」

 教師と廊下で別れ、己が身一つで学院を歩く事数分。

 予想に反して一番乗りでグラウンドに出た斗真は待ちぼうけを喰らう。

 あまりにも暇なモノだから折角だし、クロエから受け取ったワンダーライドブックを確認してみようかと懐からディアゴスピーディーを取り出す。

 

 (やっぱりベルトに装着して発動するんだろうか?)

 そんな事を思い、同じく仕舞っていたソードライバーを装着しディアゴスピーディーを装填しようとした所に見知らぬ声が掛かる。

 

 「ちょいと待っただお前さん。こんな場所で聖剣を出すなんざ、何を考えてんのよ?」

 

 声の主……目の前に現れた大柄な無精髭の男性は待ったを掛ける。

 「あ、いや…その……待ってる間暇だったから貰ったコレがどういうモノなのか試そうかなぁ…なんて」

 行きなり登場した見知らぬ男性の威容に怯えつつ質問に答える斗真。

 そんな彼の様子に気が付いたのか、男性が苦笑しつつ頭を掻く。

 「あー、いや別に怒ってるとかじゃないのよ。ただそのライドブックはドライバー無しでも発動出来るから、ドライバーは仕舞いなさんな」

 威容に反して物腰軟らかな口調に斗真も安堵し態度を改める。

 「そうなんですか、わざわざ教えて頂きありがとうございます。えっとそれで…貴方は?」

 「他人に名前を訊ねるならまずは自分から名乗るもんだよ。まぁ良いがね。オジさんは……そうだね、この学院の警備員みたいなもんだね、ま、不良警備員だけどね」

 無精髭の男性の言葉に確かにその通りだと思い、改めて斗真は彼に礼と名乗りを挙げる。

 「失礼しました。改めてありがとうございます。自分はこの度此方の学院で教師としてお世話になる予定の剱守斗真と言います」

 まだ座学の授業を見学しただけだが、斗真の中では既にこの学院で働いてみても良いかという思いがあった。

 そんな斗真の自己紹介に男性は暫し値踏みする様に視線を巡らせ、何事かを納得すると改めて斗真が持つディアゴスピーディーワンダーライドブックの事を斗真にレクチャーし始める。

 「ふーん、成る程ねぇ…それでか……。ま、ともかくだ、ソイツはフツーに開いても()()()()試してみなよ」

 「?…解りました」

 男性の物言いに些か気になる事はあったが、言われた通り表紙を開く。

 

 

『創刊、ディアゴスピーディー!』

 

 開いた瞬間鳴り響く、本のタイトル。

 開かれたページに描かれたのは機械の模様──折り畳まれたタイヤのホイールだ。

 

 

『発車爆走!!』

 

 その音声と共にディアゴスピーディーが斗真の手から離れ、空中で巨大化し変形を開始する。

 

 『タイヤを~開け~♪真紅のボディが目を醒ます~♪』

 

 そして轟く奇妙な唄とガコンガキンと鳴る変形音。

 

 

『剣がシンボル。走る文字。毎号、特別加速!』

 

 

『ディアゴスピーディー~♪』

 

 そして変形を完了させ目の前に降り立つ鋼鉄の騎馬。

 ライドマシン"ディアゴスピーディー"が斗真の前に現れたのであった。

 

 「えー……」

 正直どんなリアクションをして良いのか解らない。だってそうだろう、開いた本がいきなり飛んでいきなり唄い始めて、いきなり変形したのだから、斗真としても微妙な反応をする他無い。

 「っく…くく、まぁ、初めてコイツを見ればそうなるわな。いやそれにしても、外で起動したのは正解だったのよ。もし室内で開いてたら危なかったなぁ?」

 笑い声を抑えながら斗真に話し掛ける男性、正しくその通りなのだが、目尻の涙は拭っておいてほしい。

 「あの…因みにコレ、どうやれば戻ります?」

 ライドブックの正体が知れた為、誰かの目につく前に片付けたい斗真はすがる思いで男性に訊ねた。

 「簡単簡単!触れながら戻る様に念じれば良いのよ」

 聞いた瞬間、即座にディアゴスピーディーに触れ、「戻れ!戻れ!」と念じる斗真。

 その甲斐あってか、真紅の装甲のバイクは元のワンダーライドブックへと戻っていった。

 一連の光景を見届け、男性に再び御礼しようと正面を向けば、既に彼の姿は無かった。

 

 「名前…訊いてないや…」

 

 立ち尽くす斗真。そんな彼が茫然としているグラウンドに着替えを終えたのかやたら露出にフェチズムを感じる運動着を纏った生徒達が現れるのであった──

 

 TO BE Continued!!?

 

 

─ブレイブドラゴン─ライオン戦記─

 





 次回は何とか同時変身まで書けたら良いなぁ…。
 
 因みに私、変身ヒーローモノは大好物ですが特に好きなのは実は悪役だったりします。
 キャラクター濃いのが多いですよね、鮭とか(それは戦隊だろうと言うツッコミは流します)
 勿論ヒーロー自体も好きです。
 実は読み切り載せる時もラピライにクロスさせる作品の候補にはセイバーの他にリュウケンドーがあったと言う裏話的な事を暴露しておきます。
 それではー
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