カードに恋した決闘者   作:島夢

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よろしくお願いします!

お見苦しい文かもしれませんが…

ゆっくりしていってね!


第1話

―――なんでだよ!?いいじゃねぇか!―――

 

―――そんなカードのデッキで勝てると思ってるのか?だとしたらとんだ大馬鹿だな―――

 

―――ッ!?そんな…カード…?ふざけんな!!ぜってぇ許さねぇぞ!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――まだアイツあのデッキ使ってるよ…馬鹿じゃねぇの?―――

 

―――あんな見た目だけのカードで勝てると思ってんのかよ―――

 

 

 

 

 

なんで…みんな…みんな…みんな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつらのこと馬鹿にするんだよッ!!………はぁ…はぁ…」

 

 

また髄分を懐かしい夢を見たもんだな…

というか…

 

 

「この人から呼び出されるとか…いやな予感しかしないんだけど…」

 

 

俺の携帯には…『海馬社長』の文字がある…

そして携帯が鳴る

ワンコールもしないうちに出る

 

 

『ほう…出るのがはやいな』

 

「ええ、まあ…というか、今何時だと思ってるんですか?」

 

『昼の一時だが?』

 

 

自信満々に言ってるのが手にとるようにわかる…

社長…?ええ、そうでしょうね、そうだろうとも

 

 

「ええ、そうでしょうね………そっちではなッ!!時差を考えてくださいよ!」

 

『上司への口の利き方がなってないな、まあいい今すぐ本社に来い今俺も向かっている』

 

「いや、そっちが昼の一時ってことは時差かなりある位置から向かってますよね?つまり今から俺が行っても数日待つことになるんじゃ…」

 

『用件は伝えた、ではな』

 

「ちょ!?まっ…『ツーツーツー』…おいおい…冗談だろ?仕方ねぇ…行くか」

 

 

あれでも俺の上司だし…

お金貰ってるわけだし…実質ほぼ働かずに

食えなくなって死ぬのはいやだしなぁ…

さっさと行くか

服を着替えて

 

デッキと財布を持ち

家から出る

 

 

「本社って…結構すぐ近くだもんな…歩いたほうが速いな」

 

 

そういえば…今日は『俺の嫁たち』誰も出てこないな

まだ寝てんのかな?

まあ、まだ朝の4時だから仕方ないか…

 

そう…まだ4時なんだよ!なんなんだあの社長!

朝4時にいきなり出なかったらおそらくクビなんていうスリリングなモーニングコールよこしやがって!

ちっとはこっちの予定も考えてくれよ!

とか思いながら歩いていると…

 

俺の前を歩いている人が倒れた…

うん、倒れた…

 

 

「な、なにィ!?」

 

 

ちょっと待て、なにが起こった!?

なんでこんなことになった

 

 

「だ、大丈夫か!?」

 

 

すぐこいとは言われたけど、流石にあの社長でも時差がかなりあるところからここまで来るのにかなりかかるはずだし、この人を病院までつれていくことはできるだろう

 

 

「大丈夫…少し…無理をしすぎただけ…」

 

 

駆け寄ったが、しっかし無表情な…

というか、取り合えず救急車でも呼ぼうか?

銀髪…綺麗だけどな

顔も可愛いし

まあ、そんなことは今はいいか

 

 

「救急車呼ぶぞ?」

 

「必要ない…」

 

「いや…倒れたまま言われても説得力が欠片もないんだが…」

 

 

まあ、本人がいらないっていうならそれでいいや

 

 

「んで?何かして欲しいことはあるか?というか、取り合えず立てるか?」

 

「自分で動くのは不可能…家まで送って欲しい」

 

 

なるほどね…はいはい

まあ、大丈夫だろ

 

 

「わかったよ、家どっちだ?というか、どう運べばいいんだよ」

 

「背負うのが一番…」

 

 

マジかよ!

でも周りに人いないよな?

まだ朝早いし…

だ、大丈夫か…?

通報されないよな?

 

 

「はあ…んじゃ、行くぞ」

 

 

俺はためいきをつき、そういって倒れた彼女を背負って歩き出す

はあ…ここを警察の人に見られたりしたらやばそうだな

そしてもっとやばそうなのが…

 

 

「へへへ、兄ちゃん、いいもん背負ってんじゃねぇか」

 

 

これだよ…そして人を物扱いするな

人権侵害だぞ

二人か…

頭の悪そうな兄ちゃんたちが話しかけてきた

そして最初に話しかけてきた奴とは違う奴が…

 

 

「それこっちに渡してくれよ、大丈夫だ、俺らが責任持って送り届けてやるから」

 

 

めんどくせぇ…

おいおい、もし社長が電話かけた場所が超高速旅客機(ブルーアイズみたいな見た目のあれ)だったら間違いなく遅刻だぜ…

いや、大丈夫だ、まだ間に合う

 

 

「と、言われてるが…?どうする?」

 

「問題ある…彼らでは私を安全に送り届けるのは不可能」

 

「と、言われてるが?」

 

 

というか、この子特徴的なしゃべり方だな

覚えやすい…

髪の色も珍しいしな

 

 

「はあ?しらねぇよそんなの、というかさっさと渡せっていってんだよ!」

 

 

いきなり殴ってきた

取り合えず、この子背負ってたらかわせないので顔面にパンチを受ける

 

うわぁ…全然きかねぇ…全然痛くねぇ

 

社長に殴られたらめちゃくちゃ痛いのに…

 

 

俺は一切微動だにせずに受ける

 

だってこけたら背負ってる子がつぶれちゃうじゃん

 

というか、実は背負ってるのかなり役得なんだよね

ん?なんでって?胸部のふくらみがね…

すげぇ柔らかいよ

 

 

「な、なんだ…?効いてないのか?」

 

「んなしょぼいパンチ効くかよ」

 

 

だって本当に痛くないんだもんなぁ

このまま喧嘩したらいじめてるみたいになりそうだ

 

 

「ッ!ならデュエルで勝負だ!俺らが勝ったらその女を置いていけ!俺らが負けたら大人しく帰る」

 

 

うわぁ…恐ろしいほど俺にメリットがねぇ

しかも俺らって言ったよな?

つまり2対1?マジで?

俺自分で言うのもなんだけど弱いよ?

昔はよく馬鹿にされたなぁ…

 

あいつら、俺の悪口だけじゃなく『あいつら』の悪口まで言うんだもんな…ッ!!

 

 

「ヒッ…」

 

 

おっと、前のがらの悪い兄ちゃんたちが怯えてる

思い出して怒るなんて、俺もまだまだ若いな

 

 

「といってるが?」

 

「あなたなら問題ない」

 

 

どこからその自信がわくんだか…

可愛い顔して中々きもが座ってんな、おい

とりあえず背中から降ろして…

 

 

「んじゃ、まあ…」

 

 

「「「決闘(デュエル)」」」

 

 

宣言しながら俺は思う

ああ、これは間違いなく遅刻だな…と




社長はリアルファイト強い…
時期的にはGXのはじまる2~3ヶ月前です

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