スマブラルールでワンピース無双   作:はじめのウッホ

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ゴア王国で無双

 主人公交代の儀式は終わったし、とりあえずこの国ぶち壊して王にでもなるか。

 どうせ住人に嫌われているクソみたいな貴族と王の国だしな。ドラゴンは民衆主体の革命を望んでいるが、ルフィはそんなものおかまいなしにぶち壊す。海賊なんてそれでいいんだよ。俺はゴリラだ。脳筋戦法こそ野性味。

 

「ウホホホホホオオオイ! 俺はゴリラだ! 今日この国の王をぶっ潰し、俺が王となる! 成り上がりたいやつは、俺と来い! 決行は夕方6時だ!」

 

 脳筋と言っておきながら見苦しいかもしれないが、少しは味方がいないと恐いので、グレイ・ターミナルで宣伝しておく。城が燃え始めると多少恨みや略奪のために戦うやつは戦うだろう。期待はしない。

 

「なんだあいつは?」

「ゴリラの人形? よく出来てんなあ」

「変態だなありゃ。けっけっけ」

 

 グレイ・ターミナルのジジババ共はやさぐれていた。しかも栄養失調且つボロボロだから貧弱でいかにも弱そうに見える。やはり期待はできないな。不安になってこいつらを味方につけようなんて、バカな考えだった。やはりゴリラは脳筋なのか。

 

 バナナを食いながら英気を養う。直に夕方になる。グルグルパンチを溜めて、樽に食糧と武器を入れて、準備は完了。よし、国を落とすか。まあどうせ今のルフィに手も足も出ないような雑魚しかいないから楽に勝てるだろう。

 

 夕方の作戦決行を伝えているから、門近くの衛兵の動きが忙しない。だが残念ゴリラの握力ならば外壁のわずかな突起を掴み、よじ登ることが可能。城壁の高さに対する安心が仇になったな。

 

「ホッホッホッホ。ウホホー」

 

 俺は素早く城壁を登りきり、やつらをバカにするようにアピールして煽る。そのまま内部へと降り、王城へと駆ける。

 住民が俺を見つけて叫ぶが、問題ない。衛兵が駆けつけるより俺が王城に着くほうが速い。

 

「ホッホッホッホ」

 

 四速歩行のゴリラは元々人間よりもはるかに速い。それが鍛えたミンク族ともなれば時速300km/hをも超える。たぶん超えているはず。人間に追いつけるはずもない。目で追えているかも怪しい。

 王城の目前には衛兵がたくさんいた。さすがに気付かれた。だが問題ない。

 

「あそこだ! あそこにいるぞー!」

「どうやってバレずに?」

「だが間抜けなゴリラだ! 自分から最も守りの厳重なこの場に姿を現すとはな!」

 

 衛兵は笑いながら銃口を向け、発砲。俺はガードと緊急回避を使ってそれらをいなしていく。

 

「なんだ? 銃が効かないのか?」

「なら大砲だ」

 

 待ってました。飛んできた砲弾。俺は軽くジャンプしてそれを掴み、投げ返す。

 

「うわっ」

「ぎゃあああああ!」

 

 吹っ飛んでいく衛兵達。さて、城に進もうか。城の前にはまた門があり、俺を危険と見て閉めているが、どうでもいい。閉まってからでもゴリラの握力なら僅かな凹凸を掴んで問題なくよじ登れる。もっとも、グルグルパンチなら門ごと壊せるだろうがな。

 門を上りきり、飛び降り、さらに駆ける。

 

 

「はやっ」

「な、なんだあのゴリラは!?」

「ふつうじゃないぞ! あんなゴリラ見たことがない!」

 

 銃はガード。砲撃は持って投げ返す。ジャンプ弱攻撃やグルグル二段ジャンプ。変幻自在の攻撃で衛兵を翻弄し、着実に上っていく。

 

「王が危険だ! 何としても死守せよ!」

「撃てぇえええい!」

 

 さらに上り続けると、さすがにやや強そうな衛兵が出てくる。だが、問題ない。ルフィよりずっと格下。今更銃が効くはずもない。

 

「この銃弾には痺れ薬をたっぷり塗ってあります。さすがにやつも……」

 

 とか何とか言っているが、覇気ガードと緊急回避は完全防御。毒を塗ることも叶わないのである。

 そして、とうとう王の部屋に。

 

「まあ! なんで野蛮な獣がここにおりますこと! 衛兵は何をやっていなくもないのかしら?」

 

 変な喋り方のやつは、王妃だな。王は、どこだ?

 

「く、くく、来るなああああああ! ば、化け物めえええええ!」

 

 たらこ唇の、王冠被っているやつ。カーテンの後ろに隠れていた。こいつが王か。名前は何だったかな。忘れたけどどうでもいいか。

 

「ほっほっふ」

「ぐっ、ぐあっ、がはっ」

 

 弱攻撃三回で、王はぶっ飛んだ。何という弱さ。一般人よりやや弱いくらいの吹っ飛び方じゃないか。

 

「お前は、最低の、王だ」

 

 もう一度弱攻撃三回。おもしろいように飛び跳ねる王。縦横無尽に部屋を荒らしていく。高級品が壊れるのはちょっともったいないかもしれない。

 本来は俺の攻撃は吹き飛ぶだけで怪我しないのだが、吹き飛んだ王は倒れたまま動かなくなった。死んだフリでやり過ごそうと言うのだろう。俺は瀕死の体をした王に近づき、つかみ、持ち上げる。

 王はぐったりしている。やはり死んだフリか。

 

「キャアアアアアアア! ステリーィイイイ!」

 

 王妃は死んだフリまたは気絶したフリの王を見て発狂し、気を失った。と、衛兵の足音がする。俺が素通りしていた無事な衛兵が近づいてきているな。このままでは囲まれて長い戦闘になるだろう。面倒くさいがやらねばなるまい。

 だが、その前に。俺の能力では王を殺せないが、王が変わったと示すために、俺が王を潰した証拠は見せておかなければな。

 

「貴様ぁあああ! 王を放せ!」

「人質とは卑怯だぞ! ゴリラの癖に!」

「ふん。違うな。王はこいつではない。この俺だ!」

「は?」

 

 俺の宣言に固まる衛兵達。ここらでいいだろう。俺は王を軽く上になげ。

 

「ウホウ!」

 

 窓に向かって、グルグルパンチで殴り飛ばす。

 

「ンぎゃああああああああああああああああ!」

 

 王はガラス窓を突き破り、遙かかなたへと飛んで行った。

 

「見ろ! 今日からはこの俺がこの国の王だ!」

「撃てぇええい!」

「お前達は早く王を助けに!」

 

 衛兵は俺の宣言を無視し、王の救助と俺の討伐の二手に別れた。心なしか、というか明らかに王の方へと走っていく人間が多い。俺と戦いたくないためだろう。それに王の心象をよくすれば戦わずとも出世させてくれる。俺を逃がしたことによる町の被害など全く給与に影響しない。悲しいかな腐った国のルールとはそういうものなのだ。

 居残った勇敢な少数をボコボコにし、縄で縛る。そして説教してやる。

 

「いいか、今日この時、俺は王を討ち取った。この国で最も強い力を持つのは俺ということだ。ゆえに俺が王なのだ」

「馬鹿馬鹿しい。獣の理屈だ」

「ゴリラが王になれるわけないだろ!」

 

 せっかく教えてあげているのに、人間達は聴く耳を持たない。ならいいだろう。説明してやる。

 

「お前達は弱さを隠すために自然界の絶対的なルールを忘れたフリしているだけだ。弱肉強食。それが唯一にして絶対のルール。サルでも知っているぞ?」

「お前もサルだろうが!」

「ゴリラだ!」

 

 バカなことを言ったやつに、グルグルパンチをお見舞いする。バカは吹っ飛んで言って星になった。

 

「た、確かに、なんであんなやつが王だったんだ?」

 

 ほう、今のでだいぶ聞き分けがよくなったようだ。

 

「お、おいお前!」

「俺は庶民の出でね。もともと王侯貴族が気に食わなかったんだ」

「俺も貴族は嫌いだ。だって実力は俺の方が上なのになんであの偉そうなだけの雑魚が護衛隊長なんだ? おかしいだろ」

「だが、そいつらは吹っ飛んでいった」

「お、おい。お前ら正気か?」

 

 まだ粘っているやつもいるが、半分くらい俺の味方になった衛兵がいるぞ。やはりこの国の王侯貴族は嫌われまくっていたということだろう。

 

「ゴリラ王、報酬は弾んでくれますか?」

「ふん。弱肉強食なのだから、お前が強いのであればお前はこの国の中で偉くなる。当たり前のことだ」

「へっへっへ。そうですか」

「じゃあ俺もそうしようかな」

「お前等、バカだろ。プライドはないのか?」

「お、おい。あいつゴリラだぞ。おいおい」

 

 続々に俺に頭を下げる衛兵達。1人が決断すると他も続く。よし、いい流れだな。

 

「そうだな。景気づけにグルグルパンチで1人ずつ吹っ飛ばしてみるか。反抗勢力は」

 

 俺は肩を回しながら未だに反抗的な者達を見る。彼等は驚き恐怖した後、こびるような笑顔になった。

 

「い、いえ私は大丈夫です! ゴリラ様が王でも!」

「ゴ、ゴリラ王ばんざあああああい!」

「ばんざああああああああああああああい」

 

 こうして反対勢力は、極一部の貴族を除きいなくなった。その一部の貴族も、全員星になってもらった。

 こうして俺による国取りはわずか一日にして完了したのである。

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