なので性格が少し違う部分があるかもしれません
それでもいいという方はどうぞ!
今回は妖夢sideとなっています
【不味いわよ!!】
「ここが試験会場」
初めての経験に胸の鼓動が治らない
しかし、こういった学校に通うチャンスをくれた幽々子様の為にも必ず受かってみせる
「そこで何やってんだ?」
「うえ?!」
自分に喝を入れている最中に突然声をかけられた為
変な声を上げてしまった
「お前も試験受けんのか?」
「そ、そうだが・・・」
「なら一緒に行こうぜ」
「わ、わかった」
どうやら同じ受験者だったらしい
「俺、幸平創真、よろしく!」
「魂魄妖夢です」
「魂魄ってなんか呼びずらいな妖夢でいいか?」
「構いません」
「じゃあ妖夢、行こうぜ」
どうやら悪い奴ではなさそうだ
入り口のドアを開け道を進んでいく
試験会場と思われる場所に着くと教室を埋め尽くすほどの人がいた
「こんな受けんのかすげぇな」
「そうですね、やりがいがありそうです」
「お前って意外と熱い奴なんだな」
「別に普通だと思いますが」
幸平と雑談を交わしていると急に生徒たちが雪崩のごとく教室から出て行った
もう試験が始まったのか?と思いながら周りを見渡すが
まだ始まってはいないようだ
「受験者は”0”ね
緋紗子、今日は試作のスイーツを作ろうと思うのだけれど試食を頼めるかしら」
「はい、喜んで!」
どうやら私たちに気づいていないらしい
「あ、あn「あの〜試験受けたいんだけど?」
私に被せるように幸平が試験管らしき女性を呼ぶ
「私が試験官と知って試験を受けようとするなんてよほどの自信家なのかしら?
あるいはただの馬鹿かしら?」
「は?知らねぇよ、妖夢は知ってるか?」
「私も存じ上げません、すみません」
「貴様ら!薙切えりな様を知らないと言うのか!!」
御付きと思われる女性がすごく怒っている
「すみません」
「うん、知らね」耳ホジホジ
「貴様ら!!」
「緋紗子、いいわ試験を受けてあげるわ
内容は先ほど言ったとうり”卵”を使った料理で私を唸らせたら合格よ」
卵・・・何を作ろうか迷うな・・・
しかも試験ということは普通の品を出せばいいというものではないだろう
ならばあれしかないな!
作る料理を決め食材に手を伸ばす
作業をすること數十分先に完成したのは私のようだ
完成した品を試験官の所に持っていく
「これは?」
「出汁巻卵です」
自分の料理を自信満々に差し出す
「・・・あなた、私を舐めているの?こんな庶民料理、食べる価値もないわ!」
「え?!そんな、困ります!」
「そんなこと私には関係ないわ」
「・・・わかり、ました」(´・ω・`)
私は料理を下げる
すみません幽々子様
折角のチャンスをモノにできませんでした
「何してんだ?」
「幸平・・・私は不合格だった」
「不合格って食ってすらねぇじゃん!それっておかしくね?」
「いえ、私の実力不足ですのでお気遣い・・・なく」
話している最中、我慢できずに涙が一つ流れてしまった
「・・・ちょっと待ってろ」
「え?」
幸平はそう言い残し、試験管の元へ向かった
ここからでは遠くてよく聞こえないが
身振り手振りを見るに幸平が煽っているようにも見える
そこから料理を食べさせるように促していった
「おあがりよ!」
薙切殿は渋々お茶碗を手に取り一口食べた
すると目を見開き勢いよく掻き込みだした
幸平がニヤニヤしながらその光景を見ている
・・・意地の悪い
そして気になる判定は・・・
もう確信しているだろう幸平は笑みを崩さない
「不味いわよ!!」
そういって去ってしまった
「嘘おおおおお!!!」
え?あれだけ美味しそうに食べて置きながら?
幸平はこちらに振り向き
「すまん、俺も落ちた」ヘラヘラ
「ふふ、何ですかそれ」
試験が終わり、片付けはしなくていいといいと言われていたので
そのままにしておく
荷物をまとめて外に出る
「では、私はこっちの道なのでここで失礼します」
「おう!じゃあな!」
幸平と別れことにより、今まで抑えてきたものが溢れ出てきた
「情けない、情けない!情けない!」
あれだけ私に期待を寄せて下さったのにそれに応えることができなかった
滝のように涙を流しながら自分を責める
「半人前な私では荷が重かったようです、幽々子様」
「何が重たいの?」
「?!幽々子様!!何故ここに!?」
いつの間にか幽々子様がすぐ後ろにいたことに驚いてしまった
「さっき教師になる為の試験を受けていたの、妖夢は?」
「私は・・・編入試験があり、ここまで足を運んでいました」
「へ〜結果は?」
「・・・・・です」
聞き取れなかったらしく聞き返してくる
「ん?」
「不合格です!」
そう言うと、逃げるように駆け出した
わたしは少し後悔していた
幸平創真に煽られて彼の料理を食べたが彼女の、
魂魄妖夢の料理に手をつけなかったことに
試験官としてそれはしてはいけないことだと自覚していた
彼らが出て行ったのを見計らい出汁巻卵が残っているのを確認する
「よかった・・・」
少し冷めてしまっているが一切れつまみ口へ運ぶ
「こ、これは!!」