異世界フロニャルド。そして、ここ、ビスコッティ共和国で、今、大事な決断をする、軍儀が開かれていた。
「やはり、ガレット獅子団の兵士達は、ニオン砦を攻めに来るみたいですね」
と、ビスコッティ騎士団の騎士団長、ロラン・マルディノッジが言う。
「ガレットの連中、本気でこの城まで進行してくるつもりでしょうか」
と、ビスコッティ騎士団・ミルヒオーレ直属親衛隊の隊長 エクレール・マルティノッジ(愛称 。エクレ) が言う。
「ガレット獅子団のレオンミシェリ閣下は、有望な方ではあったが、かような無茶をするお方じゃったかのう」
と、元老院の一人が言う。
「理由はどうあれ、この数戦はひたすら、負け戦じゃ」
と、また、今度は別の元老院の一人が言う。
「せめてダルキアン卿などがいてくれたらのう」
と、またまた、違う元老院が言う。
「騎士ブリオッシュやユキカゼにも、使命がありますれば」
と、ロラン騎士団長。
「ともあれ、この戦をしくじれば、最悪、このフィリアンノ城まで」
と、元老院。
「それは」
と、ロラン騎士団長。
「させません!!姫様の為にも、ビスコッティの民の為にも、この戦は我々が・・・」
と、エクレ。
「エクレ、今は、その姫様の御前でありますよ。」
と、ビスコッティ国立研究学院の主席研究士 リコッタ・エルマール(愛称 リコ)が。
「っ!失礼しました。」
と、身を乗り出していたエクレが、椅子に座り直し言う。
「ありがとう。みんな。我が、ビスコッティの苦しい戦況、よく分かりました。今回は、本当に、負けるわけにはいかない、戦です。ですから、最後の切り札を使おうと思います。」
と、ビスコッティ共和国フィリアンノ領の領主を務める 、ミルヒオーレ・F(フィリアンノ)・ビスコッティ(愛称 ミルヒ)が立ち上がり、意を決して言う。
「おぉ」 「まさか」 「切り札とな」
など、皆の様々な声が飛び交う。
「ビスコッティ共和国代表、ミルヒオーレ・F(フィリアンノ)・ビスコッティの名において、我が国に勇者を召喚します!」
と、ミルヒが言うと、その決断を勢いずけるかのように、外で激しく雷が鳴った。
一方その頃、我が地球の島国、日本の愛知県、紀乃川市鴇野町 では・・・
「シンク早くしないと置いてくわよー」
と、シンク・イズミの友達、 レベッカ・アンダーソン(愛称 ベッキー)が。
「そうだよー、シンクーー」
と、そのまた、友人兼この物語の主人公の一人である、アマネ・アカツキ(呼称 アマネ)が。
「ちょっと待って今行くー」
と、この物語のもう一人の主人公、シンク・イズミ(呼称 シンク)が。
「まったく、終了式なのに」
と、呆れながらベッキー。
「ほんとだよねー」
と、アマネ。
「アマネだって今日、待ち合わせの時間に遅れたじゃない。」
と、ほっぺたを膨らませながら言う、ベッキー。
「てへへ、面目ない、昨日読んでた小説が面白くてつい夜更かしをしてしまい・・・」
と、頭をかきながらアマネが言う。
「まったくもう。シンクもアマネもいっつもそうなんだから、少しは、しっかりしてよね。」
と、呆れながらベッキーが言う。
「はいはい。おっと、シンクが降りてくるみたいだよ」
と、アマネ。
「はっ!ふっ!」
と、ベランダからバッグを投げバク宙2回転をきめながら着地し、そして、見事にバッグをキャッチするシンク。
「お見事」
と、アマネ。
「さすがね。おはよう、シンク」
と、ベッキー。
「うん、おはよう二人とも」
と、シンク。
そして、歩き出す三人。
「そういえば、明日から春休みだけど、二人はどっか行ったりするの?」
と、ベッキー。
「うーん、我は、シンクと向こうに里帰りかな」
と、アマネ
「向こうって、イギリスのほう?」
と、ベッキー。
「そうだね、向こうの方には、いっぱい練習できる場所があるし。ね、アマネ。」
と、ガードレールに飛び乗りながらシンク。
「うん!シンク。」
と、アマネ。
「ほんと二人は、アスレチックが好きよねー。さすが、従兄弟同士」
と、ベッキー。そう、シンクとアマネは、従兄弟同士なのだ。
「それは、まぁ、楽しいからね。今年も7月に予選があって、9月に本戦だからね。ガッツリ鍛えとかなくちゃだし」
と、シンク。
「アイアンアスレチックだっけ、去年は二人とも、2位と3位で惜しかったよね」
と、ベッキー。
「本当だよ、後、もう少しだったのにーー」
と、アマネ。
「でも、2位と3位でも十分すごいと、私は、思うけど」
とベッキー。
「でも、やっぱり今年は、優勝したい。」
と、シンク。
「うん、絶対今年は、優勝いただく。」
と、アマネ。
「てゆうか、私は、アマネがアスレチックをやりだした理由にもびっくりだけど。」
と、ベッキー。
「それ、僕も、驚いた。」
と、シンク。
「女顔で、女に見られたくないからって理由よね、確か」
と、ベッキー
「仕方ないだろ、我、こんな顔だし、身長も小さいし、男っぽいことして、男って所をみせたかったんだよ」
と、アマネ。
「私は、普通のアマネも可愛くて良いけど?」
と、ベッキー。
「ベッキー!」
と、アマネ。
「ふふふ」
とベッキー。
「でも、そんな理由でも、やってるうちにアスレチックを好きになってくれたのは、僕的にはうれしかな。」
と、ガードレールを降りながらシンクが言う。
「いやー、やってみたらかなり面白かったんだよね。ベッキーもやってみればいいのに。」
と、アマネ。
「私は、二人の見てるほうが楽しいからいいわよ」
と、ベッキー。
「残念だな、こんなに楽しいのに」
と、バク宙をしながらシンク。
「そうだよ。」
と、アマネ。
「はいはい。っと、話してるうちに学校着いちゃったわよ」
と、ベッキー。
「おっとっと、忘れてた。春休みの最後の3日間ベッキーとお父さん、お母さん。暇?」
と、シンク。
「どうかな、なんで」
と、ベッキー。
「うちの父さん、母さんが戻ってくるから、一緒に和歌山の別荘に行かないかって」
と、シンク。
「うわぁ、本当?」
と、ベッキー。
「うん。七海もくるんだって」
と、シンク。
「いいわね。素敵。」
と、ベッキー。
「丁度お花見の季節だし、お父さん、お母さん、忙しそうなら、ベッキーだけでもって」
と、シンク。
「なぁなぁ、シンク。我はー」
と、シンクの裾を引っ張りながら言う、アマネ。
「アマネは、僕と一緒なんだから必然的に行く事になるでしょう」
と、アマネ。
「そうか。あ、でも父、母、来るかな?」
と、アマネ。
「大丈夫、予定アマネが聞く前に聞いといたから、その日は忙しくないから行けるってさ」
と、シンク。アマネの、両親は多忙だから世界を飛び回っているのだ。
「おう、そっか。てゆうか、息子に連絡くらいよこしてほしいぞ」
と、アマネ。
「まぁ、しかたないよ」
と、シンク。
「あ、でも、やぁよ、いつかみたいに二人で私をほっぽってアスレチック遊びとか、棒術ごっことか・・・」
と、ベッキー。
「大丈夫、前日までボロボロになるまで、特訓しとくから、ね、アマネ」
と、目を輝かせながら言うシンク。
「もちのろんだ、シンク!」
と、手をとりあいこちらも目を輝かせながら、アマネが言う。
「ふ、二人とも、あ、あんまり無茶・・しないでね」
と、ベッキー。
「おっと、それじゃベッキー予定確認しといてね。行こう、アマネ。」
と、シンクが昇降口に走りながら言う。
「そうだな。じゃあな、ベッキー」
と、アマネも走りながら。
「うん、二人ともメールする。」
と、ベッキーも走りながら。
そして、そのやり取りを後ろから刃物を持ったワンコが見ていようとは、三人は誰もきずかなかった・・・
「あぁーあ、今年一年間のスクールライフは充実していただろうか。皆、生まれた国は違えど、この日本で過ごしす日々と仲間との思い出は共通のものだ。明日からの春休みもそれぞれが・・・」
と、ここ紀乃川インターナショナルスクールの校長が
一方、渡り廊下では・・・
「ふっ、ふっ、ふっ」
と、走っているシンク。
「はぁ、はぁ、はぁ」
と、こちらも走っているアマネ。
「イズミ、アカツキ、どうした、早退か」
と、偶然通りかかった先生が。
「すいません。飛行機の時間がありまして」
と、シンク。
「すんませーん」
と、アマネ。そう、今日、これから二人は、イギリスへ里帰りに行くのだ。
「そうか、気よつけろよ」
と、先生。
「「はぁーい」」
と、二人。
所変わって、教室。
「アマネ、日本は、いい国だよね。」
と、机の上のバッグを取り、窓の外を見てシンクが言う。
「何んだ、突然、だが、確かに、そうだな。いい国だ」
と、アマネもバッグを持って言う。
「特に、この紀乃川市はいいよね」
と、シンク。
「そうだな、平和だし便利だし」
と、アマネ。
「でも、体を動かして遊べる場所が少ないのは少しだけ窮屈で退屈」
と、窓の縁にでてシンクが言う。
「確かにな」
と、アマネもシンクに続きながら言う。
「どこか近場にあればいいのになぁ、おもいっきり暴れられる場所」
と、学校の踊り場の屋根に飛び降りたシンクが言う。
「近場とはいかないかもしれないけど、今度、日本中を探してみるのもいいかもしれない」
と、シンクに続き踊り場の屋根に飛び降りたアマネが言う。
「そうだねっと」
と、バッグを空に投げ、そのままバク宙を開始するシンク。
そして、シンクが空中回転を始めた瞬間、下から急に刃物を持ったワンコが・・・
「ワン!」
と、声をだし刃物を掲げ、そして、地面へと刃物を刺すワンコ。そして、ワンコが突き刺した地面から小説の挿絵などで見たのとは少し違う、真ん中の穴が開いた魔方陣が・・・
「えっ?えっ!?えぇーーーーーー!?!?」
と声を出し、その魔方陣の穴に落ちていくシンク
「シ、シンク!!!」
と、シンクを呼ぶアマネ。しかし、シンクは、その穴に吸い込まれていってしまった。
「ワン!!」
と、声を出し魔方陣を出現させたワンコもその穴の中に。
「こ、このままほっとけるかーー!!」
と、魔方陣の穴に飛び込んでいくアマネ。
そして、アマネが入ったと同時に魔方陣もしまってしまった。
いったい、この二人はどうなってしまうのか波乱のプロローグ!!
次回をお楽しみに!!!!!!!
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