おわりのはずだったのに……。
またつまらぬものを書いてしまったので、追加で投稿します。
あまいかたち 第11話「おまけ」です。
最終話を書いた後に思いついた断片をまとめました。
〈 第2話より、ごしゅじん一人称 〉
あまりにも魅惑的なものが目の前にあった。だが俺は、オスの欲とは少し違う、強烈なものを感じた。狂ってしまったんだ。好奇心が、生物の最も基本的な本能を超えてしまうほどに。
イエネコ 「どうしたのよ?」
ごしゅじん 「……裸で男の前に立っても平気なのが、ネコだ」
乳房や、おしりの大きさ、くびれ、どれも普通だ。普通のはずなのに、なんだこのカラダは。
イエネコ 「うええ!! って、そうじゃなくて! あたしのからだよ!!」
ふっくら愛らしい幼さと、シャープなモデル体型。相反するはずのものが、高すぎるレベルで同居している。バランスではなく同居だ。どういう仕組みなのか、俺には全く理解できん。
ごしゅじん 「きれいだ」
イエネコ 「へ?」
おそらく、真横から見れば……。
ごしゅじん 「ちょいと、横を向いて」
イエネコ 「なによ」
イエネコは不服そうだったが、横を向いた。
俺は片目をつぶって、人差し指で空中に線を描いた。イエネコのシルエットラインをなぞるように。首……背中……腰……尻……ふともも……驚愕するほどなめらかに、絶妙な強弱のS字を繰り返す……めまいがした。想像でこれほどまでに美しい線を引ける人間はいないだろう。
横顔の美しさは、ネコそのものだ。どう見ても少女の顔なのに、なぜネコに見えるのか……。
イエネコ 「なあに? さっきからじろじろと……」
ごしゅじん 「背中を、ぐーっと後ろにそらして……気持ちいい感じで」
イエネコ 「んーー……」
イエネコのカラダはとてもやわらかく、背中が大きく反って、曲線が強調された。
ごしゅじん 「さすがネコ科だ! ……今度は背中を見せて」
イエネコは、怪訝そうにしつつも、こちらに背を向けた。
艶めかしい曲面に、肩甲骨などの凹凸がアクセントになっていた。生きるための機能美だ。解剖学通りの……いや、そんなものは大嘘だ、と言わんばかりの筋肉と骨格。見ただけで、人間離れした俊敏さが想像できる。だが決して筋肉質ではない。筋肉を覆う脂肪と皮膚が、なめらかでやさしい美しさを作り出していた。複雑なカタチにもかかわらず、無意味なうねりや折れ目のような、無駄な凹凸がどこにもない。同時に、無駄しかないとも言える。とんでもない矛盾だが、要は完璧なのだ。
ごしゅじん 「恐ろしい……人には創れないカタチだ……」
体が震えて、涙が出そうになった。これが自然の造形だとしたら奇跡だ。神が創ったのなら失敗作だろう。多少は醜い部分がないと、生物として間違っている。
今は消えているが、これに、えげつない耳としっぽが加わるわけだ。俺を殺す気か。
……現世に存在してはならないカタチ。それが、しがない写真家の前に現れるなんて、残酷にもほどがある。
中略。
俺はイエネコの目を観察した。
これは宝石か? ……否だ。猫目石なんて足元にも及ばない。
涙の膜に覆われた、ガラス玉のような眼球。
黄色い目の中央には、透き通った深淵がある。形はネコとヒトの中間だろうか。 *1
人が石英をいくら磨いても、何重にコーティングしても、こんな繊細なレンズを作ることはできないだろう。その奥にある絞りも難物だ。なにせ、生きて動いている物だから。
よく見ると、涙の中に、キラキラ光る粒子が動いていた。サンドスターだ。
欲しい。どうしようもなく、これを自分の物にしたい、という欲が生まれた。
だが、それは困難を極めるだろう。
イエネコのまぶたが震えて、ゆっくりとまばたきした。降参だ。もうやめてくれ。
ごしゅじん 「
……また口が滑って、愚な言葉をこぼしてしまった。
〈 いじわる 〉 *2
急にしたくなってきちゃった……つめたいお水飲んだからかな……。
においがするから、隠さなきゃ。
あたしは、お庭の草の下を掘ろうとした。へんな草。短すぎて、硬くて、においもしない。
イエネコ 「なによこれ! 掘れないじゃない!」
草の下が石みたいに硬かった。どうしよ……。
かべの近くの土はやわらかいね。爪をつっ込めば……。
うしろで、ガラガラと、戸が開く音がした。
ごしゅじん 「何をしている?」
ふり返ると、ごしゅじんがいた。
イエネコ 「わわ!! 見ないで!!」
ぜったいに見られてはいけない。
……って、どうして? べつに見られても……
……いやだめだ!! ごしゅじんに……してるとこ見られるなんて……。
あたしは、おなかをおさえて、もじもじした。
ごしゅじん 「そんな所でするな。中へ入れ」
バレちゃった……。
お部屋のなかに、砂場とかあったっけ? ふしぎに思いつつ、お部屋に戻った。
ごしゅじん 「ここでするんだ」
ごしゅじんは、せまいお部屋のとびらを開けた。なにここ? こんなのあったんだ。
あたしが、せまいお部屋に入ると、ごしゅじんがとびらを閉めた。においで、ここが砂場のかわりなんだってわかった。
白くてへんな形の、おっきな入れものがあって、お水がたまっていた。
ここにすればいいのかな? でも、お水汚しちゃだめだよね。
イエネコ 「ちょっと! どうすればいいのよ!!」
だめだ……もうがまんできない!!
えっと、この丸いとこの上に立って……。
あれ? あれ?
…………あ…………………………
…………足を汚して、床をびちゃびちゃにしてしまった。
サンドスターはいじわるだ。『おしっこ』という言葉はくれたのに、『ヒトのやりかた』は教えてくれないなんて。
あたしは、お部屋から出て、ごしゅじんに恐る恐る声をかけた。
においがはずかしい……って、あたしはなに考えてるの!?
イエネコ 「え、と……ごめんなさい……しっぱいしちゃった……」
ごしゅじんは、あたしのぬれた足を見た。
ごしゅじん 「すまん。わからなかったよな……」
イエネコ 「あぅ……」
あやまらないでっ!!
そのあと、ごしゅじんは、やさしく『ヒトのやりかた』を教えてくれたけど、あたしは怒ってほしかった。そのほうが気が楽だった。同情されるのがいちばんつらい。
みんな当たり前にできることが、あたしはできない。かんたんなことで失敗した。それが、こんなにくやしいなんて……。
それに、この『はずかしい』という気持ち、わけがわからない。とくに、教えてもらうときは……くやしくて、はずかしくて、泣きたくなった。
でも、ごしゅじんがほっぺたを赤くしてる、かわいい姿を見られた。なんで、ごしゅじんまではずかしがるんだろう? やっぱりヒトってわからない。
〈 だきまくら 〉 *3
布団の中で、イエネコとくっついて寝ていた。
イエネコは体温が高く、冬は暖かくてちょうどいい。
目の前に、イエネコの鎖骨がある。胸元に顔を近づけた。
イエネコは体臭がほとんど無い。風呂上がりには石鹸のにおいがするが、それもすぐに消える。体を舐めて、においを消しているようだ。
においか……。ネコは、たまに鼻キスしてるな。同じように、イエネコの寝顔に鼻をくっつけてみた。
ぱちっ、とイエネコの目が開いた。
イエネコ 「な、なによ……んん……」
ほのかにミントの香りがした。
ヒト化したばかりの頃は口臭があったから、歯磨きをさせた。……その過程で腕や手を負傷したが、口に指を突っ込むと無抵抗になることが判明した。指が無くなる危険性があるが、今のところ血がにじむ程度で済んでいる。
虫歯の恐ろしさを説いたら、自分で歯を磨くようになった。初めからそうすれば良かった。
しかし、ネコの神秘だな。口臭があるのに、舐めた個所が無臭になるなんて。
今度は、おでこのにおいを嗅いだ。
イエネコ 「ほへ?」
背中やおでこをこすりつけるのはマーキングらしいが……嗅いでみてもよく分からん。
ヒトの嗅覚が弱いから認識できないのかもしれんな。多分、フレンズ同士では、においを使ったコミュニケーションができるのだろう。
耳は……中からちょっとにおいがする。香ばしい感じの……。
イエネコ 「そんなとこ……やめなさい!」
そして、この絶妙な丸み……ネコの後頭部。
俺は、体勢を変えて、イエネコの後頭部の髪をかき上げ、においをかいだ。
イエネコ 「ん……なにすんのよぅ……」
イエネコは、くすぐったそうに首を振った。
シャンプーのにおいが広がったが、その奥に、違うにおいが混じっていた。
何とも言えない良いにおいだ。バターを甘くしたような……。
ネコの後頭部は良いにおいがするって、本当だったんだな。
〈 いじわる2 〉 *4
イエネコが縁側に横になって、ぼんやりと空を見ていた。
ハツカネズミ「イエネコさん、だるくて気持ち悪いですか?」
その視界にハツカネズミが入ってきた。心配そうな顔だった。
イエネコ 「そんなこと……ないわ」
ハツカネズミ「ごめんなさい。わたし、わかっちゃいました」
イエネコ 「やっぱり、わかる?」
ハツカネズミ「だいじょうぶですよ。それは病気ではないので。
……元の姿のときにもありませんでしたか?」
イエネコ 「おぼえてないのよ……」 *5
ハツカネズミ「おなか、痛いですか?」
イエネコ 「え、えと……うん」
ハツカネズミ「どうしましょう……ミキナさんに相談しましょうか」
イエネコ 「いやぁ……」
……………………………………
イエネコ 「やっぱりサンドスターって、いじわるだわ……
女の子のからだにしたのに、こういう大事なこと教えてくれないなんて」
イエネコは、自分のおなかに両手をあてた。
ハツカネズミ「自然に得られる知識じゃないですから、こうなってしまうんでしょうね」
イエネコ 「『ことば』だって、自然に得られるものじゃないわよ?」
ハツカネズミ「フレンズって、そういうものなんですよ」
イエネコ 「なーんか矛盾してるのよねぇ……」
ハツカネズミ「こういうときは、わたしかミキナさんに相談してください」
「あ! ハシブトガラスさんでもいいですよ!」
イエネコ 「なんであいつの名前が出てくるのよ?」
イエネコが眉をよせて、不機嫌そうな顔をした。
ハツカネズミ「ごしゅじんさんじゃ、わからないと思うので」
ハツカネズミが微笑んだ。
イエネコ 「……オスって、ずるいわねぇ……」
ハツカネズミ「こんなつらいことがないんですからねぇ……。
しかも、男の子の…………」
ハツカネズミが、イエネコに小声で何かを言った。
ハツカネズミ「…………らしいですよ?」
イエネコ 「不公平だわ! かみさまに文句言わなきゃ気がすまないわぁ……」
〈 ネコ型悪魔 〉 *6
イエネコ 「ごしゅじん……あの服、イヌっぽいにおいがするわよ?」
イエネコが、椅子に引っかけてあったズボンを指差した。けだるい感じだった。
イエネコ 「毛もついてるし」
少々演技臭いのがイエネコらしいな。背伸びが微笑ましい。
ごしゅじん 「ん……今日は撮影だったからな」
イエネコ 「はだかの?」
ごしゅじん 「……まあ、な」
イエネコ 「その子、あたしよりきれいだった?」
イエネコは、興味津々に顔を近づけてきた。もちろんイエネコの方が……
ごしゅじん 「比べるものじゃない」
タイプが違う。『きれい』の基準は人それぞれだ。
イエネコが布団にもぐって、下の方でもぞもぞした。
イエネコ 「すんすん……くんくん」
髪がくすぐったい。こうやってにおいを嗅がれるのには慣れてしまった。
イエネコ 「……だいじょうぶね」
イエネコが布団から顔を出した。
ごしゅじん 「変なことはしてない」
する意味も理由もない。
イエネコ 「ごしゅじーん……ほかのメスと、交尾なんてしたら……」
イエネコの妖艶な流し目。だが、酔ったような演技が大げさで、笑ってしまう。
ごしゅじん 「どうする?」
イエネコ 「こうやって」
イエネコが、がしっ! と俺の右腕をつかんで、ベッドに押さえつけ、俺の鎖骨の真ん中に人差し指を当てた。やさしく握られた腕が痛い。
イエネコ 「胸から……」
イエネコは、下へ爪を滑らせていった。
胸……へそ……下腹部……
イエネコ 「おしりの穴まで切り裂いて……」
カエルの解剖だ。今は爪を滑らせているだけだが、イエネコが少し力を入れれば、俺の腹は本当に切り裂かれる。俺は今、笑えるほど無力だ。
イエネコ 「いたずらした子は……ちょん切って、プチプチってつぶしちゃおうかしら?」
ごしゅじん 「うぐ……」
触られただけで痛い。ぞくぞくする。
イエネコ 「やだ……なにおっきくしてるの? きもちわるいわぁ」
イエネコが一瞬素に戻った。
ごしゅじん 「制御できんのだ」
……こんな性癖あったのか? 俺。
イエネコ 「おなかに手を突っ込んで、やさしーくかきまぜるの」
イエネコは、俺の腹をぐにぐにとまさぐった。
嫉妬に狂って魔物と化したか……。
イエネコ 「んふふ……ごしゅじん、気持ちよくて、いい声で鳴いちゃうわぁ」
悔しいことに、邪悪な笑顔がかわいかった。
ごしゅじん 「気絶する」
イエネコが急に真顔になった。一瞬、白い恐怖を感じた。
イエネコ 「気絶なんてさせない!」
イエネコが一気に顔を近づけてきて、軽くキスをした。
イエネコ 「……ちゅ…………んふ……」
離れると、また笑顔になった。なんだ、この熱い感じは。
イエネコ 「おなかから、ぐいーっと、ひもを引きずり出して、ごしゅじんに見せるの」
いい趣味してるな。しかし……自分のモツを見る前に、俺は……
ごしゅじん 「もう死んでる」
イエネコ 「簡単には死なないのよ、けものって」
イエネコは、ほんの少し悲しげな目になって、まつげを震わせて俺を見つめた。こいつは肉食獣だ。そういうことには詳しいのだろう。
イエネコ 「さいごは、汚い心臓を取り出して……」
イエネコは、俺の胸腔から一握りのかたまりを取り出す真似をした。
イエネコ 「くだがつながってて、どくどく動いてるのを、ごしゅじんの目の前で……」
そして、握った手を俺に見せつけた。
イエネコ 「ぐしゃっ!! て、つぶすのよ!」
トマトを握りつぶすような動作をした。
イエネコ 「それで、ゆるしてあげる」
ネコ型の悪魔が、にっこりと笑った。満面の笑みなのに、泣いているように見えた。
激しくキスしたくなった。
イエネコ 「……んむぅ! ……んんっ……ちゅ……ちゅぷ……」
……というか、していた。がしっと抱き合って。
イエネコ 「……ちゅ……むうぅ……ぷはぁっ……」
イエネコが、濡れた口元をグーの手でぬぐった。
イエネコ 「……安心なさい。ごしゅじんのお肉は……」
イエネコが、俺の唇をなぞった。
イエネコ 「……腐らないうちに、きれいに食べてあげるわ」
そして、妖艶さと幼さが混じり合った、不思議な笑みを浮かべた。
そんなオプションが付くのか。
ごしゅじん 「やさしいな、イエネコは」
俺は、ネコ型悪魔の頭をなでた。ちょっと強めに、くしゃくしゃっと。指を細かくランダムに動かし、耳の間と耳の根元を同時にマッサージする。ときどき、耳全体をなでる動きを混ぜる。
イエネコ 「や、やぁぁ……んーぅうんっ……」
かわいい……まさに、心地よい泥沼だ。
〈 さばかん 〉 *7
ある日の夕暮れ。
俺は、台所で、パッカンっとサバ缶を開けた。スーパーの安物ではない。トーホク産の寒サバを使った高級品だ。普段はこんなもの買わないが……今日は特別。
ふわり、と何かを感じて、横を見ると……。
ごしゅじん 「うおっ!!」
すぐ隣で、イエネコが、キラキラの目でサバ缶を見ていた。
イエネコ 「ほわぁー……」
さっきまで、イエネコは縁側で寝ていたはず……。
缶の封を切ってから、隣にやってくるまで1秒もなかった。しかも音が全くしなかった。
庭に出るガラス戸は開けっ放しで、網戸が20cmほど開いていた。あの隙間を抜けたのか?
イエネコの俊敏さと聴力は尋常ではない。加えて、液体のように変形する。
ステルス性も高い。毛色は迷彩だ。足に目がついているかのように障害物をかわす。触れれば音が出るからな。さらに、常に自分の体を舐めて、においを消している。
ひょっとしたら、赤外線センサーにも引っかからず、レーダーにも映らないんじゃないか?
イエネコが、切なげな上目づかいを仕掛けてきた。こういう時、黒目がちになるんだよな……。
イエネコ 「ちょうだい?」
イエネコは、文字通りの猫なで声で、首をかしげた。そんなもので俺は騙されんぞ。
ごしゅじん 「……ごはんができるまで、これでがまんしろよ」
俺は、例の猫用スティック型おやつをプチっと開封して、イエネコに渡した。
イエネコ 「んふふ……」
イエネコは『してやったり』という顔をして、おやつのペーストを舐めた。
ずるい生き物だ。
イエネコ 「?」
イエネコが首をかしげた。もう一口舐めて、顔をしかめた。
イエネコ 「ごしゅじん……これ、味がへんだわ……」
ごしゅじん 「変?」
痛んでいたか? 古いが問題ないはず……。
イエネコは、怒っているのではなく、戸惑って……落ち込んでいるよう見えた。
ごしゅじん 「ちょっと貸してみろ」
俺も一口舐めてみた。
予想通り塩気が無い。そして魚の生臭さが強い。食えないこともないが、正直ひどい味だ。
フレンズ化してヒトの食べ物をおいしく食べられるようになった、ということは、その逆もあるだろう。ネコの姿ではおいしかったものが、ヒトの姿になったらまずくなったんだ。
俺は、スティック型おやつを、ぶちゅっと一機に吸った。
ごしゅじん 「おえっ……」
吐きそうになるのをこらえた。
イエネコ 「ごしゅじん! だいじょうぶ!?」
俺は、菜箸でサバ缶の中身をつまんで、イエネコの口元へ運んだ。
イエネコ 「ん……」
イエネコは一瞬戸惑ったが、ぱくっと食べた。
イエネコ 「もぐもぐ……んふふぅ……」
この笑顔が見たかった。
イエネコのココロとカラダは、分からないことだらけだ。釣り合いの取れない天秤のように、振り子のように、ネコとヒトの間を行ったり来たり。お互い手探りで、正解が無い生活が永遠に続いていく。それが苦しくて、すっげえ楽しい。
ネコとヒトの境界線なんて存在しない。俺はそう信じる。
『あまいかたち』のイエネコの言動は、『自分(筆者)が、突然ネコからヒトの女の子になったら、どう感じるか? どう思うか?』というのを考えた結果なんです。良いことも悪いこともあるのだろう、と思うのです。
ということは、本作のイエネコって私なのか……。なんかものすごく嫌ですね。
本作の、イエネコ・ごしゅじん・ハツカネズミは、私に似た部分があります。私の一部分を切り取ったようなキャラクター達です。
役者が筆者に似てしまうのはダメだと思うのですが、自由に書くとそうなってしまいます。
ただ、ミキナさんは、私からかけ離れたキャラクターな気がします。
フレンズになってみたい。なるならキツネに(?)……私には、そんな願望もありますが、決して楽じゃないとも思うのです。私はあんな風には生きられないですし。