お姫ちゃんは引き篭もりたい ~TS系オタク転生者美少女の生存戦略?~   作:とんこつラーメン

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別作品の話を考えていると、いきなり頭の中に転生者おっきーが降臨しました。

これは何かのお告げと信じ、思い切って投稿してみます。

みんな! おっきーが大好きか~っ!?











プロローグ
おっきーに転生しました


「ね…眠い……」

 

 太陽の光が眩しい……。

 徹夜明けの(わたし)には辛すぎる……。

 

「あぁ~…うぅ~…」

 

 まるで、バイオハザードに出てくるゾンビの様な呻き声を出しながら、姫は学校への道を一人で歩いていく。

 でも、このご時世…高校ぐらいは出ておかないと将来的に困るのは自分自身だしね……。

 こんな学歴社会に誰がした。

 

 いきなりの愚痴から始まって『なんじゃこりゃぁぁぁぁっ!?』って真っ赤になったお腹を手で押さえながら叫んだそこの君。

 どうも、神様によってTS転生をさせられて刑部姫になってしまった元男の転生者です。

 そして、この作品のオリ主でもあります。

 何の脈絡もない自己紹介だけど、皆だって長々と姫の過去話とか聞かずに、とっとと本編に入って欲しいでしょ?

 え? 状況説明ぐらいはしろ? しょうがないなぁ~。

 じゃあ、一回しか言わないからよく聞いててよ?

 あ~……こほん。

 

 前世でハイパーヘタレ星人だった私は、就職戦争に失敗し、超が付くレベルのブラック企業に間違って就職。

 そして、あっという間にストレスと過労であの世行き。

 その後、死んだと思っていた姫の目の前に、いきなり神様を名乗る謎のジジイが出現し、有無を言わさずジェットストリームアタックの様な怒涛の説明を聞かされ、何が何やらの状況のまま強制的に転生。

 その結果、なんでかFGOに登場する人気サーヴァントの一人であるアサシンの『刑部姫』と瓜二つの美少女に転生。

 別に、女の子になってしまった事自体はどうでもいい。

 だって、可愛いは正義だし? 刑部姫は普通に好きだし?

 どこか彼女に共感できる部分もあったしね。

 前世でも姫はアルティメットな重症患者なオタクでしたし?

 許されるならば永遠に引き篭もってネトゲ三昧したいぐらいだし。

 

 でも、姫が転生した『世界』がそれを許してくれそうにないんだよねぇ~。

 もうさ、『原作名』を見た時点で知ってるとは思うけど、敢えて言うね。

 ここは、あの『ハイスクールD×D』の世界です。

 そう…あの、死亡フラグの見本市の様な世界ですよ!!

 超変態のおっぱいドラゴンがいる、あの作品だよ!

 

 それに気が付いた時、姫は本気で慟哭しました。

 生まれ変わっても、姫はブラックからは逃げられないのか…と。

 いやマジで、本気で泣いたからね? それこそ、目が真っ赤になって腫れちゃうぐらいに泣いちゃったもん。

 不幸中の幸いなのは、その泣き姿を誰にも見られなかった事だね。

 実は、あのクソジジイが私の身の回りを色々と整えてくれてたみたいで、転生した先に私の拠点(一戸建ての家)を用意し、家具なんかも揃えてあった。

 その心遣いを、どうして姫にもくれなかったんだろう……。

 

 因みに、姫はオリジナルの刑部姫とは違って人間で、どうやら『刑部姫が人間として生まれ変わった存在』という設定になっているらしい。

 いや、いきなり妖怪からスタートするよりはマシだけどさ…それでも生まれ変わりからの生まれ変わりって……ややこしいんじゃい!!

 本気で頭がこんがらがってくるわ!! 少しは読者の事も考えなさいよね!!

 しかも、ちゃんとFGOの時のような能力が使えるもんだから始末が悪い。

 折り紙を使って色んなことが出来るんだよね。これは純粋に凄い。

 正直、日常生活でめっちゃ助かってます。

 

 よし、このまま原作に関わらずに無事に生き延びてみせるぞ! って思った矢先、ジジイがまたもや余計な事をして、こっちの了承なんて得ないまま、あの悪魔の巣窟である『駒王学園』への入学願書を出しやがった!!

 更に言えば、姫の家って駒王学園からめっちゃ近いんだよね。

 歩いて10分ぐらいの距離にあるんだよ。

 まぁ、それぐらいじゃないと登校とか普通に不可能だけど。

 バス通学? 姫に死ねってかっ!?

 こちとら、前世から激しい車酔い体質で、バスになんて数えるぐらいしか乗った事ないんだよ!!

 けど、会社はすっごい遠かったから……気合で自転車を走らせました。

 女の子に生まれ変わって、その時に付いた無駄な筋肉は全部無くなったけどね。

 

 こうして、姫は自分の意志とは関係無しに駒王学園に通う事になりましたとさ。

 トホホ……。

 

 行きたくないなら行かなきゃいいじゃんと思うだろうけど、多分、なんらかの形で無理矢理にでも行かせようとする力が働くと思うんだよね……。

 そうなると、まず間違いなく碌な事にならないと思うから、なんとか頑張って自分の足で学校に行くのです。

 大事なのは原作に関わらない事、原作キャラと関わりを持たない事にある。

 それさえどうにかしていれば、この学園生活も悪くない。

 絶賛、女版のヒッキーになってるけどね。一人の方が気楽だから問題無い。

 

 幸いなことに、原作キャラ達とは全く違うクラスで、名前を聞くとしても噂程度。

 今までに一度も話したことも、近づいたことも無い。

 これを一年以上続けてくれた自分を褒めてあげたい……。

 姫って、意外とやれば出来るオタク系美少女だったんだなぁ~……。

 

 思ったよりも長くなったけど、要はそーゆーこと。

 原作キャラ達との絡みを期待している、其処の君達!

 姫はそんな期待には絶対に応えない!! 絶対にだ!!

 

 なんて息巻いてるけど……そんな事を言っているオリ主ほど、原作の渦に巻き込まれていく羽目になるんだよねぇ~……。

 

 取り敢えず、今日も学校が終わったらすぐに帰ろう。

 そして、撮り溜めしておいた深夜アニメを見なければ!

 後は…今年の夏コミに向けてプロットを書いて、ギルドの皆と一緒にレイド攻略に行かなきゃいけないし……。

 

 ホント、オタクって大忙しだね!

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 お昼休み。

 姫は一人、普段は施錠されている筈の屋上にてボッチ飯を堪能しています。

 ここの屋上、なんでか普通に開いてるんだよね。なんでだろ?

 

「誰も入らない屋上でご飯を食べる姫……ふふふ……♡」

 

 なんだか不良になった気分で、購買部で買った焼きそばパンを頬張る。

 この焼きそばパンの焼きそばは出来たてのやつを挟んでるから、ソースの香りが香ばしくていいんだよね~♡

 

「この場所こそが、姫にとってのベストプレイスだ……」

 

 青い空。白い雲。美味しい焼きそばパン。

 手には神引きしたソシャゲー。

 これこそ青春。これこそ至高。

 姫って、昔から不幸体質なのが反作用してるのか、ソシャゲーだけはめっちゃ引きがいいんだよね。

 お蔭で、課金なんてせずとも十分に楽しめてます。

 

「そういや、今日もまた見かけたな……」

 

 さっき『原作キャラには関わらない』とは言ったけど、向こうからこっちに近づいてくるパターンが時々ある。

 近づいてくると言っても、そこまで極端じゃなくて、数メートル先に人影を見るぐらい。

 

 そうそう、言いそびれてたけど、今の姫は三年生で、もうすぐ卒業なんだよね。

 出席日数に単位も問題無し。成績だってそこそこある筈。

 ま、卒業したらソッコーで引き篭もるけどね!

 就職? ナニソレオイシイノ? 姫には分かりませんね。

 働いたら負けなんだよ?

 引き篭もりこそが真の勝ち組なんだよ。偉い人にはそれが分からんのです。

 

「はぁ……」

 

 大きな溜息を吐きながら考える。

 今のところは原作キャラとは何も接点が無い、モブキャラ兼背景としてなんとかなってるけど、それは単に『原作』が始まっていないからに過ぎない。

 姫だってそれなりに特殊な力は持ってるからね。

 この町に異変があれば、すぐに分かるぐらいの察知能力はある。

 今の所、堕天使らしい連中が入り込んだ気配はない。

 仮に来たとしても、姫は一切関わらないけどね。

 そんな面倒な事は、全てあの無能なスイッチ姫さんに任せておけばいいんだよ。

 どうせ、お得意の御都合主義で何とかしてくれるでしょ。

 エロの化身であるおっぱいドラゴンと一緒にさ。

 

「木場祐斗……兵藤一誠……か」

 

 別に、見ている分には面白い二人なんだけど、その性格がなぁ~……。

 ぶっちゃけ、原作キャラに共感出来る奴は一人もいない。

 

「いっそのこと、あの二人がくっつけばいいのに……」

 

 そうすれば、ネタとして最高なんだけどな~。

 因みに、姫は前世からGLもBLも全て認めていた重度のオタクだったので、こういった事に関しては全く困っていない。

 寧ろ、脳内で原作キャラ同士で禁断のカップリングをして楽しんでるぐらいだ。

 原作やどいつもこいつも最悪の印象しかないんだし、せめて脳内だけでも楽しませてくれ。

 最近のイチオシは『サーゼクス×アザゼル』。

 トップ同士の禁断の恋……いつか必ず本にします。

 

「そういや、午後は体育があったんだっけ……」

 

 姫、動くのは苦手なんだよな~。

 伊達に筋力・耐久・敏捷Eじゃないんだよ。

 

「体育と言えば、着替えなきゃいけないのか……面倒くさいな~……」

 

 着替えるのが面倒くさいし、更衣室まで歩くのもまた面倒くさい。

 なにより、女子の着替えの時はほぼ間違いなく、この学校の悪名高き三人組が覗きにやって来る。

 そう、原作主人公『兵藤一誠』を筆頭とする三人組が。

 実際、姫も過去に何回か着替えを覗かれた。

 だからこそ、個人的にも彼の事は絶対に好きになれない。

 幾らTS系転生者だからといっても、人並みの羞恥心ぐらいはあるんだからね!

 

「…着替えで思い出した。最近またブラがキツくなってきたんだよね~。放課後に新しいの買いに行かなくちゃ……」

新しいの買いに行かなくちゃ……」

 

 そのついでに、今月の新刊のラノベやコミックを何冊か買って、あのゲームの予約もしてきて……。

 

「体力……つけなくちゃなぁ~」

 

 貧弱なままではオタクは務まらない。

 年の何回かあるコミケだって、体力が無くては何も出来ない。

 あそこは文字通りの戦場だから。

 

(取り敢えず、今日の所は『折鶴』でどうにかしようかな……)

 

 ……うん。体力づくりに関しては、明日から頑張ろう。

 姫は今日頑張れない人種だから。

 エスポワールになんて行かない美少女だから。

 限定じゃんけんなんてしない系の女の子だから。

 鉄骨渡りなんて、もっとしない。

 

「焼きそばパン……美味しいな~……」

 

 ぼ~っとしながら、姫はそう呟いたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




自分で言うのもアレだけど、なんで刑部姫をチョイスしたんだろうか……。

本当に閃きと言うか、思いつきなんですよね。

でも、割と私の書いてるのって、ふとした時の思いつきが多いしな~。

変に考えを練るよりは、何故かそう言った作品の方が受けがいいんですよね。

どうしてですかね?

これからの展開に関する質問です。

  • 逆ハーレム!
  • 百合ハーレム!
  • どっちもありのドタバタ系ラブコメ
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