世界にゾンビが蔓延してる中、私はマザーらしい。   作:Htemelog / 応答個体

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エルリアフ-どれだけたっても

 砂と腐肉の国。砂人形の話。マザーの話。

 それらをシンから聞いて、ジョゼフの胸中は様々な思いが渦巻いていた。

 

 ミザリー。あの幼馴染の彼女は、一体何者だったのか。

 何かの病、あるいは症状かと期待した。期待したけれど、心のどこかではわかっていた。ミザリーが自壊した時に呟いていたとりとめのない言葉は一言一句聞き漏らしていない。彼女が"英雄"を作る役割を担っていて、ジョゼフこそがその作られた"英雄"なのだと。それはもう、理解した。

 ミザリーはマザーと呼ばれる存在で、ゾンビを世に放った諸悪の根源と同じ存在で。

 砂で出来た人形。砂の塊。砂塵の亡霊。人間でなく、作られたナニカ。

 

「……別に」

 

 イースの国の、すぐ近くにある切り立った崖。荒野にあるそこは、風の吹き荒ぶ開けた場所で、先ほどまではゾンビがうようよいた。勿論、物の数秒で切り伏せられているが。

 そこの崖縁で、ジョゼフは麻袋を自身の前に置き、自身は胡坐をかいて座っている。

 

 別に。

 別にジョゼフは、どうでもよかった。

 

 ミザリーが砂人形でも、どうでもよかった。人間じゃない。それがなんだ。造られた存在。それがなんだ。

 なれば、ミザリーに作られた"英雄"であるジョゼフとて、あるいはもう人間でないのかもしれない。並外れた身体能力に物理法則を無視した攻撃手段、生物にあるまじき長期活動。

 砂人形のミザリーと、"英雄"ジョゼフ。そこに何の違いがあるというのか。

 

 何より。

 

「お前は……俺が死んだら、悲しい、と言ったよな。嫌だって」

 

 ジョゼフは話しかける。麻袋に詰まった砂。物言わぬ砂だ。ヒトの形さえ成していない、ただの砂。それが詰まった麻袋。それに話しかける。

 思い起こされるはミザリーが崩壊する直前の事。それはおかしいと、エラーだと、バグだと彼女は言っていた。あり得ない事だと。

 

 自身が今、悲しいと思うのは、おかしいと。

 

「俺もだ、ミザリー。今俺は……悲しいよ。お前が居なくなったのは、嫌だ」

 

 本当に役割で、ミザリーはジョゼフの元にいたのだろう。ゾンビの親玉が"英雄"を作成する理由まではわからないが、その部分を否定し現実逃避出来る程ジョゼフは子供じゃない。悲しいくらいに大人で、心の弱い大人だった。

 

 けれど、それと同じくらい。

 

「……お前が崩れた時。俺はお前に……生き返ってほしいと、願ったよ。また笑顔を見せて欲しいと。けどそれは」

 

 様々な思いが渦巻くジョゼフの胸中は、しかし穏やかだった。

 自問自答。客観による再認。荒れ狂う激情とは裏腹に、今まで見てきたものが──ミザリーと共に紡いだモノが、彼を支える。

 マルケルの心配など、杞憂だ。ジョゼフはしっかり成長している。あるいは、心までは成長させることの出来なかった"薬品"にさえ、抗い、打ち克ち、飲み込んでしまう程に。

 

「同じだよな。ゾンビに……なってほしい、って願いと。同じだ。マザーって奴がどんな奴なのか知らないし、お前の性格が、本当はどんなのだったのかさえ俺は知らない。けど、ゾンビなんてものを作るくらいだ。嫌だったんだろ、死別が。離別が。もう会えない悲しみを、味わいたくなかったんだろ。……同じだよ」

 

 だから。

 ジョゼフは、ようやく顔を上げた。そこにあるのは人好きのする笑み。

 彼は"英雄"である。その肉体が作り上げられたものだとしても──その精神は、弱く、脆く、そのままに成長を続ける。どれほど細かろうと、どれほど弱かろうと、成長に成長を重ねれば人並みに、あるいは人並み以上にも成長しよう。

 依存しきっていたミザリーとの離別は、しかし、ジョゼフの心に罅すら入れる事は無かった。

 

「ミザリー。ミザリー。大好きだ。愛している。だから──ああ、さようならをしよう。俺はさ、砂人形も、"英雄"も否定しない。だが、ゾンビになってほしいとは思わない。もし、お前が生き返る手段があったとして、それがゾンビ以外の手法だったとしても……生き返ってほしいとは願わない」

 

 自然、涙が零れた。ジョゼフは巨漢だ。大の男だ。

 それが、みっともなく、情けなく、恥ずかし気もなく──誇らし気に、涙を流す。後悔からでも、罪悪感からでもなく、()()()()()()

 

「嫌だ。本当に嫌なんだぜ。お前と別れるなんて、考えた事も無かった。覚悟なんてあるはずもない。明日も、明後日も、その後もずっとずっと俺が守るって……俺が守って、お前が支えて、それがずっと続くと思ってた。俺がお前の手を離さないって、ずっと……。はは、未練はタラタラだよ。俺は何も……割り切ってなんかいない」

 

 けどな、と。強く言う。自身に言い聞かせるように──あるいは砂となった、彼女に言い聞かせるように。

 

「いいか? お前は、俺を愛していた。俺もお前を愛していた。おかしいことなんてない。あり得ない事なんてない。お前が今までの日々、どんな心境でいようが、何を考えていようが──関係ない。どうでもいい。俺達が愛し合っていた事実は、他の、どんな要素を付け足しても変わらない。何を差し引いても変じない。ミザリー。お前なんかより俺の方がお前の事を分かっている」

 

 息を吐く。

 そして、吸う。

 

「──じゃあな、ミザリー。今まで──本当に、幸せな日々だった」

 

 言って、麻袋を持ち。

 ──その中身を、風に晒す。

 

 砂だ。

 彼女が壊れた時は、必死で掻き集めた砂。彼女の身体。もしかしたら戻せるかもしれない。もしかしたら生き返るかもしれないその砂を、激しい風の中に落としていく。

 

「お前曰く、俺は"英雄"らしい。だから、ちゃんと人類を救ってから──ちゃんと寿命分生きて、ちゃんと死ぬよ。ありがとう、俺を"英雄"にしてくれて」

 

 最後に、愛剣を腰だめに携え、一閃する。

 彼女の入っていた麻袋は飛ぶ斬撃によって両断され、それさえも風に乗って飛んでいった。

 

 ありがとう、と。

 もう一度、口の中で呟いて。

 

 

 

 К

 

 

 

「……意外、だったかな」

 

 そんな彼の様子を遠距離から眺めて呟く。

 正直、彼の再生というか、メンタルの治癒はもっともっと先になると思っていた。彼らにワイニーが露見して、ゾンビや、あの子達との抗争を経て、ようやく。それくらい先でしか彼は立ち直れないと考えていたのに。

 

「"英雄"かぁ。んー、無駄な事だと断じていたけど、ちょっと厄介になるかも?」

 

 ジョゼフという名の"英雄"。個体名ミザリーが作り上げた強化に強化を重ねた人外。肉体の成長に精神の追いつかない、典型的な失敗作だと見ていた。そういうのは()()()によくいたから。

 けど、あそこまで依存しきった存在と別れ、あそこまで疲弊し、狼狽し、イースを頼るにまで至った状態から、たった一夜でここまでの成長を見せる存在は記憶にない。異常、といって差し支えないだろう。圧倒的に足りないはずの経験値を一瞬で会得したかのような成長スピードは、多少、科学者としての食指が動く。

 

 が。

 

「うーん、流石にこれ以上観察対象を増やすのは身体が足りない……。イースだけでも結構手一杯だったし」

 

 残念ながら、私は一人である。

 イースとワイニーの面倒を見つつ、更にジョゼフまで、となると身が持たない。いや、身は持つけど大変すぎるというか、忙しすぎるというか。流石に多分、ボロが出る。

 少し前も人間の兵士たちに発見されるという大ポカをやらかしているので、ここは我慢が大事。

 

 しかしながら、個体名ミザリーが自壊したことで彼についているゴーレムが一体もいないというのは危険かもしれない。猛獣についていた首輪が外れ、そのまま放置されているに等しい状態だ。人間のために作られた"英雄"だけど、何の拍子があって人間に牙を剥くかわからない。ゾンビはどうでもいいけど、これ以上人間を減らされるのは流石にマズい。

 

 本来であれば、少しだけ手を貸すつもりもあった。

 "英雄"ジョゼフがこれ以上折れる……ここで立ち止まってしまうようなら、個体名ミザリーを再構成し、彼の前に置いてあげるくらいの気概はあったのだ。

 それがまさか、自ら手放そうとは意外や意外。というか想定外。

 再構成して奇跡の再会におだて上げていれば、首輪復活で制御も出来て戦力も増えて万々歳だったのに、うん、現実とは中々上手く行かないものである。

 

「……それにしても、自壊ねぇ」

 

 意外といえば、それもだった。

 そもそもがエラーを許容できない作りになっているゴーレムだけど、それにしたって一旦リセットだとか、記憶の一部消去だとか、他に方法は沢山あったはずなのだ。何もボディまるまる自壊しなくとも、選択肢はあった、はずなのに。

 

 考えられる可能性は二つ。

 一つは他のバグによってその選択肢が失われていた可能性。旧型も旧型といって差し支えないゴーレムは、現代における新しい入力に耐えがたい部分がある。基本は自身に依存させ、主導権を握る形で相手を操作、成長させる仕様になっているからエラーなんて起き難いんだけど、突発的な入力には弱い。

 今回はあのマルケルの思想が原因なのだろうことは推測できる。悲しみの許容はあの子達にとってあまりに耐え難い、というか理解し難い思想だ。けれど、その部分の記憶の消去を選ばなかったという事は、それ以前から何らかの思想を受けていたのかもしれない。

 たとえばあのジョゼフという男。たとえばワイニー。たとえば、他の人間達。

 自壊を選ぶという程だ。相当深い部分までそのエラーが入り込んでいたか。……それにしたって、やりすぎだけど。

 

 もう一つの可能性は、そのエラー、あるいはバグによって得た感情を、個体名ミザリー自身が失いたくないと考えた可能性である。

 

 彼女らはゴーレムだ。成長しない砂人形。ただし、彼女らが成長しないのは成長する機能が無いから、というだけに過ぎない。単純に生物ではないので成長できない。身体が育つことは無く、脳に当たる部分も砂の集合体。砂によって作られた集積回路に成長という概念は無い。

 しかし、同時に心ある存在である。私の人格の一部を転写しているのだから当たり前だけど、しっかりと感情を持ち、しっかりと心を持ち、しっかりと情動のある存在なのだ。

 悲しみを得たくない、とかいう幼さ極まる信仰も感情によるものだし、研究や実験の結果に一喜一憂したり、気付きや発見を経てそれらに改良を施す事が出来るのは、感情があるからに他ならない。心無い存在では"どちらが良い反応なのか"の判別が出来ないのだ。いやまぁ遺伝的アルゴリズムよろしく評価によって判別する方法もあるんだけど。

 

 とはいえ、今回のゾンビのように生物を実験対象として扱う場合はどうしたって心が必要だ。

 だから彼女らには心があり、感情がある。情が動く。動きづらいだけで。

 個体名ミザリーがそれを……ジョゼフに対し、抱いてしまった感情を、記憶の一部消去なんて方法で失いたくなかった、と考える事は出来る。エラーによって表出した彼女の"反応"。それを削除してしまえば、彼女は元通りに戻る事が出来る。戻ってしまえる。つまり、"英雄"ジョゼフを監視するためだけの役割に。

 それが嫌だった、と考えれば……まぁ、少しばかり評価点をあげなくもない。人間らしい行いだ。リスクとリターンの天秤において、リスクを度外視して僅かばかりのリターンを取る。それが選べたというのなら、個体名ミザリーはゴーレムでなく、人間であったのかもしれない。

 

「全部推測……憶測だけどね」

 

 そうにしたって、自壊してしまっては意味が無い。……と、個体名マザーは言うのだろう。なんでマザーなのか知らないけど。

 私はそれでいいと思う。人間とは、短命な生き物である。私の作りたかった不老不死の人間は人間を超さず、人間に劣らず、それでいて不老不死という無理難題の極みだ。確認している完成形はイヴという少女、ワイニーという少年。あともう二人ほど。

 けれどそれらが今世界中に蔓延っている人間と同一かどうかと問われると、首を横に振らざるを得ない。ぶっちゃけ全然違うから。

 

 人間の範疇内で不老不死を作る、という目的と、人間のまま不老不死にする、という目的は似て非なるものだ。前者は怪物、後者は……なんだろう、超能力?

 私が創りたいのは前者で、後者ではない。どうやら個体名マザーちゃんは後者を作らんとしているようだけど、まぁ、頑張ってほしいとは思う。そもそも全人類なんて規模を私は目指しておらず、少人数を作れたらそれでいいと思うから、彼女とはもう目指すところが違う。

 話が逸れたけれど、だから個体名ミザリーはそれでいいのだ。

 彼女は人間の範疇内だった。人間の範疇内で、不老不死の身体を持っていながら、自壊を選んだ。

 

 素晴らしい、と言えるだろう。

 過去に作った失敗作のゴーレムの中から、心の成長を遂げ、ついには人間の範疇を超えぬままに生を終えた者が現れたのだ。敗者復活戦というと陳腐になるけれど、個体名ミザリーは完成形……成功作であったのかもしれない。

 最高傑作には程遠い。けれど、研究なんてそんなものだ。膨大な数を試し、そこから得られた"もっとも妥協できる作品"を研究結果として出す。理想になんて手は届かない。それを目指して努力をするし、それを目指す事は止めないけれど、得られるものは得てして妥協案だ。それはもう仕方のない事。それを悔やむ事も恥じる事も無く、声高らかに言う。

 

 個体名ミザリーは、不老不死のゴーレムという研究において、唯一の成功例であると。

 

「メイズ、ここにいたんだ」

「イース」

 

 少しだけ口角の上がった表情を戻して、声の方へ振り返る。

 肌色の顔料を纏う、ゾンビの少年。残念だけど、彼は失敗作。

 

「どうしたの?」

「うん。セイさんについて、言っておかなきゃと思ってね」

「ん……」

「とある筋……まぁ、昔のゾンビ仲間から、砂人形を崩壊させる術を得た。それを、今も暴れようとしているセイさんに使ったんだけど……あんまり効き目が無かったよ。一瞬停止させることには成功したけど、壊す事は出来なかった。だからまだ、彼女の脅威は消えてない。メイズ、安心させてあげられなくてごめん」

「ううん、大丈夫。イースが守ってくれる。知ってるから」

「うん。守るよ、絶対にね」

 

 恐らくセイは記憶の一部消去で耐えたのだろう。とすると、やっぱりミザリーは成功作だ。うん、可能性が補強された。良い事。

 

「お客さん、来てた?」

「あぁ、西の国の"英雄"ジョゼフさんがね。けど、さっき出て行ったよ。やる事があるんだって。戦力の増強を期待したけど、縛り付ける事の出来る理由もないしね。それよりメイズ、ちょっとお願いがあるんだけど」

「うん? なぁに」

「この似顔絵の少年を探すよう、兵たちに周知してほしいんだ。殺さず、生かして捕まえるようにね」

「ん……わかった」

 

 随分と上手い、ワイニーの似顔絵の描かれたイラスト。あの"英雄"が描いたのだろうか。そんな器用な男には見えなかったけど。

 

「明日でいいよ、今日はもう遅い。……久しぶりに、一緒に寝ようか」

「寝れるの?」

「ううん。けど、君の隣にいたいんだ」

「うん。わかった」

 

 寝かしてあげる事も出来るけど、なんて嘯くのは、勿論心の中だけで。

 まぁイースもまだまだ子供である。恋人に甘えたい事もあるのだろう。ジョゼフとミザリーの関係を聞いて感化された、というのも大いにありそうだけど。

 

 やりたい事はいくつかあったけど、それくらいの許容はする。拒否するデメリットの方が大きいからね。

 

 沢山、優しさをあげましょう。

 彼はもうすぐ──用済みになるわけだし。

 

 

 

 б

 

 

 

「ふぅ……」

 

 久しぶりに、保水目的以外で水に浸かった。

 長期に渡る汚れ……泥や血液、その他諸々が綺麗に洗い流された自身の肌は、生の輝きに満ちた明るい色をしている。

 流石はマザーの、というべきか、寝ている間に打たれたらしい点滴は凄まじい効能があったようで、あれだけダルく重かった身体が今や万全だ。

 とはいえ久しぶりの身体。肉体の感覚がある、というのは中々に異質で、無い事が当たり前だったかつての動きが非常に強い痛みを伴っていたり、自身の身体……特に脚部が脆弱すぎる事実に気付かされたりして、様々な発見があったと言えるだろう。痛む、というのはこんなにも不便なのかと。

 同時に、痛むからこそ動きが洗練されていくようにも思う。人体に許された動きの方が、人体に許されぬゴリ押しより鋭く、強い。勿論リーチや咄嗟の回避などはゾンビであった頃の方が遥かに優れているが、子供の体のままに攻撃に転じる事を考えれば、やはり痛みがあり感触のある今の方が総合的に優れていると言えるのだろう。

 その方が慣れるしな、とも考えつつ。

 

「そして、動くと腹が減る……か」

 

 不便だ、とは思わない。

 昨日食べたシチューの美味さが忘れられないのだ。アレを食えなくなるくらいなら、腹が減らないなんてメリットは遥か彼方に捨てる事が出来る。飯の食えない病気、というのがゾンビのいない頃にも存在していたが、どれほどの苦痛だったのか、底冷えする程今は恐ろしい。

 

 今、リザはいない。

 しかし何やらハイテクというべきか、これほどまでに荒廃した世界に似つかわしくないシステムキッチンや大きな冷蔵庫、潤沢な食材がそこにはあって。

 俺は久しぶりに料理、というものをしてみることにした。

 

 といっても男の一人暮らしの、それも訓練校時代以来の簡素で質素で記憶に薄いものだ。

 

「……」

 

 当然、失敗した。

 いや失敗というか、味が悪いだけで失敗じゃないというか。

 昨日のシチューだって特別美味しいわけじゃなかった。が、うん。あれには劣る。確実に。

 

 料理をして、味を確かめて。

 美味しさに一喜一憂する。

 

「……良いのか、俺。それなりの覚悟を決めてたはずなんだが」

 

 一人だけ生き返って、人間を楽しんでいる。

 いいのか、と。

 

「だが出られんしなぁ。……飢え死にするのは違うし」

 

 外へ続く階段のドアも、自分が来た通路も閉じられている。

 部屋にはキッチンのほかに、沢山の本類。スケッチブックや写真類等、色々なものがある。

 時間を潰すには、何も問題がないという事。

 

「うーん」

 

 少女マルケルの事も気になるし、ジョゼフやミザリーちゃんの事も気になる。

 が。いや。どうしようもないから、出来る事をするか。

 

 とりあえず。

 料理、もう少し上手くなろう。

 


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