光輪の侍は平穏を望む   作:レイ1020

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鬼滅の刃。初投稿です!何卒宜しくお願いします!


原作前
其ノ壱 日輪と光輪


私は・・・・・・平穏で穏やかに過ごしたいのだ。なのに・・・・・・目の前にいるこの異物どもが邪魔をする。なぜだ?なぜ邪魔をする?なぜ私の”大切なもの”を取り上げようとする?

 

 

 

「消え失せるがよい。今ならば見逃そう・・・・・・」

 

 

 

「ケッケッケ!そうはいかんな〜!!せっかくうまそうな人間が3人も集まってんだ。逃げる前にお前達を食い尽くしてやる〜!!」

 

 

 

「・・・・・・ならば、消えるが良い。(すぅ・・・・・・)」

 

 

 

私は刀を抜き、()()を整えた。

 

 

 

「”光の呼吸”・・・・・・」

 

 

 

私の刀が眩い光を持って輝き始める・・・・・・。

 

 

 

「【光閃】!」

 

 

 

「なっ!?消えっ・・・・・・」

 

 

 

目の前の異物が何か言いかけた気がしたが、聞くこともなく私は其奴の頸を斬り落とした。斬り落とすと同時に、其奴はまるで焼け落ちるようにチリになって消えていった。

 

 

 

「ふぅ・・・・・・もう大丈夫だぞ。寿々、可奈」

 

 

 

私が優しく語りかけるようにそう言うと、家の中からゆっくりと顔を出した母娘。寿々は私の妻、可奈は私と寿々の子供である。可奈はまだ生まれて間もないこともあって、寿々に抱かれながら静かに寝息を立てていた。

 

 

 

「はぁ・・・・・・毎度毎度すみません()()()

 

 

 

寿々は私の名前を言いながら、申し訳なさそうにし、ゆっくりと頭を下げた。そう頭を下げる必要もあるまい・・・・・・私はお前達を守るためならばいかなる時も修羅となろう・・・・・・その覚悟ができておるのだから。

 

 

 

 

私の名は継国昌継と言う。歳は二十歳だ。とある剣の名家の未子として生まれ、その際に左上の額部分に奇妙なあざがあったことから、家から追い出されたしがない者だ。私の上には双子の兄上達がいたが、何故か私が九になった頃に片割れの”縁壱兄上”は何処かへと姿を消してしまわれた。縁壱兄上も私同様、額に奇妙なあざがあったことから、おそらく家から追い出されたのだろう。そう考えていた。だが、それは間違いだった。縁壱兄上は自ら家を出たのだ。我が家の名に傷をつけないようにと言う理由で・・・・・・。それはちょうど、我が母、朱乃が天に召された後のことだった。”巌勝兄上”もその後、何とかして縁壱兄上を見つけ出そうといろいろなところを探し回っていたみたいだが、結局は見つからずに諦められたらしい。

 

 

私は巌勝兄上も縁壱兄上のことも深く尊敬の意を示していた。お二人は剣技に優れ、どちらかお一人しか跡を継げないのが残念だと言えるほどに凄まじい腕の持ち主であった。私はそのお二人の姿に惹かれ、私にも剣を教えて欲しいと師範に頼み込んだ。お二人のお達しもあり、私は早速刀の持ち方、振り方、間合いの取り方を師範に教えてもらい、試しに師範と打ち合ってみる事にしたのだが・・・・・・結果として、その師範に勝ってしまったのだ。なぜかは分からないが、打ち合っている際に、師範の身体が透けて見えるようになっていて、それによって筋肉の動き、血の流れ、肺の膨らみが分かり次の動作が予測できるのだ。それをお二人に話したところ、縁壱兄上にも同じ世界が見えていることと、巌勝兄上には見えていないことがわかった。

 

 

それから、私は縁壱兄上と同じ様に、父上に断りを得て、家を出た。理由は兄上同様、家の名に泥を塗ることを防ぐためであった。父上は喜んで許可してもらえたが、巌勝兄上は最初は反対していた。だが、私の決意が硬いことを理解されたのか、最後は「達者でな」と言い残し、許可してくれた。

 

 

それから私にはいろいろなことが起こった。まず、家を出て1年後に縁壱兄上と再会したこと。縁壱兄上に事情を話したところ、一人で生きるには己を鍛えるべきと告げられ、縁壱兄上とともに、修行を重ねた。その修行により、私たちは呼吸法というものを学び、その呼吸を常に心がけていることで身体能力の向上が望め、疲れにくい身体に仕上がったのだ。そして最後に、その呼吸を剣技に活用出来無いかと縁壱兄上と試行錯誤した結果、縁壱兄上は【日の呼吸】、私は【光の呼吸】を身につけることができた。呼吸を身につけるまでにここまで三年を費やしたが、ここまで来れば後はそれぞれ己を鍛え続ければ良いと縁壱兄上が言われたため、そこで修行は終わりを迎えた。

 

 

 

『昌継よ。お前は鬼という存在を知っているか?』

 

 

 

『鬼・・・・・・残念ながら存じ上げませぬ』

 

 

 

縁壱兄上は、修行が終わったかと思うと唐突にそのようなことを聞いてきた。私はその鬼という者は名すら聞いたことが無かったのだ。

 

 

 

『そうか・・・・・・どうやらその鬼と言う輩どもは人間を好んで食うと聞いた。夜になると活発に活動を始め、人間のいるところに赴き、老若男女問わず見境なく食い散らかす・・・・・・それが鬼の正体であるのだ』

 

 

 

『・・・・・・なんと卑劣な。兄上・・・・・・そのような輩は捨ておけませぬ。人という存在は世を明るく照らす灯火のような者。寿命はあり、いずれは死を迎えてしまうがそれでもそれこそが人間の美しさでもあり、儚さでもある。だからこそ、その人を喰う鬼という異物どもは捨ては置けませぬ』

 

 

 

刀の柄を握る手が次第に強くなっている事に私自身も気がついていたが、どうしてもその鬼の存在に不快を覚えてしまい、それを抑える事叶わなかった。

 

 

 

『それは私も同じ事・・・・・・。鬼が存在している限り、この美しい世に平穏は訪れない。鬼は滅すべき存在なのだ。そこで風の噂で聞いたのが、鬼殺隊と呼ばれる鬼を狩る集団の存在のことだ。その者らは鬼を狩ることを仕事をしているらしく、どうやらその者らは鬼を消滅させうる手段を持っているようなのだ・・・・・・』

 

 

 

『・・・・・・なるほど、つまり縁壱兄上はその鬼殺隊とやらに入れば、鬼を滅す時がより早くなると・・・・・・そう仰りたいと?』

 

 

 

『その通りだ。まずはそこに向かおう。そこで、その者らとともに、鬼のいない世を作ろうではないか』

 

 

 

『縁壱兄上のご覚悟、しかと見させていただきました。それを見せられてはこちらも腹を決めなければなりますまい。・・・・・・縁壱兄上、私も共に鬼を滅し平穏な日々を取り戻しましょう』

 

 

 

『うむ・・・・・・宜しく頼む、昌継』

 

 

 

 

それから私たちは鬼殺隊に加わり、それぞれ鬼狩りとして活動を始めた。鬼狩りとなった際に渡された珠鋼と呼ばれる特殊な素材を使って作られた刀を懐に下げ、私はくる日も来る日も鬼を狩り続けた。縁壱兄上とは別行動をし、お互いに鬼を滅すまで顔を合わせないという約定までつけた。不思議な事に私が初めに刀を取った時、刀身が純白に染まったのだが、そっと柄の部分を強く握ると今度はその刀身は紅く染め上がった。試しにこの刀で鬼を狩ってみたところ、普通の刀身よりも鬼に入るダメージが大きく、鬼特有の再生能力も全く効力を持たなくなっていた。

 

 

 

『(呼吸にも随分と慣れてきた・・・・・・。だが・・・・・・それで慢心してはならない。私はまだまだ弱い。巌勝兄上や縁壱兄上に比べれば・・・・・・)』

 

 

 

そんな時だった。寿々と出会ったのは。寿々との出会いは、私が鬼に襲われていた寿々を助けた事がきっかけだった。泣きじゃくる寿々を宥めつつ、彼女の周りを見渡すと、そこには二つの遺体が見つかった。【透き通る世界】で二人を観察してみたが既に呼吸も心臓も止まっており、事切れていた。大方、彼女の両親なのだろうと鷹を括っていた。だから私は背中をさすりながらこう言った。

 

 

 

『両親を助けられなくて申し訳ない・・・・・・。罪滅ぼしとしては拙いかもしれないが、これからは其方のことはどんなことがあっても私が守ろう。そして、いつか其方には鬼のいない、平穏な日々を過ごさせて見せよう』

 

 

 

『・・・・・・っぐす。ほ、ほんとに・・・・・・?』

 

 

 

『本当だ』

 

 

 

私が少し微笑を浮かべながら再び肯定すると再び寿々は泣き始めた。だがさっきまでの絶望に打ちひしがれたような泣き方ではなく、どこか安心したような・・・・・・そんな泣き方に私には見えた。

 

 

 

それから私たちは家を構え、共に生活をするようになった。始めは拙かった寿々の家事も四〜五年程もすれば、立派にこなせるようになっていた。そして私と寿々が共に生活を始めて六年後、私たちは夫婦となった。それから一年後、寿々は可奈を産み、私は父となったのだ。今までは寿々を守るだけだったが、これからは違くて、”寿々と娘の可奈”を私が必ず守るという使命を自分に課していた。

 

 

 

そんな鬼狩りを続けつつも楽しい日々を過ごしていた私たちのもとに、一つの訃報が届いた。それは・・・・・・縁壱兄上の妻である”うた”が、身篭っていた胎児と共に鬼に殺された事だった。




まだこの話は序の序です。次でようやく現代に突入できると思います!


主人公プロフィール


名前 継国昌継


年齢 (原作開始前)20歳 (原作開始後)24歳


呼吸 光の呼吸


好きな事 静かに暮らす事


嫌いな事 平穏を脅かされる事


好きな食べ物 寿々の手料理


強さ 縁壱と同等(本人に自覚は無い)


特徴 首から一つの橙色の勾玉を下げていて、縁壱と同様、左上の額部分にアザがある。普段はもの静かで優しい性格をしているが、家族である寿々や可奈、そして身内の人間を傷つけられた時のみ、修羅となって刀を振る。




光の呼吸の説明

日の呼吸と同じ、初めの呼吸の一つ。存在自体が理由もあって知られておらず、派生の呼吸は存在しない。あまりの剣技の速さに、対峙した相手は周りが光ったと共に、気がつくと頸を狩られていたと誰もが証言している。その速さは雷の呼吸の比では無い。

炭治郎の家族は助ける?助けない?

  • 助けて!
  • 助けないで!
  • 禰 豆子以外助けて!
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