対 宇髄天元
「煉獄と不死川を負かすとはな。俺は派手にお前のこと気に入った!ぜひとも俺とも手合わせ願いたいもんだ!」
「ふむ。よかろう・・・・・・其方、名は何と言う?」
「俺は宇髄天元。言っとくが手なんか抜くんじゃねーぞ?」
「・・・・・・わかった。来るがいい・・・・・・」
天元と名乗った目の前の剣士と私は互いに距離を取り、刀を向けあった。・・・・・・緊迫とした空気が屋敷の庭中に流れる中、先に動きを見せたのは・・・・・・・・・・・・天元だった。
「行くぞ!”音の呼吸”壱の型【轟】!」
「・・・・・・”音”?聞いたことのない呼吸であるな・・・・・・」
縁壱兄上が教えた呼吸の中に”音”などと言う呼吸はなかったことに疑問を持つ私だったが、今はそのことは置いておき、この立ち合いに集中することにした。天元が放った斬撃は轟音を立てながら私に襲いかかってきたが、私はその斬撃を横殴りに一閃して相殺して見せた。
「っ!?・・・・・・まじかよ?こいつは派手に驚いたな・・・・・・」
「面白い呼吸だが、まだ踏み込みや刀をふる腕力、そして呼吸のやり方がまだまだ未熟であるな。・・・・・・今度はこちらから行くぞ?」
「っ・・・・・・」
私が攻撃の態勢に入ると、天元も同時に守りの態勢に入った。だが、私はそれを気にするでも無く攻撃に移った。
「”光の呼吸”【煌】」
「なっ!?光で前が・・・・・・・・・・・・あっ・・・・・・」
「勝負あり・・・・・・であるな?」
私は天元の
「ああ。そうみたいだな。・・・・・・ったく、もう少しやれると思ってたんだがな〜」
「其方には素晴らしいまでの才がある。もっと鍛錬に励めば、いずれは私をも超える剣士になれるであろうな」
「はは!お前をか?・・・・・・そうだな。いずれはお前を超えてやるぜ!覚悟しとけよ?」
「あぁ・・・・・・楽しみにしておこう・・・・・・」
私と天元は、互いに笑い合いながら手を取り合った。天元・・・・・・其方とも良い関係になりそうであるな・・・・・・。
勝者 継国昌継
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対 非鳴嶼行冥
「さて・・・・・・残るは其方だけの様だが、如何様にする?」
「私も、始めはあなたとあいま見えようと考えていたが・・・・・・やはり、私はやめておこう」
「ほう?私は一向に構わぬが?」
今までの者達とは違い、立ち合いはせぬと言うこの剣士に私は少し興味を持っていた。見る限り、目が見えていない様で剣士としては致命的とも思えるのだが、その代わりに熟練度や風格、体つきなどはこの周りにいる柱達の誰よりも優れていると思えたからだ。
「私は既にあなたのことは認めている。これ以上無益な戦いは不要、そう判断したまで・・・・・・お館様も、それでよろしいか?」
「行冥が昌継のことを認めてくれたなら、これほど嬉しいことはないよ。わかった。・・・・・・行冥の好きな様にしていいよ。昌継もそれでいいかい?」
「わかり申した。・・・・・・では改めて、其方の名を聞かせてはもらえぬか?」
私が静かにその者のもとに歩み寄ると、向こうも立ち上がり私のもとに歩み寄ってきた。
「私は非鳴嶼行冥。これからよろしく頼む・・・・・・昌継よ」
「あぁ。こちらこそよろしく頼む・・・・・・」
行冥と名乗った剣士と私は先ほどと同じく、静かに手を取り合う。・・・・・・後で行冥には使う呼吸を教えてもらいたいものだ。
行冥 立ち合い拒否のため
勝者 継国昌継
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全ての柱たちの信頼を得ることができた私は、刀を収めた後、ゆっくりとお館様に向き直った。
「どうだい?まだ、昌継のことを信じられない子はいるかな?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
お館様はそう問うが、その問いには誰も反応を示さなかった。・・・・・・どうやら問題はなさそうであるな。
「ありがとう。・・・・・・じゃあ、昌継。自己紹介をしてくれるかな?」
「承りました・・・・・・」
私は体の向きを反転させ、柱たちの方へ向けた。柱たちは先ほどの嫌疑のような視線ではなく、まるで同志を見るような輝かしい視線を向けていた。
「知っている者も中にはいるようだが、改めて言わせてもらおう。・・・・・・私は継国昌継。・・・・・・信じられぬかも知れぬが、私はこの時代の人間では無いのだ」
「「「「「っ!!?」」」」」
「・・・・・・」
私のその発言に、既に知っているカナエ以外は激しく動揺をしていた。
「嘘・・・・・・だろ?」
「そう思うのは無理ないものかも知れぬが・・・・・・まことなのだ。・・・・・・この継国と言う名が証明にならないか?」
「継国・・・・・・!!私たちの呼吸の原点とも呼べる・・・・・・だが、その名は途絶えたはず・・・・・・」
どうやら行冥は知っていた様で、さらに動揺をあらわにしていた。
「そうだ。其方達の原点となった呼吸、”日の呼吸”を使っていた剣士、継国縁壱は・・・・・・私の兄なのだ・・・・・・」
「「「「「兄!?」」」」」
再び驚きを示す柱たち。その後私は、今までのこと、私たちの身に何があったのかを全て話した。最初は到底信じられないと言った顔つきをしていた柱達だったが、話を聞いているうちに、私が嘘をついているとは思えなかったのか、納得をしたかの様な顔つきになっていた。
「・・・・・・始まりの呼吸が、実はもう一つあったなんてな・・・・・・で、その呼吸の使い手が昌継さんだったと・・・・・・」
「その兄上の様に呼吸を教えようとする前にこの時代に異形の鬼によって飛ばされてしまったと・・・・・・」
義勇と錆兎が私の話を簡潔にまとめ上げながら私に確認を求めてくる。
「そうだ。・・・・・・出来れば納得してくれると嬉しいのだがな?」
私は柱達に視線を泳がせる。私のことは嘘偽りなく話したつもりだ。あとはこの者達が信じてくれるかどうかだ。
「私は元から信じてますよ?・・・・・・というか、あの山で会った時から信じてましたよ?」
「俺ももちろん信じる!仲間を信じられぬ様では柱としても人としても未熟だからな!」
「にわかには信じられぬが・・・・・・あなたがとても嘘をつく様な方とは思えぬ・・・・・・信じよう」
「よくわかんねーがぁ・・・・・・いいぜ、信じてやるよぉ〜・・・・・・」
「こまけー話はいいだろ?昌継だ誰だろうとこんなすげー奴が仲間になるってんだ。俺は派手に大歓迎だ!」
「正直びっくりしたけど、昌継さんなら信じられるかな」
「昌継さんに嘘は無いと踏んでました。ですから、俺は当然あなたを疑いません!これからもどうかよろしくお願いします!」
「俺ももちろん信じます」
柱八人、全員から信用の意を示された私は、途端にどこか安心し胸を撫で下ろした。
「自己紹介が終わったみたいだね?・・・・・・じゃあ改めて、みんな・・・・・・これからは昌継とともに、鬼達を・・・・・・そして鬼舞辻無惨を倒そうね?」
「「「「「「「「御意!!!」」」」」」」」
こうして私は・・・・・・本当の意味でこの時代の鬼殺隊の一員に加わることとなった。これから先、どんな困難が待ち受けているかはわからない。だが、私はこの者達がいれば、どんな困難も苦難も乗り越えられると信じている。
・・・・・・待っているが良い、鬼舞辻無惨。近い未来・・・・・・必ず貴様のその頸を撥ねてやろう・・・・・・。
その思いを胸に・・・・・・今日も私は、鬼を狩りに走るのだった・・・・・・。
今回はこれで終了です。そろそろ原作に入りたいところですが・・・・・・まだあの人を救ってないんでね・・・・・・。
【大正コソコソ噂話】
昌継が鬼に対して殺気を放つたび、無惨は身の毛を震わせているらしい。
”光の呼吸”【煌】
強烈な光力を出し、相手を惑わせ相手の隙をつく技。だが、昌継自身、この型はあまり使用せず滅多な時でないと使わない。刀を振る力が他の型よりも強いがために光力が上がり、まるで太陽を直に見ているかの様な錯覚に陥るらしい。だが、縁壱や巌勝の様に【透き通る世界】が使えるものには影響が薄いため、あまり効力が無い。
・・・・・・正直この型はこの先、あまり出番がないかも知れません。
炭治郎の家族は助ける?助けない?
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助けて!
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助けないで!
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禰 豆子以外助けて!