博士は静かにクラッキング   作:604技術開発隊

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プロローグ#1

【助手 さんが入室しました】

【博士 さんが入室しました】

 

君の愛しの助手:生きてる?

 

世界で一番不幸な二番目:ああ、生きてる

 

貴方の助手:僕もすぐそちらに行きたいんだけどね………ほら、色々と足留めしてきてさ

 

助手こそ私の嫁:そうか………ところでどうでも良いがHNを勝手に書き換えるのをやめろ

 

博士の嫁:え~

 

助手の夫:え~ではない……なんだこれは……

 

博士の嫁:異論は認めませんよ!

 

博士:それ固定なのか……

 

博士の嫁:あ~!?僕はHN書き換えるの辞めたのに博士がHN書き換えてる!!!

 

博士:知るかっ お前と夫婦になった覚えなぞない

 

博士の嫁:酷い……子作りだってしたのに……子供はどうするの!!!

 

博士:妙な表現をするな!!!

 

博士の嫁:だってドラッツェは博士が設計して僕が造った子供じゃないですか

 

博士:そう言えなくもないが…………さて、茶番は終わり 本題に入ろう

 

博士の嫁:はい

 

博士:ドラッツェアンブッシュカスタムの方はどうなっている?

 

博士の嫁:はい、完成度80%ですよ

 

博士:そうか……では来週の月曜までに完成させ、此方に送ってくれ

 

博士の嫁:できないこともないですけど……

 

博士:頼んだぞ

 

博士の嫁:はい!

 

【いずれ夫になってやらんでもない さんが退室しました】

 

博士の嫁:博士……

 

【博士の嫁 さんが退室しました】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パタリとノートPCを閉じ、鞄に仕舞う。

そろそろ同室の生徒が部活とやらから帰ってくる時間だ。

 

最後のあいつへのメッセージ……あれは兄が妹に対する返答のようなものだ。

よく聞くだろう?

「私、将来兄さんのお嫁さんになる」

あれと同じだ。

その時言われた世界中の兄はどう返すか、

「ははは……嬉しいな……」

当たらずとも遠からず、こう返答するだろう。

私はあいつを妹のようにしか見れないし、あいつはあいつで私以外の人間とあまり会話したことがない。

それ以前に今こうして約束をしたとしてもいつかはあいつも私よりも良い相手と出逢うだろうさ。

見方によれば私の事を屑野郎だと思う人間もいるだろう、好きに評価してくれて構わない。

 

そんなことはさておきだ、私が何故こうしてこんなところにいるのか………そちらの方が面白く、かつ軽いプロローグにもなるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはある日の事、国が男性IS操縦者を見つけるべく検査を実施した時の事だ。

 

「本当に行くんですか?」

 

「ああ、私だって国家権力に歯向かうような真似はしないさ」

 

性科学的な記号上、男だった私は渋々検査に向かい、そしてISを起動させてしまった。

面倒な義務教育を終らせ、高校にも行かず中卒で静かに幼馴染みの助手と共にドラッツェ……謀らずもISと同等、もしかしたらそれ以上の兵器を開発していた私にとって、ISの適正、世界で二番目というレッテルは自他共に認める【世界で一番不幸な二番目】という名称に正しく相応しいモノだった。

 

ドラッツェはISと同等、それ以上の性能で、かつ適正さえあれば男性でも使える兵器であり、それを知った本国は開発者である助手を監視下に置いた。

…………………まあ、それは私がドラッツェの開発責任を助手に押し付けたからなのだが。

今のところドラッツェの生産数は約10機と限られている。

で、本国はまだ知らないが、私専用のドラッツェ、助手専用のドラッツェの二機がある。

チャットに出てきたドラッツェアンブッシュカスタム、所謂ドラッツェの強襲仕様。

 

話がずれた……戻そう。

 

私にISの適正があると知った本国は、私を日本のIS学園へと送り込んだ。

日本の文化や日本の和食は好きだが、学園生活は本当に面倒極まりない……

何故かって?

何でもかんでも団体行動、連帯責任、上に従えだの誰が優れているだの………面倒としか評価のしようがないでしょう?

 

まぁ、どうこう言ってもIS学園に行かなければならないんですがね?

まあ、続きといきましょうか。

 

「書院造の銀閣寺……行ってみたいものですね」

 

この旅行マップ(まっ○る)片手に着席しているのが私。

 

「刺身にもチャレンジしてみたいですね」

 

ちなみにこれは私なりの現実逃避です

仕方ないさ、私だって人間。

女子生徒ばかりの空間というのは重く……そして苦しい。

 

「いや、死んだかもしれん」

 

できることなら生きて日本酒を飲みたい……

あと四年なんだがなぁ……

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