「あんた!!!恥ずかしくないのか!!!」
やけに熱血風な織斑一夏は、前回のフリートの振る舞いを批難し、大声をあげた。
「おやおや怖い怖い……」
当のフリートはヘラヘラ笑いつつ携帯端末をいじっていた。
「ISを使わなかったんだ!!?」
フリートの方が歳上なのだが、まぁ気にしないでおこう。
「何故って……どう取ってくれても構わないよ?私はゲス野郎だからねぇ……もしかしたらISでは勝てそうにないからドラッツェを使ったのかもね!」
ヘラヘラと笑いつつ返答をするフリートは、織斑一夏の顔を再びチラリと見ると、こう続けた。
「そろそろ時間なんじゃない?」
そう言いつつ時計を指差す。
時間は織斑一夏対セシリア・オルコットの試合開始の五分前。
しかし織斑千冬から呼び出しはまだ来ない。
するとフリートはわざとらしく「あ!」と、言うとこう続けた
「でもバラバラにしたし試合継続は不可能かもねン」
何がとは言わない辺りこういう言い回しに慣れているところが伺える。
「様子見に行ってあげたらどうだい?」
織斑一夏の肩をポンッと軽く叩くとフリートはそそくさとその場を立ち去った。
「やれやれ………」
「で、君は私を避けたりしないのかね」
試合から数日……私の外道?卑怯?とりあえずゲスな行為から生徒は私から離れ、私が叩きのめしたアホを慰めるかの如く群がり始めた。
とりあえず、あえて言っておこう。
計画通り………
が、計画は完璧ではなかった。
壱、計画に司書の事を入れていなかった。
そして弐に、同室の彼女は計画外だった。
「ん~ぅ?何が~ぁ?」
そう、彼女……
何故だ……計画は完璧だった筈だ………
道化成分タップリ外道成分タップリ究極の計画だった筈だ欠点なぞない。
「グラハム……私はどうすりゃ良いんだ………」
それなのに彼女はどうだ?
いつの間にか私のベッドにまで人形群が侵入してしまうほどにリラックスしている上に私にドラッツェについて聞いてくるだと!?
どういう神経しているんだコイツ……
「………いや、アイツなら『これも愛だ!』とか言いつつフラッグ飛ばすか……」
アイツの愛の定義がわからん……
「む~ぅ……ふりっつぅ……聞いてるのぉ?」
何も聞こえてない……そう、聞こえてない。
私はフラッグが大好きなグラ公について考えているのだ。
ちなみにフラッグと言うのは私が特別に改造したラジコン飛行機の事だ。
サクよりも格好良く、サクよりも高性能なペットロボに変形する。
ちなみにペットロボには他にもガンダムというのもあるが、アレは他の友人達……つまるところ不良殿や後輩、司書のペットロボだ。
助手のペットロボ?
あいつのはサクと同型のペットロボでサムというペットロボだ。
ペットロボシリーズは全て私が作った。
私が設計やOSの設定以外にできないと思ったかのかね?
残念だったね、組み立てもできるさ。
「久しぶりに会いた「ふりっつ~!!!」ぐぇぇっ……」
「な………何だね?」
流石に知らないフリをし続けるのは無理か……
「聞いてるの~?」
「ドラッツェの事だったか………あれはな……」
どう誤魔化すかな……
あ?聞いてたのかって?自然と聞こえてくるんだ。
私はそんなに耳が悪い訳じゃない。
前にも言った様な……
「あれはな、世界で二番目っつー事で軍から強奪した機体だ」
「ふえぇ?」
「質問は終わり……暇なら寝ろし」
そのまま同居人をベッドに放り投げた。
意外と軽かったなあいつ………まぁ、こんなものか……
同室の彼女はベッドに放り投げた後すぐに寝た。
寝る子は育つと聞いたが………コイツは然程背が高かったりはしないし……どうなんだろうか………
「寝てねぇのに結構背が高い私が言うのもアレだよな……うん」
「転校生ですよ!………えっと……何と四人も!」
いや、流石におかしいだろ……四人は
「やぁ、博士元気にしてた?」
「お前……勝手にいなくなってんじゃねぇぞ!!!!」
「くつくつくつ……会いたかったぞ我が最強のメカニックマン、ドクター・アサクラよ!」
「貴方からの信号弾が見えなくなって………心配したんだから」
しかもその転校生が不良殿、後輩(随分と変だが)、助手であることはまぁ色々言いたい事はあるがわかった。
だが…………
「何故………ケルゲレン、貴様がいる!?」
嘘だろ!?
サク…サク……サク……ピョインピョイン
サム……サム……サム…ピョインピョイン
おい!?