現実世界を抜け出そうとする少年の話   作:モルモット☆

12 / 13
今回の話は「甘」です。書きたくなりました。少しいつもより長いです。
カフェ巡りは私の趣味でもあるので「こんなことしたいなぁ」とか思いながら書きました。

本編どぞ!



第12話

幼馴染とでも俺の異世界捜索ライフは続く。

 

今日は真花が学校の友人と遊びに行くとのことで、家に一人。のはずだったが...

 

彩「パンケーキ食べたいパンケーキ食べたい...」

 

某芸人さんのようなことをつぶやき続ける幼馴染がいた。

 

「...なんで?」

 

彩「なんかすごいの見つけちゃってさ」

 

そういって「You stagram」の画面をみせてくる。

 

そこにはあの有名な絵本『ぐ〇と〇ら』に出てきそうなパンケーキがあった。はちみつたっぷりのおおきなおおきなパンケーキである。

 

「甘そう...」

 

彩「そりゃパンケーキだもん。甘くないとじゃない?」

 

俺は女子が好むようなこてこてに甘いものは得意ではない。甘党さんとはどうも気が合わなそうである。

 

彩「優って甘いの苦手だっけ?」

 

「好んで甘いものはあんま食べないかな。甘いより辛いほうが好き」

 

彩「辛党ってやつ?」

 

「辛党って辛い物が好きな人じゃないからな?」

 

彩「え、違うの?」

 

「よくある間違いだが、辛党ってのはお酒が好きな人のことだぞ」

 

彩「じゃあ誤用なの?」

 

「辞書的な意味だからあまり気にしなくてもいいと思うけどな。潮時とか失笑とかみたいに誤用のほうが出回ることも多いし」

 

彩「違和感感じないから私も間違って使ってそう」

 

「知っといて損はないから知識としてあるのはいいかもな」

 

彩「そだね~」

 

 

 

 

 

 

 

.........あれ?何の話してたっけ? 

 

彩「頭使ったら当分補給しなきゃ。パンケーキなんていかが?」そうだったパンケーキだ。

 

「じゃあ食べに行くか」

 

彩「いいの!?無理してない?」

 

「この店はクッキーの種類が豊富だし一度は行ってみたかったんだよ」

 

彩「じゃあ決まり!急いで支度しないと!」

 

 

 

彩に急かされるままに支度を終え、家を出る。

 

お店は2駅先であまり遠くはないのでホームページを見ながら移動していたら案外すぐに着いた。

 

店員「いらっしゃいませ。2名様ですね。ご案内します」

 

木造がおしゃれな店内を見渡しながら席へと歩く。

 

あたりに男子の姿はほとんどない。

 

かわりにスイーツをお供にガールズトークに花咲かせる中高生が多い。

 

正直気まずいが気にすることはない。

 

 

 

彩「はちみつたっぷりふわふわパンケーキとあったかい紅茶を」

 

「季節のクッキーとホットのブレンドコーヒーお願いします」

 

注文を確認し、店員さんがオーダーを伝えに戻る。

 

彩「クッキーとコーヒーって、おなかすかない?」

 

「意外とコーヒーって満腹感得られるんだよ、俺だけかもだけど」

 

彩「それ健康に悪そうだけど」

 

「砂糖飲むぐらい入ってるもの食べてる人に言われたくはないんだけど?」

 

彩「日ごろ運動はバッチリしてるから今日ぐらい大丈夫だよ、きっと、多分、、おそらく、、、」

おっと、女の子にこの手の話題を振ると危険であった。

 

あまり変わって見えないはずなのに急変したかのような絶望顔をしだす人も少なくはない。

 

その点彩果は常日頃から運動を欠かさず行っているので全く関係ない。

 

良くも悪くも体に肉が付きにくい体質なのである。

 

 

......ごめんそんな蔑んだ目で見ないでつらい。

 

店員「お待たせしまし...た?」

 

優「あぁ、ありがとうございます」ごめんなさい店員さん悪いのは俺です...

 

ブレンドコーヒーのビターな香りや目を奪われる大きなパンケーキがテーブルに並ぶ。

 

こんなにでかいの?フライパンいっぱいに焼いたぐらいになってる。

 

でっか...(語彙力)。

 

 

正面むいてみると熱心に画角を考え写真を撮る女子が一人。すごいなぁ。

 

「Youstaに載せないとだもん。きれいに撮りたいし。優は撮らないの?」

 

「思い出にはなるけど写真撮るまでのこととは思わないんだよな」

 

「男女の違いってこーゆーとこなのかな。優は女の子寄りな気もするけど」

 

「よく言われるけど行動だけな。一応男だし。」

 

「わかってるよー」

 

そういってパンケーキを口いっぱいにほおばる

 

「んん~~!ふわっふわ!!それに甘い!!」目がキラッキラになった。ほんとに旨いんだろうな。

 

「優も食べる??」

 

そう言って一口大に切ったパンケーキを目の前に持ってくる。

 

 

・・・

 

 

「俺そんな甘いの得意じゃないし」

 

「えー、こんなおいしいのに...」

 

なんか可哀そうになってきた。でも...

 

「あ、もしかしてフォーク気にしてた?」

 

にやにやしながらもう一度持ってくる。

 

「からかってんじゃねーよ」目の前のパンケーキを口に入れこむ。

 

うん、甘い。あっっっまい。

 

口直しも込めてコーヒーを飲む。苦みと酸味のバランスがちょうどよく、すっきりとした味わいだった。これはリピートしたい。

 

 

......おっと?

 

「もしかして、照れてんのか?」

 

頬を朱に染めた彩果にさっきのやり返しを敢行。

 

「別に気にしてないしっ」

 

そっぽむいて紅茶を飲み始める。

 

こうみると、案外行動が似ている。やっぱりこいつは幼馴染なんだな。

 

「...なに」

 

「いや、何でもない」

 

そういい自分の頼んだクッキーを放りこむ。

 

桜のクッキーって言ってたが、結局桜味ってなんなんだろう。

 

甘すぎず、かといって酸味が強いわけでもない。独特な風味が後を引く、そんな味である。桜の葉っぱってこんな味なのかな?

 

これは確かに好き嫌いが分かれる味かもしれない。俺は好きだ。この店のリピートが決まった。

 

が、このレディースな雰囲気にどう立ち向かえばいいんだろう。

 

「あのさ、優」

 

「?」

 

「また誘ったら一緒に来てくれる?」

 

「もちろん行くよ。この店の雰囲気好きだしこれからどうやって通おうか考えてたところだったし」

 

「...さっすが優!幼馴染は分かってるね」

 

「もちろんだろ、何年一緒にいると思ってるんだよ」

 

「それもそうだね」

 

暫く談笑した後に店を出る。

 

 

 

 

 

...気づいてはいる。

 

 




学校が始まったと思ったら緊急事態宣言来ましたね。それも大学生潰しとしか思えない期間で。楽しみにしてた予定がなくなったこともありモルモット☆はとても腹が立ってます。でも最近の「選ばれしものへの戦い(ディズニーチケット戦争)」に2回分勝利したので案外バランス取れてるのかもしれないですです。
いや、でもサークル新歓はやりたいし飲みも行きたい念は晴れません。我慢我慢でリモート飲み開催したいと思います。


それと仕事場にしてたバイト先やめたので投稿ペース落ちます。こんな駄文でよければ気長にお待ちください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。