現実世界を抜け出そうとする少年の話   作:モルモット☆

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どこにも行けない。やることも多い。缶詰にでもなった気分の人も少なくないんじゃないでしょうか?実際私はそうです。
普通だったらクッキー詰め放題とか温泉とかディズニーとか、行きたいとこすぐに行きますからね。全国旅してみたい。



第6話

 

幸せに終わる、そんな人生もいいじゃないか。人生波が立たないなんて最高じゃないか。波乱万丈より平々凡々でいいじゃないか。

 

そう思ってた時期が俺にもありました。すべては同居二日目のこと...。

 

 

 

 

 

前日は同じ家に天使がいるってだけでほとんど寝れなく、目が覚めたのは朝5時。

 

朝のラジオ体操すらやってない早朝だ。

 

せっかくの土曜日なのにこんなに早く目が覚めるなんて...人生損した。

 

とりあえず散歩でもと思い着替えて外に出る。

 

するとポストに真花宛の封筒が届いていた。

 

二日目の人間宛で来るってありえるのか...?そう思いつつも散歩に出かける。

 

「おぉ、優じゃん」背後から声をかけられる。

 

「なんだ将也じゃん。ランニングか?」

 

「そんなとこ」

 

彼は俺と真翔と同じサッカー部の将也。身長は190あるとかないとか。羨ましい。

 

「優はこんな朝早くから何してんだ?」

 

「散歩、だと思う」

 

「...? 謎いな。まぁ俺行くわ」

 

「おう、頑張れよ」

 

将也を見送って近くの公園まで足を運ぶ。

 

この公園は俺が初めて異世界に行けると感じた場所である。

 

良く分からんオブジェや遊具、当たり前だがベンチもあり、どこでイベントが起こるかワクワクする楽しさがあった。

 

ここ2日は現実離れすぎて感じていなかったが、やはり異世界には夢や希望がある。

 

そんなとこに行けるかもしれないと思うだけでテンションが上がってしまう。

 

相変わらずの厨二病だが関係ない。

 

15分ほどしてから家に帰る。今は6時10分。

 

家に入るとコーヒーとパンのいい香りが漂っていた。

 

「あっ!優いた!!」

 

朝から天使が待っていた。しかもエプロン姿で。Hapinessはここにあるんだね。ハハッ(某鼠)

 

「おはよ、ちょっと外歩いてた」

 

「部屋見ていないからびっくりしちゃった。朝ごはんちょうど出来たとこ」

 

「まじか、ありがと。あと真花宛に手紙来てたぞ」

 

「え?」ポストにあった手紙を渡すと目を見開きこっちを見てくる。

 

「見てないよね?」

 

「(裏に書いてあった宛名は)少しだけ見たけどまずかったか?」

 

「...!?え、あー、うん分かった。先にリビング行ってて」

 

そういうと部屋まで急ぎ足で戻っていった。心なしか顔も赤い。

 

勝手に封開けたのはさすがにまずいよな...中は見てないけど。

 

後でしっかり謝らないと。

 

「「いただきます」」

 

朝食はトーストに目玉焼き、ベーコン、サラダというスタンダードなメニューだがこれがうれしい。

 

「美少女が作った」は「一流シェフ」よりも強い(確信)。

 

「それでね、さっきのことなんだけど...」あぁ、手紙の件か。

 

「どうかしたんだ?」

 

「誰にも言わないでほしい、かな」

 

手紙が届いたってことをか?まぁ言わないだろ。

 

「大丈夫。誰にも言わないよ」

 

「よかった...。よしっ」

 

真花は朝食を食べ終え、食器を流しに持っていき、部屋に戻っていった。

 

俺も食器を片付けていると部屋から戻ってきた真花が、なぜか部屋から持ってきていたパソコンを開いている。

 

「あの...実は私...」赤面させながら恐る恐るパソコンの画面を俺のほうに向ける。

 

(手紙と関係しているのか...?) そう思いパソコンの画面を見る。

 

すると......

 

え?

 

 

ん??

 

 

 

 

「えーっと、これは?」

 

明らかに高校生が書いてはいけないような過激な絵が目の前に。

 

きっと変なページに飛んでしまったんだろう。天使がまさかこんな...

 

 

 

 

「私、18禁同人誌作家兼絵師なんです...!!」

 

この告白とともに日常が崩れ去る音がした。あれ、普通ってなんだっけ。

 




皆さんも一度は異世界行こうと思ったことありませんか?
「いつもは行かない道行ってみよう」とか「今日はなぜか早起きしたから朝どっか散歩しようかな」とか。
いつもしないようなことするのっていいですよね。
もしかしたら昨日見かけた男性が持っていた鞄には何か特別なものが入ってたりして。
そんなことを思いながら日々過ごしています。
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