灰の岩礁の序作品   作:なもなきなにか

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ーWARNINGー

・このお話は作者の自分勝手なものであり、キャラ崩壊なども勿論あるフリーダムなものです。(一人称不定等)

・どうなっても知りませんが、
それでも読みたい方だけお進みください。

・他作品ネタやシナリオなど多数出てくる予定(読者様の提案なども受けます)

・戦闘描写なども気分次第ですので
ご注意を(スペカ使ったり剣技だったり
銃撃戦だったりします)

それでもいいって人は

ゆっくりしていってね!




九話

 

 

ーside.ユウー

 

 

ユウ「通報したし、後は警察の方にお任せして帰ろうか」

 

 五月雨に声を掛け、大本営に帰るために部屋を出て路地を歩いていると、どこかで······それもつい最近どころでなく、数時間前に見た顔の警官がこちらに向かって歩いてきた。

 

警官「君はさっきの······協力に感謝するよ」

 

ユウ「いえいえ。此方こそ早く来てくれてありがとうございます」

 

警官「いやこちらこそ助かったよ! 

······それにしても一日に二度も会うなんて、偶然って怖いね······」

 

ユウ「そうですね。······意外と必然だったりして。

 ······そう言えばどうしてこちらに?」

 

警官「異動で来たんだよ。さっき会った時は向こうでの最後の町内見回りだったんだよ」

 

五月雨「お兄さん。この人は?」

 

ユウ「ん〜と、一つ前の仕事中にたまたま会った人?かな」コソッ

 

警官「それにしても、よくこんな誰も来ないような場所にいると分かったね」

 

ユウ「偶然。少しだけ声が聞こえたので興味本位で見に来たらこうなっちゃって······それじゃ後のことはお願いします」

 

 そう言って警官の横を通り過ぎて行こうとして胸部に鋭い痛みが走った。

 

警官「こういう処理がし易いから助かるよ」

 

五月雨「お兄さん!?」

 

ユウ「イツキ······逃げ······ろ!」

 

 意識が遠退き、口から吐血するなか、その一言を絞り出して俺の意識は闇に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーside.五月雨ー

 

 

 お兄さんが刺されて倒れたところを見てしまった私はパニックになりながらも走って逃げ、今は来た道を戻って部屋にいる。

 

五月雨(ここならひとまず大丈夫なはず······最悪ナイフが見つかれば一方的にやられるだけは避けられると思うし······)

 

 その時、扉が壊され先程の警官が入って来た。

 

警官「そう簡単に俺様から逃げられると思うなよ小娘ェ」

 

 そう言って警官の体はバキバキという音を立てて変質していき、サメの様な頭にモノクルをかけた二足歩行のナニカに変化した。

 

さめ「ふぅ······ホントに警察とかいう偽善者の演技は疲れるわねぇ〜! あら? あらあら! この役立たず(ゴミ)共まだ生きてるのねぇ〜」

 

 サメの様なナニカは変質した大きな腕を使い足元の男······Bの体を軽々と持ち上げ、自らの巨大な口に放り込み、バリボリと音を立てながら喰らう。

 

五月雨(私もああやって食べられるのかな······)

 

さめ「やっぱり美味しくないわ〜不味い! と吐いてもいいんだけど今は我慢しましょう。臭いし固いし······お腹には貯まるんだけどねぇ······もうちょいどうにかならないかしら? この不味さ······

さて、そんなことより艦娘ちゃんのお肉はどんな食感、どんな味なのかしら? 美味しいのだろうけど、想像が止まらないわ」

 

 サメの様なナニカは息を荒げ、舌なめずりをしながら私に近づいてくる

 私は恐ろしくなり後ずさるが、椅子の近くで転んでしまった。サメの様なナニカはゆっくりと恐怖を与えるように一歩ずつ距離を詰めて来る。

 

さめ「それじゃあまずは一度。頂きましょうか!」

 

五月雨(この辺りにナイフがあったはず······あった!)

 

 手探りでナイフを探し、見つけられたものの、サメの様なナニカは倒れている男Aに目もくれず、私に近づいてくる。

 

五月雨(手が触れる直前にナイフで突き刺す。それなら成功率が高いはず·········今ッ!!)

 

 サメの様なナニカが私を掴もうと手を伸ばすと同時に地を蹴り、飛び出す。

 

 その時、床から茨が生え、サメの様なナニカの両腕両足に巻き付いた事で一瞬だけサメの様なナニカの動きが止まり、ナイフはさめの腹部を貫いた。

 

さめ「ゴフッ······俺に傷を付けておいて······ただ食われるだけで済むと思うなよ小娘ェ!!」

 

 さめは茨を引きちぎり拳を振り上げる

 

五月雨「(私、十分頑張りましたよね)······さようならお兄さん」

 

 さめの腕が振り下ろされる。瞬間

 

『修羅なる下天の暴雷よ、千々の槍以て降り荒べ!!』

 

 部屋に声が響き、サメの様なナニカに無数の雷撃が放たれた。

 

さめ「カハッ」

 

雷撃はナイフの刃を通り内臓を焦がして消え、サメの様なナニカは黒焦げになり、倒れた。

 声の方に目を向けると声の主は剣を杖にして、骸骨の様な人形に体を支えられ、血を流しながら私に向けてこう言った。

 

「待たせたな。イツキ」

 

五月雨「お兄さん!? 大丈夫ですか」

 

ユウ「大丈夫! って言いたいけどちと辛い。てゆーかもう無理」

 

 私がお兄さんに駆け寄り、支えに入るとタイミングを見計らったかのように人形が消えた。

 

ユウ「スマン。大分出血多くてな」

 

 そう言っているが、お兄さんの傷口はまるで凍っているかの様に冷たく、血もすでに止まっていた。

 

五月雨「ひとまずはカフェで応急処置だけでもしておかないと!!」

 

ユウ「処置はソラに頼む事にするからイツキは大本営に向かえ! 遅れたら元も子も無いし、依頼失敗になるのは避けたいからな」

 

 私はお兄さんをカフェまで連れて行こうと一歩を踏み出した。

 

?「動くな! でないと撃つ!!」

 

 声の方を振り向くと倒した筈の男が立ち上がり、こちらに銃を向けていた。

 

ユウ「······ん? お〜俺のM9じゃん! 無いと思ったらここに落としてたのか〜。見つけてくれてありがとね〜」

 

 お兄さんは私から離れ、Aの方に歩き始めた。······普段のように軽快な動きでは無い上、剣を杖の様にしながらではあるが······

 

A「······動くと撃つと言ったはずだ」

 

ユウ「それで撃てる人はもう一歩目のときに撃ってるよ······」

 

A「······」

 

 Aは静かにトリガーに指をかけた。

······『本当に撃つ意志がある』という事なのだろう

 それでもお兄さんは歩みを止めず、ついにはAの手首を掴み、銃口を自分の額に当てた。そして大声で怒鳴った。

 

ユウ「撃てるのか? お前に!」

 

A「クソ! 死ねェ!!」

 

 Aはヤケクソと言わんばかりに引き金を引いた。

 ······が、出て来たのはカチッと言う音だけだった。

 

ユウ「だから言っただろう? "撃てるのか?" と」

 

A「なん······で」

 

 Aは後退り、力が抜けたかの様に立ち尽くす。

 

ユウ「弾の入れ忘れ? 不発弾? 整備不足? そのどれでも無い! 某ナノマシン(SOP)の仕業でも無い! ただ、この銃は私のオリジナルカスタムであり、魔力をはじめとする特別な力を弾とするからだ! 故に貴様にはその力が無かっただけの話!

 だが、我を殺そうと引き金を引いたことは称賛に値する。」

 

 お兄さんが長々と喋っていると、どこからともなく小石が飛んできて、お兄さんの頭に当たった。

 

ユウ「イテッ」

 

「えんぜつしないでさっさとおわらせなさい」

 

 小石を投げたのはどこからともなく現れた妖精さんのようで、それだけ言って消えた。

 

ユウ「熱くなってたな。······じゃあ依頼達成ってことで。帰るか」

 

 お兄さんは一瞬で銃を奪い、銃床でAの頭を叩き気絶させてからそう言った。

 

 カフェに向かう途中、『帰りに八百屋のおばさんにきゅうり貰って食べな〜』と代金渡されたり、『お前が選ばれたら時々会いに行く』と言われて「私がいないと寂しいんですか?」と冗談交じりに聞いてみると『ああ。寂しくなるよ』と返されたり······あと、「あの部屋を放置して大丈夫なんですか?」と言う質問を『大丈夫だ。相方に頼んである』と返されたりと

 

 そんなこんなでカフェで『また会いましょう』と別れ、大本営に駆け出した。

 ······時間ギリギリだった為、漣ちゃんと電ちゃんに睨まれました。

 

 

 

 

 

 

 このあとおまけ(という名のだいぶ自由なエリア)になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜工廠〜

 

 ユウと別れて、と言うか置いてかれてる海風とムクロはというと······

 

 海風はユウの指示通り太刀風とのリンク調整とか"海風としての艤装"を明石に組んでもらったり、獣化()時に艤装を使えるかの試験をしている。

 

 ムクロは艤装の整備や身体の健康診断といった簡易的な体力測定だったが、海風を待つ名目で倉庫にある艤装の余りパーツで新たな装備を組み立てていた。

 

ムクロ「······よしっ。スペアできた!ストレージに入れてっと······おっけ」

 

海風『疲れました』

 

明石「はい。やっぱり太刀風の方は無理そうですね〜」

 

海風『獣化状態だと······ポンッ······刀に届かないです」

 

 海風はもう獣化の解除法などはもうマスターしたようだ。

 

ムクロ「となるとワンコの時用の短刀とか着けた方がいいのかもね〜」

 

海風「でも短刀があっても使えないです」

 

明石「短刀くらいなら某超龍の団長みたいに咥える形で使えばどうにかなりますよ〜」

 

ムクロ「なれば鍛冶師さんに依頼しなきゃね······コクウから依頼してもらおっ」

 

海風「じゃあお願いします」

 

 その時、どこからともなく「くきゅ〜」という音が聞こえ、ムクロ達はその方向に目を向ける。

 そこには恥ずかしそうに顔を赤らめる海風が······

 

ムクロ「あっ······そういえばこんな時間か。お腹空いたし一旦休憩にしよう」

 

明石「分かりました! じゃあ私と海風ちゃんは食堂へ直行して席の確保と注文。ムクロちゃんはコクウに依頼してから食堂。これでいい?」

 

ムクロ「了解(ガティ)! 食堂集合ね!」

 

明石「······何食べる?」

 

ムクロ「安いやつで!」

 

 

 

 そして、二人と別れたムクロは短刀のことを話そうとコクウを探していたが、見つからず食堂へと向かっていた。

 

ムクロ「コクウが見つからないならライちゃんか鏡夜に頼もうかな〜······ってコクウいた。お〜い!」

 

コクウ「ん? ってネ級!? ······そういやムクロか」

 

ムクロ「そだよ〜♪いま暇〜?」

 

コクウ「まぁ今は暇だな!」

 

ムクロ「それでね〜······

 

 

······少女説明中······

 

 

······って事でよろしくぅ」

 

コクウ「よろしくと言われてもな······素材はあるのか?」

 

ムクロ「へ? 素材? 分かんない!」

 

コクウ「だとしたらまぁ、材料も任せる形で安いの作ってもらうかね」

 

ムクロ「じゃあそれでいいかな〜」

 

コクウ「OK! それで注文しておく。

 ······次から"鍛冶師(クロガネ)"に依頼するときはユウからにしてくれよ」

 

ムクロ「さ〜んきゅ〜! じゃあ私は食堂で明石達を待たせてるから! またね♪」

 

 

 

 そうしてコクウと別れて食堂に入り、二人を探していると灰髪の少女とぶつかった。

 

少女「あうっ」

 

ムクロ「わっ······ごめんね。大丈夫? 手を貸そうか?」

 

少女「はい。大丈夫です······こちらこそごめんなさい。」

 

 少女は申し訳なさそうに謝ってくる。

 ムクロはこの状況をどうにかしようと思い、いくつか疑問を口にした。

 

ムクロ「君、名前は?」

 

少女「······私は『清美《キヨミ》』です。お姉さんは?」

 

ムクロ「私? 私はムクロだよ! 神流型一番鑑」

 

清美「ムクロお姉さんは艦娘なんですか?」

 

ムクロ「ん〜そうだけど、そうじゃない半分合ってて半分外れ······かな〜

そういえば清美ちゃんはどうしてここに?」

 

清美「ここにいる理由は、その······艦娘になるために······です」

 

ムクロ「そっか。何に······どの艦種になりたいの?」

 

清美「戦艦になりたいです! ······いや、いつかなります!」

 

 そう答える清美の目には「絶対になってやる」と言わんばかりの熱がこもっていた。

 

ムクロ「フフッ······なれるよきっと。いや、いつか絶対······ね♪

私が保証する!」

 

清美「ほんとですか? 絶対?」

 

ムクロ「ええ。いつか絶対! 保証するって言ったでしょ!」

 

清美「絶対ですね! 信じます」

 

ムクロ「それじゃ頑張ってね!」

 

 そうして、清美とムクロは別れた。

 ちなみに明石に「遅い」と怒られたようだが······

 その後、食器を返しに行った際、澪夜と仲良くなり、澪夜の部屋で女子会していた事はまた別の話。

 

 

 

 

 

 




)あとがき的なとこ(上)

 死者三人出ましたね(二人+一体)

 次回は春真の過去話ラストの予定です。
 これでも頑張って書いてるのでお楽しみいただければ幸いです。


)あとがき的なとこ(下)

 今回は書き方を変えたパターンもやってみたかったので、おまけとしてやらせていただきました。

 ちなみに澪夜の部屋=鏡夜の部屋なので、鏡夜は別の所で寝たことになります。部屋主は別の所にいますが、許可取って寝て(借りて)ます。
 明石たち休憩じゃなくなってるのは、やることはやったし疲れたから明日でいいやってことです
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