灰の岩礁の序作品 作:なもなきなにか
ーWARNINGー
・このお話は作者の自分勝手なものであり、キャラ崩壊なども勿論あるフリーダムなものです。(一人称不定等)
・どうなっても知りませんが、
それでも読みたい方だけお進みください。
・他作品ネタやシナリオなど多数出てくる予定(読者様の提案なども受けます)
・戦闘描写なども気分次第ですので
ご注意を(スペカ使ったり剣技だったり
銃撃戦だったりします)
それでもいいって人は
ゆっくりしていってね!
みんなが買い物に出て静かになった鎮守府。その門前で某館の紅さんよろしく門柱に寄りかかって······瞑想しているのか寝ているのかは分からないが······一応門番ぽい事をしているコクウ。
しばらくして規則正しい呼吸が聞こえてきた頃、一人の男が杖を付いて鎮守府に近づいて来る。だが、男は門が閉じていることに気付くとコクウの方に方向転換して歩いて行き、コクウの正面で足を止め、手を伸ばす。
「ん······寝てるのか」
男はそう呟いて自分の懐に手を入れ、ナイフを取り出し、「ていっ」と男のナイフがコクウの左胸に触れる。
「あれ? 起きたんだ。」
コクウ「お陰様でな〜······もうちょいマシな起こし方なかったのか? ユウ」
コクウが問い、ユウは答える。
ユウ「揺するのも考えたけどこっちのほうが面白そうだからやってみた」
コクウ「『やってみた』て······マジモンのナイフだったら死ぬんだが」
ユウ「おもちゃだから大丈夫だよ」
呆れたような表情で言うコクウと眠そうに答えるユウ。
コクウ「そんな事よりお前キャラ変わってんぞ」
ユウ「知ってるけど普段のは疲れてるから無理。そんなことより早く飲もう? そのために来たんだからさ」
コクウ「そういやどこで······食堂でいいか。ついてこい」
ユウの言葉で元々の目的を思い出したコクウは先導をするため門の隙間を通り抜ける。
ユウ「通り抜けられる門なら門番は起きてなきゃ駄目じゃんか······」
そう零してユウはコクウを追って鎮守府に入り、すれ違う妖精さん達に挨拶をしながら食堂への道を歩く。
コクウはさっさと行ったのですれ違った妖精さん達に道を聞きながらになってはいるのだが、癒されてるから結果的に良しとする。
そうして、いくらか迷った後食堂に到着した。コクウは「遅かったな」というが、置いてったのはこいつである。
ユウ「お前がさっさと行くから迷ったんだよアホ!」
コクウ「おう、悪い悪い。普段なら普通に追いついてくるからその時の感覚のまま動いちまった」
ユウ「一応MP切れなんでいつもの感覚で動かないでくれますかねぇ?」
ユウはコクウの向かいの席に歩いていきながらも明らかに怒っていることが分かるほどの表情である。たぶん春真以外は怖くて近寄れないと思う。
ユウ「まぁいいや。早く飲もう。どれくらいある?」
コクウ「一応1.5が二本ある。2は探すの面倒だった」
ユウ「合計3あれば大丈夫でしょ多分」
コクウ「だな! 氷は入れるか?」
ユウ「この暑さで入れないわけがない」
コクウ「だろうな」
コクウは立ち上がり氷たっぷりのグラス二つとボトルを厨房から取ってきた。
コクウ「そんじゃ、乾杯と行きましょォか!」
ユウ「かんぱ〜い!」
二人はゴクゴクと喉を鳴らしながら一口目を一気に呷る。
コクウ「この喉を通るときの刺激がたまんねぇな〜!」ケプッ
ユウ「本当に疲れたときのコレは美味すぎてヤバいな」
一口で注いだ分を飲みきった二人は、二杯目も同じく一口で飲み、三杯目を注いでから、愚痴や自慢話をし始めた。
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一方その頃。春真達と共に行動している愛羅なのだが······
愛羅「こらー! そこの車ー! 止まれー!!」
「何なんだあの女! こっちは車なのに距離が開かねぇぞ!?」
現状。愛羅はたまたま誘拐現場を見てしまったため、その誘拐犯を追いかけている。誘拐犯は三人で、車である。
車種はこういうので使われるイメージが強い(偏見)ハイエースで、フロント以外遮光フィルムが貼ってある。
一方の愛羅も、車を追うためにバイクや自転車ではなくただ走っていることを除けば普通である。本人曰くだが······
愛羅「いま止まれば警察に突き出すだけで勘弁してあげるからさー! 逃げないでよー」
「止まれって言われて止まるやつがいるかよ! バーカ!」
愛羅「そっかー。やっぱ止まってくれないよね。······怒られるかもしれないけどしょうがないかな」
そう言って愛羅は足を止めた。
「やりましたぜお頭! あの女、あっしらを追うのを諦めたようです!」
「よし! なら倉庫で乗り換えるぞ! お前らには悪いが、こいつは海に捨てさせてもらう」
「ノープロブレム。問題ない。盗んだ車に愛着などは無いからな」
そんな会話をする三人の間に縛って転がされている白髪と黒髪の双子。この子達は保護者と少し離れたほんの一瞬に誘拐されてしまったのだ。
「にしてもこいつら暴れたり抵抗しないっすね」
「諦めてるんだろうな。まぁ現実を理解できてるってのは利口なことだな」
その瞬間。車内後方から『ゴトッ』と鈍い音が聞こえた。
「······おまえら。今の音はなんだ? ガキ共が暴れでもしたのか?」
返答を待つが、いつもの軽い敬語っぽい声も、クールぶった声も帰ってこないのだが、軽い冗談だと思い
「おまえら腹痛にでもなったのか」
そう言って振り向くが、そこにいたのは攫って縛った双子と倒れた二人。そして
「つーかまーえた!」
先程、足を止めて追うことを諦めていたはずの愛羅が、誘拐犯の後ろにいた。
愛羅「遺言はある? あるなら聞くよ」
「なんで······車内に入られてんだよ」
愛羅「僕のはそういう能力だからしょうがないよ。フロントに遮光フィルム貼ってあれば変わったかもね。さようなら」
「せめて最期は······デカイ胸で圧死したかった」
愛羅「無乳で悪かったな!」
愛羅は誘拐犯の顎と頭に手を掛け、それぞれを外側に思い切り強く引く
『ゴキッ』
という音と共に誘拐犯の体から力が抜けていき動かなくなった。
愛羅「······ほんとに、このやり方は嫌なんだよね······もう次はやりたくない」
そんな事を考えながら前方を見ると、すぐ目の前に海が広がっていた。
愛羅「やばっ! このままじゃ海に落ちる!? じゃあしょうがないね!!」
そうしてリアガラスを蹴破って車から飛び出す愛羅。もちろん双子も両手に持って出てきているので無事である。
双子にダメージを与えないように着地をして、勢いを殺してから双子を縛っている縄を解き、誘拐犯たちの倉庫から車を奪取しモールへの帰路に付いていた。
※誘拐犯の乗っていたハイエースは中の三人ごと沈みました。
愛羅はなにか話そうと思いながらも、何を話しても帰ってくるのは無言であり流石にムードメーカーの愛羅でも気まずい空気になっていた。
「あの······」
そんな中、双子の白い方が声を発す
「助けてくれて、ありがとうございます」
愛羅「あぁ、気にしないでいいよ。一応僕もこういう事にはよく首を突っ込むタイプだから」
そう返したあと、再び沈黙が訪れるかと思いきや白い方が再び口を開く。
「······でも私と妹を助けていただいたのは変わりありません」
愛羅「そういわれても普段仕事でやってることの一部だし······今プライベートだから仕事料とか貰いたくないし」
「ならせめてお名前だけでも」
愛羅「うーん。それくらいならいいかな
僕は『黒羽 愛羅』この近くにできた笹芽鎮守府の憲兵だよ。君たちは?」
「はい。私は『天草 真白《アマクサ マシロ》』です。それで、こっちが私の妹で······
真白が妹を紹介しようとした時、沈黙を貫いていた妹が真白に「それくらい自分でやれる」と言って止め、名乗る。
「あたいは『ミクロ』。『天草 魅黒《アマクサ ミクロ》』だ!」
愛羅「真白と魅黒。いい名前だね!」
そう言った途端、二人は瞳を潤ませ始めたので、なにかしてしまったと思い慌てて謝罪する。
愛羅「ごめんね二人とも。でも、僕は二人の名前本当に可愛いと思うってだけ。······ごめんね」
すると魅黒が泣きながらも首を横に振り、訂正する。
魅黒「むしろ逆だ。名前で褒められたのは初めてだから······すごく嬉しくて」
愛羅「そっか。嬉し泣きだったんだね······良かったぁ。
あと、早とちりのお詫びとしてこれあげるよ。二人で片方ずつ着けておくと良いよ」
愛羅はどこから取り出したのかヒビのようなデザインで半分ずつになった二対のハートのネックレスを二人の方に差し出した。
魅黒「なんだ? これ」
愛羅「ただの自作のアクセサリーだよ。貰い手が見つからなくて困ってたんだ〜何かの縁だと思って貰ってくれると助かるな♪······っと。モールに到着! 僕は連れを探さなきゃだから。じゃあね!」
と言って愛羅は颯爽と消えていった。
ちなみにこの後、合流したみんなに怒られ、五月雨にQooアップル。天龍に午後ティーミルク、シエルにカルピス、春真におーいお茶を奢らされた買ってあげたそうです。
)あとがき的なとこ(
今回で一旦終わるはずでしたが、少し予定変更で次回で一旦終わりになるように頑張ります。
一応現在出てるキャラは春真と清美以外は成人してるので酒飲めます。なんとなくの補足です。