灰の岩礁の序作品   作:なもなきなにか

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ーWARNINGー

・このお話は作者の自分勝手なものであり、キャラ崩壊なども勿論あるフリーダムなものです。(一人称不定等)

・どうなっても知りませんが、
それでも読みたい方だけお進みください。

・他作品ネタやシナリオなど多数出てくる予定(読者様の提案なども受けます)

・戦闘描写なども気分次第ですので
ご注意を(スペカ使ったり剣技だったり
銃撃戦だったりします)

それでもいいって人は

ゆっくりしていってね!






十五話

 

 

 愛羅が誘拐犯から双子を救い、モールで春真たちと合流した頃、鎮守府にいる二人は用意していたコーラ3Lを飲み干してからも愚痴や自慢、雑談などを交わしていた。

 

コクウ「······でよ〜その時の愛羅の表情がさ〜」

 

ユウ「······」

 

コクウ「おーい!聞いてっか〜?」

 

ユウ「······ん······きいて······る」zzz

 

 明らかに寝ているのだが、「聞いてる」という答えに満足して続きを話し出すコクウ。

 そして、ユウが目を覚まし、チラッと時計に目をやると二十分ほど経っているうえ、空模様が怪しくなってきているのだが、コクウは未だに惚気ている。

 

コクウ「······でな〜その時のアイツの可愛さといったら〜」

 

ユウ「惚気が長い事と空模様。あと時間的に提督くんも帰ってきそうな気がするから僕はそろそろ帰るよ?」

 

コクウ「ん。もうそんな時間か······そんじゃあ最後にちと占うかね〜」

 

ユウ「······で? 結果は?」

 

コクウ「あっさり目に占ったが、何かしらの災いが降るかもよ? とか出たから気を付けろよ」

 

ユウ「あいよ。分かった気をつける」

 

 その時、「ただいま〜」と愛羅の大声が響く。

 

コクウ「足音的に愛羅だけだがそろそろ帰ってくるな。そいじゃ門までは送ってってやんよ」

 

 

 

 そうして外に出ると、空は暗い曇りで、遠くでゴロゴロと雷が鳴っている。

 

コクウ「どうする? 流石に降りそうだぞ? 今日は泊まってくか?」

 

ユウ「大丈夫だ。それに、帰ってからも仕事があるし、それに提督くんとばったり出くわしたらただの不審者だしな」

 

コクウ「身分明かせばたぶん大丈夫だろ。あいつ警戒心だいぶ薄いから」

 

ユウ「普通は疑うがな? どちらにしろ仕事があるんで帰る! じゃあな」

 

 そう言ってユウは剣を差し、もともと着ていた黒ローブを羽織り歩き出す。「次に来た時は艦娘達の訓練でもしようか」と考えながら鎮守府を離れていく。

 その向かいには鎮守府へと帰る春真達がおり、コクウを視認した皐月が何か言って駆け出し、それを追って五月雨と天龍、シエルが走り出した。

 

 

 

 四人がコクウのところに集まり、一番乗りだった皐月がコクウに撫でられている。

 その隣で五月雨とシエルが撫でてもらえるように頭を少し前に出しているように見える。

 「平和だな〜」とそんなことを思った

 瞬間、雷鳴と共にコクウ達との間に爆発が起き、砂煙が立ち上ると同時に海から「バルルル」という駆動音が聞こえてくる。

 

春真(あれは深海棲艦の艦載機!? なんでこんなところまで!?)

 

 昨夜のクルーザー内で元帥より

「ひとまず艦隊が一定水準になるまでは笹芽鎮守府の防衛ラインを近くの鎮守府にカバーしてもらう形になる」

と説明された為、襲撃を受ける可能性を全く考えていなかった。

 

 「ひとまずコクウ達と合流しよう」と思った。瞬間、視界の端に人影を捉える

 

春真「(民間人!?)ここは危険です! 逃げてください!!」

 

 呼びかけるがその人は杖を地につけてブツブツと何かを呟くだけで動こうとしない

 そのしている間にも敵艦載機との距離はじわじわと縮んでいく

 

春真「······くそっ!」

 

 一瞬の逡巡の後、春真は走り出した。

 

春真(みんな······ごめん)

 

 そして、未だ何かを呟いている黒服の民間人を押し倒し、覆い被さる。

 その瞬間、背中に激痛が走り、砂浜へ仰向けに倒れ伏す。······血の匂いに混じって何故か微かに紅茶のような匂いも感じる気がする。

 

「アンタ······何してんだよ」

 

春真「······民間人を守るのも·····軍人の務めですから······ガフッ」

 

 吐血し、全身から力が抜けていく。コクウ達の無事を確かめたいが、力が入らないせいでみんなの無事が確かめられない

 

春真「······すいません。······最期に一つ······お願いしていいですか?」

 

「ああ。大丈夫だ! アンタは俺が死なせない!!」

 

春真「仲間が無事か······教えて下さい」

 

「······それはッ自分の目で確かめろ!」

 

 そう言って彼は僕の上体を起こした。

 コクウがみんなを守ってくれたようで遠目からで少し視界が赤く、ぼやけているが、全員無傷のようだ。

 

「見ろ! 全員無傷だ! だからア・・も死・ん・・ねぇ・・」

 

 彼がなにか言っているようだが、雨が降り始めたせいかよく聞こえない

 

春真(あぁ······僕は死ぬのか······ごめんな羽黒······でも、誰かを守って死んだのなら······許してくれるよな)

 

 そうして仄暗い空から砂浜に打ち付けられるいくつもの雨粒の中、僕は意識を手放した············

 

 

 

 

 

 

 砂浜に杖として使っていた剣を刺し、詠唱を始める。小声ではあるがハッキリと確実に言葉を紡いでいく

 詠唱が終盤に差し掛かった時、横から強い力で突き飛ばされ、剣を握っていた手を離してしまった。

 艦娘達の方は黒翼が視界の端に映ったので大丈夫だろう。問題はこっち側である。

 

ユウ(ヤバっ! これじゃあ多分死ぬかもしれん! ······着地直後に即回収して開花できればなんとかなるか?)

 

 そう思っていたのだが、押し倒されたせいで動くことができない。

 

ユウ(こんなタイミングでホモォ!?)

 

 だが、その考えは彼の表情が苦痛に歪んだことで打ち消される。

 

ユウ「アンタ······何してんだよ」

 

「······民間人を守るのも·····軍人の務めですから······」

 

 砂浜に倒れ、彼は吐血する。

 見た感じでは各部位に一発ずつ。胴には3発は命中(あた)っているように見える。

 だが、下半身は剣から解放されていた黒薔薇が防いでくれたらしく傷がなかった。

 

ユウ(ひとまず傷を凍らせればどうにかなるが、今の俺じゃ無理だ。シエルが来ればいけるか? ······ひとまずあのヌ級を追い払えればなんとかなるか)

 

 そう考えていると

 

「······すいません。······最期に一つ······お願いしていいですか?」

 

 という彼の弱々しい声に

 

ユウ「ああ。大丈夫だ! アンタは俺が死なせない!!」

 

 と返すが、彼の願いはそれとは違った

 

「仲間が無事か······教えて下さい」

 

ユウ「······それはッ自分の目で確かめろ!!」

 

 その生きる事を諦めたような一言に苛立ちを感じ、彼を荒々しく起き上がらせる。同時に雨が降り始める

 

ユウ「見ろ! 全員無傷だ! だからアンタも死ぬんじゃねぇ!!」

 

 彼の意識が途切れぬように必死に呼びかけるが、彼の目はもう既に焦点が合っていない。

 再び声を出そうと口を開いた。

 その時、彼は不意に掌を鎮守府の方へ伸ばし虚空を掴む······そして、彼の腕はプツン。と糸の切れた人形のように力なく砂浜に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 ユウは全身から力が抜けて軽くなった名も知らぬ後輩を砂浜に降ろし、色々な感情が入り混じり最終的に黒く濁った瞳を海に漂う黒い腕のヌ級へ向けた。

 

ユウ「······黒薔薇(ローゼス)。彼の延命を頼む」

 

 ユウが命じると地中からツタが生え、春真を雨に当たらないように体を包み、花びらも彼を守るように移動した。

 ユウは一度深呼吸をして冷静さを取り戻し、(ヌ級)を見据える。

 

ユウ「私怨で君達に殺意を向けるのは久しぶりだよ。まぁ、逃げられると思わないでね」

 

 並行して体内の残存魔力を確認する。

 ほとんど残っていないが、空になっても数日間無理しなければ自然回復するだろう。

 

ユウ「······一撃で沈めてやるから、動くなよ?」

 

 彼は殺意を持って敵を睨みつける。すると、艦載機を収容し、やることはやったと言わんばかりにヌ級が背を向けて逃げ出した

 

ユウ「(届くうちに仕留める!!)

スペルカード!! 演装『レミリア・スカーレット』」

 

 同時に、真っ白だった髪は紫色に変化し、同じく瞳も紅く。背中には蝙蝠の羽のような紋章が浮かび上がる。

 

ユウ「さて······行こうか。再現(リプレイ)

『スピア・ザ・グングニル』」

 

 唱えた瞬間、右手に真紅の槍が現れ、ヌ級に対し投擲する。

 投擲時の衝撃波で海面が波立ち、海岸の砂も舞い上がる。

 そして、(グングニル)は寸分の狂いもなく逃げようとするヌ級の頭部を消し飛ばし、四肢(消し飛んだ頭以外)は海底に沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

コクウ「どうだった?」

 

ユウ「早くて明後日。遅い場合は不明だってよ。新任が来るまではお前が提督代理しろってさ」

 

コクウ「了解だ」

 

 現在、春真が生死の境に立っており、意識も戻らないため、状況報告を含めて一応元帥である白虎に今後の対処の指示を仰いでいた。

 

シエル「外傷の治療終わりました!」

 

愛羅「担架もってきたよ!」

 

ユウ「了解。そしたら平方提督乗せといてくれ。紫! 多分その辺で見てんだろ! 手伝ってくれ!」

 

コクウ「いや、流石にあのババァだっていつも居る訳······

 

 コクウが否定しようとしたその瞬間、その辺の空間からスキマが開く

 

紫「なんで気付かれたのかしら······」

 

「「「いや居るんかいッッ!!」」」

 

 コクウをはじめとして愛羅も、そして呼んだ張本人であるユウさえ驚きながらツッコミを入れる

 

紫「いや、貴方が呼んだんでしょう?」

 

ユウ「居たらいいな〜程度で呼んだら居たって感じだ。マジでいるとは思わなかった。

 まぁ、居るなら丁度いいや。永遠亭に繋げてくれ。担架は俺とコクウで持つ」

 

紫「ええ。できる限り急ぎで繋げるわ」

 

コクウ「愛羅は鎮守府で子守り。シエルは俺が帰るまで防衛を頼む」

 

愛羅「オッケー! 早く帰って来てね」

 

シエル「承りました! ······でもほとんど迎撃できないですよ?」

 

ユウ「なら俺のM9持っとけ。一応モード変えれば深海棲艦相手でも効くように魔力弾化と飛距離無限エンチャント付けてあるから」

 

シエル「モードの変え方はどうすればいいんです?」

 

ユウ「セイフティのS·Fともう一つMを追加してあってそこに入れれば変わる」

 

シエル「分かりました! 提督さんをよろしくお願いします! ししょー!」

 

ユウ「任された!」

 

紫「繋がったわ! 少しでも生存率を上げるのなら早くしなさい!」

 

ユウ「分かってる! またな。シエル。いつでも大本営に会いに来い!」

 

コクウ「それじゃ行ってくる!!」

 

 そう言葉を残し、春真を乗せた担架を担いで二人は紫が開いたスキマに入っていった。

 

 

 





)あとがき的なとこ(

 やっと序章終わりました。
 次回からは別キャラ達で少しやって行って、本編はその後を予定してます。
 あと、ここまでのキャラの簡単な設定集もどきも出します。
 誤字脱字とか些細な事でもコメントや報告、アドバイスとかそういう系もくださると助かります。ていうかください。
 本編からはどんどん新キャラとかも入れていくのでお楽しみに。

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