今回は、ついにあの人が監督に…!?
今回から、本格的にハーメルンとpixivの同時連載を開始いたします。(これまでのは本当にただの移植…)
pixivの投稿フォームとハーメルンのフォームと少し違う所があるので、少し戸惑いますね。
追記 立向居くんの名前を間違えました。すみません
天界の最下層、地上の下層にある魔界は、知識など持たない弱肉強食の世界だ。そのため、この魔界の住民たちは、まるでこの世とは思えないほどの容姿をしていた。魔界の炎によって溶けた鉄を、頭から被った骸骨。頭がもげてもなお戦い続ける鬼。蛇のように手足を失くした竜。そんな化物尽くしの世界に、天界からの使者がいた。
「ねぇレンお兄様、■■お姉さま、まだ帰ってこないの?」
魔界に落とされ、天使に縋りつく人間を、メリーはハサミで払いながらレンと話し続ける。どうやら、エレン以外にもメリーの姉はいるようだが、肝心の名前は魔界の炎による雑音によって掻き消されてしまっていた。
「…■■のことだ。エレンと同じように地上で遊んでいるのだろう」
「もー、エレンお姉さまも■■お姉さまも、皆地上に遊びに行き過ぎー!」
こっちは仕事をしているのにーと、メリーはレンに自分の想いを吐く。
「まぁ、お前の言う通り、早く帰ってほしいところではあるが…」
この人間の処理をしてもらいたいからな。と、レンが運んできたのは、牢屋に入れられた人間だった。
***
円堂大介という円堂の祖父に会った後でも、明日人たちは陽花戸中で特訓を続けていた。生徒がこの校庭を使うんじゃないかという心配もあったが、現在この国の全ての学校は、ユースティティアからの被害を少しでも最小限に抑えるため、しばらく休校となっているのだ。
しかし、明日人たちラストプロテクターに会おうと陽花戸中に来る者も居るが。
「わぁ~! 円堂さん! 俺、ずっと前から円堂さんに憧れていたんです! だからこうして会えたことを凄く光栄に思ってます!」
そのため円堂は、自分のファンでありこの陽花戸中サッカー部のGKでもある立向居と握手をしていた。
立向居以外にも明日人たちと握手をしたい人たちは大勢おり、そのため明日人たちはその対応に追われていた。
「まるでイナズマジャパンにあったときの夜舞みたいだな」
「えへへ~」
花伽羅村での夜舞も、FFIの時のイナズマジャパンに会えたことを嬉しく思っていた為、立向井と同じとも言えるだろう。
「じゃあ、立向居。サッカーするか?」
「はい!」
立向居もサッカーをしていることを知り、円堂は立向居と挨拶代わりのサッカーを朝からすることになった。
「そういえば、ミラさんはサッカーしたことがありますか?」
立向居とサッカーをしている円堂を見て、大谷はミラもサッカーをしたことがあるのだろうかと、少し気になっていた。
「いえ…私が今までやっていたのは、チェスや勉強などの、頭を使う遊びでしたから、サッカーというものはちょっと…」
勉強を遊びといえるほどミラは頭がいいのかと大谷は思ったが、ミラがサッカーを知らないのなら教えてあげないとと、大谷は先ほど雑巾で拭いたボールが積まれているかごの中から一つだけボールを持った。
「じゃあ、一緒にやってみようよ!」
「え、よろしいのですか?」
「いいよいいよ! 私もサッカーは初心者だし!」
と、大谷がミラに向けてボールを蹴った。いわゆる、パスをした。それを、ミラは足でボールを止める。それを見て、大谷は上手い上手いとミラを褒める。
「守、このチームの中でハーツアンロック、もしくは怪異を会得している者を呼んでくれないか?」
「え、いいけどじいちゃん、なんでだ?」
立向居とサッカーを終えたその直後に、円堂大介が円堂に頼みごとをした。それは、明日人たちのラストプロテクターのハーツアンロックとスペクトルフォーメーションが関係しているらしい。
「前にハーツアンロックを儂に見せただろ。それで気になったことがあってな。儂にも何かできないかと思ったんじゃよ」
「そっか…わかった。呼んでくる!!」
「なるほど、これで全員か? 守」
「うん、そうだよ」
円堂は、大介の言う通りハーツアンロックを会得している者、もしくは明日人のように怪異が自分の中に入っている者を集めた。円堂の知っている限りだと、この中で前者は一星にヒロト、後者は坂野上に明日人がそれに該当していた。
「なんでしょうね…ヒロトさん」
「さぁな」
「俺達に何か用でしょうか…明日人さん」
「そうらしいけど…俺にもよくわかんないんだ。坂野上」
集められた四人は、ざわざわと自分が呼ばれた理由を探していた。
「じゃあ、まずは出来る者からハーツアンロックとスペクトルフォーメーションをしてくれ」
「あ、はい!」
「おうよ、」
「「スペクトルフォーメーション、ハーツアンロック、リライズ!」」
大介にそう言われ、一星とヒロトはハーツアンロックにスペクトルフォーメーションを発動した。
「お、俺たちも行きましょう! 明日人さん!」
「「スペクトルフォーメーション、ハーツアンロック、リライズ!!」」
明日人と坂野上も、やけっぱちになりながらも自分にもできないだろうかと一星たちを真似して言ってみた。
その結果、一星とヒロトは成功、明日人たちは一時はオーラが固まったが、はじけて消えてしまった。
「あ、あれ…!?」
「全然できません…」
明日人と坂野上は何度も叫んでみるも、それでも明日人たちにハーツアンロックとスペクトルフォーメーションは身に付かなかった。
「一星ー! ハーツアンロックの仕方を教えてくれー!」
「そ、そんなこと言われても、俺にもどうにもできませんよ!?」
明日人は、ハーツアンロックの完了した一星に思わずしがみついた。それに一星は明日人を振り払おうとするも、中々明日人は離れなかった。
「というか、怪異との適合率とかも重要になるだろ。そんな簡単に出来るもんじゃねぇよ」
そうヒロトに言われ、明日人たちは確かに…と小さくなった。
「まぁ、じいちゃんはハーツアンロックだけがサッカーじゃないって言ってたしさ、元気出せよ二人共!」
「え、円堂さん…!」
「…なるほど…一星とヒロトは出来て、明日人と坂野上には出来ないということか。確かに守の言った通り、ハーツアンロックだけがサッカーじゃないだろう。しかしお前達にはこれから大きな試練が待っているはずだ。それを乗り越えるためにも、ハーツアンロックとスペクトルフォーメーションの会得は必要になるだろう」
円堂大介は、ハーツアンロックの所得はこれから先の大きな試練を乗り越えるためだと例えた。
「だとしても、ハーツアンロックの所得は難しいってさっきヒロトさんが…」
「そこでだ。いいかお前達、ハーツアンロックというのは、ずばり…」
「ずばり…」
円堂大介が答えを焦らす為、一星が固唾を飲む。
「ずばり…」
ヒロトは身構える。
「ずばり、
『え!?』
ハーツアンロックが何かを答えるのかと思いきや、なんと円堂大介の口から出たのはハーツアンロックは心の中の自分というものだ。
「儂から見れば、お前達のハーツアンロックは心の中の自分! 心の中の自分は、色々とあるだろ?」
「まぁ、確かに今より強い自分を心の中で妄想しますけど…」
「そういう考えこそが、ハーツアンロックなんじゃよ!」
そうなんだ…と、円堂が大介に対するハーツアンロックの説明を聞いてそう感じた。
「今日は、お前達には特訓をしてもらおう! 心の中の自分を鍛える特訓じゃ!」
***
明日人のよばれが、少し開いた口の中からこぼれた。明日人の目の前には、大好物のカレー。しかし、それを取ることは許されなかった。
「お、俺の好物…目の前にあるのに、食べられないなんて…」
「こ、こんなのが心を鍛える特訓なのかよ…」
「と、とにかくやってみましょうよヒロトさん…」
明日人たちは、自分の目の前にある好きな物、いわゆる食べ物やお気に入りのものを目の前に置かれ、正座で座らされている。大介の特訓。それは、我慢だ。自分の好きな物をあえて自分の目の前に置くことで、心を鍛えるというものだった。
しかし、その光景は他の人達からすれば何をしているのかと困惑しているだろう。
「明日人くんたち、何をしているのかな…」
「…多分、特訓じゃないのか?」
あれを特訓と呼べるのにはちょっと無理があるんじゃないかと、剛陣に対して夜舞は思った。
「夜舞さん、少しいいか?」
「どうしたの? 水神矢くん」
「少し話がしたくてな…」
そういうと、水神矢は夜舞を陽花戸中の大木の木陰に連れて行く。
「なぁ夜舞、これは鬼道さんから聞いたんだが、灰崎の適合率、1%らしいな…」
「…1%って、確かに自分には実力がないように言われているみたいで、嫌だよね」
夜舞の言うことに、水神矢はそうじゃないんだと制する。
「いや…俺が言いたいのは、灰崎はこれでいいのかって思ってしまうんだ。灰崎は、いつも自分の目的の為に努力してきた男だ。そんな灰崎が、才能という壁にぶつかったんだ。だが、適合率のことはそう簡単に変えられない。だけど、俺は灰崎の力になりたいんだ。このまま見ているだけなんて、俺は嫌なんだ」
水神矢と灰崎は、星章からの仲だということは夜舞も知っていた。そのため、水神矢がどれくらい灰崎のことを思っているかがわかるのだ。夜舞には。
「…水神矢くん。心配する気持ちは私にもわかる。でも、心配し過ぎたら、今度は水神矢くんが灰崎くんに心配されちゃうよ。先輩なら、後輩には元気なところ見せてあげなきゃ!」
適合率関連の話は、これからおばあちゃんと話して決めるけど…と付け加えながら、夜舞は灰崎のことを心配する水神矢を元気づけた。
「そうだな…ん? あのバスは…」
「ん?」
するとその時、水神矢が自分達に近づいてくるバスの存在に気づく。そのバスは駐車場の開いた場所の前で止まり、空車にそのバスを止めた。
「な、なんだ?」
「バス…?」
突然のバスに、特訓中だった明日人たちは駐車場に行ってバスの様子を確認する。
「え…花伽羅村?」
バスの前を見ると、そこには花伽羅村と書かれた観光バスだった。
『『やまいおねえちゃーん!!』』
「わっわっわっ!!」
開閉用のドアが開いた先からは、大量の子供達が夜舞に押し寄せ、夜舞に群がった。それを見て、明日人たちは花伽羅村の子供達がここにいることに驚愕した。
「この子たち、夜舞の子供達じゃん!」
「そうなのかい? …その夜舞さんの子供が、どうしてここにいるんだい? ボク、わかる?」
アフロディが子供の目線に合わせてしゃがみ、子供の一人に話しかけるも、子供はわかっていないようだ。
「うむ…わかっていないようだな…」
「ううん、わかるよ! らすとぷろてくたーと、やまいおねえちゃんに会いに行きたかったんだー!」
鬼道が子供の様子を見て、わかっていないようだと思おうとしたところに、子供がちゃんと理由を話した。すると、明日人たちの様子に気づいた子供達が一斉に明日人たちに群がった。
「あすとだー!」
「ごうえんじさんだー!!」
「わはー!!」
力の無い幼稚園児から小学校中学年の子供達が一斉に群がると、たとえ男の彼らでも太刀打ちが出来ない。おまけに相手は子供の為払いのけることもできず、明日人たちは子供達の対応に追われていた。
「わ、わかった! あとで一緒にサッカーしよう! ね?」
「だめー! いっしょにあそぶー!」
明日人がなんとか子供達となだめようとするも、子供は満足していないようだ。
「こら! 明日人くんたちを困らせちゃだめでしょ!」
夜舞が子供達を叱るも、今回ばかりは子供達は素直に従わなかった。
「やだー!」
子供の多くは、明日人たちの体にしがみついており、まるで幼稚園の保育士のようになっていた。
「ほらほらお前さんたち、皆を困らせてはいかんだろう」
遅れてバスから降りてきたのは、よぼよぼのおじいさんで、おじいさんの言葉に子供達は従った。
「おじいちゃん!」
「おお月夜か、久しぶりじゃのう」
「腰が弱いんだから無理しないでっていつも言ってるのに…」
「儂じゃって村長じゃよ、一人だけ村に残るのは嫌じゃ」
「まぁいざとなれば、私がいるしね」
同じように出てきたのは、夜舞の祖母、夜舞緋華里だった。相変わらず若く見える。
「おばあちゃん!」
「月夜、元気にしてたかい?」
「元気だけど…なんでここに?」
「いやね、月夜のお礼の手紙貰ったら、皆行きたい行きたいって騒いじゃってさ」
相変わらず、夜舞に変わらず一直線すぎる。
確かに皆に会えるのは嬉しいが、花伽羅村に居なくて大丈夫なのかという不安も、夜舞にはあった。
「お、」
夜舞緋華里が大介に近づく。
「あんた、円堂大介だね?」
すると、夜舞緋華里は円堂大介の名を言い当てたのだ。
「や、夜舞のおばあちゃん! 知っているのか!? 俺のじいちゃんのことを!」
夜舞緋華里が円堂の祖父を知っていることに、とうの円堂大介の孫である円堂は、夜舞緋華里に問いつめた。
「え? 知らないけど?」
その瞬間、明日人たちは地面に突っ伏せた。
「夜舞、お前のおばあちゃん、どんな能力を持っているんだ?」
「風丸先輩…それは私にもわかりません…」
ま、と夜舞緋華里が円堂たちの方に体を向ける。
「さっきのは単に私の感が「こいつは円堂大介だ」って言ったからなんだよ。さ、見たところお前さんたち鈍っているねぇ。私も長い事のバスで疲れたし、修行と行こうか」
「稲森くんたちは修行をしに行ったようですねぇ」
カーテンの隙間から、趙金雲は裸足で走り込みをしている明日人たちを見つめている。
「そうか。で、俺をここに呼び出した理由は?」
「そう固くならないでくださいよ、別に何か変なことをするわけでもありませんですし?」
ベルナルドは、趙金雲に空き教室へと連れてこられていた。電気は付いておらず、灯りは李子分がつけた電気スタンドだけだった。
「ドイツに行ったかと思えば、すぐに戻ってくる。お前は一体何しに監督をしているんだ…」
「そこでです。今日で私は、監督を止めます」
趙金雲の宣言に、ベルナルドは眉をピクリと動かした。
「…それは稲森たちが居るところでするべきではないのか」
「サプライズですよ。私はとある事情により、監督を止めざるを得なくなりました。そこで、君に監督を頼みに来たんです」
趙金雲が、ベルナルドに指を指す。
「君は監督としてはまだまだひよっこですが、この前の試合での一星くんとヒロトくんのハーツアンロックを考慮したフォーメーションは、私も度肝を抜きましたよぉ」
「…だから、俺に監督を頼みに来たのか」
「大丈夫ですよ、監督は
***
「はっはっは! みんなどうした! 息が上がっているぞー!」
夜舞緋華里の修行は、なんと昼まで続き、明日人たちはもうお腹が空いているのと修行の疲れからか、もうすっかりへとへとになっていた。それを、夜舞緋華里は見つめる。
「お、おばあちゃん、も、もうさすがの私も無理…」
夜舞はうつぶせで目がぐるぐるになっていた。夜舞の体が鈍っていたのだろうか。それとも単純に修行がきついからなのか。
「夜舞のばあさん、体力ありすぎだろ…」
「おばあちゃんだと思って油断したよ…」
夜舞緋華里に初めて会った剛陣達は、夜舞緋華里の体力の多さに驚愕しているようで、夜舞緋華里の凄さを改めて実感させられた。
「夜舞ちゃんのおばあちゃん! 特訓はこれくらいにして、休憩にしませんか?」
「監督からも連絡があるみたいですし、特訓はその後でもいいでしょう」
大谷たちマネージャーが、おにぎりとスポーツドリンクを持って、倒れている明日人たちに休憩を促す。
「そうだなー、よし! じゃあ休憩にするか!」
夜舞緋華里は、明日人たちの様子を見て、休憩するかを決めた。そのため、明日人たちは休憩を貰ったことを心の中で嬉しく思っていた。
「みなさーん! 私から連絡がありまーす!」
明日人たちが休憩を終え、ベンチの前に集まると、横から趙金雲がくるくると回りながら明日人たちの目の前にやってくる。
「実は私、病気にかかってしまいまして、監督をやめることになりましたー…」
「……………え」
明日人たちは、一瞬幻聴でも聞いたのかと思ってもう一度聞き返した。
しかし、趙金雲は同じことを言うだけだった。
監督を、辞める。
「監督を」
「やめる…」
『ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!??」
今まで監督として活動してきた趙金雲が、監督を止めるとなり、明日人たちは衝撃の展開に驚いた。
「え、じゃあ監督の代わりになる監督は…」
「そう言うと思って、新しい監督を用意しましたー! それが、ベルナルド・ギリカナンすくんでーす!」
趙金雲が横に退くと、さっきまで居た趙金雲の後ろから、タブレットを片手に持ったベルナルドが、スーツの形を整えながら明日人たちの前に現れる。
「…今日から君たちの監督となった、ベルナルドだ。よろしく頼む」
真剣な眼つきのベルナルドに、明日人たちはベルナルドが監督になることは本当であるということを察した。
「それじゃあ、まずはキャプテンの交代をする」
監督になって早々に、ベルナルドは現在キャプテンである円堂を、なんとキャプテンから降ろした。
「ベルナルドさん、これはどういうことですか」
「言った通りだ。私はこのチームのキャプテンを変える。円堂守、キャプテンマークを」
「あ、はい」
豪炎寺が異議を申し出るも、ベルナルドはそれを跳ね除け、自分にキャプテンマークを渡すようにと円堂に言った。
ベルナルドはそれを受け取ると、明日人の前に立った。
「感謝する。では稲森明日人。君にキャプテンを任せる」
『ええ!?』
これには明日人もそのほかの者たちも驚かざるを得なかった。
「ベルナルドさん、これってどういう…」
夜舞が理由を説明してほしいと、ベルナルドは悟ったのか、ベルナルドはこの前の試合のことを話しだした。
「……私は一時的に監督を任され、ベンチから稲森明日人の様子を見た。そして、これまでの稲森明日人の試合を見た。それで、分かったことがある。稲森明日人は、その行動力と突発的な性格から、キャプテンを選ぶのにふさわしいと思ったからだ」
「待てよ。明日人はキャプテンを一回しかしてねぇよ。そもそも、明日人をキャプテンにしていいのかよ」
FFで一回だけキャプテンになったことはあるが、あれも本来のキャプテンが怪我をしたからだと、灰崎は明日人をキャプテンにすることに反対した。
「経験は関係ない。それに、私が監督である以上、私の指示に従って貰う。それじゃあ早速、今日の練習内容を伝える。選手たちにはパス練習を中心に、FWたちはシュート練習。MFとDFたちはドリブルとブロック練習。GKたちはFWたちのボールを受け止めてくれ」
「……」
突然明日人がキャプテンに選ばれるということを目にし、明日人たちは中々返事できずにいた。
「あ、えっと、はい!」
しかしそこで明日人が、ベルナルドに「はい」と返事をし、グラウンドに向かった。
「………はい!」
円堂も、ベルナルドに返事をし、グラウンドのゴールの前に立つ。それを見て、灰崎たちは次々にグラウンドに走った。
「ふう…」
ベルナルドが監督になることの緊張感から、ベンチに座りこんだ。
ベンチからグラウンドを見ると、明日人たちが懸命にサッカーをしていた。
「ライトチェーン・ダークロープ!」
「なんの! イナビカリダッシュ!」
無数の光の鎖と闇の縄を、明日人はイナビカリダッシュによるドリブルで避けていく。しかし鎖と縄はおとりだったようで、夜舞は明日人からボールを奪い、自慢のスピードで一気にゴール前まで走り抜けた。
「ムーンライト・メテオ!!」
「正義の鉄拳!」
強力な必殺技、そして基礎ステータス。それらを持ってしていても、彼らはユースティティアに勝てなかった。
監督は、チームを引っ張る存在だ。そんなチームを、自分は引っ張っていけるだろうか。と、ベルナルドは思案に暮れていた。
「(趙金雲に明日人をキャプテンにしろと言われ、しぶしぶと明日人をキャプテンにしたはいいが…大丈夫なのだろうか…)」
監督とキャプテンが交代という仰天なニュースがあろうとも、明日人たちはいつも通り練習を続けていた。
しかし、その中で夜舞は何かを探すように駆け足でグラウンド中を走り回っていた。
「夜舞、どうかしたのか?」
「あぁ明日人くん! 実は
子供の一人が居なくなったということに、明日人は思わずボールを落としそうになった。
「ええ!? それじゃあ練習している暇なんてないよ! みんなー!!」
明日人は紗夏を夜舞と一緒に探そうと、練習している円堂達に呼びかけをしていた。明日人の説明に皆は驚いていたものの、何とか受け止めてくれたようだ。そのため、全員で紗夏を探すことになった。
「わーい!」
その頃紗夏は、白い蝶を追いかけていた。紗夏は三歳というのもあり、蝶に目がいって周りがみえていなかったのだ。そのため、いつの間にか大介が用意したコースの森に来てしまったのだ。
「わっ!」
蝶に目がくれ、紗夏は石につまづいて転んでしまう。泣くのを我慢して立ち上がるも、その間に蝶はいなくなってしまった。
「………あれぇ?」
やっと自分がどこにいるかがわかったが、ここに夜舞お姉ちゃんは居ないし、お友達もいなかった。一人は寂しいと、膝を抱え、泣きそうになったその時。虹色の羽が視界に入った。その羽の美しさに、紗夏が顔をあげる。目の前には、虹色の翼を四枚持った天使がいた。
「…………」
「………………」
目が合い、お互いに無言になる。
「……わぁー!」
その美しさに声をあげた紗夏は、天使の羽に近づき、羽を触る。肌触りが良く、紗夏はその肌触りの気持ちよさに翼を抱いた。
「………」
天使は何も言わない。ただ、紗夏を見ていた。一方で紗夏は、天使の顔を見ていなかった。むしろ、羽の方を好んだように見えた。
それがうざったらしい、もしくは子供は嫌いなのか、天使が紗夏に手を伸ばす。
紗夏はその手の影に気づき、手を見つめる。
天使のその手は___
紗夏の頭を撫でた。
優しく、まるで我が子を愛す親のように。
「………あははっ!」
なんて答えればいいのかわからず、紗夏は笑った。すると天使は、優しく微笑む。
頭から手を離し、天使は行ってしまう。
「まってー!」
それを追いかけ、紗夏は短い足でぽてぽてと走る。
あの時追いかけた蝶のように天使を追いかけていると、気がつけば森の外に出ていた。
「……………おねえちゃんは?」
天使を探して出てきた声は、それだった。
森の外では、夜舞お姉ちゃんがおり、紗夏は先程の天使のことなど忘れて、夜舞お姉ちゃんの方に走った。
「やまいおねえちゃーん!!」
「え、紗夏ちゃん!?」
夜舞の声に、明日人たちが見つかったのかと駆け寄る。
「ごめん皆…手伝って貰っちゃって…ほら、皆にありがとうは?」
紗夏を抱きかかえ、夜舞は紗夏と共にお辞儀をする。
「あぁ大丈夫だよ夜舞! 困った時はお互いさまだしさ!」
「そうさ月夜。さ、紗夏ちゃんのことは任せて、お前さんたちは練習の再会をしてな!」
紗夏のことは夜舞緋華里に任せ、明日人たちは練習を再開することにした。
***
日差しが照り付ける午後。明日人たちが昼食を食べ終わった後でも、ベルナルドは監督としてベンチに座って、明日人たちを見守っていた。
しかし、長い事ベンチに座っていたせいか、ベルナルドの視界が歪む。
「兄さん…少しは休んだ方が…」
「いや、俺は監督だ。休むわけには…」
フロイから心配されたが、ベルナルドはそれを跳ね除ける。監督も、この世界の命運をかけて戦っているのだから。
その頃明日人は、キャプテンとして自らを先導して練習に取り組んでいた。
「夜舞は、砂木沼さんのキーパー練習の手伝い。灰崎はしばらく休んでて」
先輩に指示をするわけにもいかなかったので、まずは同い年から年下の仲間に声かけをすることにした。
「明日人くん、張り切ってますね!」
「そうだね…」
「…野坂さん?」
一段と張り切っている明日人を見て、野坂は不信感を抱いていた。その張り切りには、何か裏があると言いたそうに。
「明日人、お前ずっとグラウンドにいるだろ」
「え、そんなことないよ?」
「そうじゃねぇよ、休憩しないのかって言いてぇんだよ」
「あ、そっち? 俺は大丈…」
『皆! 兄さんが倒れた!!』
明日人が大丈夫と言おうとしたその時、ベルナルドが倒れたのだ。それは、フロイの報告によって発覚し、明日人たちは急いでベルナルドのところに向かおうと、足を動かした。
しかしその中で、明日人だけは足が動かなかった。
というよりか、頭がガンガン鳴っている。
「ベルナルドさん! 大丈夫ですか!?」
豪炎寺が声かけをするも、ベルナルドの顔が青ざめたままで、ピクリとも動かなかった。
「明日人! 明日人!」
ベルナルドが倒れたことでも大騒ぎになっているというのに、さらに泣きっ面に蜂というように、明日人までもが倒れたのだ。
「円堂! どうしたんだ!?」
「わかんねえ、急に倒れたんだ!」
外野がざわざわと騒いでいる中、豪炎寺は明日人の額に手を当てた。
「まずい…熱中症だ…」
熱中症という単語に、夜舞たちは背筋が冷えたのを感じた。
「ね、熱中症って、明日人さん水分をあまりとっていなかったんですか!?」
「そういえば、明日人くんが水分を取っているところ、あまり見てない…」
熱中症は危険だということは夜舞たちもわかっていた。酷い場合は死に至る病気で、このままでは明日人が死ぬんじゃないかとチームは不安に包まれていた。
「皆! ひとまず明日人をバスに運ぶぞ!」
「西蔭、頼むよ」
「はい」
西蔭が明日人の前に膝をつくと、明日人の背中に腕を回し、肩に抱いた。
「でもベルナルドさんは…」
しかし、ベルナルドは明日人とは違って大人だ。いくらなんでも子供に運べるわけが無かった。
「ベルナルドは私に任せな!」
「おばあちゃん!」
なんと、さっきまで走っていた夜舞緋華里が、自分が運ぶと言いだした。
「お前さんたちは稲森明日人を頼むよ!」
夜舞緋華里は、まっすぐベルナルドの方へいき、ベルナルドを抱えた。七十代だというのに。
「おばあちゃん、今年で七十歳なのに…」
円堂たちは、バスの座席に横になり、折谷に容態を見てもらっている明日人をバスの外から見ていた。ドアからは折谷の体しか見えないため、何が起きているのかは、円堂たちにはわからなかった。
「やまいおねえちゃん…あすと、だいじょうぶ?」
子供たちも、明日人が無理をして倒れてしまったということを知っているのだろうか。夜舞のところに涙を溜めながらやってくる。
「みんな、明日人くんは大丈夫だよ?。ほら、泣かないの」
泣きそうになっている子供の頭を撫でながら、夜舞は子供たちを慰める。
「なぁ、明日人はなんで倒れたんだ? あいつ、どれだけサッカーに熱中しても水分はちゃんと取ってたしよぉ…」
剛陣の言うことに、円堂たちは確かに…と斜め上を見た。明日人が水分をしっかり取っていたのは、円堂たちも見ていた。
「水分取ってても熱中症になることはあるだろ」
「不動さんの言う通りだと思うぜ。俺も昔、水分とってたのに熱中症になってたことだってあるしな」
経験者のヒロトの話を聞いて、なるほどと円堂たちはうなづいた。
「そっか、ヒロトは昔体が弱かったもんな」
瞳子さんとヒロトの父さんから聞いたからな。と言う円堂に、ヒロトは家族の名を出されることの恥ずかしさに顔を染める。
「夜舞さん、子供たちのことは俺に任せて、君は明日人くんのところに」
「え、いいの? ありがとう!」
明日人のことを心配しているはずの夜舞が、子供の世話をしているのを見て、タツヤは少し思ったところがあったのだろうか。子供の世話を任せて欲しいと言ったのだ。
「ねぇ灰崎くん。明日人くんをキャプテンにするのは、やはり間違っていたんだとは思います」
一星は、なぜ明日人が倒れたかの仮説を立てた。
「キャプテンは皆さんの中心に立つ存在です。明日人くんは確かにチームの中心にいましたが、それはキャプテンでは
「そうか…つまり、円堂が表のキャプテンだとすれば、稲森は裏のキャプテンと言いたいわけだな。一星」
「円堂さんが僕たちの士気を高めながら…明日人くんが僕たちチームを率いる。そんな所でしょうか」
明日人という男は、プレッシャーがないからこそ自由でいられることに、円堂たちはやっと気づく。
「確かに、稲森のチームを引っ張る能力は、キャプテンでなかったからこそのものでしたね。野坂さん」
「不思議な男だな…稲森明日人というのは…」
まるで砂のようだ。と砂木沼が述べた。
「えっと、話に割り込んで悪いんだけど…つまりそれって、明日人くんは私たちを守る『守護霊』、みたいなところかな」
夜舞が話に割り込んでくるのは構わないとして、明日人が守護霊というのは想像がつかなかった。
「ほら、明日人くんが裏のキャプテンなら、表の裏は背中、つまり背後霊。ポジティブにいえば、私たちを守る守護霊のようなものみたいだなって、私は言いたいんだ」
「よく知ってますね…そういうこと」
「よくおばあちゃんにお化けの話とか聞かされてきたからね…」
苦笑い気味に笑う夜舞。それで幽霊に対する体質が出来たのだろうか。
「まぁ確かに、明日人は俺たちの前というよりも、背中を合わせるという存在みたいだよな」
「それ言えてますね! 剛陣先輩!」
明日人が裏のキャプテンであることを話している間に、折谷は明日人の容態を見終わったようだ。
「明日人くんは、大丈夫なんですか?」
「うん。軽い熱中症だったみたいだよ。だけど、少し安静にしていなきゃいけないけどね…」
大丈夫だと言われ、円堂達は安堵する。
「さぁ、明日人のことは僕に任せて、君たちは特訓に集中するといいよ」
「「はーい」」
折谷に言われ、円堂達は明日人が居ないながらも特訓をすることにした。
白い天井が見え、ベルナルドは薄く開けた目を大きく開いた。
「ん…」
「お、起きたんだね」
ベルナルドを保健室にまで運んだ夜舞緋華里は、ベルナルドの寝ているベッドの横に置いてあった椅子に座って、ベルナルドを見ている。一見すれば四十代といっても違和感がないくらいに美人な夜舞緋華里だが、彼女にはどこかイリーナに似た風格、いやオーラがあった。
「………」
「ん? どうしたんだい。まさか、持病でも悪化したのかい? あ、そんなわけはないか。持病だったら今頃病院行きか! ははは!」
自分でボケて、自分でツッコむという一人漫才に、ベルナルドは思わず困惑する。
そして、ふとベルナルドは思った。
こんな人が、自分の母親だったらよかったのに。と。
「まぁ、とにかく元気そうでよかったよ。最初の頃は皆無理しちまうもんだからな! これから細く長くいけばいいさ! あ、ところでベルナルド、お前の中の監督ってなんだ?」
「ん…? チームを引っ張っていく存在ではないのか?」
そうベルナルドが答えると、夜舞緋華里は目を横に動かしたかと思えば、ベルナルドにこう言ったのだ。
「あー。いいかいベルナルド。監督ってのは、軍人でいう隊長じゃない。先生なんだよ。生徒に勉強を教える為に、自分も勉強をする。そんな軍人さんじゃないんだから、変に固くならなくてもいいって」
「先生、か…」
夜舞緋華里は、監督になった自分を励ましている。そして、監督になる為のアドバイスもしてくれた。
夜舞緋華里という夜舞の祖母は、とても厳しく、そしてとても優しく、誰でも自分の子供のように大事にしてくれる。
自分の母親は、厳しかったがこんなに優しくはしてくれなかった。
あぁ、世の中はなんて不公平なのだろうか。
***
「あ、おばあちゃん!」
「よ、月夜! 修行は進んでるか?」
夜舞たちが特訓をしていると、夜舞緋華里がベルナルドを連れてグラウンドへとやってきた。
「うん、まぁまぁかな…あ、明日人くん!!」
向こうから、ジャージを来た明日人がバスの方からグラウンドへと歩いているのを、夜舞は見かける。
「まだ寝てなきゃダメなんじゃない?」
野坂も気づいたようで、明日人のことを心配している。
「それが、折谷さんも無理しなければ大丈夫って、特別に練習に参加してくれたんだ」
「そうなんですね…あと明日人くん! いくらキャプテンになったからって、無理しててはだめですよ!」
明日人は練習が出来ることを嬉しく思っているようだったが、一星に無理をしすぎだと、先ほど倒れたことについてのことを叱られていた。
「うー、ごめん」
「ま、これからも頼むぜ。キャプテン」
灰崎に喝のデコピンされ、明日人はシャキッとした。
しかし、明日人にも不安な所はあった。
自分がキャプテンとしてちゃんとやっていけるかどうかのことだ。
「そうだよ明日人くん。明日人くんがキャプテンになったことにはびっくりしたけど、無理し過ぎない程度に頑張ってね」
「僕たちも、君をフォローするよ」
「野坂…夜舞…」
『そうだぞ明日人!』
すると、グラウンドの方から声が聞こえた。
「お前が慣れるまで、俺達がフォローする。一緒に頑張ろうぜ!」
「円堂さん…皆…」
円堂の後ろにはラストプロテクターの選手全員が揃っており、誰もが明日人がキャプテンになることには賛成しているようだった。
「俺も、頑張らなければいけないな」
円堂に続いてやってきたのは、ベルナルドだった。しかし、いつものスーツ姿とは違って、オレンジ色のジャージを着こんでいた。
「監督! もう平気なんですか?」
「あぁ、少し寝たらもうよくなった。では、練習に移ろうか。
ベルナルドの発言は、まるで自分もサッカーをすると言っているようなものであり、ベルナルドもサッカーをすることに驚いているような素振り、明日人たちは見せた。
「はい! 一緒にやりましょう!」
しかし、キャプテンの明日人はそれを承諾し、ベルナルドも一緒にサッカーの練習をすることになった。
「皆さま、明日人さんがキャプテンにおなりになって不安でしたでしょうに、すぐに受け入れてくれましたね」
「そうですね! 明日人くんも、これからキャプテンとしてしっかり頑張ると思います!」
ミラたちがしばらくグラウンド内で練習する明日人たちを見つめていると、ミラの横に人影が現れた。
「セバスチャン!」
見覚えのある容姿を見て、ミラは思わず白髪の老人に抱きついた。
「え、セバスチャンって、ミラさんの知り合いなんですか?」
「はい。この方はセバスチャン。私の執事でございますわ」
ミラの隣にいる人物が執事ということを知り、大谷たちはその場で驚いた。
「え、じゃあ執事さんが来たって事は、ミラちゃんと別れる…ってことになるの?」
大谷の質問に、ミラは少し俯きながら答えた。
「……はい。そうなりますね」
***
ミラとの突然の別れに、明日人たちは心の準備がまだ出来ていなかったが、最後は盛大にさよならしてあげようと、ミラのお別れ会を開くことになった。
「ねぇミラ。君って俺と同じユースティティアに狙われているんでしょ? 大丈夫なの?」
「あぁ、それでしたら、セバスチャン率いる戦闘部隊がいらっしゃりますので、あと、セバスチャンが用意して下さった屋敷にはいろんな仕掛けもございますので、しばらくは各地を転々としながらの移動になりえるかも知れませんわ」
「そうなんだ…ミラもこれからも頑張れよ」
「明日人さんも、ですよ」
ビール代わりのオレンジジュースを飲みながら、ミラと明日人は最後の話をする。
「ミラさん、短い間だったけど、ありがとう」
「はい、野坂さんこそ、ありがとうございました」
マネージャーが用意した料理をミラと一緒に食べながら、最後の話を終えると、ついに全員からの最後の別れを告げることになった。
「ミラも、頑張れよー!」
最後に明日人から花束を貰い、ミラはセバスチャンが用意した車に乗り込む。すると、明日人たちが窓の外で大きく手を振っているのが目に見えた。
「……皆さま、本当にありがとうございます…」
人は、経験を積んで大きくなる。
ミラちゃんと別れてしまいましたね…
でも、きっと会えますよ。
さて、後書きなんですが、まずは自己紹介をしたいと思います。
私の名前は暁月の太陽です。pixivでは慶士郎というペンネームで活動しております。
なぜここでも連載を開始したのかというと、もっと多くの人に見てもらいたいからなんですよね…(欲まるだし)
なぜなら、このテミスの正義は、オリオンの刻印という禁忌から私を救う為に書き上げた、捏造三期となっております。出来れば、もっと多くの人に見てもらいたいなぁ…という思いを込めて、ここでも小説を書きました。
完全に自己満足の小説ですが、これからも宜しくお願いします!
ご視聴ありがとうございました!
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明日人とエレン
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不知火と月夜
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明日人と月夜