黒の水   作:matome0101

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昔の話1

「・・・・・い」

 

「・・・・・おい・・・」

 

「おい!」

 

 うるさいなぁ、と思いながら目をあけると、目の前に叔父の顔があった。

 

 黄昏の薄暗い中でもわかるほど、叔父の顔は真っ青になっていた。

 

「大丈夫か?俺が誰かわかるか?」

 

 おじさんだろ、と、答えようと思って、止めた。

 

 からかってやろう。

 

「お兄さん、だあれ?」

 

「ああああああなんてこった!お前が俺のことをお兄さんって呼ぶなんて!」

 

「いや、そうじゃないだろ」

 

「え?、じゃ、じゃあ、、、、しゃ、しゃべったあああああああ!!」

 

「そうじゃないよ」

 

「え?じゃあなんて言えばいいんだよ!」

 

「僕が記憶を失ってるっぽいことに突っ込めよ。」

 

「あ、そうか。」

 

「全く、これだからおじさんは」

 

 からかい甲斐がある。

 

「ところで、おじさんはどうしてここにいるの?」

 

「え?あ、そうだ!村のみんなでお前を探してたんだよ!」

 

 おーい!みつけたぞー!と、おじさんは声を張り上げた。

 

  ずっと地面にぶっ倒れているのもつまらないので、僕は起きあがることにした。

 

 まずは右手を地面について

 

「ペチャ」

 

 液体に触れた感触に驚いて地面を見ると、地面一杯に血が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・はっ!」

 

 しまった。

 

 僕としたことが、血を見た程度で気絶してしまった。

 

 情けない。

 

 ところで、どうして僕は、こんな暗くて、じめじめしたところにいるんだ?

 

 さっきまで、僕は森の中にいたはずだ。

 

 だが、ここは、どうやら、洞窟の中のようだ。

 

 しかも、僕は、牢の中にいるらしい。

 

 そして、僕は、手枷足枷つけられて、壁に磔にされているようだ。

 

 小さな松明が、鉄格子をてらてらと照らしている。その様はまるでn

 

「気が付いたか?」

 

 おいおい、人が情景描写してるときに、話しかけてくるんじゃないよ。

 

 そう思いながら、薄暗い中に目をこらすと、鉄格子の向こう側に、ぼんやりとした人影が見えた。

 

「あんた誰?」

 

 取り敢えず聞いてみた。

 

「喉乾いてるだろ?今、水をやる。」

 

 人影は、僕の言葉を無視して、どこかへ歩いて行った。

 

 誰なんだ?あれ。

 

 しばらく考えていると、人影が戻ってきた。

 

 水が入ったバケツを持っているようで、人影が動く度に、ちゃぷんちゃぷんと音がする。

 

「これ、欲しいか?」

 

 人影が言った。

 

「あんた誰?」

 

 無視してやった。

 

 さっきのお返しだ。

 

「そうか、いらないのか。じゃあこれは俺がもらうとしよう。」

 

「待て、欲しい、飲ませてくれ。」

 

 喉が乾いているのは事実だ。

 

「だったら最初からそう言え。」

 

 人影が、鉄格子についた扉を開けて、中に入っt

 

ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギイイイイイイイイイ!!!!

 

 

 

「■■■■■■■■■?」

 

 人影が何か言ってるが、なんて言ってるかはわからない。

 

 すごい音だった。

 

 信じられるか?今の、扉が軋む音だぜ?

 

 耳がおかしくなったようで、ずーっと、キーーーーーーーーーーンという音が反響している。

 

「■■■■■■■■■。」

 

 また人影が何か言ったが、やはりなんと言っているかはわからな

 

「!!!」

 

「ほら、飲め」

 

「ゴホッゴホッ!」

 

「むせるな。飲め、ほら。」

 

「無理無理無rガホゴボ!」

 

 こいつ、口の中に水を押し込んできやがった!

 

 ていうかこれ、水じゃねえ!

 

 人影の持ってきた液体がふれた部分が、燃えているかのように熱い。酸でもかけられたかのようだ。

 

「どうした?飲めないのか?」

 

「飲めるか!何だよこの液体!口の中が超痛いんだけど!」

 

 本当もう、口の中から火が出そう。

 

 ヨガフレイム打てそう。

 

「お前、なんで、あの森でぶっ倒れてたんだ?」

 

 人影が聞いてきた。

 

「普通の水を飲ませてくれれば教えてやるよ。」

 

 僕は答えた。

 

 冗談抜きで、口の中が熱すぎて、極めてしゃべりづらいから、本当に普通の水がほしい。

 

「お前、なんか変な木の実食ったろ。」

 

 こいつ、あくまで質問には答えないつもりか。

 

 だが、僕はその程度では折れない。

 

「まず、普通の水で口をゆすがせろ。」

 

 僕が答えないことに業を煮やしたのか、人影が、持っていたバケツの中身を、僕にぶちまけてきた。

 

 だが、僕は動けない。

 

 もしかすると、全身火傷で死ぬかも知れない。




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