まあ、何というか、
結論から言うと、僕は死ななかった。
いや、結果として死ななかったと言うだけで、あの訳わからん液体を、結局全身に浴びてしまったし、それによって、大火傷もした。
とても痛かった。
しばらくは、ずっと、常に針で全身を刺されているかのような感覚に苛まれた。
しばらくと言っても、2~3分ぐらいだ。
この辺で、僕はようやく、自分の体がおかしくなっているらしいことに気が付いた。
回復力がとんでもないことになっていることに、気付いた。
あの木の実を食べたことが、原因なのだろうか。
あの人影は、あの実について、何か知っているのだろうか。
聞いてみたいけれど、僕は未だに拘束されているし、あの人影はここにいないから、今はどうにもならない。
取り敢えず寝ることにしよう。
眠れるときに眠っておけと言うのが、僕の父の教えだ。
この後のページは破り取られている。
「おっさん、ページが抜け落ちてんだけど。」
少年の言葉に私は答える。
「ああ、そうだ。そこから先のページは、なぜかないんだ。私がその日記をちぎるはずはないから、おそらく私以外の仕業だ。」
「いやそうじゃなくってさ、ここから先の内容を教えてくれって言ってんの。」
「記憶にない。」
「いや、そんなわけねえだろ。」
「本当だ。寝て、気づいたら、もう、普通の暮らしに戻ってた。あの人影と何かしたような気がするが、どうしてもその内容が思い出せない。多分呪術かなにかで思い出せなくなってるんだと思う。」
「じゃあそれ解くから、ちょっと見せて。」
そう言うと、少年は、私の頭に片手を伸ばし、鷲掴みにした。
そして、私の目をじっと見つめる。
私が、少年の目に、色が無いことに気付く。
少年の目の、一般的に黒目と呼ばれる部分に、少年は、色彩を持っていない。
きれいな目だなぁ、とのんきに考えていると、少年が、突然、何かに突き飛ばされたかのように、後ろに吹っ飛んだ───────────
どうもこんにちは。椅子です。
私は、この廃屋が、まだ廃屋でなかったころ、ここに慎ましく暮らしていた、ひとりの家具職人によって作られました。
彼は、とても心の優しい男でした。
彼は、家具を作るときは、いつも、使う人のことを考えt
ばがぁぁぁぁぁん!!
という音を立てて、運悪く少年の飛んでいった先にあった、苔の生えた木の椅子は、バラバラにぶっ壊れた。
、、、なんだか、椅子が、昔を懐かしんでいたような気がするが、、、きっと気のせいだろう。
少年が、さっきまでなんとか椅子の形を保っていた廃材群の中から立ち上がり、言った。
「あんた、一体なにもんなんだよ」
お粗末様でした。
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