コトブキ飛行隊 実況プレイ ハルカゼルート   作:フィン・マコーレー

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 書いてる途中でテイクオブガールズのサ終の知らせ見てムシャクシャしながら書いたので初投稿です。

 淫夢要素はありません。

 配信を出来るだけ再現しようと試みたので少し読みづらくなってるかもしれません。ユルシテ……


part1

『どうもこんちわーす。初見さんの方は初めまして。ゲーム配信実況者のホムラと申します。皆んな見てるかー! 聞こえてるー?』

 

【キタ────ー!!】

 

【ホムラニキ舞ってた】

 

【聞こえてるぞ】

 

 画面に表示されているのは、『荒野のコトブキ飛行隊 自分だけの翼』というデカデカとした文字に、青空に飛び交う複数の戦闘機である。

 

 隼一型、隼三型、鍾馗、紫電二機、雷電がそれぞれ飛んでおり、このゲームのそれぞれのルートの主人公格に相当する機体である。

 

 このゲーム画面の隣には、配信サイトのコメント欄にて配信者のゲーム実況に歓喜するコメントが湯水の如く湧き出ている。

 

 このゲームの実況をせんとするのは、コメ欄にてホムラニキと呼ばれている男、『ホムラ』である。

 

『聞こえてる? よあった~。そんじゃ事前に告知しておいた通り、今日p○4、Swi○chで販売された『荒野のコトブキ飛行隊 自分だけの翼』、やっていきたいと思います! Swi○chからやってまーす』

 

【面白そうだったら買うわ】

 

【今ホムラニキの実況BGMにカナリアルートプレイしてまーす】

 

【つかホムラニキレシプロ戦闘機好きなの意外】

 

『やーレシプロ機は普通に好きっすよー。まあこのコトブキ飛行隊を簡単に説明しますとね、日本じゃない別の異世界にですね、日本軍機がもたらされまして、それで戦っていくっていう物語になるんですよ。アニメとかも放送されてて、結構面白いんで興味のある方は、公式サイトのURLを主コメにおいとくんで、是非とも見てみて下さい。というわけで、やっていきましょう』

 

【コトブキ飛行隊知らないから助かる】

 

【ホムラニキ好きなレシプロ機とかある?】

 

『一番好きなの? うーん、ちょっと悩む所だけど、やっぱゼロ戦かなあ……』

 

【なんだかんだ言って好かれてるよなゼロ戦】

 

【どういう所が好きなん?】

 

【やっぱり僕は、王道を行く……ゼロ戦、ですかねえ】

 

『まあゼロ戦最強伝説とか旋回性能とか色々ありますけど、やっぱり自分が着目してるのはですね、防弾装備の薄さなんですよ。考えてみて下さいよ。防弾装備ゼロって完全に誘ってるじゃないですか。でもそう簡単にはヤらせてはくれないんですよ。お得意の格闘戦で焦らしプレイするんですよ。いいと思いません? そして調子ぶっこいてる所でF6Fニキに一撃離脱戦法で分からせプレイさせられるんですよ。合わせて二度美味しい。分かりません? これだけでオ○ニー出来ますね』

 

【は?(困惑)】

 

【わからないマン】

 

【何言ってんだコイツ……】

 

【ゲームなんかやってないでさっさと病院行ってこい】

 

【カランさん呼んできますね】

 

【↑それモルモットにされる奴ゥ!】

 

【わ か る マ ン】

 

【わかるニキ冗談はよせ、戻ってこい!】

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、次の人。一応聞くけど、男と女どっち?」▼

 

『なんか取り調べっぽい所で始まったけどキャラメイク……ですねこれ。男にしよ』

 

【失礼で草】

 

【ローラさんみたいな例もあるし、ま多少はね?】

 

【例の空賊以外に知られてないんですがそれは……】

 

「男……名前を教えてくれる?」▼

 

『ホムラでいいか』

 

【自己投影していくスタイル】

 

【入力速度を考慮してホモにしろ】

 

【RTAじゃないんだよなぁ】

 

「ホムラ、ホムラ……あった、

 間違いなさそうだな。▼

 

 そんじゃ、運ぶ戦闘機を確認させてもらえる?」▼

 

『戦闘機の確認? あっ、なんか戦闘機三機ある! この中から選んでいくって感じか。九七戦闘機に隼一型、ゼロ戦二一型あっ、この中じゃ断然ゼロ戦ですね。体験版でもゼロ戦使ってましたから』

 

【即答するレベルでゼロ戦好きなのな】

 

【流石はゼロ戦でオ○ニーしただけのことはある】

 

【ていうかホムラニキ体験版までやってるのか】

 

【済プレイだけど初心者は九七戦闘機がオススメ。隼以上の旋回性能で機銃の安定性もこのゲームの戦闘機の中じゃ頭一つ抜けてる。流石にほんへ後半あたりはとても使えたものじゃないが繋ぎとしては十分以上に戦える。まあこの中じゃそこまで明確な差があるわけじゃないけどね。二十ミリ機関砲の命中が最悪な分、ゼロ戦が一番上級者向けと言えるかも】

 

【はえー、解説助かる】

 

【嘘つけ防弾装備がある分隼のが絶対初心者向けだゾ】

 

【アレいる? 機動性下げてまで欲しくはないんだが……】

 

【いる(ヘタクソ)】

 

「ゼロ戦か……特におかしそうなところはないな。

 所でアンタ、何処行きの飛行船に乗る気だい?」▼

 

『お、ここで公式が散々言ってたルート分岐ですね。ラハマがコトブキルート、カイチがハルカゼルート、インノがアカツキルート、タネガシがゲキテツルート、イヅルマがカナリアルートってことですね』

 

【そういやホムラニキ何処のルートにいくか決めてる?】

 

【王道を征くっていうならコトブキルートでしょ】

 

【アカツキルートでモアママ攻略してください! お願いします! 何でもしますから! (なんでもするとは言ってない)】

 

【ん?】

 

【ハルカゼルートでベルっぱいをだな……】

 

【男なら黙ってゲキテツルートでしょ】

 

【ゼロ戦繋がりでゲキテツルートにしない?】

 

【ムラクモルートに相当する選択肢がないあたり、やっぱムラクモルートはデマか】

 

【カナリアルートでアコ姉様攻略しようとしたらミントちゃんに喧嘩売られたけどすっげぇ痛かったゾ〜】

 

【ガチレズに喧嘩売られたニキ成仏してクレメンス】

 

【どうやって書き込んでるんだお前】

 

『んーこれ配信前に結構悩んだんですけどね、やっぱ自分は…………ハルカゼルートにします!』

 

【いよっしゃああ! ハルカゼルートキタコレぇ!】

 

【なしてハルカゼルート?】

 

『やーなんかこう、特別な思い入れがハルカゼにあるわけじゃないんですけど……なんかこの子達可愛いじゃないですか!』

 

【確かに】

 

【ハルカゼは癒し枠よ】

 

【モアママ「お、そうだな」】

 

【モアママはそんなこと言わない】

 

「カイチ行きね。そんじゃ飛行船の到着までまだ

 少し時間があるから、▼

 

 身なりでも整えるなりなんなり

 してきたらどうだい?」▼

 

『お、ここでキャラメイクか』

 

【モン○ンワールド並にパーツ豊富で開いた口が塞がらなかったわ】

 

【なんで開発こっちにも力入れたし】

 

【ネタ路線でオナシャス】

 

 

 〜10分後〜

 

 

『やっと完成しました! どうでしょう皆さん!』

 

【イケメン過ぎてワロエナイ】

 

【ありがとホムラニキ! スクショ撮ったわパクるわ】

 

【ネタ路線で行けっつっただろいい加減にしろ!】

 

【っていうかレンジの弟を成長させたら丁度こんな感じにならねえ?】

 

「おい、カイチ行きの飛行船が来たってよ。早く来な」▼

 

『よし! じゃあ、行きましょ!!』

 

【イクゾー デンデンデデデデン カーン】

 

【やっと……始まるんやなって】

 

 

 

 〜このイジツの空は、いつの日も物騒だ。物を略奪する空賊と、依頼人を守る用心棒と、治安を守る自警団が、毎日のように殺し合いをしている。

 俺は、その内の1人だった。空賊として明日を生きていく為の食べ物、燃料、弾薬を何度も奪い取った。

 そんな折に、転機が訪れる。

 空賊離脱者支援法 空賊行為を自ら辞め、自首した者にだけちゃんとした仕事をあてがってくれるそうだ。

 俺はこれから、その空賊離脱者支援法によって、カイチのガデン商会という組織で仕事をするそうだ。やっとまともな仕事にありつけると安堵するも、それと同時に、元空賊にあてがわれる仕事などたかが知れてると思っている自分はそこまで歓喜はできない。

 でももし、この薄汚れた手でも誰かを助けることができるなら……〜

 

 

 

『なるほど、主人公こういう体で主要メンバーと関わってく訳か。なるほどなるほど』

 

【主人公空賊なんか……】

 

【なんか重そうな過去持ってそう(こなみ)】

 

【皆さんお気づきだろうか。空賊離脱者支援法はほんへの二話でレオナの口から語られてる】

 

『え? 二話? ……あっ!! ユーリア議員の信用ならないってのと仕事取られるっていうアレか!! なるほどそういう事か!!』

 

【そんな殆ど化石みたいな設定なんで気付いたしお前】

 

【褒めて♡褒めて♡(ブロリー)】

 

【良お〜〜〜〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし】

 

【チョコラータは帰って、どうぞ】

 

 

 

(飛行船に乗って数時間、

 ようやくカイチに到達した)▼

 

(比較的風の強い傾向にある地域なのか、

 風車が乱立している。▼

 

 この風車がどんな働きをしているのか、

 皆目検討もつかないが……)▼

 

『はえー、グラフィック綺麗……あ、すげえ! 建物の室内とかちゃんと人が生活してる。マジで龍〇如くみてえだ! 予算どんぐらいかかったんだろ』

 

【背景もそうだが何より戦闘機の作り込みがエグいぞ】

 

【アプリゲームの時点でかなり拘ってたけどこのゲームはヤバい】

 

【フルボイスもあるしこのゲーム爆死したら会社倒産するのでは……?】

 

「おいボウズ」▼

 

(ボウズ? もしかして俺の事を言ってるのか?)▼

 

「お前だろ? 空賊離脱者支援法でガデン商会に

 雇われたってヤツ」▼

 

「そうですが、貴方は?」▼

 

「そのガデン商会の社長のウッズってもんだ。

 お前の雇主だよ」▼

 

『まんじゅう食いたくなってきたな……』

 

【ウッズまんかw】

 

【実際どんな味すんだろアレ】

 

【ウッズまんってこのゲームにでるん?】

 

【僕はベルのウッズまんが食べたいです】

 

【俺の12.7ミリ機銃をお食べ】

 

(この人が、ガデン商会の社長……俺の雇主……)▼

 

「この度貴社で働かせていただく事に

 なりました、ホムラと言います。▼

 

 どうかよろしくお願いいたします」▼

 

「ああ分かってる。とりあえずついて来い。

 事務所が近くにある」▼

 

「ったく……ユーリア議員に貸しを作れるって話

 じゃなかったら、▼

 

 元空賊なんか願い下げなんだがな……」▼

 

「また空賊家業に戻られたら意味ないって事で

 そこまで冷遇もできねぇし……」▼

 

(社長が小声で独り言を言っているが、何を言って

 いるのかは分からなかったが、▼

 

 歓迎されてはいないということは察しがつく)▼

 

【嫌がられてて草】

 

『うわーウッズ社長冷たーい』

 

【まあ元空賊なんて雇いたかない罠】

 

「所で、ホムラって言ったか? 言いたくないなら

 答えなくていいが、なんで空賊家業なんかに?」▼

 

 

 

 ▶︎好きなように飛行機を打ち落としたかった

 

 そうでもなければ生き残れなかった

 

 

 

『おお、選択肢だ。つかこれ実質一択じゃねえか!?』

 

【上がホタル(サイコ)で草】

 

【上選んで♡】

 

『やだよ』シタポチー

 

「別に珍しい話じゃないですよ。▼

 

 こうでもしなければ

 生き残れなかった。それだけです」▼

 

「……そうか。確かに珍しい話じゃねえな。

 すまん。今のは忘れてくれ」▼ギューン

 

『お? これは、好感度かな? が上がったっぽい?』

 

【ぽいじゃなくて好感度だよ。RTAみたいな特殊な状況下でもなければ上げといて損はない】

 

【てか基本情報なんだが、ホムラニキ体験版やってるんだよな……?】

 

『や、体験版はやってますよ。ただ空戦ばっかやってて公式サイトで基本情報とか全然見てないっす』

 

【ええ……(困惑)】

 

【何やってんだよ! ホムラニキ!】

 

【体験版だけやって基本情報を見ない男】

 

【まあ事前情報ない方がアクシデントで撮れ高が生まれやすい可能性はあるかもしれない。ホムラニキがそれを想定してるかは知らんが】

 

【疑問なんだが主人公親どうしたのよ。空賊家業するなら子供じゃなくて親だと思うんだが】

 

【推測だけど、リノウチ大空戦で滅茶苦茶被害でて、孤児院が定員オーバーでもおかしくない】

 

【空賊の殆どは生活の困窮でそうならざるを得なかったってアプリ版でも言われてた☆】

 

【し ね】

 

【規制されてて草】

 

『おっとロード入りましたね。あっ、もう終わった』

 

【ロード早いのポイント高いね。単純にゲームとしての完成度も完璧に限りなく近い】

 

「着いたぞ。ここがウチのガデン商会の事務所だ。入りな」▼

 

「ここが……お邪魔します」▼

 

 第一印象としては、綺麗な建物であった。建物自体が古いのか、所々にヒビがあるものの、こまめにやってきたのであろうか、徹底的に掃除が行き届いており、それを気にさせない。

 

 窓もまるで水であるかのように透き通っており、清楚な雰囲気を醸し出していた。中も綺麗だ。埃一つない。土足で入るのにはかなり気が引ける。

 

『グラフィックが綺麗な分、入りづらいんだよな〜ガデン商会綺麗だなおい』

 

【ベルたそまだー?】

 

【ホムラニキの気持ち分かるわー綺麗な建物とか萎縮する】

 

「……ん?」

 

 暫く事務所内を見つめていると、声が聞こえる。それも複数だ。

 

 声の高さからして全員女性だと思われる。

 

『お! ハルカゼ来た! ハルカゼ!』

 

「あの馬鹿共まさか……」

 

 そう言うとウッズは、一目散に奥の部屋へと早歩きで駆け抜けた。

 

 怪しい身分の自分が1人でいるのはまずいだろと

 思い、ホムラはウッズについていく。

 

「おいゴラユーカ!!」▼

 

「げえっ!! ウッズ社長!!」▼

 

【ハルカゼキタ────ー!!!!】

 

【流石はエリカの嫁だ。クソ可愛い】

 

【は? ユーカは婿だろ。エリカが嫁】

 

【お? やるかやるか?】

 

【なにやってんだコイツら……】

 

【百合口論勃発で草www】

 

【草に草を生やすな】

 

【これもうわかんねぇなあ】

 

【そういやガーベラいない?】

 

【ぽいな。ってことはアプリ版ほんへの前の話か】

 

 怒鳴られていた女性一人の他にも、四人がこの部屋で箒を持って掃除していた。その内二人は箒を剣に見立ててチャンバラごっこをしていたらしい。

 

 ウッズがご立腹な所を見るに、休憩時間というわけでもなさそうだ。

 

「また掃除サボって遊んでやがったか!! 

 アカリ! テメェもだな!」▼

 

「ううっ……!」▼

 

「テメェらそのサボり癖はどうやったら治んだ? 

 この穀潰し共。頭でも叩きゃ治るか?」▼

 

「ま、待った! ウッズ社長! 暴力反対!!」▼

 

「アカリの言う通りだよ! これにはイジツの

 広ーい空よりも深い訳が──」▼

 

 そこでウッズは頭を抱えて一際でかいため息を吐き出した。

 

「色々言いたい事や聞きたいこともあるが……

 今日は例のやつを連れてくるって話だったろ」▼

 

「そういえば、その人は? 見ない顔ですね」▼

 

 この女性陣の中で恐らく一番の年長者だろう人に指摘された所で、ホムラは自己紹介を行う。

 

「この度、ガデン商会で働かせて頂く事と

 なりました。▼

 

 ホムラと申します。

 どうかよろしくお願いいたします」▼

 

 ホムラの自己紹介に対して、反応は様々であった。

 

「わぁ……すっごいイケメンだぁ……私よりも背が

 高い……でもちょっと怖そう……」▼

 

 と言って若干怯えている者や……

 

「…………」▼

 

 じっとこちらを見つめる黒髪長髪の女性は、ホムラに対して明らかな警戒心を持っていた。

 

 共通している事と言えば、誰もが自分を歓迎してはいないという事だ。

 

『ウッズ社長はまあわかるけど、何かハルカゼも結構冷たいな……』

 

【まあ元犯罪者とくれば普通身構えるでしょ。誰だってそーする。俺もそーする】

 

 しかしその中で一人……

 

「わたしはユーカ! 

 ハルカゼ飛行隊の隊長だよ! ▼

 

 ホムラって言うんだ……宜しくね!」▼

 

「飛行隊じゃねぇだろ。予備隊だ予備隊」▼

 

 歩み寄り、何一つ身構えず、満面の笑みで手を差し伸べてくれたのであった。

 

『やっばどうしよ……ユーカめっちゃ可愛い……』

 

【YMTィ……(ユーカたん☆マジ☆天使)】

 

【ホムラニキのお陰で目が覚めました。シアラ様攻略済みだけどユーカに浮気します】

 

【シアラ様そっち行ったぞ】

 

【お、丁度いいぐらいのチョロインがいるじゃねえか。こんな尻軽、俺でも犯れるぜ】

 

【サイコロステーキ先輩やめーや】

 

【エリカさんコイツです】

 

「ねえねえ、ホムラって好きな食べ物とかある? 

 好きな戦闘機は? 趣味は?」▼

 

「えっ? ユ、ユーカさん?」▼

 

「ユーカでいいよ、ホムラ!」▼

 

「す、好きな食べ物? って言われても

 特には……▼

 

 これといった趣味もないけど、戦闘機は、

 好きとは違うけど、ゼロ戦使ってるよ」▼

 

「ええーっ!? 好物がないなんて

 勿体ない! 人生損してるよー! ▼

 

 後で美味しいお店紹介してあげるね! 

 あ、それとわたしはね──」▼

 

「おいユーカ。無駄話は後でやれ。

予定が詰まってんだ。早くしろ」▼

 

 ユーカのトークが展開されるのをウッズが止める。止められたユーカは不服そうな顔で引き下がり、次に前に出たのは中性的な容姿の女の子であった。

 

「あー、えっと、アタシはアカリ。よろしく」▼

 

「ベルよ。よろしくね」▼

 

「だ……ダリヤです……」▼

 

「あ、はい。よろしくお願いいたします」▼

 

 次々と味気ない自己紹介を終え、最後に残った黒髪の少女は、

 

「エリカよ。よろしく」▼

 

 と、睨み付けるように挨拶を終え、立ち去ろうとする。

 

 信頼を勝ち取ろうとするならば、最初から前途多難である。

 

 下手をすれば、一度も信用されずに一生を終える事だろう。

 

「おいエリカ! 何処行く気だ!?」▼

 

「ウッズ社長?」▼

 

「……ハルカゼ予備隊は後で社長室に来い。▼

 

 馬鹿二人は勿論、それを止めなかったお前らも

 同罪だ」▼

 

「「「「「うっ……」」」」」▼

 

「それとだな……」

 

 やましい会話でもするのか、耳打ちでホムラに聞こえないように、エリカに小声で会話する。▼

 

「嫌う疑うは勝手だが、あんまり邪険には

 するんじゃねぇぞ、エリカ。▼

 

 冷遇しないようにとお達が来てんだ」▼

 

「っ……分かってます」▼

 

 

 

「おやおや! 随分とお似合いじゃないか

 ヘッポコ飛行隊!」▼

 

「げッ……ヤマカゼ飛行隊……」▼

 

 自己紹介をしている途中で、高圧的な男が出てくるや、アカリが分かりやすく嫌な顔をする。

 

「前の飛行訓練見たよ。酷いものだったねぇ。

 烏だって君たちよりかは真面に飛べるさ」▼

 

「な、何を〜〜!?」▼

 

「全く女の集まりで飛行隊なんてよくやるよ。

 そりゃあんなザマになるわけだね」▼

 

「調子に乗るな! その言葉、コトブキ飛行隊

 の前でも同じことが言えるのか!?」▼

 

「そーだそーだ!」▼

 

「あんな撃墜数200なんて馬鹿げた話、

 あるわけないさ。▼

 

 自分をより良く見せようと自分の戦果を膨張

 するのはよくある話だが、流石に信じがたい」▼

 

「アタシ達だけじゃなくコトブキ飛行隊まで

 馬鹿にしやがって……!」▼

 

「もー許せーん!!」▼

 

「ちょっとユーカ、アカリ! 少し落ち着いて! 

 安い挑発に乗ったら相手の思う壺よ!」▼

 

「その通り! 君達が僕達に勝とうなんて百万年

 早い話さ!▼

 

 一生そこで掃除しているがいいさ!」▼

 

 そう言われて何も言い返せないハルカゼ予備隊。実力を盾にされると反論できないようだった。

 

「おいサカキ! くだらねぇ事言ってねえで

 さっさと自己紹介すませろ!」▼

 

 そこでやっとサカキと呼ばれた高圧的な態度の男と目があった。

 

「この度、ガデン商会で働かせて頂く事と

 なりました。▼

 

 ホムラと申します。

 どうかよろしくお願いいたします」▼

 

「ああ、聞いてるよ空賊くん。物資だけでなく

 仕事まで盗もうとは見上げた根性じゃないか」▼

 

 

 

 ▶︎無視する

 

 反論する

 

 

 

『おっとここで選択肢が出ましたね。えっと……これどっちだ……?』

 

【殴るがない。やり直し】

 

【そんなことしたらパパに怒られちゃうだろ!】

 

【無視が安牌でしょ。安い挑発に乗っていいことない】

 

『んじゃ無視にしますかー』

 

 

 

「そんなことよりウッズ社長。俺はこれから

 何をすれば?」▼

 

「そ、そんなこと……!?」▼

 

「プークスクス! ヤマカゼ飛行隊そんなことで

 片付けられてやんの!」▼ギューン

 

「ユーカ、こ、この……!」▼

 

「おいサカキ!」▼

 

「は、はい! なんでしょう?」▼

 

「これからの予定だが、お前は今からホムラと

 模擬空戦を行ってもらう。▼

 

 一度ホムラの実力を見定める必要がある。

 分かったらさっさと行ってこい!」▼

 

「は、はいいいいいい!!!!」▼

 

 サカキは駆け足で奥の部屋へ慌ただしく走る。

 

「付いてこい。自前の戦闘機を格納庫に

 しまってある」▼

 

 

 

 

 

「ここが格納庫だ。戦闘機の製造、整備、修理

 を行う」▼

 

『へー結構格納庫広いっすね。97式に隼三型、あの双発機は……100式かな?』

 

 ホムラの言う通り、固定脚付き戦闘機、七本の排気管付きの戦闘機、なだらかな背中の双発機が立ち並ぶ。

 

【これから親の顔より見ることになるんやろなぁ……】

 

【もっと親の格納庫を見ろ(フライング)】

 

【親の格納庫ってなんだよ(哲学)】

 

【そりゃアレでしょ】

 

【悍しいわ馬鹿】

 

「おーいギース! いるか!?」▼

 

「おっと社長! 今日は何の用で?」▼

 

『あれ? 誰この人?』

 

【ゲームのオリキャラ。整備役はコトブキルートじゃナツオ班長、アカツキルートでベッグがいるんだけど、それ以外のルートじゃオリキャラが宛てがわれるんだよ】

 

【カナリアルートじゃ後で平賀源外見たいな奴来てくれるけどねー】

 

【余談だけど当人に整備教えてもらうと整備代安くなるからオヌヌメ。多分整備手伝ってるんだろうね】

 

「今日ゼロ戦が一機届いてるだろ。整備は

 終わってるか?」▼

 

「一応やっときやしたぜ! しかしコレ誰のです?」▼

 

「ん」▼

 

「ほう? もしかして君のかい?」▼

 

「この度、ガデン商会で働かせて頂く事と

 なりました。▼

 

 ホムラと申します。

 どうかよろしくお願いいたします」▼

 

「ああ、聞いてるよ。お噂はかねがね。

 ま、戦闘機を大事にしてくれりゃ、▼

 

 何にも言うことはないね。俺はギース。

 こっちこそよろしくな!」▼

 

『気のいい兄ちゃんだな。宜しく』

 

【僕知ってるよ。これから社畜の如くコキ使われるってこと】

 

【ナツオ班長にキレられた俺が通りますよっと】

 

「それで、俺は一体何をすれば? 

 飛行機の整備ですか?」▼

 

「いや、お前はパイロットとして

 働いてもらう。▼

 

 だがその前にまずお前の実力を知りたい。▼

 

 今サカキを空に飛ばしてる。お前はこれから

 奴と模擬空戦を行ってもらう。▼

 

 制限時間内により多くのペイント弾を

 当てた方が勝ちだ。▼

 

 分かったらさっさと行ってこい。

 もう準備は出来てある」▼

 

 

 

『ここで準備画面になりましたね。まあご覧の通り出撃以外選べないんですけども。そんじゃあやっていきましょう!』

 

「おっとそうだ。念の為に飛び方

 聞いておくか?」▼

 

 

 

 

 ▶︎はい

 

 いいえ

 

『知ってるんで大丈夫っすよー』いいえポチー

 

「ま、そりゃそうか。なら

 早く飛びな!」▼

 

 

 

 

『おーここでやっと空戦ですねー。あ、見ての通りカメラが戦闘機の中固定でして、第三者視点から見れないんですよね。だから他のゲームと比べて視認性はちょっと、よくないんですけれども、まあ戦闘機に関してはリアリティを追求するっていうコンセプトらしいんで、まあしょうがないですね。では早速プロペラを回して飛んでみましょうか』

 

【やっと空戦か。1万年と2000年待ったぞ】

 

【紀元前ニキ成仏して】

 

【ああ〜っ!! レシプロエンジンの音ぉ〜!!!!】

 

『高度2000まで上昇した所で……あっ、いました! 隼三型ですね。じゃペイント弾ぶち込んで行きましょう』

 

【おし、じゃぁぶち込んでやるぜ!】

 

【オッスお願いしまーす】

 

 

 

 

 

 

 

【これマジ? バレルロールが鮮やか過ぎるだろ……】

 

【あとはサカキくんの後ろにパパパっとポジって……終わり!】

 

【勝負になりませんね、クォレハ……】

 

【ホムラニキどんぐらい体験版やり込んでるんですかね】

 

『えーっと、勝ち抜きモードで最高記録213機でしたね』

 

【!?】

 

【は? (困惑)】

 

【ウッソだろオイ!!?? 笑えねえぜ!】

 

【100機で止まってた俺に謝れこの野郎】

 

『理不尽! いやぁ流石に200機越えは高い壁じゃった……』

 

【何? 200機越えってそんな難しいの? エロい人教えて】

 

【200機越え>>>>>>越えられない壁>>>>> 100機越え>>> 50機越え>> 30機越え】

 

【まぁ初心者でも30機ぐらいは行けるんだよ。ただ30機落とした辺りで敵が連携しだすから弾ばら撒いて無双っていうのはまず無理。その上この辺になると飛燕や紫電とかそこそこタフな戦闘機が混ざってくる。安定して撃墜しようと思ったら攻撃誘って前に出てきたヤツをぶち☆すか入力コマンドしんどいマニューバでカウンター決めるのどちらかになる。だけどキッツイ旋回はパイロットのスタミナごっそり持ってくから基本は地道に釣り戦法になる。100機辺りで疾風や紫電改が混じってきて本格的に潰しにかかるからそれ以上行けたやつっていうのはまずいない】

 

【今のところTwi○terで確認されてる200機越えの数、指で数えられる程度しかいないからな……】

 

【コイツひょっとしてホムラニキの偽物では? ボブは訝しんだ】

 

『はぁ!? おいちょっと待てよ!?』

 

【あ、ホムラニキ弾食らってる】

 

『マジで待てよ、追加で5機来たんだが!?』

 

【あーそういやどのルートも最初は負けイベあったんだっけな】

 

「ガデン商会の主力が空賊一人に負けた

 なんてあっちゃならないんだよ! ▼

 

 空戦で最も重要なのは味方同士の連携さ! 

 一人の君はもう敗北さ!!」▼

 

【しょーもなww】

 

【ええ……(困惑)】

 

『おーおーおーなるほどなるほどそういうことするのかこの野郎よーしあったまきた……』

 

 

 

 

 

【なんで最初の不意打ち以外の攻撃食らってないんですかねぇ……】

 

『あー弾食らわないコツですか? まずポジションが大事ですね。相手の状況把握が出来ると結構楽になりますよ』

 

【言うは易しって言葉知ってる?】

 

『あとは勘』

 

【後ろからこっそり撃ってきたのを軽々避けるのは勘とは言わない】

 

【あたしゃもうホムラニキが予知能力者とカミングアウトしても驚かないぞ】

 

【(バイオre2でガバプレイしてた頃のホムラニキを)返せよ……たった一人のおもちゃなんだよぉ!!!!】

 

『さっきからお前ら酷いぞ!? まあいいけどよ!』

 

 

 

 

 

「で? テメェら一体どういうつもりだ?」▼

 

「ま、待ってくださいよ社長! 

 商会の面目を保つ為にも、▼

 

 万一空賊に倒されるようなことあっては

 ならず、仕方がなかったんですよ!」▼

 

「それで、テメェらは6機がかりで手も足も

 出なかったわけだが? 

 

 お前らの理屈じゃ、今回の敗北は

 普通より手痛いわけだが? ▼

 

「そ、それは違うんです! 

 多分あの空賊、何かイカサマを──▼

 

『なっさけないなぁコイツら……』

 

【やーでも多分ホムラニキ敵に回したら俺こんなんなるわ……】

 

【お前操縦技術インチキ杉内?】

 

『参考にしてもええんやで?』ドヤァ

 

【は? (威圧)】

 

【PSマウントやめちくり〜】

 

【視聴者にマウンティングとか許されざるぞ】

 

【頭にきますよ!】

 

 

「ふん! 

 ザマー見ろヤマカゼ飛行隊!」▼

 

「それにしても、ヤマカゼ飛行隊に

 勝っちゃうなんてすごいんだぁ」▼

 

「…………うん! 決めた!」▼

 

「えっ? ユーカ?」▼

 

 機体から降りて着地したホムラに近寄るユーカ。

 

「ホムラ!!」▼

 

「えっ、ユーカ、何?」▼

 

「凄くカッコ良かったよホムラ!」▼

 

 

 

 ▶︎ありがとう

 

 大したことないよ

 

 

 

『下なんか謙虚に見せかけた嫌みじゃね? 上にしよ』

 

【お前が言えた口じゃないんだよなぁ】

 

『俺は分かってる上で言ってるからセーフ』

 

【セーフどころかセーフに限りなく遠いアウトなんだよなぁ】

 

【アレ分かってて言ってるのかよ失望しましたユーカのファンやめます】

 

『なんでや! ユーカちゃんは関係ないやろ!』

 

 

「あ……えっと、ありがとう……」▼

 

「ん? なんか顔が赤いね。

 

もしかしてホムラって、ほめられ慣れてない

照れ屋さん?」▼ ギューン

 

「い、いや、そんなんじゃない」▼

 

「隠さなくてもいいってー。フフフ♪

 ねえホムラ!」▼

 

「……何?」▼

 

「私達はね、もっと広い世界を

 見てみたい! 飛び回りたい!▼

 

 だからホムラさえ良かったらさ……▼

 

 

 

 ハルカゼ飛行隊に入らない?」▼

 

「えっ……!?」▼

 

「「「「ええええええ!!??」」」」▼

 

『おお!! ここで加入か!』

 

【まあ入れないんですけどね初見さん】

 

『ペッ 上げて落とすなよバカヤロウ』

 

【ホムラニキの掌ガバガバじゃねえかよ】

 

「ちょっとユーカ! あなた本気!?」▼

 

「エリカ……やっぱり私は、ホムラの事を

 悪い人とは思えないな。▼

 

 ホムラが空を飛ぶ時、凄く楽しそう

 だった! まぁ、私の勘なんだけどね」▼

 

「ユーカ……」▼

 

「ホムラはさ、広い世界に興味はない? ▼

 

 美味しい食べ物とか、綺麗な景色とか! 

 あと、なんか……困ってる人とか助けたり! ▼

 

 どうかな? ハルカゼ飛行隊!」▼

 

「俺は……」▼

 

 ホムラは、ユーカの差し伸べてくれた手を……

 

「…………気持ちは嬉しい。だけど……▼

 

 俺の所属はガデン商会、延いてはウッズ

 社長が決めることだ。▼

 

 俺の一存じゃ決められない」▼

 

 握ることなく、首を横に振るった。

 

『おい! テメェふざけんなよ!? 俺は入りてぇよ! 誰の許可得て断ってんだこの野郎!?』

 

【ハゲに許可得てるんだよなぁ】

 

【隼三型が一機そっちいったぞ】

 

「そういう事だ。そしてホムラには、▼

 

 図らずも飛行隊一つ分の力がある事が

 分かったわけだ」▼

 

 ヤマカゼ飛行隊の説教が終わったのか、ウッズは今度はこっちに語りかける。

 

「これからコイツにはガデン商会直属で

 全飛行隊のグッドスタッフ兼、▼

 

 単独で仕事を行ってもらう。▼

 

 コイツをテメェらの元で遊ばせておく

 余裕は内にはねぇんだよ。分かったか?」▼

 

「えー? むー……」▼

 

 不満そうに頬を膨らませること数秒、何か閃いたのか、表情が電球の如く明るくなる。

 

「社長! 全飛行隊ってことは、

 私達も入ってるんですよね!?」▼

 

「何年先の話になるやら分からねえ

 けどな」▼

 

「むぅー! そんな時間かけないよ!」▼

 

『つまりメンバーは自由に決められるってことですかね?』

 

【そゆこと。やろうと思えばヤマカゼとハルカゼの混合部隊なんてのも可能だったりする。シナジーは最悪だけど】

 

【好感度次第でコトブキ、アカツキ、ゲキテツ、カナリアのメンバーもスカウトできるんすよ】

 

『えっ!? どゆこと? そいつらハルカゼに入るの!?』

 

【あ、いや違う。一時的に助けてくれるっていう体になってる】

 

『あーなるほど。そういう感じか。あーじゃあ誰誘おうかなーうわー悩むなー……』

 

【この機能の一番の被害者ってある意味ヘレンだよなぁ】

 

【あー確かに引っ張りだこだもんなアイツ】

 

『ヘレンってカナリア自警団のいつも寝てる子ですね。何で?』

 

【だってアイツ好感度稼ぎが馬鹿楽だし、ある程度タフで20ミリ機関砲の火力が強い紫電持ってるし、操作してるAIもそこそこ優秀で都合のいい女過ぎる】

 

【主人公の頼みとあらば、紫電改に乗り換えてくれるから終盤でも一線級の活躍してくれるのも拍車をかけてる。(その紫電改は主人公がプレゼントしてやる必要があるけど)】

 

【強い強いって騒がれてるよ。初心者超推奨】

 

 そんなホムラと視聴者の雑談を他所に、ユーカは、ホムラに顔を向ける。

 

「ホムラ! いつか一緒に仕事しよ! 

 広い世界を見るのは、絶対楽しいから!」▼

 

(初めて自分の存在が受け入れられた気がする。▼

 

 もはや二度と忘れはしないだろう。

 彼女の太陽のような笑顔を……)▼

 

「よーし! そうと決まれば特訓だよ皆! 

 ついてきて!」▼

 

「ちょ、待ってよユーカ!」▼

 

「全く……気分屋なんだから……」▼

 

「それがユーカのいい所でもあるけどね」▼

 

「ま、待ってー! 置いてかないでよー!」▼

 

 そう言って五人の少女達は走り去って行った。

 

(広い世界か……考えた事もなかった。

 だけど……)▼

 

「見てみたいな。一緒に……」▼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空賊離脱者支援法で新しい人員が派遣されるという話は事前に聞かされていた。社長の話では、元空賊の中でも一番素行の良い人間を派遣してくれるという話だったけど、元空賊というマイナスイメージが先行して、皆歓迎する雰囲気ではない。

 

 そのままの空気で時間が過ぎて、その人は来た。

 

「ホムラと申します。どうか宜しくお願いいたします」

 

 想像していたよりもずっと礼儀正しい人だった。それに、ダリアの言う通りイケメーーゲフンゲフン! 

 

「仕事を取られるのは……良くはないけど、まあいいわ。問題は、信用におけないという一点よ。例えばガデン商会なら、一緒に荷物を運んでる途中で、後ろから狙い撃たれて荷物を奪われたりとか、そうでなくとも、商会の情報を売るとか……まあ、そんなことをさせる程、ウッズ社長も馬鹿じゃないけど……」

 

 エリカはそう言うけど、じゃあホムラは人に信用されないままずっと生きていくしかないの? 悪いことを反省して誠実に生きたいから空賊離脱者支援法に頼ったんじゃないの? まず私達が受け入れていかなきゃ、ホムラだって、変われるものも変われない。私はそう思う。

 

「やー、だからって仲間の相談もなしにメンバーに入れるのはまずいでしょ」

 

「うう……それは悪かったよ〜」

 

「まあ、確かに得難い人材ではあるわよね。六人まで後一人っていうのもあって、舞い上がっちゃうのも分かるわ」

 

「いや、ベル……私そういう意味で言ったんじゃ……まあ、確かになくはない、とは言い切れなくもないけど……」

 

「違うの? 私てっきり凄く強いからスカウトしたのかと思ったけど……」

 

「……私さ、一瞬だけど、格納庫から飛び出す時のホムラの表情を見たの。多分、模擬戦相手じゃなくて、空を見てたんじゃないかな。宝石みたいに、綺麗な目をしてた。私確信したの! ホムラは空を飛ぶのが大好きなんだなって! だけど……それと同時に、なんだか寂しそうな目をしてたな……なんだか、ほっとけなかったんだ。私」

 

 この話をしたら、流石に皆んなには難色を示された。だけど、そんな時に私はこう言った。

 

 無責任だと思うかもしれない。だけど私は、根拠はないけど、確信を抱いていた。

 

「空賊行為にはなにか理由があったんだよ。大丈夫だよ皆! ホムラはきっといい人だよ!」

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