コトブキ飛行隊 実況プレイ ハルカゼルート   作:フィン・マコーレー

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コトブキ飛行隊が流行って欲しい(届かぬ思い)ので初投稿です。

汚い要素はありません。

ゲーム実況を再現しようとして多少読みづらくなってるかもしれません。すいません許してください! (サネアツフクセンが)何でもしますから!


part2

『そんじゃ続きやっていきますよー』

 

【オッスお願いしまーす】

 

 模擬空戦を終えた後、ホムラが連れてこられたのは一つの受話器が置いてある居間である。ハルカゼ予備隊もよくここで休憩していた場所である。

 

「ホムラ、これから仕事をするにあたって、

最低限の事を覚えてもらう。▼

 

まずこの受話器を調べてみろ」▼

 

 ウッズ社長の指示通り、受話器の前でAボタンを押す。そして表示されたのは、複数の依頼であった。

 

 

 

▶︎E 買い物に行ってこい※

 

 E 迷子の猫を探してください!

 

 E ユーハングの財宝の噂が!?

 

 E パンケーキの材料を運んでくれ

 

 E 親父の弁当を届けてくれないか?

 

 E あの悪ガキを懲らしめてくれんかの

 

 

『なるほど。モン○ンみたいな形式ですね』

 

【モン○ン……クエ埋め……うっ、頭が】

 

【流石にモン○ンよりは楽なのでセーフ】

 

「幾つか依頼があるのが分かるな?▼

 

※マークが付いてる依頼はストーリークエスト

と言って、俺たちにとって重要な依頼だ。▼

 

入念な準備がいるし、責任も重い。▼

 

いつか商会が越えなきゃならねぇ、

言わば壁だ。▼

 

力不足と感じたら引き返して、

フリークエストを熟すんだな。▼

 

フリークエストで得られる報酬で

力を蓄えていけ。▼

 

とは言え、今は難しい依頼は

なさそうだな。▼

 

とりあえず、ストーリークエストを

選んで俺の所まで持ってこい」▼

 

▶︎E 買い物に行ってこい※

〜ウッズ〜

まずお前に頼みたい仕事は買い物だ。カイチの食材店で指定の食材を指定の数買ってこい。流石にこれぐらいの仕事は熟せるな? 数が多いから、ハルカゼ予備隊を連れて行きな。じゃ行ってこい!

 この依頼を受けますか?

  ▶︎YES NO

 

 YESを選ぶと操作画面に戻り、ホムラの頭の上に…と書かれた赤色の吹き出しが表示される。察するに依頼を保留したという事なのだろう。

 

 その状態でウッズに話しかけると、依頼書に捺印をされ、クエストが始まる。

 

「購入したい物が書かれたメモと、

足りるだけの金を渡しとくぞ。▼

 

くれぐれも釣り銭を

ネコババしないようにな。▼

 

それで、人手がいるって

話だがーー」▼

 

「ふぅ〜、本日の訓練終了! 皆

お疲れ様!」▼

 

「まだまだ課題は残るわね……」▼

 

 ウッズが話してる途中で現れたのは、訓練を終えたハルカゼ予備隊の五人であった。丁度いいとばかりに呼び止める。

 

「おいお前ら! 

ちょっとこっち来な!」▼

 

 そう言われて五人がウッズの前に立ち並ぶ。皆何の様だと言いたげな顔だ。

 

「ホムラ、いくらパイロットの質が

良くっても、▼

 

数の暴力の前に呆気なく落とされる

事例はよくある。▼

 

飛行隊に必要なのは、ある程度の質と、

なにより数だ。▼

 

今から飛行隊の編成のやり方を教える。

耳をかっぽじってよく聞いておけ。▼

 

まずメニューを開いてみろ。

そこから編成を選ぶんだ」▼

 

 ウッズの会話が終わり、操作画面に移ってホムラを自由に操作できる様になる。主人公の操作に慣れていない配信者のホムラは、色々とボタンを押して操作確認を行なっていた。

 

『Yでマップ表示、Xでメニュー、左スティックで移動、右スティックでカメラの向きを変えるんですね』

 

 そう言ってホムラはカメラの向きを上に最大まで向けて、ユーカの隣まで近づく。

 

 所で、ユーカはワンピースに小さめのジャケットを被せたような服装である。

 

 そう、()()()()()である。

 

 その服装相手に、下から上に視線を向けるとどうなるかーー

 

『くっそ! 見えねぇ!!』

 

【おいコラ!www】

 

【頑張れ♡頑張れ♡】

 

【頑張れホムラニキ頑張れ!! ホムラニキは今まで良くやってきた!! ホムラニキは出来る奴だ!! そして今日も!! これからも!! 折れていても!! ホムラニキが挫けることは絶対にない!!】

 

【諦めんなよ! 諦めんなよホムラニキ! どうしてそこでやめるんだそこで! もう少し頑張って見ろよ! ダメダメダメ! 諦めたら! 周りの事思えよ! 応援してる視聴者の事を思って見ろって! 後もうちょっとの所なんだからさ!】

 

【ダメだコイツら www】

 

『ありがとう視聴者の皆!……絶対に到達してみせるッ!!!!』

 

 ホムラが何を為そうとしているか、それを察した視聴者達は濁流の如く応援コメントを投稿。

 

 かく言うホムラも、位置取り、カメラの微調整等を行い、そして長い死闘の末に辿り着いたのはーー

 

 

 

 

 

 

『…………熊さんパンティー……しかも後ろ前』

 

 

 

 

 

 

【いよっしゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ】

 

【やったぜ(変態糞土方)】

 

【や っ た ぜ(総統)】

 

【や“っ”た“ぜ”え“え”え”え“え“え”え”ええ“(くサイヤ人)】

 

【やりますねぇ!!】

 

【うっ……ふぅ……】

 

 今度は喜びのコメントが殺到。その勢いたるや、目で追えない程であった。

 

 余談だが、この配信が終了した後、『ユーカに勝利したホムラニキUC』という動画が投稿され、数多くのマイリスを手にしたのであった。

 

『皆ありがとう! ありがとう! 俺はもうやり残した事はないぜ! よし、じゃあクエスト行くか!』

 

 やるだけやって満足したホムラ。ガデン商会の居間から出ようとしてーー

 

「おいホムラ! お前何処行く気だ!?」▼

 

『あっ、そうだ。忘れてたわ』

 

 引き止められたのであった。そういえばと編成の説明をされている途中だったのを失念する。

 

【忘れんなよ馬鹿ww】

 

 視聴者にも失笑を買われる始末であった。

 

『編成でしたよね。えっと……どうやるんだっけ? 話しかける?』

 

【話を聞いてないwwwwwwww】

 

【これのせいでバイオ詰みかけたの反省してねぇな!?】

 

 またもや視聴者に失笑を買われるのを他所に、ユーカに話しかけると……

 

「いきなり集めてなんだろね?▼

 

はっ! まさかさっきの事に

ついて説教〜? うう……」▼

 

 当然ながら、先ほどのホムラの行動は反映されてはいないようである。

 

「…………」▼

 

 じっ、とこちらを睨み、無言を貫き通すエリカ。

 

「呼ばれた理由は、何となく察したわ。

一緒にお仕事頑張りましょ」▼

 

 状況を察したベル。

 

「そういえば冷蔵庫の中足りなくなってたっけ。

もしかしてまた買い出しかな? はぁ……」▼

 

 憂鬱になるアカリ。

 

「ひょえっ!! な、なんでせうか……」▼

 

【かわe】

 

【怯えさせたい。メッチャお化け屋敷に連れて行きたい】

 

 こちらに気付くや怯えるダリア。全員、会話を行った時の反応である。

 

 因みにウッズはと言うと、「まずメニューを開いてみろ。そこから編成を選ぶんだ」の一点張りである。

 

 指示通りにメニューから編成を選ぶと、主人公の他に六つ空きがある。

 

「六つ空きがあるのが分かるな?

その中から一つを選べ」▼

 

 空きを選ぶと、ハルカゼ予備隊の面々が揃っていた。

 

「この中から一人選べば編成完了だ。

この要領で全員編成しな。▼

 

ハルカゼ予備隊全員分出られる

筈だからな」▼

 

『はー、なるほど。好感度次第でキャラが増える訳ですね』

 

【ホムラニキって誰スカウトするか決めてる? レベリングを考慮すると早めにやっておいた方がいいぞ】

 

『あっ、そっか。レベリングもあるよなー。うーむ……やっぱ皆推奨してるヘレンかな?』

 

【ヘレン「もう休ませてください……」】

 

【ダメだね♪】

 

【スタミナ急速回復なんてスキル持ってる方が悪い】

 

【ヘレンはまあ筆頭候補だとして、ローラさんもかなり壊れてるからオススメ】

 

【やっぱローラさん強いよな。回復スキルと火力スキルの両立クッソ便利】

 

【というかゲキテツが全体的に強すぎる。全体防御バフスキル持ちのイサカ然り、バ火力のフィオ然り、全体デバフばら撒きのシアラ然り】

 

『ゲキテツですか、そんな強いんすか……あ、だけど肝心のコトブキは強いんですか?』

 

【あーコトブキか……】

 

【強いにはまぁ強いんだけど、隼一型から一向に変えようとしないのは許されない】

 

【防弾装備クソザコナメクジな癖にアイツら攻撃一辺倒だから介護するこっちの身にもなってくれ。ザラ姉さんぐらい? 介護なしで生きていけるの】

 

【操作してるの所詮AIだから劇中で言われてる程には操縦上手くないのほんとひで】

 

【横っ腹ぶん殴られたら割とあっさり瓦解するの危険過ぎる】

 

【なんかコトブキルート自体数的劣勢から始まる事多いからこういう事が頻発するように見える】

 

【AIもアルゴリズムが前方の敵と後方の敵しか考慮してない事が多い脳筋仕様だから不意打ちに対してガバガバ過ぎる】

 

【毎度毎度機体ぶっ壊して帰ってくるから色んな意味で自由に連れていけない。チカ、キリエ、お前の事だぞ】

 

『ええ? なんか酷い言われようじゃないすか……』

 

【いやまあ強いには強いんだよ? 格闘戦になったらまず負けないし、射撃も外さない】

 

【なんだかんだ言ってマニューバの使用頻度一番多い飛行隊だからなあ。シャア理論という意味ではそこまで防御力は酷くないのかも】

 

【戦術が火力極振りだからTAなら一行の余地はある(なお、主人公の介護力)】

 

【火力強いんだから尚更20㎜機関砲装備して欲しかった】

 

『ええ……結構賛否両論ですやん……』

 

【待った。レオナだけはスカウト候補として考えてくれ。アイツ全体火力バフ持ちなんだよ】

 

【あっ、12.7㎜機銃にしてはダメ出ると思ったらそういう事か!】

 

『レオナですか……なるほど、考えてみましょうか……よし終わった!』

 

 雑談をしている合間に、ハルカゼの編成が完了する。

 

「終わったな。もしもお前に力を

貸してくれるパイロットが出てきたら▼

 

また入れ替えてみてもいいかもな」▼

 

 ウッズが全員を一瞥した所で、改めて説明に入る。

 

「お前らには今から食材の買い出しに

行ってもらう。▼

 

食材の種類と個数が書いてあるメモと、

全部買えるだけの金をホムラに持たせた。▼

 

場所はカイチの食材店、『オノジマ』だ。▼

 

場所はYボタンでマップを開いて

逐一確認しな」▼

 

「オノジマなら私達も行ったことあるよ。

場所知ってるから安心してね!▼

 

なんなら、ついでにカイチを案内するよ」▼

 

「ああ、そうだユーカ。そのついでに

事務所の案内もしろ。▼

 

同じカイチとは言え少し遠い。

準備は怠らない方がいいだろう」▼

 

「分かった! ホムラ付いてきて。

事務所の中案内するよ!」▼

 

 手招きして付いてくるよう指示するユーカ。それにハルカゼのメンバーが続き、ホムラも後を追う。

 

 チュートリアルはまだ終わりそうになかった。

 

『ユーカメッチャいい子じゃん! よろしく!』

 

【よろしくお願いさしすせそ】

 

【こんないい子のパンツを覗こうとした下衆野郎がいるらしい】

 

 

 

 

 

 

 

「ここが食堂だよ! 訓練した後や、

これから仕事をする時には、▼

 

ここで料理して、

食事してスタミナをつけるんだよ!▼

 

訓練したり戦ったりすると、

お腹が減るよね〜。▼

 

そんな時に、食事をすれば

スタミナが回復するよ!」▼

 

【サボったらスタミナの最大値が減った状態で空戦になるから食い忘れには気を付けよう!】

 

【ましてやこのゲーム序盤は格闘戦重視だからスタミナないと戦い辛くてしょうがない】

 

【見てて思ったけどホムラニキ比較的格闘戦を重きに置いてるスタイルだからスタミナ減ったらキツいと思うよ】

 

『へえ、スタミナをですか! 確かに体験版でもスタミナ管理には悩まされましたねぇ……』

 

【アレはスタミナ管理以前の問題だと思うんですがそれは……】

 

 

 

 

「ここが休憩所。ここで本を読んだり▼

 

トランプや麻雀、サイコロとかで

皆んなと遊んだり出来るよ!▼

 

遊びたくなったら私も呼んでね!」▼

 

『軽いミニゲームですね。けど結構バリエーション豊富ですね』

 

【豊富どころじゃない。真剣衰弱、7並べ、大富豪、ブラックジャック、ポーカー、ダウト、ソリティア、トランプの有名所は大体出来るし、麻雀でソリティアも出来るし、サイコロで双六、チンチロリン、丁半、他にも将棋、囲碁、花札、百人一首、色々遊べる】

 

『遊び大全かな?』

 

【僕はベルと大人の遊びがしたいです】

 

【野獣と遊んでこい】

 

 

 

 

「さっきも来たけど、ここが

格納庫だよ!▼

 

戦闘機の装備変更、整備、修理、開発、

改良はここで行うんだよ。▼

 

やろうと思えば、ジャンク品を

かき集めて戦闘機を作れるんだって!▼

 

あ〜、私も戦闘機作って

みたいな〜!」▼

 

『あれ? 戦闘機って買えないんですか?』

 

【買えるけど高すぎる】

 

【無駄に金取るし、ラインナップがゴミだしでいい事ない】

 

【なんぼなん?】

 

【こちら(97戦闘機)9000ポンドになっております】

 

【九千!? こんな雑魚い戦闘機で九千てボッタクリやろこれぇ!?】

 

【ホンマつっかえ!】

 

【そういう訳で新しい戦闘機を手に入れようと思ったらジャンクパーツ拾ったりドロップしたり買ったりして組み立てていくのが基本よ。その方が金が掛からん。だから運よくレアな戦闘機のパーツ入手したらさっさとそっちに踵替えすべき】

 

『そんじゃあ、ゼロ戦ともいつかお別れしなきゃならんのですか……』

 

【一応52型のジャンクパーツがあればそこから改良して54型に出来るけどね】

 

『へえ! 54型あるんですね』

 

【二次大戦の日本製戦闘機は殆どあるよ】

 

【今入った情報だけど秋水も報告上がってるぞ】

 

【マ? ジェット機あるのか……】

 

『いやさっきから君ら先に進みすぎじゃないですかねえ!? このゲーム販売されたの今日ですよ!?』

 

【それ思った。もう終盤までやってる奴いて正直ビビってる】

 

【ゆーて今夜だからなあ】

 

【(言い訳になら)ないです】

 

【海外ニキのリークもあるし、ま多少はね?】

 

「おお、ホムラ! 丁度

いい所に来たな」▼

 

「貴方は、ギーブさん?

丁度いいとは?」▼

 

「おう! お前のゼロ戦を

ガデン商会用の塗装に▼

 

してる所なんだけどよ」▼

 

 見ればホムラのゼロ戦は何一つない塗装からオレンジ色の塗装になっていた。主翼にはガデン商会特有のGの文字がある。

 

「垂直尾翼にお前さんの好きな

塗装が出来るんだが、▼

 

何か希望でもあるか?」▼

 

 すると、画面に色々なマークが出現する。どうやらこの中から一つ選べということらしい。

 

 烏、剣、薔薇、竜、色々なマークがある。

 

『はー、色々ありますね。どれにしようかな〜』

 

【俺はペンギンのマークにしたゾ〜(隙あらば自分語り)】

 

【オンラインでも反映されるぞコレ】

 

『ん〜なるほどなるほど……』

 

 悩みに悩み抜いた挙句、ホムラが選んだマークは……

 

 

 

 

『お、この狐のマーク可愛い! これにしよ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 此処は、カイチのとある公園。ベンチが向かい合って配置されている。

 

 ガデン商会の社長であるウッズは休憩する為か、どっかりと座り、手に持っているパン食べ始めた。

 

 それから程なくして、ウッズの座っている物とは逆方向のベンチに一人座りだした。

 

 頭に巻かれたバンダナ、茶色のブーツ、肌けた豊満な胸から、女性であると分かる。

 

 昼間から酒を飲んでいたのか、心なしか少し酒臭い。

 

「ふぃ〜、今日もいい天気っすね〜」

 

「ああ、こんな日にゃ、空賊も元気に飛んでるのかねぇ……」

 

 突然後ろの女性が語り出し、ウッズもそれに難なく対応する。お互い振り向きもしない。まるで()()()()()()()()()()かのように。

 

「空賊と言えば、こんな話知ってるっすか? かつて九年ぐらい前、リノウチ大空戦っていうイジツ中を巻き込んだ大規模な空戦があったんすけど……」

 

「ああ、ありゃ酷かったな。俺のダチも一人死んだ」

 

「そっすか〜本当に酷かったっすね……その大空戦の中心部だったリノウチで、事が収まった後もそりゃ空賊がわんさか。治安も最悪で、人もバタバタ死んでいって……」

 

「……」

 

「そんなリノウチで、ある一匹狼のゼロ戦乗りの空賊がいたんす。それが矢鱈と強くて、でも空賊から略奪したのは少量の食べ物、燃料、弾丸だったっす。それが逆に反感を買ったのか、血眼になってそのゼロ戦を探したんす。そして突撃していった空賊は、全員もれなく堕とされたんすよね。それからは各地で空賊行為を行なってたようっすよ。自警団、マフィア、用心棒付きの商船、空賊、相手を選ぶ事なく果敢に奪って、でも奪ったのは少量の食べ物と燃料、弾丸だったっす」

 

「…………」

 

「どれだけの多額の懸賞金をかけられても、誰一人そのゼロ戦を堕とすこと叶わず、逆に返り討ち」

 

「……それから?」

 

「ガドールで自首したって聞いたっす。その時、ガドールの自警団もおったまげたらしいっすよ。何しろかの一匹狼のゼロ戦のパイロットは、()()()()()()()()()()()()だったんすからね〜」

 

「……‼︎」

 

「話を聞くと、どうも正式な仕事が決まり次第、空賊行為は止めるつもりだったみたいっす。でも子供なんて雇ってくれる訳ないんで、空賊離脱者支援法の噂を聞きつけるまで、ここまで来てしまったって所っすかね」

 

「……実際の所、その空賊どれぐらい強かったんだろうな?」

 

「……裏付けが取れた物だけでも85機。元々空賊同士の争いなんて自警団だって眼中にないから、本当はもっと撃墜してる筈っすよ。噂じゃ、200機は堕としてるとか」

 

「…………その一匹狼のゼロ戦の特徴っていうのはあるのかい?」

 

「機体は唯の21型。垂直尾翼にある塗装、それが唯一見分ける物だったっす。

 

その塗装っていうのがーー

 

 

 

 

 

 

 

「出来たぞ! ホムラ! これでいいか?」

 

「ああ、ありがとう」

 

 ホムラのゼロ戦の垂直尾翼に塗装されたのは、狐のマークだった。

 

「ホムラって、狐が好きなの?」

 

「いや、母さんが好きだった。勝手に真似してるだけだよ。これは」

 

 ユーカの問いに、何処か遠くを見るような目でホムラはそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

「その狐のマークがついたゼロ戦、かつてリノウチ大空戦に参加してたパイロットにも、同じ塗装をしてたゼロ戦があったっぼいっすけど、撃墜記録があったんすよね。だからある一説じゃ、あの空賊は亡霊じゃないかって噂があるんすけどね〜。でも、それも無さそうっすね。金を払ってまで聞いてきたって事は、そういう事なんでしょう?」

 

「……まあな」

 

「多彩な戦法、多彩な飛行技術で向かってきた敵機を蹂躙するその姿は、ユーハングの間で伝えられる大妖怪そのもの。人々はそれを畏怖を込めてこう呼んだっす。

 

多くの飛行技術は、その多くの尻尾の如く。

 

 

 

 

 

 

 

 

『零戦九尾』と」

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