これは2つの世界で起きた事。
まずはこの素晴らしい世界に祝福を!の世界。一軒の屋敷では見た目が普通の少年、佐藤和真と水色の髪で全身ベトベトの美少女アクアと、眼帯をした中二病全開の少女めぐみんと金髪で甲冑の美女ダクネスが揉めていた。
「だから押させてよ!押せば何かわかるでしょ!」
「こんな変な押すなって!」
それは屋敷の前に拾ったボタンをアクアが押そうとしたので危険だと言ってカズマが止めていた。するとめぐみんとダクネスがボタンの前に来る。
「うふふふ、たしかに危険だな」
「めぐみん?ダクネス?」
「しかし危険だからこそ。押さなければならないのだ!」
「えっ!ちょっ!?」
和真は慌てて2人を止めようとしたが、聞かずにボタンを押した。
それからオーバーロード世界のナザリック地下大墳墓。玉座の間ではスケルトンでオーバーロードのアインズ・ウール・ゴウンが、各階層の守護者達。アルベドとシャルティア・ブラッドフォールンとアウラ・ベロ・フィオーレとマーレ・ベロ・フィオーレと、コキュートスとデミウルゴスが話をしていた。
「という訳でして、今後は何か不審な物を見つけた時は不用意に触らずに報告するようにですね」
「そうだ。ほんの一瞬でも気の緩みを許せば、ナザリックの危険となる」
「分かりました。さすがアインズ様、素晴らしき考え」
デミウルゴスとアルベドは、アインズの提案に賛成した。
[なんだか、本当に会社みたいになって来たな。そうだよな…ほうれんそうの考えは大切にしなくちゃならないし]
かつて社会人でサラリーマンだった頃の事を思い出したアインズは、そのまま玉座に座った。しかし玉座にいつのまにか、ボタンが置かれてたのに知らずに押してしまう。
「ん?なっ、なんだぁぁぁぁ!?」
時すでに遅し、空間がねじり始めた。
「ん…あれ?」
目を覚ましたのは日本の町並みが広がり、後ろには学校らしき建物があるが、なぜか高い塀=壁に囲まれていた。
校門には【県立進撃学園高校】と銘板が書かれてる。
[えええぇぇぇぇぇぇ!なにここ?!]
「どうやら別の世界みたいですね」
グラウンドにはアインズ達が立っていて、この状況に驚いてしまう。しかしデミウルゴスは冷静に状況判断をした。
[まさか、異世界転移か?と言うよりも…なんで学ランなんだ!?]
今彼らは制服姿になっていた。
アインズとデミウルゴスとコキュートスは学ランだけど、アルベドとシャルティアとアウラとそれからマーレはブレザーの女子制服。当然、なぜか持っていたカバンには教科書と筆記用具と弁当が入っている。
「あの~~~すみません」
「ん?」
声をかけてきたのはアルベド達と同じ制服のアクア。
近くには同じくこの世界に転移してきたカズマ達がいて、もちろんアインズ達と同じ学ランの制服姿。
「此処ってどこですか?教えてください」
「すまないが、私も分からない」
「はっ!?」
振り向いて答えるアインズだけど、アクアはスケルトンのアインズに驚く。
一方カズマはこの世界の状況に戸惑っていた。
「元の世界に戻って来たのか?でもちょっと違うし…そしてなんで制服なんか」
「カズマ、カズマ!」
アクアに呼ばれて顔を向けるカズマ。するとアクアは慌ててアインズ達に指を刺す。
「あそこにいるのアンデッドよ!女神の私が浄化してやるまでよ!」
「しかもモンスターの大軍!あぁぁ、このまま私達は奴らに蹂躙されてしまうのか」
「うふふふふ、ならば私の爆裂魔法を披露時が来たようです」
「待て待て、まずは状況整理を!」
アクアはすぐに警戒してダフネスは変な妄想をしてめぐみんも魔法を発動しようとするので、すぐにカズマは3人を落ち着かせ始めた。
ちなみにアインズ達は彼らの印象を「変な奴らだな」とのこと。
「あれ?お前達も新入生か?」
「「「「「「え?」」」」」」
すると茶髪の少し鋭い目をした少年と黒髪でマフラーの無表情な少女が、アインズ達とカズマ達に声をかけた。
それからアインズとカズマ達は言われるままに1年4組の教室に入ると、そこには既にほかの生徒もいる。
しかしその内、小柄のどっからどう見ても幼女が混じっていた。
[一体何だココは?]
金髪の幼女はターニャ・デグレチャフ。彼と自分の部下のヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフとマテウス・ヨハン・ヴァイスとヴォーレン・グランツとヴィリバルト・ケーニッヒとライナー・ノイマンと一緒に幼女戦記の世界から転移してきた。
[思い出せ…たしかマッドサイエンティストの実験に無理やりつき合わされて]
ターニャは彼女が最も恐れる相手。帝国軍魔導技師のアーデルハイト・フォン・シューゲルが開発したエレニウム九八式改の実験で、暴走したので非常用停止ボタンを押した結果、なぜか制服姿で4組の教室にいて机に座っていた。
[これも存在Xの仕業か?しかし誰もバケモノみたいな連中がいるのに、あの4人以外は気づいていないんだ]
異世界転移組にはアインズ達は普段の姿として見えてるが、この世界の住人達には彼らは普通の人間に見えた。たとえば、アルベドやデミウルゴスは羽や角や尾が無くて、アウラとマーレはエルフ耳ではなく普通の耳。アインズは現実の人間の姿で、コキュートスは身長が190cm近くのガッチリ体格の青年で、シャルティアは普通に健康的な肌をしている。
「ほら、ここが俺達のクラスみたいだぞ」
「サンキュー、ジャン!良~~~し。ここで学園生活を過ごすぞ!」
また教室に入って来たのは、茶髪のチャラ男とそばかすをした少年と、黒髪で三白眼の少年と銀髪ロングのハーフエルフの美少女と金髪ドリルの小柄な少女に、それぞれ水色とピンクの髪をした双子の姉妹。
この少年達もRe:ゼロから始める異世界生活の世界から、この世界に転移してきたナツキ・スバルとエミリアとベアトリスとレムとラム。
「なんだ、この状況は!?」
[また変なの増えたよ]
スバルは教室の大半が普通じゃないと驚いて、アインズも心の中で同じ意見をした。すると隣の席になった茶髪の少年が声をかける。
「ところで聞いてなかったけど、名前は?」
「アインズ・ウール・ゴウン。そう言うお前は?」
「俺はエレン・イェーガー。コイツはミカサ・アッカーマン」
この瞬間が、それぞれの異世界からこの世界に来た者達が出会った瞬間だった。