進撃異世界かるてっと   作:ラルク・シェル

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ひきこもり、進撃学園

公園に来たアインズとターニャ。一方的に睨み続けるターニャに対して、当然アインズは戸惑っていた。

 

[一体何なんだ?この状況は…ずっと睨んでいるし。いや、ここで怖じ気づくのはダメだ。ここはやはり]

「貴様、私に用があるらしいが…それは私を呼ぶにふさわしい要件だろうな!!」

 

いつもの支配者的態度で尋ねた。ターニャは臆することなく、口を開いてアインズに質問し始めた。

 

「貴様に尋ねるが…存在Xなのか?!」

「……なに?えっくす?」

「……あれ?」

 

しばらく固まる2人で、それからしばらく話をした結果。

 

「なるほどな…お前は別世界に転生した身なのか?」

「そういうお前は、ゲームキャラとして転移したって訳か?」

 

お互いそれぞれ別の異世界から来た者同士として、さらに元の世界ではサラリーマン同士だったとして仲良く話することが出来た。

 

「アナタは会社ではどんな立場で?」

「私は所謂一流の所で人事課を任されている身だがな。そういうお前は?」

「いや…恥ずかしい話だが、勤めていたのがブラック企業で」

 

などとお互いの会社の話をしたり、または転移・転生した先の世界でどんなことをしていたりと、かなり話の花を咲かせていた。

 

「アインズにターニャ?」

 

丁度そこに、エレンとミカサがコンビニ袋を持った姿で2人に声をかけてきた。

 

「そのアルミンというのは、なぜ引きこもったのだ?」

「それが理由は分からねぇんだ…ただ中学の球技大会とかで」

「球技大会?」

 

アインズとターニャはとりあえず2人と一緒にアルミンの家に向かった。ちなみにコンビニ袋の中身は、アルミンの好きな肉まんと甘酒らしい。

 

「それでエレンとミカサはどんな部に入るんだ?」

「う~~~ん、巨人を倒しまくる部活があるなら入るけど」

「全く…エレンらしい」

 

どの部活に入るかの話をしている内に、アルミンの住む家に近づいてきた。

 

「さてと、どうやってアルミンを説得するかな…」

 

などと考えている時、大きな足音と一緒に4人を覆う影が出た。すぐに振り向いた瞬間、巨人が素早く肉まんと甘酒の袋を奪い取った。

 

「この…肉まんを返せ!」

 

すぐさまエレンが取り返そうとするが、あっけなく巨人に捕まれてしまう。必死にジタバタと両腕をもがいたりするけども、完全に無意味。

 

「マズイな…この世界で、私の魔法は通用するか。仮に出たとしても、大騒ぎになるかもしれない」

「だが、考えている暇はない。やるしかないか!」

 

この世界で魔法が使えて、しかも巨人に効果あるのか考えるアインズだが、今はエレンを助けるしかないとターニャはさっそく魔法を発動した。だが、そこに何者かが走って来てジャンプした瞬間、巨人は後頭部にコブが出来て倒れる。

エレンは地面に叩きつけるが、何事もないように起き上がって肉まんの袋をキャッチ。すぐにミカサが駆け寄る。

 

「エレン、大丈夫?」

「ああ、ミカサ。それよりも」

 

エレンが目を向けた先に立っていたのは、木刀とハリセンを持った黒髪で目つきの悪そうな青年で、進撃学園の制服を着ていた。

 

[あの男…かなり強者のオーラが漂うな。巨人を倒したことから、ただものではない]

[まさに兵士の芯材と言ったところか?]

 

アインズとターニャは青年が戦士だと感じた。

するとエレンは立ち上がると決意した。

 

「決めたぞ。ミカサ」

「え?」

「俺はあの人の居る部活に入る。そして巨人と戦える力を手に入れる」

 

エレンは彼の戦闘力を見得られて、その部に入れば強くなれると思った。そんなエレンの決意にアインズとターニャは

 

[なるほど、たしかにあの男の部に入れば元の世界に帰れる術が知るかもしれない]

[少し危険ではあるが入ってみる価値はあるな]

 

などと部に入って利用して帰れるかどうか調べようと考える。

 

「おい、ガキ共」

「「「「え?」」」」

「これはどういう状況だ?」

 

青年はエレン達を睨みつけながら質問してきた。けれども、逆にエレンが質問をする。

 

「あの!アンタは進撃学園の先輩ですよね?その、先輩は何部なのですか?」

「お前が知る必要はない」

 

などと発言して去っていった。

 

「必要ない…」

「まぁ、明日にでも学校で聞いたりするしかないな」

 

少しショックを受けるエレンだが、アインズが明日調べようと言う。それからアルミンの家に着く。

 

「しかし、大丈夫かの?わしも説得しようとそのしたが、全然ダメだったからな」

「大丈夫ですよ。私達は親友ですから」

「そうだな。孫を頼んだよ」

 

アルミンの祖父が心配するが、とりあえずエレン達に託してこの場から離れた。そしてアルミンの部屋の前に立つ4人。

 

「アルミン。いい加減学校行こうぜ。先生がカンカンだから怒っていたぞ」

「それに、明日までに部活に入らなきゃ変な部に入れられる。そんなのイヤでしょ?」

 

エレンもミカサも扉越しに説得してみる。

 

「ダメだよ…どうせ僕はみんなの足を引っ張るだけなんだ…」

 

だが、御覧の通りに出ようとせずにネガティブな返答の仕方。しかしあまりにもグダグダに引き延ばすアルミンに、ストレスが溜まったターニャがドアをドンドンと叩く出す。

 

「いい加減にしろ!」

「ういっ!?」

「貴様に何が起きたか知らないが、こっちはお前の為に来ているんだ!これ以上、変な言い訳をするならば容赦しないと思え!」

 

軍事教官してた頃と同じ威圧を放ちながら大声で叫び続ける。これにはエレンもミカサもアインズも驚き、祖父もつい階段から顔を少し出す程に。

それからしばらくするとドアノブが回り。

 

「たしかに…言う通りかもしれないね」

 

扉を開けて顔を出したのは、金髪で童顔の少年。彼がアルミン・アルレルトだった。

 

「ほら、お前のような好きな肉まんと甘酒もあるぞ」

「ありがとう…」

 

4人を部屋に招き入れてアルミンは改めてアインズとターニャに自己紹介をする。

 

「えっと…僕がアルミン・アルレルトです。君達は?」

「私はアインズ・ウール・ゴウン」

「ターニャ・デグレチャフだ。さっきは、怒鳴ってすまないな」

「いや、僕の方こそゴメン」

 

ターニャが頭を下げて謝罪するのでアルミンも謝罪した。

 

「なぁ、アルミン。本当に明日学校に行こうぜ」

「でも…やっぱり僕はダメだよ。僕のような運動音痴は、きっと迷惑をかけるから」

「運動音痴だから?」

「うん…あれは僕が中学2年生の時」

 

中学時代。競技大会でバスケの試合をした頃。

当時、中学2年のアルミンは極度の運動音痴なので、ボールが取りずに味方のチームと相手チームにぶつかって、終いには自分の顔面にボールをぶつけてしまう。おかげでアルミンのチームは一回戦で敗退。そして全て自分の責任だと感じで、不登校することが多くなり。ついに3年の時に引きこもった。

 

「たから、もし運動会や球技大会だとみんなに迷惑をかけるし。何より、こんなヘタレな僕だから受け入れる事なんてないよ」

[ちょっとちょっと…なんでかたくなに自分をこんな否定するのかな]

 

なんともはっきりと自分はダメだと宣言するアルミンに、アインズも流石にスゴイと感じてしまう。だが、ここでミカサはアルミンの頭をチョップする。

 

「痛っ!」

「アルミン、よく聞いて。うちのクラスにはとにかく変人が多い」

「変人」

 

そのままミカサは語り始める。

 

「まず、人目を気にしないカップル」

 

それは同じ4組のフランツ・ケフカとハンナ・ディアマントで、どんな時でもイチャイチャしている。

 

「中二病が4人と食べ物のことしか考えていない子」

 

シャルティアとめぐみんとアクアとベアトリスとサシャ。

 

「後、バカとドМ」

 

コニーとダクネス。などとクラスメイトを容赦なく悪い印象を暴露するミカサ。

 

「それでも関係なく仲良くクラスメイトとして認め合っている。運動音痴なんて気にしなくてもいいから、自身を持って学校に来て」

「そうだ。失敗しても気にするな!俺達が付いているからな!」

 

エレンもアルミンを励ますようにする。これには自分達は必要ないと感じたのか、アインズとターニャは家を出ることにした。

次の日。

アインズがアルベド達と登校していると

 

「アインズ!」

 

振り向くとエレンとミカサの後ろで、なぜか掛布団を纏ったアルミンがいた。

 

「アルミン、登校するのか」

「うん、2人に励ましたおかげで自信が持てたんだ」

「そうか。じゃあなぜ布団を?」

「僕、かなり冷え性だから」

 

などと笑いながら冷え性だと暴露。

 

「アインズ様、彼は?」

「初めまして!アルミン・アルレルトです」

 

そのままアルベド達に挨拶をした。

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