ある日のこと、
「お花見したいね」
私は不意にそう言うと歩夢は近くにあった桜を見た。
「うん、行きたいね」
「二人で行こうか?」
「うん……うん?」
何故か不思議そうな顔をする歩夢。私、そんな変なこと言ってないんだけど…………
「えっと侑ちゃん、さっきのもう一回言ってもらっていい?」
「え?二人で行きたいねって言ったんだけど?」
「え、えぇ!?」
そんなに驚くことなのかな?
「侑ちゃん……私と二人でってことだよね?」
「うん、そうだけど?」
「みんなと一緒に行こうって事じゃなく?」
「うん、大好きな歩夢と一緒に行きたいって思ってね」
そう言うと歩夢は何故か顔を真っ赤にさせていた。
「侑ちゃん……付き合いはじめてから凄い積極的だよね?」
「そう?」
「うん、前に比べて……」
「だって大好きな歩夢には正直な事を言いたいから」
「も、もう……それじゃ今度の休みに行こう」
「うん」
「お弁当……楽しみにしててね」
「うん!」
こうして歩夢と一緒にお花見をすることになったのだけど…………
休日
「…………」
外は凄いどしゃ降りだった。
歩夢からメッセージが入り、確認すると…………
『残念だね。今度の休みは練習あるから……行けそうにないね』
私は返信をして、ベッドに横になった。
「うぅー歩夢とお花見デートしたかったよー」
正直に言うとお花見よりも歩夢とデートするのが目的だった。
でも正直にデートしようって言えなかった。言おうとしたら、物凄く恥ずかしくなった。だからお花見を口実にって思ったのにーー
足をバタバタさせていた。もう何で雨なの!
「歩夢とデートしたかったーー!!」
「えっ?」
声が聞こえ、恐る恐るドアの方を見ると歩夢が大きな包みをもって立っていた
「えっと……」
「その……お花見いけなかったから、代わりにお弁当を食べようって思ったんだけど…………」
「その……聞こえてた?」
「う、うん」
や、やってしまった……まさかお母さんが歩夢をあげるなんて…………
「その……デートしたかったって……」
「えっと……うん」
「それだったら普通に誘ってくれても良かったのに……」
「だって……恥ずかしかったんだもん」
「もう侑ちゃんは……今度から私が誘う?」
「歩夢、誘えるの?私以上に恥ずかしがりそうだけど……」
「もう!そんなことないよ~」
頬を膨らませて怒る歩夢。ちょっと可愛いな
「それじゃ……せっかく歩夢が用意してくれたから……お弁当食べよう」
「うん!」
こうして私は歩夢と二人で部屋でお弁当を食べるのであったけど……よくよく思えばこれってお家デートだよね?
その事について触れようとしたけど……こうして歩夢と一緒にいる時間が凄く楽しいから……いいか