「ふぅ……」
部室で私は雨が降り続ける外を窓から見つめていた。
もうそろそろ下校時間…………帰らないと行けないけど…………
「はぁ」
まさかこんな日に傘を持ってないなんて……
いつもは折り畳みも鞄の中に入れたりしてるけど……何故か今日に限って忘れちゃうなんて……そんな日に限って夕立なんて……
「侑ちゃんと一緒に帰れば良かったな……」
侑ちゃんは傘を忘れて、私に声をかけたけど、私も忘れたなんて言えずに、私はもう少ししたら帰るよって言って、侑ちゃんを帰らせた。
「侑ちゃんが濡れなくてすんだんだから……いいんだよね」
そう自分に言い聞かせた。それに傘を忘れただけで、もしかしたら購買部とか売っているかもしれない。もしくは職員室で借りたいもすれば済む話だよね。
そんな考えはすぐに打ち砕かれた。
突然の夕立で傘は売ってなく、職員室の傘も全部貸し出されている。
「はぁ…」
やっぱり濡れて帰るしかないよね
仕方ないこと。忘れた私が悪いんだから………
そう思いながら下駄箱に着くと……
「あ、もう遅いよ。歩夢」
「侑ちゃん?」
先に帰ったはずの侑ちゃんが待っていた。それに侑ちゃんの手には傘があった
「侑ちゃん……その傘……」
「さっき購買部で買ってきたんだ。ラスト一本だったから良かったよ」
「それに……先にかすみちゃんたちと帰ったんじゃ……」
「いや~歩夢の事が気になって」
「え?」
「いつもなら一緒に帰ろうとするのに、今日は誘っても帰ろうとしなかったし」
「その……用事があるって言ったけど……」
「用事があるなら朝行くときに話すでしょ。だからあれ?おかしいなって思ったの」
侑ちゃん……本当に侑ちゃんには敵わないな…………
「それにこうやって歩夢と一緒に相合傘したかったし」
「どうして?」
「どうしてって……こんな風に歩夢と近い距離で一緒にいられるからだよ」
「///////」
もう顔が熱くて侑ちゃんの事が見れないよ……今日の侑ちゃんは本当にもう……
「歩夢~顔真赤~」
「それは侑ちゃんが……侑ちゃん?」
よく見ると侑ちゃんの耳が真赤だった。もしかしていつもみたいに無意識に言ってるんじゃなく…………
「侑ちゃんも耳赤いよ?」
「こ、これは……その……」
「ふふ」
「なんで笑うの!?」
「侑ちゃん可愛いなって」
「そ、それは歩夢だって可愛いよ」
「えー侑ちゃんの方が可愛いよ」
「歩夢の方が可愛いよ」
苺side
姉と買い物帰り、雨も止んでいるのに、目の前を歩く侑姉と歩夢姉は傘を指しながら何か話してるけど…………
「あれ、喧嘩してない?」
「苺ちゃん、痴話喧嘩……もとい夫婦喧嘩は犬も食わないよだよ」
夫婦って……結婚してないよね ?
「とりあえずもう少し寄り道して行こう」
「う、うん」
夫婦喧嘩……もうゆうぽむ夫婦だよね?
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